死亡トリップした守護者はめんどくさがりでした   作:黒猫冬夜

36 / 40
存在の否定

待て待て待て。クラッシュって何だ。パソコンがクラッシュする感じか?操られてる俺らは機械か?トロイでも何でも良いから誰かウイルスを送ってくれ!

 

「彼はこの10日間ほとんど眠ってない様でしたね。思えば最初から手のかかる子でした。」

 

何が起こった。ツナがフウ太を転ばせたのが悪かったのか?ってか、良かったのか?な訳ないか。現に俺は膝ついてるが何も変わってない。

 

「我々はボンゴレ10代目の所在の当たりをつけて日本に来たのですが、特定には至らなかった。そこで10代目と顔見知りと噂のフウ太君に来てもらったのですが、〈沈黙の掟〉を貫き通しだんまりでしてねぇ。」

 

ツナが物理の法則を無視した事と関係あるのか?否、俺も見たのに何も起きてない。

 

「さらには心を閉ざしてランキング能力までうしなってしまった。」

「何だって!!」

「それで仕方なく以前に作られた並盛りのケンカランキングを使い、ツナとファミリーをあぶり出そうとしたんだな。」

 

じゃぁ、ツナが言ったことか?何て言ったっけ・・・

 

「もくろみは大成功でしたよ。現に今、ボンゴレはここにいる。」

「罪の無いフウ太をこんなにして・・・」

 

そうだ、フウ太は罪がなかった。だからフウ太は悪くない。だから、安心して帰ってこい・・・っ!

 

『ツナッ!』

「六堂骸!人を何だと思ってるんだよ!!」

「おもちゃ・・・ですかね。」

「くっ、ふざけるな!!」

 

えっ、俺無視!?

 

ツナは使えない鞭を持ちながら、また骸へ特攻する。だからダメだって!危ないって!

 

「まさか僕が直接手を下すことになるとはね。」

「うおおお!!」

 

背中の傷が凍る感覚と同時に、体が軽くなる感覚に襲われる。一秒が数分に伸びるように、急に何かが覚醒したような、冴えたような。

 

左眼が熱い。

 

骸の顔を、眼を拡大して観察できる。ゆっくりと、瞳に「四」の文字が浮かぶ。

 

それは修羅道。目にも止まらぬ速さで攻撃を成せる骸の術。

 

どんなに時が伸びようと、考えるよりも体の方が早かった。大鎌を取り出し、向かい合う二大勢力の間に滑り込む。ゆっくりと、骸の顔がこちらを向く。

 

それからは早かった。今まで時間が10倍20倍に引き伸ばされたのが、3倍位まで早まった感覚だ。実際は、さっきと同じなのだろう。けれど、それほど骸の俊敏さは人間の範囲を超えていた。

 

突くように振り出された槍先を、柄で左へ弾く。その勢いで鎌を一回転させ、左から振られてくる槍をもう一度弾く。

 

カッキン、と間抜けなほど遅れた金属音が響く。カッキン、ともう一度鳴った頃には、もう二度刃を交えた。

 

俺を通り過ぎると同時に、背中の傷をまた刺そうとしたのが見えた。体を反転させ、鎌を槍に引っ掛け上へ流す。脇腹に大きな隙が出来たが、それは骸も同じ。

 

トン、とようやくツナを通り過ぎ骸は歩みを止める。それと同時に、左眼の熱が体へと流れ出し、苦痛の呻きが喉から逃れる。

 

カンキンカンカンカンッ!

 

思い出したかのように音は響き、世界は動き出す。

 

『うぅっ』

「え?」

 

また膝をつくのは、鎌に体重を掛けることで何とか抑えた。荒れ狂う熱と痛みが、休みを訴えてくる。知ってる、黙ってろ。今はまだ死ぬ時じゃない。

 

「どうか・・・しましたか?」

「えっ、何が起きたの!?」

「すれ違いざまに凄まじい攻撃を浴びせたんだぞ。白銀がいなかったら全部ツナに直撃だったぞ。」

「えぇえっ!?」

『・・・』

「さすがアルコバレーノ、その通りです。」

 

骸はフウ太の隣に落ちていた槍先を拾い、柄に取り付ける。刃先なしであの殺傷能力何て、

 

『化け物か。』

「君に言われたくありませんね。その傷で付いて来る何て、人間業では無いですよ。」

「祐斗・・・?・・・!!目から、死ぬ気の炎!?」

「ほう、見えますか?」

『はぁ?』

 

何言ってんだ、ツナ。お前、死ぬ気モードに入ってないぞ。

 

「祐斗も!」

『いや、何の話!』

「眼!左眼から死ぬ気の炎が!」

『は?』

 

いや確かに燃えるように熱いけど、それってボンゴレボスの奴だろ?え、は?

 

「このオーラこそ、第四の道修羅道で身につけた格闘能力の闘気。」

「しゅらどう・・・?」

 

えっ、ちょっと待って。俺一人だけ置いて行かれてる!それに、それ一回聞いたから!

 

「しゅらどう・・・?」

「六道輪廻という言葉をご存知ですか?」

「人は死ぬと生まれ変わって、地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・展開どうの何れかへ行くというやつだな。」

 

ん?何か聞いたことあるぞ。

 

「僕の体には前世の六道全ての冥界を廻った記憶が刻まれていましてね。」

 

前世?

 

「六つの冥界から六つの戦闘能力を授かった。」

 

一つの前世。一つの能力。

 

「何・・・言ってんだ?」

「それが本当なら、オメーはバケモンだな。」

「君に言われたくありませんよ、呪われた赤ん坊アルコバレーノ。」

 

化物。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それに、それはそこの仲間にも通用するんじゃないんですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何かが、崩れる音がした。

 




後書き:

今週の妨害:お前ら自分の皿くらい洗えよっ!
書き始めようと思ったら、皿洗い一時間の刑でした。作者が使った皿じゃ無いのに・・・

いやー、主人公が勝手に何か戦ったり覚醒したりしちゃいました。
もう、何がしたいんだろう。ねぇ、君達どうしたいの?
覚醒とか・・・中学生じゃ無いんだから。
あ、中学生か。

今回も読んでくれてありがとうございました。
次回もよろしくお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。