《隼人の家行ってみたい》
暇だから隼人にそうメールしてみた所、
〈お菓子持参〉
と短い返事と共に住所が送られてきた。照れ隠しか?結構可愛いな。
書かれた住所に向かう途中、コンビニで適当にスナック菓子を買う。あ、一人暮らしの男子の家に〜の下だけど、これ健全な漫画ベースだから大丈夫b
着いたのは、学校からそう遠く無いマンションの一室。ノックすると、ゆっくりとドアが開く。
『よっ。おやつ持ってきたぜ。』
「おう。」
『おっじゃましまーす。』
玄関に入り、隼人の靴しか無い事を確認。まぁ、俺は隼人から一人暮らしって聞いてる訳じゃ無いし。
『あれ、家族皆出かけてんの?』
「あ?あぁちが、俺一人暮らしだ。」
『へ、マジで?』
玄関からリビングに通される。シックな感じの家具が印象的だ。壁際に立つ本棚には、ずらりと本が並べられてる。とりあえず、ソファに座る。
『何、反抗期で家飛び出したん?』
「・・・まぁ、そんなもん。」
マフィアのボスを殺すために来たって言えないよね。
『隼人って、家族どんなん?』
「あ?両親と、姉貴の四人だ。」
『へぇ、お姉ちゃんがいるんだ。隼人のお姉ちゃんだから、美人なんだろうな。』
「まぁ、そうかもな。」
うわぁ、仄々してる。何か良いね、こうゆうの。
「お前はどうなんだよ。」
『ん?何が?』
「家族。」
あ、しまった。聞けば聞き返される事位予想出来たのに。
『・・・両親と妹の四人家族だった。』
「だった?」
『火事で三人とも死んだよ。今は俺も一人暮らし。』
「・・・聞いて悪かった。」
『いや、別にいいよ。今の流れじゃ聞かないほうが不自然だし。』
隼人が申し訳なさそうに謝る。ごめん、俺も少し考えれば回避できたのに。俺は、捏造した家族が死のうが何だろうが痛くも痒くもないけど、周りはそう思わない。今更だけど、結構面倒くさい設定にしちゃったなぁ。
『そうだ、俺がメールするまで何してたの。』
「これ読んでた。」
渡されたのは、医学の本。少なくても、中学生レベルではない。俺の前世の大学で習ってたレベルと同じくらいだろう。他にも、医療書持ってるだろうか。久しぶりの、俺レベルの趣味に合った本の可能性にワクワクする。
『他にも、医療書持ってんのか?』
「あぁ、後ろの棚に数冊。」
『読んでいいか!』
そう聞いた時の俺の目は、多分キラキラしてただろう。
「良いけど、内容わかんのか。」
『俺を誰だと思ってんだ?優等生の白銀祐斗様だぞ。』
「どこの学校にサボり常連犯の優等生がいるんだよ。」
後ろの棚から「薬学の勧めー神経病編—」を手に取り、ソファに戻り読み始める。これまたハイレベルな内容で、読み入ってしまう。
ふと目を上げると、こちらも読み入ってる隼人が目に入る。あ、本読むとき眼鏡掛けるんだ。何時もツナの前で見せる馬鹿な顔からは、今の真剣な表情は思いつかない。少し、見入ってしまう。
また目線を本に戻し、次にあげた時は夕暮れだった。隼人に別れを告げ、家に帰る。結構、楽しかったな。また今度、読書しにお邪魔させて貰おう。
後書き:
まさかのお気に入り、ありがとうございます!
見間違えかと思ってF5押してしまいましたw
暴走回ですw
隼人と主人公は書いてて楽しいです^^
ついでに、作者はメガネ獄寺が大好きです。
今回も読んでくれてありがとうございました。
次回もよろしくお願いします!