問題児たちが異世界から来るそうですよ?~誰も知らぬ死物の物語~   作:shin-Ex-

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今回はあの肉屋のゲーム攻略の話です

はっきり言って・・・・・私の趣味が強く出ていますのでご注意を

それでは本編どうぞ


究極の迷路攻略法

肉屋の作ったゲームステージ・・・・・それは巨大な迷路であった。

 

「これは・・・・迷路か」

 

「へえ・・・・・見かけによらず中々凝ったステージ用意してくれるわね」

 

「そうだな・・・・お?」

 

突然、シナナの手に契約書類(ギアスロール)が現れる。

 

 

ギフトゲーム"ラビュリントス"

 

プレイヤー一覧

久遠 飛鳥

虚野 十六夜

 

 

クリア条件

迷路の謎を解き、迷宮を突破

又はステージ内に潜むホストを打倒

 

 

敗北条件 

降参、もしくはプレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合、もしくは10分経過した場合

 

 

 

 

「なるほど、そこまで複雑なルールではないな」

 

「そうね・・・・・・・でも迷路の攻略は面倒くさそうだわ。しかもご丁寧にこっちの意図を汲み取って制限時間も設けてくれているし」

 

契約書類(ギアスロール)に目を通したシナナと飛鳥は、思い思いに感想を漏らす。

 

「とりあえず早く行きましょ。制限時間もあることだし」

 

「いや、その前にやることがある」

 

シナナは懐からアクセサリーを取り出す。

 

「それって白夜叉との決闘のときに使った・・・・・」

 

「ああ・・・・悪魔の翼(デビルズ・ウィング)だ。とりあえずまずは上から迷宮を見渡してみようと思ってな。飛鳥もどうだ?」

 

「ええ。そうするわ」

 

「それじゃ・・・・具現(リアライズ)悪魔の翼(デビルズウィング)』」

 

シナナがギフトを発動すると、二人の背に悪魔の翼が現れる。

 

「・・・・・ふむ」

 

「どうしたのシナナくん?」

 

「いや、悪魔の翼ってなんか禍々しくてどうかなと思ってたんだがこうして見ると小悪魔チックで中々・・・・」

 

「ゲーム中に何を言ってるのよあなたは!」

 

飛鳥は恥ずかしさのあまりシナナをハリセンで叩く。

 

「おお、瞬時にハリセンを出すとはツッコミにキレが増したな。黒ウサギに迫るのも時間の問題か?」

 

「流石に黒ウサギレベルにはならないしそもそも遠慮するわよ・・・・・・それよりも早く上に昇りましょ。どうやって飛べばいいの?」

 

「そこまで難しくはない。念じれば飛べるさ」

 

「念じれば・・・・こうかしら?」

 

シナナに言われたように飛ぶように念じる飛鳥。すると、翼が羽ばたき宙に浮かんだ。

 

「飛べた・・・・ふふっ」

 

「気に入ったか?」

 

「ええ。人間の身でありながら空を飛ぶなんて貴重な体験できたもの」

 

ニコリと微笑みを浮かべる飛鳥。よほど楽しいのだろう

 

「それはなにより。今度一緒に空の散歩でも行くか?」

 

「それもいいわね・・・・でも今はゲームの攻略に集中しましょ」

 

「そうだな」

 

二人は迷路の外壁よりも高く飛び、あたりを見渡した。

 

「これは・・・・・霧がかっていてあまり遠くまで見えないわね。とにかく広いってことはわかるけれども・・・・・」

 

飛鳥は迷路の広大さを考え、溜息を吐いた。

 

攻略は厄介そうだと考える飛鳥であるが、その隣では・・・・

 

「・・・・・なるほど。そういうことか」

 

シナナは一人、何か納得したようにニヤリと笑みを浮かべていた。

 

「シナナくん?なるほどって・・・・なにがかしら?」

 

「このゲームの攻略法がわかった。下に降りよう」

 

「え?ちょ、ちょっと・・・・」

 

シナナは戸惑う飛鳥の手を引いて、下に降りて地面に足を付けた。そしてそれと同時に、翼をアクセサリーに戻す。

 

「シナナくん、ゲームの攻略法がわかったって言っていたけれど・・・・・どうするの?」

 

「そこまで複雑じゃあないさ。まず聞くけど飛鳥・・・・・お前は一般的な迷路の攻略法を知っているか?」

 

「本で読んだことがあるわ。確か壁に右手を付いて進めばいつかはゴールにたどり着くのよね?それをするの?」

 

「いいや。それじゃあこの規模の迷路では制限時何にゴールにたどり着くのはほぼ不可能だ。そもそもその攻略法は平面の迷路にしか使えないからな。だから・・・・・それ以上に手っ取り早い攻略法を使う」

 

くくくっと、シナナはいたずらっぽく笑ってみせた。

 

「もっと手っ取り早い攻略法って・・・・・一体なにかしら?」

 

「すぐにわかるよ・・・・・・具現(リアライズ)『ソニックアロー』プラス『メロンエナジーロックシード』」

 

シナナはアクセサリーから二つのものを具現する。

 

一つは両端に鋭い刃の着いた機械仕掛けの弓。もう一つは表面にメロンの形のエンブレムをあしらった南京錠のようなものであった。

 

「それは弓と・・・・南京錠?少し形はおかしいけれど・・・・・」

 

「まあ確かに形はな・・・・・・でもまあ今はそこについてはおいておこう。気になるなら後で説明するし」

 

「わかったわ。でもわざわざその二つを具現して何をする気?」

 

「ああ。まずはこいつをここにつけて・・・・」

 

シナナは南京錠を弓のくぼみ部分に取り付ける。

 

「あとは・・・・・・」

 

シナナは迷宮の壁に向かって弓を構え、弦を引く。

 

そして力いっぱい弦を引いた後、手を離した。

 

『メロンエナジー!』

 

弓から機械の音声が発せられると同時に、弓から高エネルギーの矢が放たれる。

 

矢は凄まじい勢いで壁を突き破り、それでも威力は衰えずにどんどん迷宮を破壊していく。

 

すると・・・・・迷宮の破壊に同期するように、空間そのものにもヒビが入る。

 

「よし、あと一発で十分そうだな」

 

「シ、シナナくん!?そんなことしたら迷路が壊れちゃうわよ!?」

 

「それでいいんだよ。それがこのゲームのクリア条件なんだからな」

 

「え?」

 

「まあ見てなって」

 

飛鳥に言った後、シナナは再び弓を構える。

 

『メロンエナジー!』

 

二射目が放たれ、更に迷路は破壊されていく。そしてついに・・・・・空間は衝撃に耐えられなくなり、崩壊していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「戻って・・・・来た?私達勝ったの?」

 

肉屋の作った空間から戻ってきた飛鳥は、疑問の声を口にする。

 

無理もない、彼女からすれば具体的なことは何もわからないままゲームが終わったのだから。

 

「ああ。このゲームは俺達の「ふざけんなコラァ!!」・・・・うるさいな。なんだよハンバーガー?」

 

シナナは自身の言葉を遮って怒号をあげる肉屋にジト目を向ける。

 

「なんだよじゃねえ!なにステージ壊してくれてんだ!あんなの無効・・・・いや!てめえらの反則負けだ!」

 

シナナと飛鳥を指差しながら言う肉屋。

 

「はあ・・・・・・往生際が悪いぞ肉屋。俺はちゃんとルールに則って迷宮を攻略しただろ?」

 

「さっきから気になっていたのだけれど・・・・それってつまりどういうことかしら?」

 

「このゲームにおいて、迷宮にはそもそも謎なんてなかったんだよ。いや、強いて言うなら『迷宮の広さが本当は見た目ほど広大ではない』ということが謎だ。だから迷宮を壊すことは突破に繋がるんだ。違うかハンバーガー?違うと言うなら説明を要求するが?」

 

「ぐっ・・・・そ、それは・・・・・」

 

シナナに問われ、肉屋はバツが悪そうに顔を背ける。どうやらシナナの説明に誤りはないらしい。

 

「どうしてシナナくんはあの迷宮の広さがそこまで大きくないとわかったの?」

 

「ああ、そこまで難しいことじゃないさ。こいつにそこまで巨大なゲーム板を創る力がないからだ。人の力を見る目は確かなんでそれはすぐにわかった。上から迷宮を見渡したのは迷宮の見かけの広さがどれだけあるかを確認するため・・・・・・自分の力不相応に見せようとするからそんなボロが出るんだよ」

 

「こ、このガキが・・・・・・調子にのるんじゃねえぞ!こんなゲーム無効だ!」

 

肉屋は怒りのままにシナナに向かって肉たたきを振り下ろす。

 

シナナその場を全く動こうとはせずに、肉たたきによって殴打された。

 

「シナナくん!」

 

「大丈夫だよ飛鳥。この程度なんでもない」

 

殴られたシナナを見て、心配そうに駆け寄る飛鳥に対して、シナナはなんでもないと笑顔を見せた。そしてその後・・・・・肉屋に視線を向ける。

 

「ゲームに負けた挙句、その腹いせにプレイヤーに暴行を加えるとは・・・・・・黒ウサギがいたらギフトゲームへの冒涜ですとか言って怒っていただろうな。ところで・・・・・一ついいか?」

 

「な、なんだよ?」

 

「俺はお前に殴られたわけだが・・・・・当然お前もやられる覚悟はあるということだよな?」

 

「ッ!?」

 

シナナからのおぞましい殺気をすぐ間近で受ける肉屋。そのあまりの恐ろしさに、肉屋の身体は震え上がる。

 

「安心しろ、そっちが一発しかしなかったんだからこっちも・・・・・一発で勘弁してやるよ。具現(リアライズ)『ハンマー』」

 

シナナは大きなハンマーを具現する。ミョルニルのような絶大な武器ではないが・・・・・それでも十分な攻撃力を秘めている。

 

「さぁて・・・・・ミンチにしてやるから覚悟しろよ?」

 

「ひ、ひぃぃぃぃぃぃ!!」

 

シナナは物凄くいい笑顔を浮かべてハンマーを構え・・・・・振り下ろした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「情けない・・・・・男がこの程度で気絶するなよ」

 

シナナは泡を吹いて気絶している肉屋を見下ろしながら呆れたように言う。

 

ちなみに肉屋の身体は一切の傷を負っていない。シナナはわざと外したのだ。

 

「全くね。威勢がいいだけの情けない男だわ・・・・・将来こんな男とだけは交際したくないわね」

 

「じゃあどんな男となら交際してもいいって思うのかな?」

 

「それは当然・・・・・あれ?」

 

「どうした?」

 

「い、いえ・・・・・なんでもないわ」

 

(当然・・・・・なに?私今何を言おうとしたの?)

 

飛鳥は自分が今なんと言おうとしたのかわからずに戸惑っていた。

 

飛鳥は今シナナからの問いに深く考えずに無意識に答えようとしていた。だが・・・・・自分自身でなんと答えようとしていたのかわかってはいなかった。

 

それは無意識故に飛鳥の本心だったのだが・・・・・・飛鳥はそれを自覚していないのだ。

 

「・・・・・まあいいや。それよりデートを再開しようか」

 

「そうね。あ、でもその前にそれからゲームの報酬を貰っていきましょ。ゲームに勝ったんだからその権利はあるわよね?」

 

「だな。それじゃあ失礼して・・・・・」

 

シナナと飛鳥は気絶している肉屋から勝手に報酬を掠め取って、デートを再開するのであった。

 

 

 

 

 

 

 




メロンエナジーロックシードとソニックアローについて

メロンエナジーロックシードは仮面ライダー鎧武に登場する変身アイテムの一つ、そしてソニックアローは武器の一つです

ロックシードと専用のベルトを使うことで仮面ライダーに変身することができます

なお、ロックシードの種類は多数あり、メロンエナジーを出したのは武器の都合上と私の好みからです

そしてソニックアローは刃の付いた弓であり、遠近両用の万能武器です

ロックシードを窪みに装填することによって必殺技を放つことができます


それでは今回はここまで

次回もお楽しみに
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