問題児たちが異世界から来るそうですよ?~誰も知らぬ死物の物語~ 作:shin-Ex-
正直中々のチートなんですよね・・・・・
それでは本編どうぞ
「これが・・・・・ハンバーガー?」
肉屋とのゲームを終えたシナナと飛鳥はハンバーガーを食べられるカフェに来ていた。
初めて見るハンバーガーに、飛鳥はどこか臆した様子だ。
「パンで具材をはさんで・・・・・サンドウィッチみたいなものなのね」
「まあ似たようなものだ」
「ということはそのまま食べればいいのよね・・・・・」
飛鳥はなぜか食べるのを戸惑っていた。
「なんで戸惑ってるんだ?」
「いやだって・・・・・これ食べるとき口を大きく開けないといけないから」
「はしたない・・・・・か?」
「それは・・・・その・・・・・」
(いつもならそこまで気にしないけれど・・・・・なんでかしら?シナナくんの前だとなぜか躊躇われるわ)
どうやら飛鳥はシナナの前でははしたない姿を見せたくないと考えているようだ。
それはまさに・・・・・意中の人物を前にした時の考えなのだが飛鳥はそれに気がついていない。
「はあ・・・・・全く、仕方ないな飛鳥は」
シナナはニッコリと笑みを浮かべ、ハンバーガーを手に取り飛鳥の口元に近づけた。
「シナナくん!?」
「食べてみなよ。味気になるだろ?ほら、あ~ん」
「あ~んって・・・・そんな・・・・」
よもやこのようなことになるとは思いもよらなかった飛鳥は、あまりの恥ずかしさにより顔を赤らめる。
「ほら、早く」
「うぅ・・・・・・あむっ」
シナナが退いてくれそうにないから・・・・・そう自分に言い訳して、飛鳥はハンバーガーを囓る。
「あっ、美味しい」
「だろ?だからはしたないとかそんなこと考えないで遠慮なく食べたほうがいいって」
「・・・・そうね」
「というわけで、残りは自分で・・・・・「食べさせて」・・・・はい?」
「その・・・・・シナナくんが食べさせてくれるっていうなら食べてもいいわ」
顔を赤らめ、上目遣い気味に飛鳥はシナナに言う。
(え、え~・・・・・?ここでそうくる?完全に予想外なんだけど?なんでこうなるの?)
シナナは表情は平静を保っていたが、内心では焦りまくっていた。実は先程のあ~んでさえシナナ自身相当に恥ずかしかったのだ。
まさかそれをさらに要求されるとは・・・・・シナナにとって予想外にも程があった。
「あ~・・・・飛鳥?流石に人の目もあるしこれ以上は・・・・」
「ダメなの?」
「やらせてもらいます」
断ろうとするシナナであったが、シュンとした飛鳥の表情を見て即座に撤回。飛鳥に惚れているシナナからすれば断れるはずがないのは明白だ。
飛鳥の望むままに、ハンバーガーを食べさせるシナナ。
なお、その光景を見た他の客たちは甘々な空気に当てられて胸焼けを起こしていたのたが今は関係ないであろう。
「あ、そういえばシナナくん。聞きたいことがあるのだけれど?」
食後のコーヒーを飲んでいるときに、飛鳥はふと思い出したようにシナナに話しかけた。
・・・・・なお、先程までのあ~んについては終わった後に軽く羞恥から悶絶していたのだがそこには触れないでおいておこう。
「なんだ?」
「さっきのゲームで出した弓と南京錠・・・・あれって結局何だったの?」
肉屋とのゲームで、迷宮を破壊するために使ったあの弓と、南京錠・・・・・飛鳥はあれが気になっているようだ。
「ああ、あれか。まあ、普通の武器とは一線を画すから気になるのも仕方ないか。
シナナは説明をするために二つを具現した。
「この二つはな・・・・・元々俺の世界にあった武器ではないんだ」
「シナナくんの世界にない武器?」
「そうだ。そしておそらく十六夜や耀の世界にもない・・・・この武器は平行世界ではない、完全なる独立した異世界に存在する武器。確か『アーマードライダー』と呼ばれる戦士が使っていたんだっけな?」
「異世界に存在する武器・・・・・よくわからないけど凄そうね」
完全には理解できていないものの、今具現されているこの二つは特異な武器であることは飛鳥にもわかった。
「でも、そんな異世界の武器のアクセサリーをどうしてシナナくんは持っているの?」
「それはまあ・・・・・ひとえにこいつを作った彫金師が優秀すぎたからにつきる」
「彫金師・・・・・瑠々って人のこと?」
「あれ?俺瑠々のこと飛鳥に話したっけ?」
「それは・・・・・ペルセウスに聞いたの」
「あいつか・・・・・おしゃべりな奴だ」
シナナはペルセウスの口の軽さに頭を抱えた。
「彼は悪くないわ。私が聞いたら答えてくれたの」
「・・・・・・そうか」
「それで・・・・瑠々って人はそんなに優秀な彫金師だったの?」
「ああ。そもそも、このアクセサリーは聖練銀っていう特殊な素材で出来ていてな。その聖練銀は加工が難しくて瑠々にしかまともに扱えない。それだけで優秀といえるが・・・・・それに拍車をかけるのが瑠々の能力だ」
「能力?」
「瑠々には二つの能力があった。『本物を知る能力」と『異界を覗く能力』を持っているんだ」
瑠々の優秀さ・・・・・それはこの二つの能力が起因しているようだ。
「『本物を知る能力』と『異界を覗く能力』・・・・・・?」
「ああ。『本物を知る能力』は文字通り・・・・・・どんなものであっても本物の姿、性質を知ることができる。この能力のおかげであいつはペルセウスやハデスの兜、アイギスを作ることができた」
あらゆる物の本物を知る・・・・・それは造形に携わるも者であるのなら喉から手が出るほど欲しい能力であると言えるであろう。
「なるほど・・・・・たとえ見たことなくても本物を知ることができるからアクセサリーを作ることができるってことね」
「そうだ。そしてもう一つ・・・・・『異界を覗く能力』こっちの能力の方が凄みは上かもな」
「その能力ってつまりは文字通り異世界を覗くことができる能力っていうこと?」
「そうだよ。あらゆる世界をあいつは覗き見ることができる。その力を使ってあいつはこの二つを作った。ちなみに白夜叉との決闘のときに使ったTCMも異世界の武器だ」
あらゆる異世界を覗くことができる能力・・・・・それによって、たとえその世界に本来存在し得ないものであっても、アクセサリーとして形どることができる。そしてそのアクセサリーを具現できる能力がシナナ・・・・否、虚野十六夜にはあった。
二人は正しく最高に相性が良かったのだ。
「・・・・・本当にすごい能力ね。まるで・・・・その・・・・・」
「・・・・・虚野十六夜のために生まれたような存在?」
シナナは飛鳥が言い淀んでいたことを代わりに口にした。
「・・・・・まあ、そうだったのかもな。瑠々の能力はまさに虚野十六夜のためにあるようなものだった。あらゆるアクセサリーを作れる者とそのアクセサリーを具現できる者。相性がいいのは明白・・・・・だからこそあの二人は・・・・・・・・」
その先の言葉は、シナナの口からは紡がれなかった。
「・・・・シナナくん?」
「ごめん、なんでもない。それよりもそろそろ移動しようか」
「え、ええ。そうね」
少々強引に、シナナは話を切り上げた。ただ、飛鳥もシナナがこれ以上は話を続けたくなさそうだと判断したため、反論せずに同意した。
「さて、それじゃあ次はどこに行こうか・・・・」
「行く場所が決まっていないのなら私行きたいとことがあるのだけれど・・・・いいかしら?」
「もちろん。飛鳥と一緒ならたとえどこでも」
シナナは手を前に出し、ぺこりとお辞儀しながら言う。
「本当にあなたは・・・・・でも不思議と様になっているのよね」
「ははっ、ありがとう。それでどこに行きたいんだ?」
「それは・・・・」
飛鳥の口から、行きたい場所が語られた。
彫金師・瑠々の能力
瑠々の二つの能力、本物を知る能力と異界を覗く能力はまさに虚野十六夜の為に存在しているといっていい能力です
この二つの能力があり初めて虚野十六夜は十全に具現を扱えたといっても過言ではないでしょう
そしてこんな能力を持っているが故に・・・・・
今回はここまでです
次回もまたお楽しみに