前回の「ハイスクールDXD英雄目録」は、
新しい世界で特典をもらい新生活を始め神道総護。新しい友達・学校を楽しんでいた矢先、変態のレッテルの貼られた兵藤一誠が告られていた。
「・・・・一目惚れしました!付き合ってください!」
・・・・告白・・・しやがった!
「「「「ええぇぇぇぇえええ!!」」」」
俺たちも驚いたが一番驚いてるのはイッセーだった。
「・・・・・・・・・・・・」
イッセーの口が塞がってねえ!?
「・・・・っ!お嬢さん。何かの罰ゲームならやめておいたほうがいい」
「そうそう!こいつは性欲の権化みたいな奴だからな・・・」
「「付き合ったら最後だぞ!」」
「ひでぇ!!お前らなんて奴らだ!」
「「だって・・・お前だけ先にリア充にさせてたまるか!」」
「おい!」
3人がギャーギャー言ってる間に、俺は彼女に近づき、耳打ちをする。
「・・・確かに罰ゲームならやめておいたほうがいいよ。どちらも傷つくだけだから」
「・・・・罰ゲームなんかじゃありません。本当に一目惚れしたんです!」
・・・・・・・そうかい。
「はいはいそこの三人!みっともないぞ!あとイッセー!ちゃんと返事聞かせてやれ。待ってっぞ」
「離せ!総護!」
「あいつには鉄槌を下さなきゃならん!」
・・・・ガン無視!
俺は松田と元浜を引きずりながら歩く。すると向こうから「お願いします!」というイッセーのでかい声が聞こえてきた。・・・よかったなイッセー!
「「・・・・死ね!」」
・・・・・おい。
後日、学校はイッセーに彼女ができた話で持ちきりだった。まあ、当然と言えば当然だよな。変態の代名詞と呼ばれてたイッセーにあんな可愛い彼女が出来たんだ。非リアの連中は泣き叫んだり狂気に見舞われたり寝込んだりと、一種多彩なものを見せている。松田元浜も同じく。まあその中で一人ドヤ顔を決め込むイッセーには少しイラっとするが・・・まあそれも今日で終わりだろう。明日は日曜日。月曜になればまたいつもの学校に戻ってるだろうよ。
〜♪〜♪〜♪〜
・・・・携帯だ・・誰だ?
俺は不思議に思いながら携帯を開く。すると画面には「兵藤一誠」と表示されていた。って言うかこいつ以外に誰も電話帳登録されててないし・・・今度松田と元浜でも入れるか。そう思いながら通話を押すといつもの素っ頓狂な声が聞こえてきた。
「総護か?」
「俺の携帯で一人暮らしの俺以外に誰が取るんだよ」
「・・・あっ!そうだな・・・ってそんなのどうでもいいんだ!総護お前に聞きたいことがある」
電話越しでも凄い気迫なのがわかる。大事なことなのか?
「一体どうした?」
「・・・・・・・・デートってさ・・・どうすればいいんだ?」
「知るか!!!!」
何だよ・・・ただの自慢話かよ!
「ひでぇ!ただ聞いただけなのに!」
「お前はただ聞いただけ何だろうけどな、非リアからしたらただの自慢にしか聞こえないからな!」
「・・・・でもな、俺もこういうの初めてで」
「その気持ちはよくわかる!だがしかし、人に作ってもらったデートプランよりは自分が立てたほうがいいだろうが!自分で作るからこそ相手が喜ぶし、成功すれば相手も喜ぶんだろ?」
「・・・・・・・・」
「・・・・違うか?」
「・・・・・・・・だな!悪い・・・変なこと聞いちまって」
「いいさ。誰だって最初は怖いもんだ。だけどそれを乗り越えるから人は一つも二つも強くなれる!」
「・・・・サンキュー!気合が入った!明日頑張ってくるぜ」
「・・・・・ん?明日なの?」
「おう!」
「・・・・・間に合わねえだろ!」
結局、最後まで付き合ってしまう俺であった・・・・・・はあ
次の日。イッセーはデートをしている頃、俺は1人のんびりだらだらと過ごしていた。することがない。
「・・・・・・・昼飯でも作るかな」
現在昼の12時半。昼飯を作るにはバッチリの時間だ。俺は冷蔵庫の中身を見る。すると中は何も入っていなかった。
「そういや昨日飯作ったら何もなくなったんだった」
・・・・・買い物行くか。暇だし。
幸い近くにスーパーがある。そこに行けば徒歩15分で着くから楽である。俺は玄関で靴を履くとテクテクとスーパーに向かって歩き始めた。
「昼飯は炒飯だな!」
帰り道。俺は歩きながら呟く。ちょうど炒飯の具材が安かったんで今日の昼は炒飯にした。ついでに一週間の材料も買ったので問題ない。
「あー腹減った。さっさと帰ってっと・・・ん?」
急いで帰ろうと早足にした時、草むらから一匹の黒猫が飛び出してきた。
「黒猫か。可愛いな!こっちにこーい」
俺は手のひらを前に出し黒猫を呼ぶ。しかし黒猫は近づこうとしない・・・というより様子がおかしい。・・・よく見るとボロボロじゃないか?
俺は急いで近づき身体をよく見る。
「・・・・にゃぁ」
「・・・!ひどい怪我だ!」
切り傷に打撲がたくさん・・・暴行でも受けてきたのか?
俺が近づいたことにより逃げようとする黒猫・・・しかし余程辛いのかその場に倒れようとする。
「おいおい!マジでヤバいんじゃないのかこれ!」
俺は黒猫を抱き抱えながら考える。
「動物病院は・・・日曜日定休日じゃん!しょうがねえ!家で看病だ!」
俺は荷物を肩にかけ、黒猫を優しく持ちながらダッシュで家に帰る!
「気絶はいいけど・・・死ぬんじゃねえぞ!」
「・・・・・・・」
返事が無いし!そう思いながら走ること数分。
「はあ・・・はあ・・・着いた!」
家に着いた俺は急いで中に入ると風呂場まで連れて行き汚れと怪我を洗おうとする。
「痛いのは我慢してくれよ」
「・・・・・・・」
顔がトロンってなってきてるけど大丈夫だよね?
身体を洗い終わると綺麗に体を拭き消毒液とガーゼ・包帯を用意し、怪我の場所を覆っていく。
「急げぇぇぇえええええ!」
「・・・・スゥ・・・・スゥ・・・」
「はあ・・・・はあ・・・はあ・・・」
つ、疲れたぁぁあああ!精神的に!俺は床にぶっ倒れる。横には落ち着きを取り戻したかのように寝る黒猫の姿が。
「・・・・・よかったな」
そう言いながら頭を撫でると幸せそうな顔になる黒猫。可愛いな!やっぱ!
「・・・飯は・・・もういっか。それにしてもこのまま外に放り出すわけにはいかないし・・・怪我が治るまでここに置いとくか。となると、飯とか必要だよな・・・もう一回スーパー行くか」
俺は静かに立ち上がると靴を履き、もう一度スーパーに行って必要品を買うのであった。
・・・・・余談だが、買い物が終わって家に帰るとベッドに直行しそのまま寝てしまっる俺だった。
今、神道総護の部屋の窓の前に異形の存在がいた。その姿は一般の人と同じ・・・違うところがあるとすれば背中にカラスのような真っ黒な羽が生えていること。その羽一つで彼女が人間ではないことが見て伺える。
「・・・ここで最後ね」
そういう彼女は手元になんらかの機械を取り出し起動ボタンを押す。
「神器所有者の兵藤一誠は殺した。こいつ以外の記憶も全て消した。後はこいつのみ・・・全く・・・どうして私があんなガキの相手を・・まあいいわ。これもあの野望を叶えるためよ」
愚痴をこぼしながら機械の標準を神道総護に合わせる異形の存在。しかしそこに邪魔をするもう一つの存在がいた。
「・・・させにゃいわよ」
「・・・っ!誰!!」
偶然かそれとも必然か・・・月の光が部屋の中を照らす。するとそこには、黒い着物を着た妖艶な美女が立っていた。身体中に包帯やガーゼが貼られている。そして頭部には猫耳、尻部には尻尾が付いていた。
「猫又風情が我等堕天使の邪魔をするか!」
「別に・・・わたしはただ借りを返すだけにゃ」
彼女もまた異形の存在。しかし窓の外の異形の存在とは違い、彼女は神道総護を守るように立つ。
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
暫し睨み合う両者。数刻の間が空き、羽の生えた存在・・・堕天使と呼ばれる存在が先に喋り出す。
「・・・・まあいいわ!たかが人間風情に私達の計画が止められるわけがない」
そう言うと堕天使は空へ飛び立つ。もう一つの存在・・・猫又は息を吐くとベットに寄り、神道総護の顔を覗きあげる。
「・・・・・・ありがとにゃ」
「・・・・・zzzz」
今までの出来事が嘘のように眠る神道総護。その顔に癒しを求めたのか、頭を撫でる猫又。
「・・・・・もう少しよろしく頼むにゃん」
そう言って彼女は猫の姿に戻る。
この出来事が後の事件と神道総護の覚醒に関わるのはまだ先の話。
次回の「ハイスクールDxD 笑顔の英雄目録」は
「総護!お前は夕麻ちゃんを覚えているよな!」
「・・・・・?覚えているが」
あれだけ有名になっていた、イッセーの彼女。
その存在を覚えているのは兵藤一誠と神道総護のみ。不思議な感覚に包まれる二人だが、彼女を探し続けると一つの奇妙な存在に出会う。
「こんなところにはぐれ悪魔が」
「・・・なんだよ悪魔って・・まさかイッセーが!」
親友の存在に気づいた神道総護はどう思うのか!
次回「危険に首を突っ込みます!」