ハイスクールDxD 笑顔の英雄目録   作:ビルゴンズ

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危険に首を突っ込みます!

前回の「ハイスクールDxD 英雄目録」は、

兵藤一誠が彼女の天野夕麻とデートをしている間神道総護は一匹の傷だらけの黒猫を看病していた。その夜神道総護のもとに堕天使と猫又が現る一触即発は避けたが堕天使は意味深な言葉を呟く。その出来事を主人公は寝ていたため知らない。

 

 

 

 

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

「総護!何してんだよ!早くしろって!」

「んなこと言われたってな・・はぁ・・」

どうも!神道総護です!実は今イッセーと二人で変なコートの男から逃げてるんですが・・・イッセーの身体能力が明らかに向上していてビックリです!イッセー・・・全く息が切れてない。陸上部顔負けの速さだな!

「総護!ここ曲がるぞ!」

「・・・っ!おう!」

俺たちが曲がった先には一つの公園があった。

「・・・・・・・っ!」

「・・・・・?おい!何突っ立ってんだイッセー!」

「・・・ここ・・・デートで最後に夕麻ちゃんと行った場所だ」

じゃあここを探したらなんか手がかりがあるんじゃないのか?そう思いながら公園の入り口を見るとコートの男が何かを投げようとしていた。

「イッセー!危ねぇ!」

俺はイッセーを右に蹴り飛ばし自分も左に転がる。立ち上がりさっきまでいた場所を見るとそこには光輝く槍のような形状の物が地面に刺さっていた。

「・・・ほう!この程度は避けるのか!人間にしてはやるようだな。これは楽しましてくれそうだ!」

公園の入り口にいたはずのコートの男は空中で嘲笑していた。ん?空中!?はねがはえてる!?どういう原理なのアレ!

「やっぱこの件に首を突っ込んだらダメだったか」

そう言いながら溜息をつく俺。事の元凶は三日前・・・イッセーが夕麻ちゃんとデートした次の日から始まる。

 

 

 

 

 

三日前

 

 

 

 

 

「総護!お前は夕麻ちゃんを覚えているよな!」

「・・・・・?覚えているが」

クラスに入った瞬間のイッセーの一言。俺には全く理解ができないんだが・・・

「・・・・っ!!よ、よかった〜!やっと1人覚えてくれている人がいたよ!!」

「・・・なんでそんなに安心するんだ?昨日デートしたばっかだろ?」

そう言いながら自分の席に着くと松田と元浜が近寄ってくる。

「なあ総護・・・お前は本当に覚えているのか?その天野夕麻って子のこと」

「俺たちには記憶がないんだが・・・」

「はぁ?何言ってんだお前ら。一緒にいたじゃねえか。イッセーが告白されたところ」

あの時こいつらはイッセーを心底恨んでいたはず。そんな簡単に忘れるわけが・・・・

「でもよ・・・お前とイッセー以外は皆覚えてないんだぜ?」

「・・・・おいおい・・・冗談きつい・・・ぜ・・」

周りを見渡すと・・・誰も嘘を言っているような顔をして無かった。況してや俺たちの方を不思議に見ている。

「・・・・・っ!?イッセー!ちょっとこい!」

「・・・ああ!」

何故か怖くなった俺はイッセーと共に走って教室を出る!

「おい!お前らHRは「腹痛で早退することにしといてくれ!」ちょっ!おい!」

松田がそう言うが今は構ってられない!俺は校舎の裏側に着くとイッセーを壁に押し付ける。

「おい!痛いじゃ「おい!」な、なんだよ・・」

「・・・昨日の事・・・包み隠さず全て話してもらうぞ!」

 

 

 

 

 

「・・・・・と言う訳なんだけど・・・」

・・・・成る程な・・・とりあえずイッセーから聞いたことを簡単にすると・・・日曜日に天野夕麻とデートをしていたイッセーは最後に公園を選んでいた。公園に着きイッセーが言われた言葉は「死んでくれないかな」の一言。もう一度聞こうとする前に、腹に刺さる光輝く槍のようなもの。そして最後に彼女は何かのせいで貴方は死ぬと言い残しその場を去る。そして致命傷を食らったイッセーが最後に見たのは紅い髪だったという・・・ここまで聞いて何個か疑問が。

「イッセー!質問いいか?」

「ん?」

「1つ目!皆の記憶からお前の彼女のことが消えたのに心当たりは?」

「あったらとっくに行動してるって」

「だよなぁ・・・じゃあ2つ目!紅い髪を本当に見たのか?」

「多分・・・俺の血と同じ紅だったのを覚えてるからな!」

俺はこいつの説明に呆れながら呟く。

「・・・・お前、死にかけてた癖によく覚えてんなそんなこと」

「・・・・・・・・っ!?」

「・・・・気づいてなかったんかい」

全く・・・こいつは・・・

「まあいいや。3つ目!お前・・・なんで死んでないの?」

「え?」

「確かに死んでないのは嬉しいことだけどさ・・・おまえの話だと死んだことになるよね・・・」

「そ、それはあの時の紅い髪の人が助けてくれたんじゃ」

「そいつは厳しいな・・・その紅い髪が本当に人だったのか・・・ならその紅い髪の人がどうやって死にかけのお前を助けたのか・・・そこら辺はまだ分かってないからな」

「・・・・・んじゃあ・・・手詰まりってことか?」

「・・・・・いや・・手詰まりではないさ・・・その記憶を共有するしている俺たちがいるからな。取り敢えずお前が昨日行ったデート場所に行こうや。そこに何かあるかもしれない」

「・・・そうだな!行ってみるか!」

 

 

 

 

 

それから俺たちは学校に行く事はなく、イッセーのデート先に行き、聞き込みをしたり、証拠となるものを探したりと必死に動いた・・・しかし彼女については何もわからずじまい・・・しかもイッセーの携帯には写真・電話番号など彼女に関するものが全て消えていた。俺たちが見ていたのは幻だったんだろうか・・・

「総護!最後の場所までもう少しだ!」

「ああ・・・・しかし本当に何も残ってないなこりゃ・・・そろそろ信じられなくなりそうだ・・・」

「俺だってそうさ!今でも夢じゃないかと思ってる・・・でもよ・・・・やっぱり俺は少しの可能性を信じていくぜ!」

「・・・・・・乗りかかった船だ。ちゃんと付き合うさ!」

そう決意を固めたその時!

「こんなところにはぐれ悪魔が?」

目の前に黒いコートを着た男の人が立っていた。

「ほう・・・これは数奇なものだ。こんな都市部てもない地方の市街で貴様のような存在に会うのだものな」

・・・・・・は?何言ってんだこの人。つーか明らかに危ないやつじゃん。さっさと逃げるが勝ちかな。そう思いイッセーの方を振り返るが、

「・・・・・・・・・・・・・・」

イッセーは無言で身体を震わせていた。・・・・・これは異常だ。

「イッセー!大丈夫か?」

「・・・・・早く逃げたいの・・・に逃げれねえ」

「・・・・・・しょうがねえ!イッセー!歯を食いしばれぇぇぇえええ!」

居ればそう叫びながらイッセーの足を思いっきり踏みつける!

「痛ぇぇぇええええ!!マジかお前!いきなりふみつけやがって!」

「そんな事言ってる暇があるか!もう動けんだろ!早く逃げるぞ!」

そう言うと俺たちはダッシュで来た道を逆走していった。コートの男は追いかけてくる気配がない。

「おいイッセー!」

「なんだよ!」

「お前・・・あいつを見てどう思ったんだ?」

俺の質問にイッセーは少し考えた後何かを恐れているように呟いた。

「あいつを見たとき・・・なんかこう・・・殺意や敵意?みたいなのが伝わってきて・・・スッゲー怖かったんだ。たぶん夜になったせいで感覚が鋭くなってるんだと思う」

「・・・っ!お前が言ってた夜になると身体能力が上がるって言うやつか!?」

嘘だと思ってたんだか・・・あれを見ると嘘とは言えなさそうだ。

「ふっ・・・逃すと思っているのか!」

「「・・・んな!?」」

後ろを見るとさっきのコートの男がものすごい速度で追いかけてきていた!つーかクソ速ぇ!

「しゃーねぇ!総護スピード上げるぞ!」

「えっ!ちょっ、待って!俺今のでも結構死にそうなんだけど!?」

「ほら急げ!」

「うわぁぁぁああん!クソ野郎ぅぅ」

・・・俺は今日・・・生きて帰れるのだろうか・・・

 

 

 

 

 

こんな事があって今に至る。・・・思い返すと悲惨だな。なんか虚しくなってきたよ俺。まあ・・先ずはこの状況をどうにかしなくちゃな・・・

「悪魔を助ける人間か・・・貴様も裏の世界の住人か?」

「お生憎様!こちとら生まれてから一度もお前みたいなのに会ってなくてね!」

「まあ別にいいのだがね。私はそこの悪魔を殺したいだけだからな」

「・・・・・・・・・は?」

えっ?悪魔?誰が?・・・・・あっ!イッセーか。なんだイッセーかよ脅かすなよな・・・・

「ええええええええええええええええ!!!!」

イッセーが悪魔!なんで!?

「俺が・・・悪魔・・・」

「ん?なんだ貴様も気づいていなかったのか?」

イッセーを不思議そうに見るコートの男。と次の瞬間ブウゥンという音が俺の耳を通り抜け、後ろの噴水が爆発する。

「ちっ、外したから」

「・・・・え?」

後ろを見ると粉々に砕かれた噴水だった残骸が転がっている。・・・・今・・当たっていたら死んでた?そう思うと急に体が震えだす。

「はは・・・マジかよ・・・震えてやがるのか。俺は」

怖い・・・初めて心からそう感じた瞬間だった。

考えちゃいけないのに・・・頭では考えるなと指示を出しているのに・・・あの槍が刺さっているところを想像してしまう。

「可哀想に・・・怖かっただろう?この一撃で楽にしてやる」

そう言いながらもう一度槍を作り出すコートの男。不味いな・・・怖がっちまって足が動かねえや。こりゃ死んだな。

「死ね!人間!自分の不運を嘆きながらな!!」

・・・・転生してすぐに死ぬなんてな・・・人生は本当にわからないな・・・

「総護ぉぉぉおおおお!!」

「・・・っ!?イッセー!?」

イッセーが俺を突き飛ばす。転がりながらイッセーを見る。すると其処には、

「グァァァァァァアアアアッッ!!」

「イッセェェェェェエエエエ!!」

俺が刺さるはずだった槍がイッセーに刺さっていた。急いでイッセーの元に行く俺。

「イッセー!何で俺を庇った!」

「・・・俺のダチは・・・ガハッ・・・こんな所で立ち止まるやつじゃ・・・無いって・・・信じてるからな」

そう言うとイッセーはプツンと糸が切れたかのように力が抜ける。倒れたのにもかかわらず、イッセーの体は光で焼かれていく。

「・・・・嘘だろ・・・冗談はやめてくれよ」

「ふん・・・人間ごときを守るなどたかが知れているな・・・」

「・・・・・なんだと・・・」

俺は怒気を含みながら聞き返す。

「あいつ一人なら逃げられたかもしれないのに・・・馬鹿な奴だ。これだから下級悪魔

は・・・」

・・・・ふざけるな・・・・・

「お前も残念だったな。悪魔という貴重なお友達を俺に殺されてしまって。まあ我々堕天使と悪魔はいがみ合っている仲だからな。しょうがないのだよ」

・・・・・そんな理由で・・・・イッセーは・・・

「しかし、最終的にはお前も死ぬのだからな・・・あの悪魔は犬死だったということだ」

最後の言葉に俺の心の奥にある何かが弾け飛ぶ!

そして頭の中にあるキーワードが浮かび上がった。

「さよならだ!人間よ!」

コートの男は光の槍を作り出し俺に投げつけてくる。それを俺は・・・・掴み取った。

「・・・・・・っ!!何!!」

予想外だったのか堕天使は驚嘆していた。

「・・・お前らの事情なんか知ったこっちゃねえ」

俺は怒りを爆発させなから呟く。

「戦争?勝手にやってりゃいい。でもよそんな事に俺たちを巻き込むなよ・・・」

怒りが最高潮に達した時、俺は本気で叫んでいた!

「・・・そんな事で・・・俺のダチの命を・・・奪ってんじゃねぇぇぇぇえええええ!!!」

そう言いながら、俺はコートの男のもとへ一瞬で移動する。

「速い!」

そのまま俺はコートの男の顔面めがけて、

「うぉぉおおおおおおおお!」

右ストレートを打ち込む!

「ぐはあっ」

俺の渾身の一撃を受けたコートの男は後ろに吹っ飛ぶ。

「お前だけは許さない!ダチの仇!取らせてもらうぞ!」

新しく脳にインプットされた「主人公」を頼りに、今本当の戦いが始まる!

 

 

 

 

次回の「ハイスクールDxD 英雄目録」は、

「図に乗るな!人間風情が!」

「その人間風情にやられんだよ!お前はな!」

コートの男と戦う最中、イッセーがまだ死んでいないことに気づく総護!早く倒してイッセーを病院に連れて行こうとする総護の前に1人の女性が現れる!

次回「コートの男を許しません!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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