ハイスクールDxD 笑顔の英雄目録   作:ビルゴンズ

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コートの男を許しません!

前回の「ハイスクールDxD 英雄目録」は、

兵藤一誠の彼女・・・天野夕麻に関する記憶が全て消えていることに気づいた兵藤一誠と神道総護は学校を休みデートの場所を訪れ彼女に関する情報を集めようとする。しかし、なかなか見つからず立ち止まっていた所にコートの男が現れ、追いかけられる。逃げ回っているうちにデートの最後の場所・・・公園に辿り着く。其処で兵藤一誠は神道総護を守って光の槍で突き刺されてしまう。

兵藤一誠が死んだ理由を聞き、神道総護の中で何かが弾け飛んだ!理不尽な奴らを彼は絶対に許さない!

 

 

 

「お前だけは許さない!ダチの仇!取らせてもらうぞ!」

そう言いながらコートの男が吹っ飛んで行った場所を見ると立ち上がりながら何かを呟いていた。

「バ、バカな!高貴なる堕天使がこんな人間風情に・・・」

・・・人間風情人間風情ってどこまで自分が偉いって思ってんのかね・・・まあ偉いからって・・・

「人の命を奪う権利はねぇけどな!」

「ガッ、グギャアッ」

俺はコートの男に近づくと膝蹴りを顎に当てて少し空中に浮かせ回し蹴りで蹴り飛ばす。

「・・・・調子に乗るなよ!人間がッ!」

蹴り飛ばされながらコートの男は無数の光の槍を作り出し、俺に向かって投げつけてくる。

「こんなもん!おりゃぁぁッ!」

しかし、それを俺は明後日の方向に弾き飛ばす!

「・・・んなッ!」

「こんなちんけなもんで俺が倒されるわけがねぇ!」

そして堕天使の目の前に行き一発ぶちかます!

「ギャァァアッ!何故だ!?何故人間ごときがこのような力を・・・まさか・・貴様神器所有者か!」

「・・・そんなもん知らんわ!」

そう言いながらコートの男を殴り飛ばそうとするが光の槍で牽制される。

「・・・・まだ気づいていないのか?・・・しかし・・・発現はしている・・・何故だ?」

・・・間抜けか?此奴・・・

「敵の前で・・・考え事してんじゃねぇええ!」

「・・・・っ!」

俺はコートの男を飛び膝蹴りで上に蹴り上げる。

「ぐはあっ・・・頭が・・・」

顎にモロに入ったせいで脳が揺れてんな・・・なら!

俺は本気で飛び上がり、堕天使の頭上へと移動する。

「もっと脳を揺らしてやんよ!」

俺は踵落としをコートの男に振り下ろす。しかし、

「図に乗るな!人間風情が!」

コートの男は自分の頭の上に光の槍を作り出す。

そのまま俺の足首を光の槍が貫く。

「ぐあッ!熱ぃぃ!痛ぇぇ!!」

俺の足首を貫いた光の槍は、足首の肉や骨を中でジュージューと焼き付ける。その痛みは半端じゃない。でも・・・・確かに痛い・・・・・痛い・・・・痛いけどッ!

俺は足にさらに力を入れていく。ズブズブと音を立てて突き刺さっていくが御構い無しに。

「イッセーの方が・・・何百倍も痛かったんだ!それに比べたらこんな痛み・・・屁でもねぇぇぇえええッ!」

俺は遂にコートの男の頭に踵を落としきる。

「グハッ!この俺が・・・人間風情に・・・」

俺は空気を蹴ってコートの男よりも早く地面に着地する。

「その人間風情にやられんだよ!お前はな!」

そう言いながら俺は落ちてきたコートの男の顔面を思いっきり殴りつける。

「ギャァァァァァアアアアアッッ!」

「・・・・・手応え・・・有りッ!」

コートの男は俺のパンチで木々を倒しながら吹っ飛び、そして遂に太い木にぶつかって止まる。

・・・・戦いが終わった。俺はイッセーの方を向き、駆け寄ろうとする。すると、

「ヒュウ・・・ヒュウ・・・」

イッセーの口から微かだか呼吸が聞こえている。

「・・・・嘘だろッ・・・まだ助かるってかッ!」

俺は急いでイッセーの元に近づく。早く病院に連れて行こうとイッセーを担ごうとした・・が、イッセーは腹に穴を開けられているせいで臓物が飛び出していた。これじゃ下手に動かした時点でアウトとなる。

「・・・・・くそッ・・・万事休すか・・・」

・・・こんな時こそ・・・仮面ライダーの力があったら・・・・っ!・・・いやッ!

「こんな時・・・仮面ライダーなら絶対に諦めない!絶対に何か手があるはず!」

何かないのかと、周りを見渡す・・・すると少し離れたところに1匹の紅いコウモリが飛んでいた。

「・・・・・コウモリ?」

俺がコウモリを視認したと同時にそのコウモリが・・・紅く輝きだした。

「な、何だ!」

俺の疑問にコウモリが答えるわけもなく、より一層の輝きを見せる。そして輝きが最高点に達したその時、コウモリは口から魔法陣を吐き出した・・・き・・・汚ねぇ・・・

さらにはその汚ねえ魔法陣から一人の綺麗な女性が現れる。そしてその姿を俺は知っていた。何故なら・・・

「ここね。争いがあったっていう場所は・・・」

・・・その姿は見た者を魅了する。現に学校で大人気の2大お嬢様の一人・・・

「 リアス・・・グレモリぃぃぃ!?」

「・・・・・えっ!?なんでこんなところに一般人が!?」

俺の姿を見てひどく動揺するグレモリー先輩。一般人ってだけでそんなにびっくりすることですかね・・・・っとそんな事どうでもいいや!

「先輩!見て欲しい人がいるんですけど!」

「・・・私?どうして私なのかしら?」

「・・・多分この傷・・・人間じゃ直せないんで・・・」

俺はグレモリー先輩をイッセーの元へ連れて行く。変わり果てたイッセーの姿を見たグレモリー先輩はひどく狼狽していた。

「・・・っ!この子は!?なんでこんなボロボロに!?」

「・・・・黒い羽の生えたコートの男に襲われて・・・俺を守ってこいつは・・・光の槍で腹を突き刺されてしまって・・・」

「・・・そのコートの男は?」

「俺が・・・ぶっ飛ばしました」

「・・・そうあなたがぶっ飛ばしたのねってぶっ飛ばした!?」

えっ?なんかびっくりすることしたっけ?

「そんな・・・下級の堕天使でも人間を簡単に殺すことができるはず・・・ならこの子はどうやって堕天使を倒したの・・・まさか神器所有者?」

あっ!その神器所有者ってコートの男も言ってたような・・・

「あの・・・その神器所有者って何ですか?」

「・・・・神器の存在を知らない?まさかこの子・・・発現したばかりで堕天使を倒したというの!?」

・・・めっちゃブツブツ言ってるよグレモリー先輩。この人あれだな・・・考え始めると止まらないタイプの人だな・・・多分。

「・・・まあいいわ。取り敢えずこの子を助けないと・・・」

グレモリー先輩はそう言うと、イッセーの体に手を当てていく。するとあれだけ酷く開いていた傷穴が塞がっていった。

「傷穴が・・・イッセー!」

「ダメよッ!」

俺はイッセーに近づこうとするがグレモリー先輩に止められる。

「グレモリー先輩ッ!どうしてッ」

「・・・・まだこの子は危険な状態なの。今私がしたのは表面上の治療。そうでもしなきゃ臓物ビチャビチャでどこにも動かせそうになかったから」

「じゃあイッセーはまだ・・」

「ええ・・・彼は出血も激しいけどオーラの消費も激しいわ・・・急がないと・・・」

グレモリー先輩はコウモリ指示を出していく。指示を出されたコウモリは何処かへ飛んで行った。

「・・・・イッセーは大丈夫ですかね・・・」

「安心して・・・この子は必ず助けるわ!私の可愛い下僕なんだもの」

「・・・・下僕?今下僕って言いました?」

「あっ・・・・・そ、それより貴方足は大丈夫なの?ものすごい量の血が流れてるけど」

ん?俺はグレモリー先輩が指差す足を見る。するとそこにはぽっかりと穴の空いた足がぁぁぁッ!

「痛ぇぇぇぇえええええええ!!!超痛ぇぇぇえッ!!そして血が足りねぇぇぇぇ!あっ!」

そう叫ぶや否や俺の体から力が抜けていく。血が足りないんだよね血が・・・

「ちょっと!?貴方大丈夫なの!?・・・聞・・いる・・・本・・・」

すみません・・・グレモリー先輩・・・なんて言ってるんですかね?あっダメだこれ。ダメだとわかった瞬間、俺は素早く意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

ーーーーリアスside

 

 

 

 

・・・・あらら・・・二人とも倒れちゃったわ・・・どうしましょうか・・・

私・・・リアス・グレモリーは目の前で倒れた二人のことで手間取っている。特に兵藤一誠君に至っては早くオーラを送り込まなきゃいけないのに・・・困ったものだわ・・・私がどうしようか悩んでいると・・・私の真横に紅い魔法陣が現れて其処から三人の男女か現れる。

「部長!お怪我は?」

顔立ちの整った男子が私の安否を聞いてくる。

「大丈夫よ祐斗。それよりこの子たちの方がね・・」

三人は私の視線の先を見る。すると白髪で小柄な少女が少し驚いたような顔をした。

「あら小猫。この二人を知っているのかしら?」

「・・・・はい。・・・二人は有名人ですから・・・・いい意味でも悪い意味でも」

「どういうこと?」

「・・・・・兵藤一誠先輩は変態三人組の一人で、神道総護先輩はその三人組を止める抑止力のような存在です」

・・・・・どんなことをしたらそんなレッテル貼られるのかしら・・・

「あらあら・・・部長?神道総護君は兎も角そろそろ兵藤一誠君が危ないですわよ?」

あっ・・・忘れてたわ・・・どうしましょうか、

「朱乃。兵藤一誠君と神道総護君の家の住所は調べてきた?」

私の質問に朱乃と呼ばれたポニーテールの子は魔法陣から書類を取り出した。

「ええ。この通り」

「そう・・・なら祐斗は神道総護君を家に・・・私は兵藤一誠君の治療をするわ。他の二人は今日はもうお終い。祐斗も送り届けたら終わりでいいわ」

「「「了解(です)」」」

祐斗は神道総護君を抱えて魔法陣へ、他の二人も魔法陣で帰っていった。本当、迅速な対応で助かるわ。

「・・・・さてと・・・」

私も兵藤一誠君を抱えて魔法陣の上に乗る。この子・・・助けなくちゃね。彼の友達として・・・そして私の可愛い下僕として・・・ね♫

 

 

 

 

 

 

 

ーーーージモートside

 

 

 

「HA・・・HAHA ・・HAHAHA ・・・」

コートの男と我が友・・神道総護の戦いを見ていた俺・・・ジモートは呆れて笑うことしか出来なかった・・・まあ笑いの神だし笑うのが仕事だしね。

「・・・それにしても・・・」

俺たち神が特典を転生者にあげる時、その特典と転生者には相性がある。相性がよければそれだけの能力を引き出すし、進化もする。また逆も然り。しかし今回、我が友の特典には「主人公」という特典を無断でつけさせてもらった。この能力は仮面ライダーなどのヒーローと相性がいいからな。おっと!そういえば主人公の能力を説明してなかったNA!それじゃあザックリと説明するZE!

 

 

「主人公」・・・能力は発現者の身体能力の向上。適合率が高ければ高いほど向上率が上がる。

他にも能力はあるがそれはまた今度にしよう。

今回俺が言いたいことはただ一つ。我が友と「主人公」の適合率が前代未聞な程高い。これが意味することとは・・・どう力を引き出すか、どう進化するかが未知数だっていうこと。補足説明で言えば、この能力は人々の疑問から生まれた能力なんだ。「なんで銃で撃っても全然効かない相手に主人公は素手で倒してるの?」っていう疑問を解決するためにこの能力を作り出した。この能力があれば仮面ライダーの人は身体能力が上がるという言い訳ができるから。でも・・・今回の我が友とコートの男との戦いを見てみると・・・

「あいつ・・・一瞬で堕天使の目の前にいってたよね。空中で空気を蹴って地面に降り立ったよね・・・・」

・・・・・・もう主人公超えちゃったよ!簡単にッ!しかも当たり前のようにッ!

「・・・本当に・・・面白いやつだZE ・・・」

なんか・・・こう型にとらわれないと言うか、常識を覆すと言うか・・・

「ぷっ・・・・・A〜HAHAHAHAHAHAHAHA !!」

これはもう・・・・笑うしかないね!

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー総護side

・・・・・ん・・・朝か・・・

窓から差し込む光のお蔭で目が覚めた俺はベットから起き上がる。

「・・・・昨日の事・・・あれは一体・・・」

イッセーの事、コートの男の事、そしてグレモリー先輩の事。どれも夢のような出来事だった。でも、

「夢じゃないんだよなぁ・・・これが」

俺はズボンの裾をめくる。其処には昨日怪我をした場所が包帯で巻かれていた。未だに傷はズキズキと痛む。

「・・・っ!?イッセーはッ!?」

俺は携帯を取り出しイッセーに電話を掛ける。しかし

『お掛けになった電話番号は電波の届かないところにあるか、電源をOFFにされているかで繋がりません』

「・・・・マジか・・しょうがねぇ・・・家に行ってみっか」

俺は階段を降り、リビングに行く。すると何かがものすごい速度で走ってくる。

「な、なんだなんだ!?」

逃げたいけど足が痛くて逃げれない!あっ、ぶつかる。

「フグッ!・・・痛てて」

ぶつかりつつもその何かを捕らえていた俺は自分の腕をゆっくりと開く。そこに居たのは・・・

「にゃぁぁっ!にゃぁぁぁん!」

「なんだ・・・クロかよ。どうしたそんなに荒ぶって?」

クロにそう聞くと、クロは自分の餌箱をくわえてきて俺の目の前に置く。

「エサ・・・あっ!?そういや昨日エサあげてねぇじゃん!」

やっと気づいたか。みたいな顔をするクロ。そういや昨日は公園直ぐにぶっ倒れたんだったな・・・あれ?誰がここまで送ってきてくれたんだろう。

「・・・・まあいいか!さてと。クロお詫びに大盛りをやろう」

「にゃあ!」

俺はクロの餌箱にたんまりとエサを入れると、自分の飯を作って食べた。そして一通りの準備を終えると、

「それじゃあクロ。お留守番頼むな」

「にゃ!」

「おし!それじゃあ行ってきます」

俺はクロに別れを告げると、イッセーの家に急いで行った。

 

 

 

 

 

俺の家からイッセーの家までは然程遠くはない。走ったら5分くらいで着く距離だ。しかし、通学路的に、イッセーの家の方が俺の家より学校への距離が近い。そのせいで、イッセーは俺の家まで逆走して家に行くようになる。・・・俺は別にいいって言ってるんだけど、イッセーは毎日辞めずに、俺の家まで来てくれる。こういう所を女子が見れば惚れるんだろうけど。

「イッセーの家は・・・ん?」

もうイッセーの家を出る確認しようと周りを見渡すと、ちょっと先で悲鳴のような叫びが聞こえてきた。

「チョット通してね〜」

俺は群衆を掻き分けながら最前列に立つ。するとそこには、グレモリー先輩とイッセーがいた。いたんだか・・・これは不味くないか?だって、

「嫌ぁぁあああ!何で兵藤とリアス先輩が!?」

「遂にリアス先輩も兵藤一誠の毒牙に!」

イッセーの評判がさらに悪くなるだけじゃないか!・・・まあ当の本人はグレモリー先輩の揺れる胸の方に目がいって周りの声なんか聞こえてないんだけど。しょうがない。

「おはようございます。グレモリー先輩、イッセー」

「あら、御機嫌よう。神道総護君」

「総護!無事だったんだな!」

「まあ、お前よか軽傷だよ」

ん?周りが騒がしいな。

「嫌ぁぁあああ!今度は神道総護君よ!」

「そんな!?変態四人組の中で一番良識のある人だと思ったのに!?」

「だめよ!?神道君は木場君とじゃないと!」

「神道君✖︎木場君よ!」

「えっ!?俺も変態のレッテル貼られてんの!?何で?つーかそこの腐女子!変な妄想するな気持ち悪い!それにイッセー!憐みの顔でこっちみてんさじゃねえ!ぶっ飛ばすぞ!」

「それじゃあ兵藤一誠君。神道総護君。放課後使いを出すわ」

ツッコミ入れてたらいつの間にか学校に・・・ん?使い?何それ・・・とグレモリー先輩に質問する前にグレモリー先輩は足早と去っていった。

「・・・・・・・とりあえず・・・授業受けるか」

「だな」

俺たちは放課後に全てが分かることを信じ、今は昨日のことを触れないでいようと決め、校舎の中に入っていった。

余談だが、教室に入ったイッセーが松田・元浜にブロレス技をかけらたのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

次回の「ハイスクールDxD 笑顔の英雄目録」は

「私たち・・・悪魔なのよ」

「「・・・・は?」」

リアス・グレモリーから明かされる真実。そして兵藤一誠に宿っている不思議な力。そしてそこから始まる不思議な物語・・・に首を突っ込み出す神道総護。いくつものルートが重なった今、神道総護の覚醒の時は近い。

次回「オカ研に入部します!」

 

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