嘘つきな国と旅人の話~the liers cuntry~   作:秋ピザ

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今回は前回のやつの過去編。
なんかあの感じだと微妙にモヤモヤしていたので過去に何があったかを師匠視点で明かしてみることにしてみた。

もうなかばやっつけなので文章が変だったりするのは許して。


嘘つきの国・師匠編

ここは嘘つきの国と呼ばれている国。

ちょっと昔に起きた悲劇を、生き残ったある男のために続けている国。

 

さて、ここで1つ、この国が滅びるちょっと前のお話をしましょう。

この国が嘘つきの国になる前、この国は自然と人工物が綺麗に調和した美しい国でした。

犯罪も滅多になく、あってもそれは流れ込んできた犯罪者のものでしたし、警察もCQC(CQCは近接格闘術。近接での格闘において相手を殺さず無力化する事が得意)などの捕縛術に長けていたのですぐに捕まっていました。

ちなみに、捕まった人達の待遇はとても良いものだったそうで、どうせ死ぬくらいならと流れ込んできて軽い犯罪を犯しわざと捕まる人も居たんだとか。今は関係ないので省略しますが。

 

そしてそんな国に、ある日突然ボロい車に乗った男女二人組の旅人がやって来ました。

入国審査官たちは『またわざと捕まりに来たクチか?』と思っていましたが、旅人の荷物を見てそれではないと考えました。

ですがそこで本物の犯罪者でないかとも思った審査官は、旅人たちが強そうなのを見て書類審査の処理中に世間話代わりにこの国の警察は優秀だ。という事を言いました。

 

すると旅人の男は『あぁ、もしかして俺たちを疑ってたりする?なら安心してくれって。この国の警察が滅茶苦茶優秀なのはすでに知ってるからさ』と告げて審査官を安心させました。

まぁ、実際のところこの二人であれば警察に追われても焦土作戦でもされなければ余裕で逃げられたりするのですが。

さて、そんなこんなで入国した二人でしたが、入国審査用の紙にはお互い偽名を書いていました。

まぁ、いつも名前を呼んでいませんし知りませんし教えませんからね。お互いに。

そんな偽名で入国した二人がまず向かったのは宝石商。旅の途中で偶然手に入れた宝石を売りに来たのです。

ちなみに彼女らが宝石商に見せたのはどれもこれもかなり大粒の物で、普通は貴族か何かが家宝として持っているような物だったので少し盗品ではないかと疑われましたが、そこは盗賊退治をしたときの戦利品だと言って誤魔化しました。

店主もこのレベルの物を逃すのは惜しかったようです。

そして二人はまんまと大金を手に入れたのでした。

 

お金を手に入れた二人は、とりあえず美味しい物は無いかとレストランに向かいました。

すると近くに人で賑わっているものの席が多くて並んでいるわけではない店を見付けることに成功したため、そこで食事を食べることにしました。

「に、しても…この国はご年配の方の比率が多いですね」

 

二人が店で中々に味のいいランチに舌鼓を打っていると、二人組の男性の方が唐突にこんな話題を出しました。

女性は『ようやく気付きましたか』と言いました。

どうやら先に気付いていたのは女性の方のようです。

男性は残念そうにしたあと、そっと周囲を見回しました。

幸いにも二人が座っている席は角にあったため全体を見るために不自然な動きをせずに見れましたが、そうやって見た人間の年齢層の内訳に驚き、一瞬椅子からずり落ちそうになりました。

まぁ、驚くのも無理はないでしょう。

彼が見た中に存在したのはほぼ全員がお年寄りでしたし、数少ない例外も中年期も終わり際といったところに見える方たちがほぼ全てを占めていたのですから。

男性は、『これは何かありそうですね』と言って女性と共に店を出ました。

 

店を出たあとの二人の行動は、端から見ると少し奇怪な物でした。

あるときは適当な交差点なんかを何度も渡っていましたし、そうかと思えばビルの階段を何度か登り降りしていました。

そしてその他にもいくつかの奇行をすると、女性の方は何かを納得したような様子で、男性の方は何がしたいのか分からないとでも言いたげなようすで国の中心部へと車で向かいました。

 

道路を走っている車は少なかったため、二人は予定していたより少しだけ早く国の中心にたどり着きました。

とはいえ1日様々なことをするためにそれなりの時間を使っていたためもう日も暮れていましたし、男性は『もう宿をとって休みませんか?』と女性に提案しました。

鍛えているとはいえ今日やった奇行の数々は少し体に堪えたようです。

ですがそんなことは意に介さないかのように女性は男性を連れて国の中心部の街中を進んでいきました。

そして軽く議会の会場と様々なポスターが貼られた板を見ると、やはり何かに納得したような顔をしました。

男性は、『もう一体何なんです?』とでも言いたげな表情をしていました。

 

すると女性は男性に『明日は食料を買ったあと出来るだけ早急に出国しましす』と言いました。

やはり男性は訳が分かっていなさそうですが、ゆっくり寝られるのなら存分に寝るという旅人の鉄則もありますし、それに少し疲れていたのですぐにぐっすりと寝入ってしまいました。

 

ー翌日ー

 

早朝、二人は宿で朝食を摂ったあとすぐに宿を出ました。

そして前日に打ち合わせた通りに食料を予定よりちょっと多めに買うと、さっさと入ってきた場所とは正反対の位置にある場所から出国して行きました。

ですがやはり男性は訳が分かっていなさそうでした。

 

「師匠、一体全体今回はなんなんですか?いつもよりかなり出国が早いですよ」

 

男性は、帰りの車の中で女性に今回のスピード出国に対し質問を投げ掛けていました。

すると、女性は少し長めに息を吸ったあとこんなことを言いました。

「まず、昨日私はあの国のご年配の方の率がかなり高いと言いましたよね」

 

「え、えぇ、そりゃ」

 

「確か前にもあんな国に行ったことがありましたね。確か国中の施設がご年配の方でも使いやすいって国。あそこの国はそもそもお年寄りが使うことを前提に物を作っていました。ですが…あの国はお年寄りでは届きにくい位置に物があったり、お年寄りが多い割に階段がかなり急でした、そして極めつけには選挙用のポスターも若者向けの物が多いようでした………まるで、そもそもお年寄りがあまりいないかのように」

 

「…………あぁ、つまりは、あの国はつい先日ごろまではあんなにお年寄りが居なかった可能性が高いと?」

 

「えぇ、でも普通はそんなことありえませんよね。ですから私はこう考えた訳です。あの国には何か人間の老化を早めるような物があるのではないか。と」

 

女性は、自分の推理した結論を男性に教えると、車のアクセルを一割増し程度で深く踏み、次の国への旅路を急いだのでした。

 




今回の話と前回の話と細かい設定的なもの。※時系列順

嘘つきの国、人間の老化を極度に早めるウィルスが何者かにより撒かれる

奇跡的に感染の国外拡大はウィルスそのものの繁殖力かそこまで強く無かったため免れるもほぼ全ての国民が感染する。

年寄り化

師匠訪れる。

嘘つきの国、後に来た人間がこの国に蔓延したウィルスについて何かを知ってしまったりしないように国全体に技術の粋を集めた機械を作成。稼働開始。

嘘つきの国、滅ぶ

キノ入国。

以上。一部の矛盾については自己解釈でお願いします。
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