ふぇいと えきせんとりっく! めいど あんど ばとらー! 作:猫好き猫アレルギー
としか、言えん。
槍「…………どうしろってんだよ」
「そうあれは……キャプテン・キースとして、大宇宙へ旅立った時でした。突如現れた巨大怪獣キノコ・ナスに襲われたところを草原の様なまっ平らな金髪碧眼の乙女をこよなく愛する神様に救われました。その神様と盃を交わし、次はどのクラスで登場させるかな? と話し合っていましたら、謎のヒロインXに『これ以上、増やすなぁぁ!!』っと妙な魔方陣に投げ入れられ、いつの間にか聖杯戦争に召喚されましたとさ。…………めでたしめでたし」
「「どこの昔話だっ!!」」
いきなり始まった謎の回想に俺とボーズは同時にツッコんだ。
つーか、何だコイツ?
サーヴァントには、違いねぇだろうが……クラス:バトラーだと?
…………そんなクラスあるのか?
「何をおっしゃいますか!? 犬の方。実際に私が存在しているではありませんか!?」
「何で心の声が聞こえてんだ! つーか、誰が犬の方だ!」
「もちろん、“クランの猛犬”たるクー・フーリン様のことです」
「……な!? てめぇ!?」
何故、俺の真名を!?
すっとぼけた面をして、意外と頭が回るのか!?
「ところでスカサハ様はお元気ですか?」
「はぁ!? 何で師匠のことを!?」
「ハーハッハッハッ。何を隠そう私とスカサハ様とは…………
ケルト式鬼ごっこ選手権で共に競い合った仲です!」
「どんな選手権だ! それは!」
何だ!? 鬼ごっこって……!? 師匠、アンタ一体何やってんだぁぁぁ!?
「フッ……あれは、名勝負でした」
遠い目をするな!
「決着が着かなかったことが心残りです」
「決着……って?」
この場合、どっちが鬼役だったんだ?
あまり知りたくないが、師匠と引き分けとなるとこの野郎。相当ヤバい奴か?
「……まぁいい。サーヴァントとして、召喚された以上貴様は敵として排除させてもらうぜ!」
俺は槍を構え、臨戦態勢を取るが…………。
「ずぅぅぅ~~…………はぁ~やれやれですね」
バトラーはどこからか、座布団と湯飲みを取り出し茶を啜り始めた。
待てコラ。
「うぉいぃ!! 何、茶啜ってんだ! 戦闘中だろうが!」
俺の言葉にバトラーは眉を潜める。
「失敬な。忍者とドッチボールをする気はありませんよ」
「何の話だそれはーー!! つーか、何してんだ!? てめぇは!」
「これは面妖なことを……英国式ティータイムをご存じ無いと? 英国の英霊ともあろうお方が……」
「俺はアイルランドの英霊だ! 第一、何処が英国だ! どう見たら英国式に見えるんだよ!?」
「ハーハッハッハッ! 何をおっしゃいますか。私が飲んでいるのは紅茶ですよ? 英国式に決まっているではありませんか!」
「スタイルが英国じゃねぇ!!」
やってらんねぇ! 何なんだコイツは!?
この状況下で呑気に茶なんぞ啜りやがって……!
余裕か? それとも、単なる馬鹿か?
…………ちっ。考えても無駄だな。
「てめぇに付き合ってられん!」
俺は槍に魔力を込める!
「その心臓、貰い受ける!」
すると、バトラーは何故か悲嘆な表情をし……
「大変申し訳ありませんが、貴方の気持ちには答えられません。何故なら、私には婚約者がいるのです!」
ずべらぐしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
「だ・れ・がぁそんなこと言うかぁぁぁぁ!!」
思わずズッコケてしまった……っ!
つーか、なんちゅー気色の悪いこと言い出すんだこの野郎!
「はて? 心臓(ハート)を貰い受けるのでは?」
「違うわい! 命貰うってんだよ! このウルトラド阿呆!」
きょとんとした顔で言ってんじゃねぇぇぇぇ!
「~~いいから、とっとと表に出やがれ!」
「やれやれ。仕方ありませんね」
バトラーは渋々、土倉から出てきた。
「では、貴方が勝ったら新たな婚約者として認めましょう!!」
「いらんわ!」
ぶっ殺す! マジでコイツはぶち殺す!
「死にやがれ! 刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)!」
俺は渾身の魔力を込め、槍を放つ!
ーーーーしかし、
ぐにゃん
バトラーに当たる瞬間、槍が逸れた…………………………
何でだぁぁぁ!!!
ここで、もしゲイ・ボルグが会話することが出来たら、こう言っていただろう。
『こんな変態の心臓は嫌』
ーーーーっと。
「何でだゲイ・ボルグ! 何で逸れたんだ!!」
意味わかんねぇ! どうなってんだこれ!
「フッ!これぞ執事の人徳です!」
「んな訳あるかぁぁ!!」
頭を抱える俺の脳裏に野太い声が響く!
「クックックッ! 相変わらずだな! 我が宿敵(友)キース・ロイヤル!」
その声は、メイドガイ!
俺は声がする方に目を向ける。そこには…………………………………………
土倉の屋根の上から身を乗り出し、犬耳を身に付け、凶悪な笑みを浮かべたメイドガイがいた。
「な、なんだ!? その格好は!?」
はっきり言って、不気味だ!
「クックックッ! これぞ“メイドガイドッグ・トランスフォーメション”! 今の俺は犬と同化! つまり、犬科の貴様を追うには最も適した姿だ!」
「誰が犬科だ!!」
ブルータスお前もか!? どんだけ人を犬扱いすりゃ気か済むんだよ!
「うむ。流石ですねガイ殿。お見事です」
バトラーは何かよく分からんことで、感心してやがる。
ーーーーん?
「て、てめぇら知り合いか?」
俺が問い掛けると、二人は顔を合わせ……
「キース・ロイヤルは……」
「ガイ殿は……」
「「同じ御奉仕の道を行く同志(だ)(です)!」」
類は友を呼ぶのかよ!
もう耐えられん!
俺はここから撤退する!
敵前逃亡と罵りたければ、罵りやがれ!
ここにいるのはもう嫌だぁぁぁぁ!
槍「ここの作者は俺に恨みでもあんのか!?」
いや、弄りやすいので……つい
槍「ついで、人を不幸にすんな!!」
剣「出番があるだけいいじゃないですか」
弓「我々に出番はあるのか?」
………この作品に出たいの?
剣・弓「「…………いや、無理」」
さあ、次の犠牲者は誰かな?
三騎士「「「犠牲者!?」」」
お楽しみに~~!
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