ふぇいと えきせんとりっく! めいど あんど ばとらー!   作:猫好き猫アレルギー

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ああ、変態執事に関わるとどんな悲劇も喜劇になるな。
この小説、執事とメイド、どっちがメインかわかりにくいな。
まあ、どっちがメインでも犠牲者は変わらんけどね。


世の中は意外と狭いもの

「お懐かしい。目を閉じれば、あの時の思い出が甦ります…………そう、イリヤ様のベッドに描かれた世界地図を!!」

 

「やめてぇぇぇぇ!! 忘れてぇぇぇ! 綺麗に忘れなさいぃぃぃい!!」

 

 多分、私の顔は真っ赤な顔をしていると思う。ベッドに描かれた世界地図…………ああ、思い出したくない! あの悪夢の日々……!

 その時、私はシロウ達の生暖かい視線を感じて、ハッとする。

 

「ないからね! ベッドで世界地図なんて、描いていないんだからね!」

 

 …………やめて、露骨に目を逸らさないでプリーズ。

 

「おい、バトラー。あの子と知り合いなのか?」

 

 シロウが目を逸らしつつ、問い掛けるとキースは如何にもって、言わんばかりに頷く。

 

「あの方の名前は、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。かつて、お世話をしました主人のご息女です」

 

 ……お世話をしました!? メーワクしか、掛けられていないわよ!?

 

「アインツベルンですって!?」

 

「知っているのか?」

 

 驚愕の表情をするリン。それもそうよね。

 

「ええ。アインツベルンと言えば、聖杯戦争の成り立ちから関わっているうちと同じ御三家の一つよ」

 

 そう、私はアインツベルン。お祖父様の命令で、聖杯を手に入れるために日本にやって来たの。

 そして、私の目的はもう一つある。それは…………。

 

「…………?」

 

 あら、いけない。つい、シロウをジッと見てしまったわ。

 そう、エミヤ シロウ。私のもう一つの目的。

 彼は私の…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イリヤ様は、衛宮切嗣様の実の娘でございます。ーーですので、士郎様の義理の姉君に当たるお方です」

 

「え? …………えええ!! 切嗣の!?」

 

 驚いているわねシロウ。

 そう、シロウは私の………………って、

 

「何、アッサリとバラしているのよ! 大体、どうして貴方がここにいるのよキース!」

 

「面倒さい伏線を引くよりは、あっさりとバラした方が楽ですからねぇ。それと今の私は士郎様の執事(サーヴァント)として、士郎様を立派な執事へと導く為にいるのです!」

 

 執事!? シロウが……!?

 …………ダメよ! シロウがあんな執事になるなんて、絶対ダメよ!!

 シロウは……シロウは………………………………

 ………………私の執事になら、いいかも?

 

「ちょっと、イリヤスフィール。今、何を、思ったの?」

 

 ハッ! そうだったわ! 私は、私を裏切った切嗣の代わりにシロウを苦しめる為に来たのよ!

 

「ん? ちょっと待てよバトラー!」

 

「おや? 何で御座いましょうか士郎様?」

 

「あの子、どう見たってオレより年下だぞ! それが何で姉になるんだ!?」

 

 …………シロウの疑問はもっともね。今の私は、どう見たって、シロウより年上には見えないわ。

 

「あーーそれはですね。シロウ様の嗜好に合わせて、合法ロリ姿をされておられるのです」

 

 そう、シロウの…………って、え? 何? シロウ、そんな嗜好があるの……っ!?

 

「オレにそんな嗜好はない!!」

 

 キースは、信じられないと言った顔をする。

 

「何故です?」

 

「当たり前だぁぁぁ!!」

 

「――と言うより、合法ロリって、何よ! 合法ロリって! 失礼な事、言わないでよね! そんな理由でこんな姿している訳じゃないんだから!」

 

 そうよ! 自分から望んでこの姿でいる訳じゃないわ!

 私には、どんなに望んでも、成長する事なんて、出来ない……!

 

「それでは、こちらはどうですか?」

 

 キースは何かを取り出した。アレは…………何?

 

「おい、バトラー。何だそれ?」

 

 見た目は、どう見たって、オモチャのハンマー(通称 ピコハン)。

 

「これは、“あるもの”と引き換えに叩いたものを大きくする魔性のアイテムです!」

 

 そんな、アイテムがあるの!? それがあれば私、大きくなれるの!?

 

「ねぇバトラー。それって、何でも大きくできるの?」

 

 あら? リンも興味があるの? …………もしかして?

 

「ご主人、無駄なことは止めておけ。それで叩いても、貴様の乳房はデカくはならん!」

 

「喧しいぃぃ!!」

 

 あ、リンの魔術(アレはガントかしら?)が変なメイド男(変態?)に炸裂した。

 

「……痛いではないか」

 

 むくっと、無傷で立ち上がる変態。割りと耐久性は高いようね。見たところ、リンのサーヴァントかしら?

 …………ん? あら? 何故かしら? 何処かで聞いたことがある声ね?

 

「五月蝿いわね! 余計なお世話よ! 第一、私は胸のサイズなんて、気にしたことないんだからね!」

 

 …………どう見ても、気にしているようだけど?

 

「…………」

 

「何よ衛宮君。何を、見て、いる、の?」

 

「い、いや、別に! なんでもない!」

 

 残像が出来るぐらい首を振るシロウ。まあ、ムリもないけど……。

 

「ついでに言っておくぞ! そのハンマーで叩いたところで肉体の成長はない!」

 

 …………え? 何?

 

「……キース、どういう事なの?」

 

「はい、イリヤ様。これで叩くと、あら不思議。巨大怪獣サイズになれるのです!」

 

 …………はぁ!?

 

「え、どう言う意味?」

 

 私が聞き返すと、キースはまるで算数が理解できない子供を見るような目で見つめてくる。なんか、イラっとするわ。

 

「仕方ありませんね。もう一度、説明します。これで叩かれたモノは、ゴ○ラサイズになれるのです!」

 

「なりたくないわよ! そんなサイズ!!」

 

「……何故です?」

 

 キョトンとしないでぇぇぇ!

 

「私がなりたいのは大人になりたいであって、怪獣になりたいわけじゃないわよ!」

 

 キースは、ハッとし、懐から大きな箱を取り出した。どーやって、そんなサイズのもの入れてたのよ!

 

「そうでしたか……イリヤ様、申し訳ありません。これはお詫びの品でございます」

 

 そう言って、箱を渡してきた。

 

「イリヤ様にピッタリの品でございます」

 

 一礼するキース。

 何かしら、これ? 私は箱を開けてみる。

 

「………………………………何よこれ?」

 

「ハーハッハッハッ! 勿論、イリヤ様にお似合いの…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……体操服でごさいます!」

 

「お詫びする気あるのーー!? 無いでしょ!! 絶対、悪いと思っていないでしょ!?」

 

 もう、頭にきた!! シロウよりも先にこいつを殺す!

 私はそう決意をし、サーヴァントを呼ぶ!

 

「来なさい! “セイバー”!!」

 

「…………心得た。マスター」

 

 




弓「ん? おい、作者。バーサーカーはどうした?」

バーサーカーは犠牲者にするには、キャラ的にイマイチ。基本的、喋らないし……。あまり、不幸にしたくない。

槍「俺ならいいのか!?」

剣「フッフッフッ! ようやく、私の出番ですね!」

さて、ヘラクレスの代わりに登場したセイバー。
一体、何セイバーか!?

剣「え? 私ではないのですか!?」

次回、まさか、まさかのサーヴァント登場だぁぁぁ!!

剣「私は!?」
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