ダンジョンに喰種がいるのは間違っているだろうか   作:緋蜘

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えへへ…また会いましたね

「うん?」

 

金木は昨日の夜、お腹いっぱいごはんを食べ、最初に目覚めた、古ぼけた石造りの家に戻り、ベッドに潜り込んで眠りについた。

 

「(なんか誰か上に乗ってるのかな?身動き取れない…あっ)」

 

金木は生前本で読んだことがあった。これはつまりは金縛り。霊的なものは全く見えないが(自分の心の中を除く)こんな経験をするなんて…。と暢気に目をつぶり、もう一眠り使うというところで、上に乗っていたものが行動した。

 

ポンポン

 

「ん?」

 

ふと、頭に何か感触を覚えた。懐かしい匂いだ。お母さんにもよく似た匂いで、つい最近嗅いだことのある…

 

「えへへ…また会いましたね」

 

神、ミューがそこにはいた。

 

「あれ?なんで神様が…?」

 

でも確かに、腑に落ちないところが多々あり、その一つも彼女の存在である。

 

確かに神様はこの世界に存在し、恩恵を与えている。ならば自分が出会った神様は一体何なのかと、本当に神様なら存在している。そう思ったのだ。そんなこんな考えてるうちにまさか、出会えるとは思ってもみなかった。

 

「おそらく気づいてると思うので、説明は省きますが、天界から許しが出たので来ちゃいました。そして貴方の主神になろうと思います!」

 

ニコッと彼女は満面の笑みを浮かべて金木に言う。

 

「主神…なるほど、そうすればファミリアに入る必要も無くなりますね…」

 

「はい!その方が何かと効率が良さそうでしたので。あっそうだ!神の恩恵を授けましょう!うつ伏せになってください」

 

金木はベッドの上に言われるがままにうつ伏せになり、鱗赫が出る、少し上あたりにミューは何かをしている。よくは見えないが、ジーンと熱い感じが体に伝わった。決して痛みはない。

 

「終わりましたよ!予想通り凄いステイタスですね、アビリティオールSSSですよ!これならランクアップもすぐですね!」

 

ニッコリとステイタスを金木に見せつけ、子供のようにジャンプをして喜んでいる。

 

「よ、よくわかりませんが凄いんですね!頑張ります」

 

ランクアップについてはその後ミューから説明を受けた。今現在オラトリオではランク7が最高らしい。

 

その人は"猛者"という二つ名で呼ばれているらしい。ファミリアはフレイヤファミリア。主神がフレイヤという神で全ての物魅惑させる。という変わった神らしい。神様からは近づかないようにと念入りに注意を受けた。

 

「っと、説明はここまでですかね。ではギルドに登録しに行きましょう!」

 

ギルド。あの店主、ミア母さんとみんなに呼ばれているらしいが、その人に教えていただいたおかげでなんとなく分かった。

 

「わかりました。それでは神様、行ってきます」

 

行ってきます。こう言えることが素晴らしく幸せだ。金木はそう思った。

 

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「んー?君冒険者になりたいの?お名前は?」

 

「はい!金木研です」

 

エイナ…だろうか?不思議と転生してから、この世界の文字や言語がわかっていることに今気づく。

 

「カネキケン君か…わかりました!どこのファミリアに所属かな?」

 

恐らくこの人はエルフと呼ばれる物だろう。小説などで出てくるイメージにピッタリの長い耳が特徴的だったのですぐにわかった。

 

「ミューファミリア…です。わかりますかね?」

 

みゅー?とエイナさんは呟きながらファイルに目を通す。

 

「あ。最近下界に降りた神様か、わかりました!登録完了です」

 

よかった。と胸をなでおろしつつ、ではさっそくダンジョンに行こうかなと思ったところで、エイナさんから声をかけられた。

 

「そんな軽装で大丈夫かな?もうちょっとプレートなんか付けないと危険だよ?」

 

と、正直、ミューさんからはステイタスは公言するものではないと言われたが、この際は仕方ないと思う。ので、金木は特殊なスキルと偽って、エイナに説明することにした。

 

「えーっと、僕どうやら特殊なスキル持ちらしくて…、あまり言えないんですけど、軽装の方が使いやすいんです」

 

さすがに苦しかったかな…

 

「んー……そう。わかりました!でも無理しちゃダメだよ?下手に下の階層に行ってミノタウロスに出会った少年が居たんだから」

 

と、信じてくれて、おそらく昨日、狼の青年が言っていたことだろうか?気をつけないと。

 

「わかりました!ありがとうございます。行ってきます」

 

ギルドを後にした。

 

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「うーん。もう少し下行けそうだなぁ」

 

現在階層は10層である。間違いなくエイナさんに言ったら心配されるだろう。

 

「でも正直、赫子なくても戦えるのは…」

 

そう、彼は先ほどから拳で戦っていて、モンスターを圧倒できるほどだ。

 

「グルルルルゥゥ」

 

「グルルルルゥゥ」

 

「グルルルルゥゥ」

 

「グルルルルゥゥ」

 

猿?らしき白いモンスターに囲まれてしまったらしい。

 

仕方ないので赫子を使うことにした。

 

「かかってきなよ」パキッ

 

親指で人差し指を鳴らすと同時にモンスターは金木を襲い始めた。

 

「ふっ」

 

4本の鱗赫て串刺し状態で、モンスターは灰となり、魔石が転がっていた。

 

「これ…下の階まで行けそうだけど行ったら怒られそうだなぁ…」

 

そんなことを思いつつ、帰る準備を始めた。

 

 

誰かに見られているとも知らず…

 




続き期待してます!等のご感想ありがとうございます!次回も頑張ります!
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