-実戦配備-
昨日実戦配備が告げられてからリッカに神機の整備及びパーツの交換を頼んだ為、
どうなっているか確認しに行く。
「済まないリッカ、昨日遅くに頼んでしまって。」
そう言いながらリッカに声をかける。
「いいよいいよ、急な実戦配備なら仕方ないしね。
それに少しでも生存率を上げるために神機の整備しっかりしておかないと。」
そう言いながらまだ作業をしているようだ。
「データをツバキさんから貰って一番いいデータが出ていた装備にしておいたよ。
近接武器がロング、射撃武器がブラスト、装甲がバックラーだね。
今の神機のデータがこれだよ。」
そう言われ出された画面をよく見る。
今の神機が映しだされている。
「ありがとう」
そう短く伝える。
「適合率が高いし、他の武器も使いこなせているみたいだしね。
ちゃんと帰ってきて、神機の使い心地とか教えてくれればいいよ。」
と笑顔で言われる。
「じゃ、そろそろ時間だし行くよ。
後で神機取りに来るからよろしく。」
「ん、待ってるよ~」
整備室を出てエントランスに向かう。
椅子に座って待っていると上からコートを着た男が降りてくる。
「あっ、リンドウさん。支部長が探してましたよ?
見かけたら顔見世に来い、って伝えておいてくれと」
「うっし、オーケー
見なかったことにしといてくれ」
それでいいのか
「よう、新入り!お前の上官になる雨宮リンドウだ。」
軽く敬礼をした後、小指薬指をたたみピッと振る。
「神薙ユウです。よろしくお願いします。」
敬礼し自己紹介をする。
「おう、よろしくな!
ま、面倒くさい話は省略で、さっさと背中預けれるくらい育ってくれ、な?」
「ハイッ!」
そんなやり取りをしていると横から女の人が話しかけてくる。
「あ、新入り君?」
「あー、今厳しい規律叩きこんでるとこだから
あっちに行ってなさい。サクヤ君。」
き、厳しい規律?
だいぶ適当だった気がするが…
「了解です。上官殿」
そう言って手を振って去っていく。
「じゃ、さっそくこの後お前の実戦だが、今回は俺が同行する。」
リンドウさんが時計を確認する。
「そろそろ時間だな、ちゃんと装備整えておけよ。
先に出撃ゲートに行くからお前は準備してこい。」
そう言ってリンドウさんは先に行ってしまった。
神機や必要な道具を積み込む。
「よし、新入り。道具や装備の確認をしておけ
もうすぐミッション開始位置に着くからな」
そう言われ自分の装備を確認する。
ミッションで使うヘッドセット
F制式上衣の下に緊急時の為の右利き用ショルダーホルスターとハンドガン
F制式下布にベルトと左右に物やアイテムをしまうことの出来るカバン
そして右太腿にナイフをしまうホルスター
全箇所確認。
「問題ありません。」
「よし、もう着くからな」
そう言われて直にミッション待機場所着いた。
先にリンドウさんが降り、それに続くように俺も降りる。
降りたことを確認し、ヘリが去っていく。
「ここもずいぶん、あれちまったなぁ」
そう言いながらリンドウさんが周りを見渡す。
そしてこちらに向き直り、
「じゃあ、今から実地演習を始めるぞ。
俺から出す命令は3つ
”死ぬな”
”死にそうになったら逃げろ”
”そんで隠れろ”
”運が良ければ不意をついてぶっ殺せ”
これだけだ。あ、これじゃ4つだな。」
突っ込もうか迷っていたら自分で行ったよこの人。
「ま、とにかく生きのびろ
それだけ守ってれば、後はどうにでもなる。」
その後笑って
「よし、行くぞ!
あんまり緊張すんな。」
それだけ言うと先に行ってしまう。
それを追いかけるように着いて行く。
「オペレーターのヒバリです。これから実地演習ですね。
精一杯サポートさせて頂きます。
撤退などの判断はリンドウさんに任されていますので従ってください。」
ヒバリさんから通信が入り
「了解!」
と返事をする。
リンドウさんが任務の内容の説明を始める。
「極東ではアラガミの数が多い。
これから、オウガテイルの群れに突撃する。
で、ある程度蹴散らしたら帰るからな。」
そのまま走って行くリンドウさんを追いかける。
そして、オウガテイルの群れに突撃する。
ザシュ!ザシュ!
片手で神機を振るい一気にリンドウさんが二匹片付ける。
「よし、新入り。行け!
危なくなったらサポートしてやる。」
そう言われ、近くにいるオウガテイルに斬りかかる。
ザシュ!
足を止めず動き続け、尻尾の回転攻撃を避け頭にブレードを叩きつける。
グシャ!
横から飛びかかってくる奴を避け後ろから斬りかかる。
ズシャ!
「その調子だ!敵の動きをよく見て動け!」
そうリンドウは言いながら近くのオウガテイルを片付けていく。
俺は避けれない攻撃をバックラーで受け距離を取り
ブラストに変形させ、バレットを打ち込み最後の1匹を片付ける。
群れと言ってもそこまで大規模ではないためすぐに片付く。
「そいつが新型の変形か。遠近両方行けるとなるとだいぶ楽だろうな」
タバコを吸いながらリンドウさんが近づいてくる。
「覚えることが多くて大変ですけどね」
「まぁ、使える武器が多くなるなら必然だわな」
そんなやり取りをしながらミッション待機場所に戻る。
「ヒバリさん、ミッション終了しました。
ヘリの手配をお願いします。」
と、ヘッドセットから通信を行う。
「ミッションお疲れ様です。
もうヘリは手配してありますのでしばらく待っていてくださいね。」
しばらくしてヘリが到着し帰投する。
「これからは、俺だけじゃなく他の第一部隊のメンツとミッションに出てもらう。
今日はこれで終了。んじゃ、おつかれさん。」
そう言ってリンドウさんは去っていく。
そしてすぐ戻ってきた。
「すまんすまん、午後からの予定だが
サカキ博士の講義が予定されているから一三〇〇に
向かうように。」
そう言って今度こそ去っていく。
凄い上官なのは分かるんだけどなぁ、
自由というか縛られてないというのか
それが俺がリンドウさんという人に対する感想だった。
「…まぁ、神機置いてこよ」
そう呟いて整備室に歩き出した。