注※:この作品は戦闘時以外はシリアスは少な目です。
大樹の居た鎮守府には、ある一つの噂がある。
実は以前から大樹に陸上基地の指揮を任せようとして、上層部は秘密裏に後任に立候補する者を探していた。
しかしその噂の為に、彼の後任として立候補する者は現れず、1人の提督の立候補
によって彼が陸娘の指揮についたのは敵が本土に侵攻してから少し経った〝あの日〟だった。
―――一方、彼が元居た鎮守府では―――
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「~!~~~~~ッ!」
敵の声にならない悲鳴を聞きながら、89式は更に力を込める。
89式はその小さな身体でホ型を押し倒し、素早く少し変則的な横四方固めを行う。
「大丈夫か?」
傍から見れば女性同士がイチャついているだけに見えるその姿に、大樹は雑念を払う様に1回頭を振り、89式に問いかける。
「大丈夫です、それより如何します?」
89式が聞いたのは敵のホ型の事。
「一応鹵獲したり出来るのか?」
「この基地にも簡易的ですが尋問出来るスペース自体はあります。
・・・まぁ今まで敵の陸上型を尋問なんて考えた人は居ませんでしたが」
そんな事聞くって事は・・・まさかね・・・と嫌な予感がして苦笑する89式。
「今後の陸上型への有効な対策が練れるかもしれない。鹵獲し、尋問と調査を行うぞ」
「は、はい・・・・
「何か言ったか?」
「い、いえ!何も!」
――――――――
近くに居た妖精や、数少ない人間の兵士にも手伝って貰い、何とか目的の部屋まで連れて来る事が出来た。
ホ型はそこまで抵抗はせず、今は手錠+足かせ+椅子に身体を縛られても何も喋らなかった。
「さて・・・まずは仕組みの調査だが・・・89式、君がやってくれないか」
「へ?私?」
いきなり声を掛けられ、素に戻ってしまう89式。
「いや・・・幾ら
「・・・!そう言う事ですか、では今すぐ準備して参ります!」
ビシッ!と敬礼をして、物凄い勢いで走り去っていく89式。
(・・・きっと妖精とか兵士(男)だらけの環境で同性に飢えてたんだろうな・・・
俺の鎮守府も初期の頃は同じような事もあったなぁ・・・)
大樹は遠くを見るような目で過去の思い出に浸った。
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(まさか・・・これほどとは・・・!!
前任の草加中将の時から噂されていた事が真実だったとは・・・しかも・・・
尋常じゃない程の殺気だ・・・ッ!)
漫画だったらゴゴゴゴゴ、といった擬音でも付きそうな程の殺気と怒気が此方に向けられる。
(アイツ等がもし手を出して来たら此処は全滅だ・・・
しかし何故アイツ等が此処に・・・・
何故
肝心の艦娘も主力艦は出撃、練度の高い駆逐艦などは遠征に向かっており、
鎮守府に残っている艦娘達も余りの怒気と殺気に戦意喪失しかけている。
(草加は――――奴は、何を――――
一体、一体奴は何をしたと言うのだ――――ッ!)
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~大樹視点~
大体の調査は終えた、と言う89式の報告で大改めてホ型の居る部屋に入る。
やはりというか何というか、少しやつれた表情のホ型に僅かばかりの同情をしながら、
尋問を始める。
「―――では、まず敵―――其方から見て味方の位置、編成を教えて欲しい。その情報の
価値次第で君の待遇は変わって来る事を忘れない様に。」
ありきたりな言葉を並べながら、手元の書類に目を向ける。
先程89式が調べた事をまとめた物で、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・身体の構造は人間や陸娘と基本的に同じ
・力は人間よりも強い
・装備は人間の使う戦車と材質は殆ど変わらず、貫通力の低い砲での砲撃は効果が薄い
・体温は人間と同じ程度
・肌スベスベで、色々と柔らかかったです!(*‘∀‘)b
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
以上の5点だっt――――おいちょっと待て一番最後可笑しいだろ・・・まぁ良いか
「―――オマエガ、」
「・・・何だ?」
突然ホ型が話し出す。
「オマエガ此処ノトップカ―――?」
「・・・そうだが」
「・・・・・」
「・・・・・」
・・・会話終了。
「・・・・我々ハ此処ヲ襲イ、コノ国侵攻の橋頭保二シロトシカ言ワレテイナイ」
おっと続きがあったようだ。
しかし、〝言われていない〟とな?
「・・・上が居るんだな?」
「・・・・・」
「それに此処を襲って来たと言う事は基地の場所を事前に知っていて、更にその情報を手に入れ、侵攻を計画出来るほどの脳を持ったトップが居る―――と。」
「―――ッ」
分かりやす過ぎだ、全く―――。
少し鎌を掛けたら見事に反応した。別に偶々見つけたから襲った可能性もある訳なのにな・・・
「下手したら他の基地の位置や情報も知ってるのかもな―――なぁ巡戦さんよぉ」
「――――、」
・・・少し面白くなってきたな、引き出せる情報は全て引き出そう・・・
「だが幾ら規模が小さいとはいえ、基地襲撃チームのトップが巡航戦車とは―――
余り資源や兵力が無いんじゃないか?」
「・・・・・・」
・・・ん?
「・・・ゥ」
・・・まさか
「・・・
・・・泣いた!?
「うゥ・・・グスン(涙目)」
何この敵めっちゃ可愛い―――て違う。
敵とはいえ女の子―――どうすれば・・・ってあっ
「―――ちょっと89式、来てくれるか?」
89式の名前を呼んだ時にホ型がビクッとなったが関係ない、やはり男の自分が尋問なんて無理な話だったんだな―――まぁ結構引き出せたが。
・・・89式、後は任せた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「~~~♪~~~♪」
絶体絶命のピンチだった鎮守府は、遠征中だった駆逐達が帰って来た事によって
危機を脱した。
(成程、噂の真実はこう言う事だったのか―――)
大樹の後任である提督は、先程の会話を思い出す。
―――――――――――
完全に怯えきっている艦娘達を自分の後ろに隠し、怒気を放っている深海棲艦達と対峙する。
一番先頭に居たヲ級はゆっくり口を開き――――
「――――アイツヲ―――
―――
「・・・・はい?」
―――――――――――――
ヲ級を何とか落ち着かせ、話を聞いた所
「アイツガ来テ良イ、ト」
・・・だそうです。
(あの噂―――{この鎮守府には強力な深海棲艦が何度も襲来する}は、実際には
{何故か(其処は聞いていないので不明)深海棲艦が懐いてしょっちゅう鎮守府に来ていた}だったのか・・・いやなんだそれ)
つい自分でツッコんでしまう程に混乱していた提督だった。
―――因みに。
「~~♪」
ヲ級達が態度を和らげたのは、
遠征帰りの駆逐艦達が来た事によって、その駆逐艦sを愛でている内に怒りが収まったからであった。
――――――――鎮守府は今日も平和です―――――――――
なんと味方より敵(陸上型や深海棲艦)の方が登場時間、名前の登場数共に多いという結果に。
・・・まぁ初期は戦力的にキツいのでせめてもの救済措置として。(陸の方は)
海の方は―――今後の話に関わって来る・・・かも。(一応関わる予定)
では第二回自己紹介コーナー。
需要無い?んなもん知るか!
今回は巡航戦車のクルセイダーです。
「どうも、クルセイダーよ。
北アフリカ戦線に投入されてライバルの3号戦車相手に苦戦したけど、
北アフリカ最後の戦いであるチュニジア戦まで戦い抜いたわ。
乗員は5人の予定から4人へ、更に武装強化の影響で3人になったりしたし、
36時間稼働すれば奇跡なんて言われたけど、装甲や武装を改良しながら
凄く頑張ったんだから!」
このクルセイダー、私的には結構カッコいいし、好きな戦車なのですが、結構苦労していたそうですね・・・
ゲームなどで見かけた時は心の中でそっと苦労を労わなきゃ(使命感)
後タグにある通り、登場する戦車はWoTやWTに出て来る戦車が多いです。
というのも、私自身プレイしているのもありますが、やはり性能や機械配置などは文献を読むだけでは分かり辛い為、その参考として良くWTやWoTを使わせて頂いています。(ただWoTは史実では載せていない砲を装備出来たりしますが)
その点も踏まえて、よりリアルに、より間違いのない様にしていきたいと思いますので、これからも宜しくお願い致します。