陸上これくしょん!   作:ゆっくり分隊長

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秋イベの所為で遅れました...何分初めての本格参加だったもので...
(後とあるゲームのDev鯖で日本戦車を使って遊んでました...まぁそのお陰で詳しい内部構造が分かったので今後の描写に役に立ちました)
それでは本編、ドゾ


第玖話

 

改めて五人が戻って来たのは、15分程後の事だった。

 

慌ててシャワーでも浴びてきたのか、髪全体がしっとりっと湿っていて、着替えに行く前とは違って仄かに甘い香りがしていた。

 

「お、お待たせしました...」

 

五人がやってくるまで暇だったチロ達は近くの椅子に座っていたが、五人が来ると同時に立ち上がる。

 

「疲れただろうし、座って良いよ」

大樹は椅子を五人に譲る。

「い、いや大丈夫です...」

「そんな事言わずにどうぞどうぞ♪」

チロの押しもあり、五人は椅子に座った。

「それで、何の御用ですか?」

先程のリーダーだと思われる一人が質問する。

「あぁ、君たちの使ってる走行装置が気になってね。」

大樹は陸娘達の足元を見やる。

細くとも健康的な肌色をしている踝は、走行装置を付けていない事を示していた。

 

「あぁ、あれですね。あれは親しい研究所の試作品を代わりに試験していて、私達の基地では好評で正式採用が決まってるんですよ。」

 

「良いなぁ....」

チロが思わず呟く。装備を背負って攻撃するのは案外辛い様だ。

それを見かねたのか、五人の内一人が反応する。

 

「貴女ってチロって名前でしたよね?て事は...」

「はい、八九式中戦車です!」

ビシッと敬礼をするチロ。

「あ、そう言えば貴女達の名前は?」

「私は三式中戦車、他の四人は一式中戦車よ」

訓練時から全員を纏め上げていた陸娘...三式中戦車、チヌが代表で答える。

「だからリーダーになってたのか...こう言っては失礼だが、五人はそれぞれに名前はあるのか?」

大樹はふと疑問に思う。

個体に名前がないと、用兵上でもプライベートでも色々と問題があると思ったのだ。

 

「えぇ、一応ありますよ、左から一花、双葉、瑞希、志桜里、そして私が朱莉です」

 

「良い名前ばっかりですねぇ...私なんて馬鹿真面目にチロですもん...」

名付けられた当初は嬉しそうにしていたチロが何故かヨヨヨと泣き崩れる振りをする。

 

「そんな事無いですよ。チロって可愛いじゃないですか」

チヌ...朱莉は軽く笑うが、その瞳に嘘偽りの感情は見られなかった。

 

「本当?ありがと♪」

泣き崩れる振りをしたと思ったらぱぁっと顔を明るくさせたり、全く忙しい娘だ。

そんな事を大樹が思っていると、いつの間にか話が進んでいたようで、五人が施設を案内してくれるようだ。

 

「本当に大丈夫なのか?予定とか」

 

「大丈夫ですよ~、本来やる筈の事も出来なくなったし」

優しめな性格の志桜里が答える。

「そうか...なら有り難く案内して貰おう」

そう言う大樹の顔は、何処か楽しそうでもあった。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「そう言えば、何時も訓練はこの五人なのか?」

「まぁ、そうですね...本来は六人なのですが」

朱莉が若干苦い顔をして答える。

「もう一人は訓練しなくても良いのか?」

「あの娘は元々はウチの所属じゃ無かったんですよ。どこの出身かは不明で、

長い間一人で強大な敵を相手取ってきたみたいで...正直私達と百戦錬磨の彼女じゃ実力が違い過ぎるんですよ...」

朱莉はそれでも一緒に訓練したいんですけどね、と弱々しく笑う。

 

「前一緒に訓練した時は、全て完璧にこなすし動きのキレが違い過ぎて...終いにはつまらなそうに帰って行っちゃって、それからは来ないんです」

「そうか...君達の訓練の間はその娘は何をしてるんだ?」

大樹はその娘に興味を持ったようだ。

「さぁ...自室で整備してるか、前見た時は自室で黙々と一人で訓練してましたね」

「そうか、済まないな辛いだろう話をさせてしまって」

「いえいえ。...それより、その娘の部屋の近くを通るんですけど...寄ります?」

朱莉は大樹に聞く。

どうやら大樹が興味を持ったことを見抜いたようだ。

「そうだな....彼女に迷惑でなければ、かな」

それを聞くと、此処で待って居て下さいと言い残して朱莉は小走りである一つの部屋に近づく。

 

コンコンコンッと朱莉がノックをすると、中から少女の声が微かに聞こえてくる。

暫く朱莉とその少女が話していたようだが、やがて朱莉が戻って来る。

 

両腕で小さく丸を作った朱莉を見て、大樹達は部屋へと近づく。

 

コンコンコンコンッ

 

大樹がノックをする。

 

「....どうぞ」

中からは少女の声。

 

「失礼する。」

大樹はドアノブに手を掛け、ドアを開ける。

中には、

 

「司令殿、私に一体何の御用でしょうか?」

 

大人しそうな少女が座っていた。

 

 

 




愛しのサラまで行けなかった....ゴフッ(吐血)
今回はキリが良いのでここら辺で。
ではいつもの、どぞ

「三式中戦車、チヌです。開発中の四式と五式までの繋ぎとして急遽チヘの車体を利用して作られました。本土決戦の為に温存されて、九州や関東などに重点配備されてました。シャーマン戦車なんかには負けません!」

チヌは良いぞ。
そんな訳で今回はチヌでした。WoTでは好んで使っていた戦車でもありますね。あの形がカッコいいんじゃ^~

チヌは良いぞ(大事な事なので(ry
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