Fate/apocrypha 少し違う外典のようです   作:カルナさんお迎えしたマン

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4カ月間音沙汰なしですいません、新生活でなかなか時間が作れませんでした(言い訳)
話は変わりますけど、皆さんはfate/extellaは予約しましたか?私は2つ予約しました。今から11月が楽しみですね!

今回は侑次と神父の会話がメインですが2人とも口調が似ててややこしいです、申し訳ありません。


召喚と邂逅

飛行機から降りた瞬間、手の甲に鈍い痛みが走った。どうやら聖杯が自分のことをマスターとして認めたらしく右手には令呪が刻まれていた。

 

先ずは第一段階達成かな。この調子で今夜にはサーヴァントを召喚しておきたい。

幸い、このルーマニアにはかなり上等な霊脈が幾つかあるようだから自分に合う場所もあるはずだ。

 

最後の一人が明日ルーマニアに到着した後、協会の魔術師たちが何人か派遣され聖杯大戦が本格的に始るらしい。

 

ならばこの二日である程度の準備をしなければならない。

先ずはシギショアラに行きトゥリファスに向けて偵察用の使い魔を数匹放つ。その後にサーヴァントの召喚、拠点の設置、連絡の途絶えたマスターたちの捜索。

思いつくだけで4つ。これを明日明後日までにはやっておかないといけない。

付け加えるなら大戦開始前に礼装の手入れやらなんやら。とにかくやることはまあまあある。自分から言い出したもののまったくもって面倒臭い。

 

聖杯戦争は殺し合いだ。それが大戦ともなればどんな事態になるのか想像もつかない。

ならば出来るだけ被害を受けない、いや死なないようにいろいろと対策をしなければ、主に防御面で。

そして最も警戒しないといけないのは、ダーニックとあの相良z馬(仮)である。全くもって油断できない。

 

先ずは首都であるブカレストから列車に乗りシギショアラを目指す。

 

「今から6時間も暇なのかよ、寝てよ寝てよ」

 

大したものは持って来たわけではないが、置き引きとか怖いし認識阻害と人払いの結界を張りさっさと寝る。

 

「起きた頃にはシギショアラに着いてるだろ」

 

 

 

 

 

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時刻は午前2時30分を回っている。俺の魔力が一番活発になる時間だ。

 

既に召喚陣は書き終わってる。協会から渡された触媒も陣の中心に置いてある。

 

『英霊を召喚する』というには些かショボい気がするが、あくまでもサーヴァントを召喚するのは聖杯であって、マスターはサーヴァントを現世に繋ぎ止める楔でしかないらしい。

まあ、大儀式ともなると費用が馬鹿にならないからこういう簡易的な儀式で済むなら願ったり叶ったりだ。

 

 

さて、後はあのくそ長い呪文を唱えるだけだ。

 

「そろそろやっか」

 

魔術回路を隆起させ自分の肉体を作り変える。人とからヒトでないものへと切り替わる。

 

詠唱を開始するのと同時に体が熱くなりそれに比例するかのように魔法陣が輝きはじめ、だんだんと光が強くなる。

 

「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。『手向ける色は“赤”。』

 

降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ

 

閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)

 

繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する

 

――――告げる。

 

汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。

 

聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ

 

誓いを此処に。

 

我は常世総ての善と成る者、

 

我は常世総ての悪を敷く者。

 

汝三大の言霊を纏う七天、

 

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

 

魔法陣から光が溢れ、一つの影が現れる。

 

「サーヴァント、ランサー。召喚の声に応じ参上した。問おう、お前が俺のマスターか」

 

黄金の鎧を身に纏った黒い痩躯、それに対し病的なまでに白い肌付き。肌と同じように白く無造作に伸ばさられた髪から覗く槍のように鋭い瞳。横一文字に閉ざされた口は彼が寡黙だということを表していかのようだ。

 

「魔術師の壱原侑次だ。これからよろしく頼む。ところでランサー、君の真名はーーー」

 

正直、彼の見た目からしてV系バンドのボーカルではないのか。と勘違いしてしまう。どれくらいかと言われたら、事前に誰の聖遺物かを聞いてなかったらミュージシャンのサーヴァントと思ってしまうほど彼の姿は特徴的であった。

 

「ーーーああ、マスターにはオレの真名を伝えていなかったな。我が真名はカルナ、短い間だがよろしく頼む」

 

そう言いうとランサーは無言のまま右手を差し出した。

 

はて、なにか気に触るようなことをしてしまったのだろうか。

 

「お前の国では初対面の者同士は握手をすると聖杯から与えられた知識にあったのだが……どうやら違ったようだな。」

 

どうやらこのカルナという英霊は礼節を重んじる男らしい

 

「ああ、そういうことね。ランサー、君の言う通りだ。改めてよろしく頼むよ。」

 

そう言い俺達は固い握手をした。

 

「さて、無事に召喚できたことだしさっさとホテルに帰って寝るとするかね。」

 

そう言って一歩踏み出そうとしたとき一枚の紙が足元に落ちてきた。

普段ならこんなもの知らん振りしてさっさと帰るところだが、今は聖杯大戦、もしかしたら行方を眩ませたマスターたちからの手紙かもしない。

 

「なになに、午前9時山の上教会」

 

おいおい、差出人不明とかやめてくれよ。しかも午前9時とかはやくない?今深夜の3時だよ…

 

「 すげぇめんどくさいな〜」

 

見なかったことにしよう。

そう言いかけた瞬間、再び目の前に何かが落下する。

見てみれば鳥の糞だった。

ギリギリだった、あと一歩踏み出していれば確実に自分の脳天に命中してたぞ。

 

なに?行けと。俺に行けと申すのか。もしかして行かなかったら今度は集中砲火されるのか、それは勘弁願いたい。

 

「分かった分かった、行きゃあいいんだろ、行きますよ行かせてください。」

 

誰に言い訳をしているのか全く分からん。神様かな、それとも…いや、何でない。

 

「マスター、先ほどと言っていることが真逆だぞ。お前は数秒前のことを忘れてしまう阿呆なのか?」

 

いやいやランサーよ、そんなことを言わないでくれ。何か大きな陰謀を感じずにはいられないんだ。

なんかこう、70年だか60年だかをかけた計画的なものを感じる。こう、どこかの根源的なものからかそう情報が流れてる気がする。たぶん…。

 

「誰が阿呆だ、何か大いなる力を感じただけだよ。こう世界の修正力的な行かないと話が始まらないような、そう感じただけだよ。」

 

「お前がなにを言ってるか俺には理解することが出来ないが、俺はお前の意志に従うだけだ。」

 

「ならさっさとホテルに戻って寝よう、俺はもう眠い」

 

 

 

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翌朝

なんで朝っぱらからこんなことをしないといけないのか。自己紹介とかだったら行く意味ないだろ、せめて相手サーヴァントの情報か行方不明のマスターの情報どちらかじゃないとこの早起きの対価に釣り合わないぞ。なんてことをシギショアラの観光名所の一つ、山の上教会に続く天蓋付き階段を登りながら考えていた。

 

時刻は8:55分、予定時間の五分前に着くことができた。周囲を見回しし誰もいないことを確認し教会特有の重苦し扉を開け中に入る。

 

祭壇の前に一人の男性が佇んでいた。

 

「長旅お疲れ様です。」

 

どうやらこちらのことを知っているらしい。彼が俺達を呼び出した人物のようだ。

 

「その恰好、教会の…シロウ・コトミネ神父ですね。」

 

「そう言う貴方は壱原侑次さんですね。」

 

「ここで約束してるんですけど、相手は貴方でいいですか?」

 

「ええ、もちろんです。」

 

身廊を歩きながら霊体化しているランサーに念話を飛ばす。

 

『ランサー、サーヴァントはいるか?』

 

いくら仲間とはいえ、警戒するに越したことは無いだろう。むしろ教会の連中だ。ここでグサリ、なんてことありえなくもない。

 

『知覚することはできないが何やら違和感を覚える、油断するなマスター』

 

知覚できない。と言うことはここにサーヴァントはいないのか、それとも気配遮断を扱うアサシンのサーヴァントか。

 

「それじゃあ、今回自分達を呼び出した理由についてお聞かせください」

 

「今回は顔合わせとそれぞれ持っている情報共有、後は戦略と役割などの把握です」

 

まあまあ普通だっなあ、これといって顔を合わせてまでするようなことじゃあないし。

 

「"黒"側のサーヴァントは全騎出てきたんですか?」

 

「いえ、今のところランサーとキャスターのみです。」

 

「その内真名が分かった奴は?」

 

「残念ながら一人も。ステータス程度なら既に確認出来ています。」

 

シロウ神父は懐から書類を取り出した。

お礼を言い中身をざっと見る。

 

固有スキルや宝具などの個人を特定できる情報は書かれていないな。

 

うーん、ステータスだけじゃ真名は分かんないなぁ。

 

「壱原さん、相手方の真名になにか心当たりがありますか?」

 

とか言われても分からねぇよ、無茶ぶりするなぁ。

 

「あー、アレだ。ここルーマニアだからこのステータスが阿呆みたいに高いランサーはあの人だ。えーっと、たしか、ヴラド三世ですよ、たぶん。」

 

ぱっと出てきた人物を言ってみたがあながち間違いじゃあないかもしれない。

思えば前回殺された49人の魔術師は串刺しにされていたのだとか。ルーマニアで杭ときたらヴラド三世しか思い浮かばない。

うん、たぶん…

 

「私も同意見です。」

 

見当ついてるんならそっちから言ってよ…

 

「キャスターは保留として、こっちのサーヴァントはどうなってるんですか?たしかセイバー以外は召喚されたはずです。」

 

「その前に一息入れましょう、壱原さんも息を付く暇もなかったでしょう?簡単ですがお茶を用意してきますので少しお待ちを」

 

そう言ってニコリと笑いながらシロウ神父は奥へ消えていった。

 

『ランサー、違和感の正体は掴めたか?』

 

『いぜんとして掴めてはいないがあの男が奥に行った後、違和感は完全に消え失せた。』

 

となるとやっぱり神父のサーヴァントか。

ランサーほどの武人をやり過ごすとなるとクラスはアサシンか。

教会の連中ってこともあるし取り敢えず出されたものは口にしないでおこう。

 

そう考えを纏めたと同時に奥から神父が出てきた。

 

「遅くなって申し訳ありません。ですがいい葉とお茶請けをお持ちしました。どうぞ冷めないうちに」

 

たしかに見た感じとても美味そうだ。だけど俺の危険センサーが手を付けるなと警報を鳴らしてる。

仕方ない、ここは

 

「シロウ神父、非常に言いにくいんですがこの紅茶、()()()()()()()()

 

エゴイスト、紅茶の時を加速させた!

 

「これは失礼しました。取替えてきますね」

 

「いや、それより話の続きをしましょう。赤側のサーヴァントとこれからの行動についてを」

 

 

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「アタランテ、アキレウス、シェイクスピア、セミラミス、スパルタカス、そしてカルナ。かなり豪華なメンツですね。」

 

協会側からの資料に載ってなかったのに知っているという事は彼等は一度この神父と会っているのか?

 

「十四騎が一斉に戦かったら街の一つは消し飛ぶでしょうね。」

 

「そんなに大規模になると、十中八九ルーラーが召喚されるでしょうね。」

 

「実はルーラーについて、貴方に頼みたいことが」

 

 




シロウ神父が侑次に頼んだ内容とは一体!
黒のセイバーの宝具バルムンー!の能力とは!
次回「最後の一文字言わなければ真名バレない」お楽しみに!
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