Fate/apocrypha 少し違う外典のようです 作:カルナさんお迎えしたマン
前回の前書きでアポのアニメが始まると言って今では最終回間近…
季節が巡るのは早いものですね!
ゴルドは自身の肉体の一部を金属に変換し、殴り守るというシンプルだが一撃で事を終わらせるには十分過ぎる殺傷力を秘めたビートアップ戦法。
侑次は自身のスタンド能力と波紋を併せゴルドの攻撃その全てを避け一撃離脱のヒットアンドアウェイの戦法をとりやり過ごす。
お互いに搦め手や奇策など用いらず、ただ愚直に殴り合っていた。
「そんな鈍っちい動きでこの俺を捉えられると思っているのかァ!間抜けがァ!貧弱貧弱ゥ!!」
本来なら侑次の拳から波紋が流れゴルドの動きを止めることが出来るのだが、金属に変換された身体がそれを許さない。
侑次の拳がゴルドの顔面めがけ放たれる。
頬を金属に変換することによりゴルドは拳を受けて止めた。
平凡な魔術師なら拳を金属に叩きつけた衝撃で苦痛に顔を歪めるところだが侑次は違った。
彼が手に着けているグローブには強い強化と硬化の魔術が施されているからだ。
ある封印指定執行者曰く「タングステン鋼より硬い」と。
だが、ここまで強化されていてもゴルドの防御を破ることはできない。
それ程までにゴルドが錬成する金属は硬かった。
「ぬぅ!?」
ここにきてゴルドにある疑問が浮かんでいた。
―なぜ奴はここまで速い?!何らかの魔術である筈だ。強化魔術でこんなにも速く動けるものなのか?それとも時流魔術を使っているのか?
どこかの魔術使いは己が体内に固有結界を構築することにより、一時的にだが高速で動けると聞く。
だとしても彼奴ら何故こんなにも長時間使い続けることが出来るのだ!?
それならなぜ奴は…
「なぜ世界からの修正を受けない」
「んなモン知るか。それは
侑次はカルナと"黒のセイバー"の闘いで飛び散ったコンクリートの破片を無造作に拾い、続けた。
「たしかに、魔術による物体の加速、時間流の干渉は可能だ。だがそれは時間が経てば世界からの修正をうけ、このように壊れていく」
そういうと侑次の持っていたコンクリートの破片は崩れて消えていった。
「だか俺のはちと違う。俺が干渉してもこいつは修正を受けず反動により壊れることはない。そしてーーー」
侑次はコンクリートを思い切りゴルドに向け投げつけた。
普通に投げていても時速70km程しか出ないであろうコンクリートだが侑次のスタンド「エゴイスト」の能力によりその速度を何倍にも跳ね上げている。
侑次が全力で投げたコンクリートはゴルドのすぐ横を通り過ぎ、後ろで傍観していたルーラーに向かって飛んでいった。
「…!?」
唖然。
ゴルドは今起こったことを認識することができず息を呑むことすらできないでいた。
ゴルドが身動き一つ取れない様子を前にして、侑次はニタリと悪い笑みを浮かべた。
お面で隠れて見えないが、余人が観れば関わらないよう避けるような顔だった。
「まだまだ序の口だがこれぐらいのスピードが出る」
(思った通りだ、コイツは今起こったことを理解できていない。だがどうする、奴の錬金術と俺の速度はほぼ同等、(いや、まだ本気を出してないだけだけどね。本気を出したらこんなもんじゃないけどね!!?こんな序盤じゃ手の内を見せたくないだけだからね!!)どうにかして隙を作りたい。一瞬だ、一瞬で奴を射程距離内におさめ最大の波紋を流しむ)
「日が昇るまでもう時間がねぇ。それに周りを見てみろ、アイツらの闘いで辺り一面焼け野原だ」
ホルスターから、水鉄砲と鉄球を取り出す。
一見すると玩具にしか見えない。というか玩具でしかない。
だが、俺にとっては隠し玉で切り札。奥の手とまでは言わないが、それだけ信用に値する道具だ。
これを使ってどうする、水鉄砲も鉄球も触れていないと波紋を流せない、植物油を使って波紋を帯びさせるか…。
ダメだ、避けられるのがオチだ。いや、待てよ…。もしかしたらもしかするかもしれない。
侑次の取り出した鉄球と水鉄砲。決着の時はすぐそこに
次回「夜明け前より白色な」