レミリアが少女こと、照の部屋をでたすぐ後のこと。
長い廊下を自分のペースで歩くレミリアに咲夜は三歩引いた距離を保ち歩いている。
咲夜はレミリアが行った行いに自身は邪険と思いながらも疑問を抱いていた。
レミリアも、咲夜が疑問視をしているのは分かっていたがあえて聞かずにいる。それは咲夜が聞いてこないと意味が無いからだ。
今言えば表面上での納得はするだろうが根底の部分では納得しないことが分かっていたからだ。理解ある咲夜だからこそ、言わずにいる。
「お疲れ様でした。お嬢様」
「ありがと、咲夜。明日からあの子をお願いね」
「……承知しました」
咲夜は少し考え短く返事をするも考えをレミリアに言おうともしない。
(抱えこむところが貴方の欠点よね。咲夜)
「貴方もこれでいいのでしょう。八雲紫」
隙間がレミリアの行く手を拒むように前に表れた。
隙間からスッと八雲紫は現れる。
「あら、バレてた?」
「隠すつもりもなかったでしょ」
「そうね。隠しても隠しきれないもの」
「話が見えない。なにが言いたいの?」
双方の目と気が殺気立った。それは、近くに居た妖精達ですら今まで接してきたレミリアの印象を変えてしまうほどに、優しい領主ではない。怖い吸血鬼へと変貌させてしまうほど。
「貴方が照と名付けたあの子は幻想郷の飢餓と貧困を象徴する言わば、博麗霊夢のような存在よ、博麗の巫子=幻想郷と同じ解釈ね、だから殺すなと命令しに来たのよ」
レミリアは紫の言の葉の意味、意図を理解すると、殺気を放つのを止めた。
「そう、それでもいいわ。あの子は私のもの。貴方が多くを語らず知らせずの命令をだした以上もうここまで話は終わり、咲夜、客人がお帰りよ」
「はい、お嬢様」
「そうね。最後に一つだけ。あまりあの子を同じ場所にいさせない方がいいわ――」
どうして、そう思ったのはこの場にいた咲夜だけであった。
「――皆死んじゃうわよ」
紫が笑っていたのをレミリアは見逃さなかった。
だか、それでもレミリアはよかった。あの子を取られずに済んだからだ。
八雲紫なら、遣りかねないと想定はしていたが、想定は想定のまま終わった。
「じゃ、あの子が起きたら私が来たとでも言って置いてね」
「自分で言いなさいよ。それぐら」
「えぇ~、だって私これから寝るんだもん。面倒じゃない」
紫は文句を垂れながら隙間の中に帰っていった。
もっと描写しないとだめですね。本当。