Fate/Monster Hunter Muisical 作:H-R-ホライズン
ドリフターズを見て、あの世界に英霊を突っ込んでみたら面白そうだと思ったH-Rです。
ダンスエボリューション…それは恥を捨てる事で始まる最高のステージ!
素直に筐体欲しい。家にあれば人の目などお構いなしに踊れるのに。Daisukeとか。
「雁夜おじさん…」
雁夜が今までの事情を全て話すと、桜は安心仕切ったように微笑んだ。
(だけど…光りは、まだちょこっとだけだ)
「桜、桜はどうしたい?」
雁夜はどうもちゃん付けは自分に合わないと感じて、呼び捨てて問うた。
「…ゃ。遠坂には帰りたくない。知らなかったんだろうけど…キッカケだから…壊してしまいそう」
たどたどしくそういう少女に、雁夜はそりゃそうだよな、と呟き、
「分かった…これから一緒に暮らそう」
その言葉を聞いて桜は一気に顔を輝かせた。凄く嬉しいという感情が、懐かしい感情が、心から溢れ出る。
おじさんが変わっている事なんてどうでもいい。幼心の直感は、雁夜の変貌を感じていた。だが、もう何も失う事は無い筈だからと、その事はどうでも良いと思っていた。
(…聖杯戦争。さて、事実上腐り腐った我が家の最後の最後の魔術師な俺は、どうあがいた所で御三家という言い訳とともに刀振るって参戦しなければならないのだが。ふん、雁夜でないとは言えきっちり清算つけてから魔術師から引いてやろう)
「聖杯は潰そう」特に何か願いもない雁夜は、始まりの御三家で戦争終了もまた一興と、そんな目標を立てた。
そして、遂にその日。
最後の最後まで自分は参戦しないというアピールを続けていた為、雁夜は良いフェイントになったなと手応えを感じていた。
「…来たれ、天秤の守り手よ!」
サーヴァントを呼ぶのに雁夜は触媒を用意していない。元より何の願いも持ち合わせていない。
気まぐれに、サーヴァントの願いを叶えてやろう、位の気概しかない。故に、落ちた所でさっさと逃げる算段である。
それまで、渦巻く戦争に飛び込み、未体験のそれを楽しめば良い事。
狂ってる、と自嘲しながら、収束していく魔力を見る。
「あなたが、依頼主(マスター)でしょうか?」
現れた青年が纏っている防具が、ハンターシリーズと見えて驚いた。
「…ああ、そうだ。お前は?」
青年、否、ハンターは、自嘲するように、嘲るように笑った。
「ご存じでしょう。ハンターです。勿論、アナタの世界のゲーム、モンスターハンターの」
「聖杯から呼ばれている訳ないだろ、それ。ただ聖杯戦争の形に則った幽霊で何かだろ、お前」
「うわ、痛切ですねぇそれ。そうですよ。私はハンターという概念そのものです。故に真の名も、ハンター。お好きなように呼んで下さい。あなたが昔していたプレイヤー(名前)でも良いですよ?」
「生憎そんな記憶はないんでね。ここに来る時に自分の事全て忘れた。だがハンター。あんたの能力は薄ら分かる。G級?上級?関係ない。だが狩りだ!これは間違いなく狩り!さぁ行くぞ。六つの魂が、狩られたくて首を晒しているぞ!」
まるで別人のようにすらすらと演説している雁夜に、ハンターは首を傾げ呆れた。
「…マスター?あの、言い過ぎです」
「…はっ!?しまっ…」
雁夜は何も言わず、顔を赤くしながらうつむいた。
無意識にそんな演説じみた羅列を述べ、何時も気づいて恥じて後悔しているのだ。
心中でそれが出ている時はまだいい。声に出した時には勘違いされるか、相手の心を容赦なくえぐっているかの二択。
当人はそんな事実を忘れていたが、経験から染み付いていた物はちゃんと残っている。
そしてまた、
「何で言うんだよ俺…何で思うんだよ俺…記憶無くともカンで何とか分かった筈だろおれ…」
ぶつぶつと悔やみ始めた。
「読みづらい人ですね…」
ハンターはそうぼやいた。
雁夜→無口という仮面を被った饒舌君。無意識にえぐい言葉を発するのに長けている。後厨二な言葉も無意識。誇りや名誉は面倒臭いからいらないので、えぐい戦法も平然使える。
ハンター→敬語口調の戦闘狂。それ以外は比較的まともな突っ込み役。ただし騎士や王の誇りなど微塵も持ち合わせないので、ある種転生雁夜君とは馬が合う。