Fate/Monster Hunter Muisical   作:H-R-ホライズン

8 / 10
<|ワ|>YO!
ケルトのランサー達は脱ぐのが常識なんだね。クー。ディル。
今緩やかな揺れが来て怖いです。


掻っ攫え、英雄。

ハンターは、雄叫びと共に、デッドリィタルバジンを振り下ろす。セイバーがそれを受け止める。

その一撃は重く、セイバーの腕がびりびりと痺れた。

(何という重さ…!何者なんだ…?)

怒涛の魔力放出を以ってして、パワーを上げているセイバーと違い、ハンターのそれは地力である。モンスターを狩る事に特化し、ギルドを認めたがらない国々が畏怖したハンターの力は、その国の軍団を少数で蹂躙出来てしまう。

故に、戦うなとも言われてきた彼が容赦無く力を振るっていた。

「はぁっ!!」

隙を見計らって、セイバーが不可視の剣を振るう。それをハンターが右腕を左腕に交錯させるように動かし、盾で防ぐ。

「中々…ですねぇ!!」

「がっ…!」

その腕をばねのように跳ねさせ、シールドバッシュを繰り出した。それは矮躯の少女を軽々と跳ね飛ばし、コンテナをヘコませた。

「セイバー!!」

アイリスフィールが心配し声を掛ける。

「問題、ない、です…」

「く……」

辛そうに息を吐くセイバーには、明らかに先程とは別のダメージが入っていた。それと同時にランサーも苦しそうに胸を押さえる。

「お、やっと効きましたね。毒が」

平然と言うハンターを、二人は睨む。

「ふふ、人にはさっきの一撃で充分そうですね…苦しんで下さい。その方が楽ですから」

攻撃するでもなく、ハンターは笑みを絶やさずそう言った。

『ランサー、宝具の開帳を許す!手早くそのサーヴァントを殺せ!』

切羽詰まった声が響く。ランサーのマスターだ。

その声に、毒に苦しみながらもランサーは力強く頷いた。

二槍の呪符が剝がれ落ちる。

「セイバー、下がっていろ。ハンターは俺が殺る」

苦しそうに頷いたセイバーを一瞥し、ランサーは構えた。

「彼女の貴き騎士の道を穢すお前を––––お前を殺す!」

「おっと、私のこれは相手が相手だから仕方ないんですけどね…いいでしょう。貴方の意思を尊重し、まず貴方を殺ります!」

宝具の二文字を耳にしても、笑みは止めない。寧ろ禍々しさが増している。

「マスター、装備変えても構いませんね!」

(ああ!狩って来い!)

「分かってらっしゃる!」

頷き念話を飛ばす雁夜に、ハンターは強気に頷いた。

「そんな余裕など…持たせるか!」

鋭い斬撃が、マシンガンと違わぬ速度で襲い掛かる。ハンターは、未だ笑みを浮かべたまま、避ける。

「ふふ、何にしましょう––––」

例え死が見える状況であろうと、ハンターはさも当然のように、思考する。

(この男…やる!)

ハンターは、避けるのを止め、後ろに退がる。

「––––決めました。スキュラZ、ベロボーグサイズ!」

聞いて雁夜は思わず心で突っ込む。

(結局毒かよ!?)

紫色で、どこと無くアジアな雰囲気を漂わせていたガルルガSから、騎士の様な黒い鎧に金の飾りが施され、白いマントを纏ったスキュラZに変わる。

武器も、青く斧のようなデッドリィタルバジンから、スキュラZとよく似た雰囲気を放つが、白にオレンジ色の宝玉のような巨大な宝石を持つ、片手剣に良くにているが、事実使用方法が全く異なる武器種、チャージアックスに変わる。

「さぁ––––狩られる覚悟はありますか!」

ハンターは、意気揚々と言った。




さて、次回。未だ出て来てない陣営はどう動くんでしょうか?
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