Fate/Monster Hunter Muisical 作:H-R-ホライズン
ケルトのランサー達は脱ぐのが常識なんだね。クー。ディル。
今緩やかな揺れが来て怖いです。
ハンターは、雄叫びと共に、デッドリィタルバジンを振り下ろす。セイバーがそれを受け止める。
その一撃は重く、セイバーの腕がびりびりと痺れた。
(何という重さ…!何者なんだ…?)
怒涛の魔力放出を以ってして、パワーを上げているセイバーと違い、ハンターのそれは地力である。モンスターを狩る事に特化し、ギルドを認めたがらない国々が畏怖したハンターの力は、その国の軍団を少数で蹂躙出来てしまう。
故に、戦うなとも言われてきた彼が容赦無く力を振るっていた。
「はぁっ!!」
隙を見計らって、セイバーが不可視の剣を振るう。それをハンターが右腕を左腕に交錯させるように動かし、盾で防ぐ。
「中々…ですねぇ!!」
「がっ…!」
その腕をばねのように跳ねさせ、シールドバッシュを繰り出した。それは矮躯の少女を軽々と跳ね飛ばし、コンテナをヘコませた。
「セイバー!!」
アイリスフィールが心配し声を掛ける。
「問題、ない、です…」
「く……」
辛そうに息を吐くセイバーには、明らかに先程とは別のダメージが入っていた。それと同時にランサーも苦しそうに胸を押さえる。
「お、やっと効きましたね。毒が」
平然と言うハンターを、二人は睨む。
「ふふ、人にはさっきの一撃で充分そうですね…苦しんで下さい。その方が楽ですから」
攻撃するでもなく、ハンターは笑みを絶やさずそう言った。
『ランサー、宝具の開帳を許す!手早くそのサーヴァントを殺せ!』
切羽詰まった声が響く。ランサーのマスターだ。
その声に、毒に苦しみながらもランサーは力強く頷いた。
二槍の呪符が剝がれ落ちる。
「セイバー、下がっていろ。ハンターは俺が殺る」
苦しそうに頷いたセイバーを一瞥し、ランサーは構えた。
「彼女の貴き騎士の道を穢すお前を––––お前を殺す!」
「おっと、私のこれは相手が相手だから仕方ないんですけどね…いいでしょう。貴方の意思を尊重し、まず貴方を殺ります!」
宝具の二文字を耳にしても、笑みは止めない。寧ろ禍々しさが増している。
「マスター、装備変えても構いませんね!」
(ああ!狩って来い!)
「分かってらっしゃる!」
頷き念話を飛ばす雁夜に、ハンターは強気に頷いた。
「そんな余裕など…持たせるか!」
鋭い斬撃が、マシンガンと違わぬ速度で襲い掛かる。ハンターは、未だ笑みを浮かべたまま、避ける。
「ふふ、何にしましょう––––」
例え死が見える状況であろうと、ハンターはさも当然のように、思考する。
(この男…やる!)
ハンターは、避けるのを止め、後ろに退がる。
「––––決めました。スキュラZ、ベロボーグサイズ!」
聞いて雁夜は思わず心で突っ込む。
(結局毒かよ!?)
紫色で、どこと無くアジアな雰囲気を漂わせていたガルルガSから、騎士の様な黒い鎧に金の飾りが施され、白いマントを纏ったスキュラZに変わる。
武器も、青く斧のようなデッドリィタルバジンから、スキュラZとよく似た雰囲気を放つが、白にオレンジ色の宝玉のような巨大な宝石を持つ、片手剣に良くにているが、事実使用方法が全く異なる武器種、チャージアックスに変わる。
「さぁ––––狩られる覚悟はありますか!」
ハンターは、意気揚々と言った。
さて、次回。未だ出て来てない陣営はどう動くんでしょうか?