あっPC買いなおしました(今更
スクールアイドルを始めることを決定した穂乃果達。早速ということで、彼女達は部活申請書を提出に向かった。
え?なんで《彼女達は》かって?
「……っということで今現状こんな感じですね」
「そう……楽しそうでよかったわ」
試験生としてのレポート提出と報告でひなたさんと話してます。
「けどアイドルねぇ……私としては学校のためで……」
「それだけじゃないと思いますよ。穂乃果がそれだけで動けると思わないんで。
まぁ……本当にそれだけとかなら僕が強制的に止めてますけど……」
「そうね。昔のようにお願いね」
「あと少しいいですか?」
「何かしら?」
ひなたさんは僕の言葉に苦笑し、ちょうどいいということで僕はある話を切り出す。
「いえ、学校のホームページなんですけどね。この頃手を加えてますか?」
「一応教員や一部生徒等で触ってはいると思いますが……」
「なら少し制限がかかっても構いません。ページの……そうですね、ブログのようなものを作ってもいいでしょうか?」
「……響希君私は……」
「こちらも言いましょう、僕は”学校存続のための試験生”ですよ?」
これはまぁ母さんからの依頼だけどね。
「……はぁ……本当、春ちゃんに似てきたわね」
「親子なんで。すぐ調べれる一番の情報元なんですから。
ちょっと見させてもらったんですが、どうも内容が……」
正直わかりやすく言うとこう書きなさいと書かされた作文。読んでいて今の人では魅力を見いだせるか微妙なのだ。
「どうするのかしら?」
「それはですね……」
僕はひなたさんの持っていたPCでホームを開いてもらい案を説明していく。
そしてひなたさんからも賛否をもらいながらその案を固めていった。
「っとこれくらいですかね。今のとこ」
「結構修正するとこが多そうね……」
「正直それでやっとほかの学校並みなんですが……」
「……」
ひなたさん、頭抱えないでください。
「まぁそのために僕はきたんです。がんばらせてもらいますよ。あぁ、学校生活楽しむついでですけどね」
「あげ足取ろうと思ったのに失敗したわね」
「いい大人がそんなこと言わないでください。しかしよかったです」
「何がかしら?」
僕はひなたさんに見える高さに目線を合わせ、自身の頬とひなたさんの目元を指す。
「僕が最初に来た時、目元に影ができてましたよ。まぁ今は凝り固まったような表情もほぐれたようですが」
ひなたさんは一瞬驚いたように頬を触れるが、すぐに口元に手をやり微笑んだ。
「ふふふ、やっぱり春ちゃんに頼んで響希君を呼んで正解だったかもしれないわね」
「いえいえ、せいぜい子供の戯言なんで。ただひなたさんはしかめ面より笑ったほうがいいですよ」
指で唇近くを引っ張り笑顔を作るとひなたさんは、
「笑ってるんでしょうけど眼鏡で見えないわ」
「あ、はい」
「はぁ、お願いだからことりに苦労を掛けさせないでね?」
「あれ?僕ってことりを困らせてたりしますか?」
「今のとこは大丈夫よ。貴方が帰ってきてから毎日が楽しそうだから」
そうか、楽しそうか……
「それはよかった。実は帰ってきたの嫌そうにしてたら、どっか高いビル探して飛んでましたよ」
「ふふふ、冗談でもやめなさいよ?」
「え?」
「え?」
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なぜかひなたさん絶対やめなさいと必死に説得されたが遺憾である。別に嫌われてるわけじゃないから飛ぶわけないのに。
そんなこんなでなぜか穂乃果の家にいる。えっ意味が分からない?僕のほうが分からないよ、いきなり3人に連れてこられたんだから。
「でっ申請を却下されたと」
「「「はい(うん)……」」」
「まぁ5人以上って条件があるなら仕方ないね。……ちょっとそこら辺は確認不足だったな……ごめん」
「いえ、私達も……というより響希より長くいる私達も知らなかったのが問題ですから」
「それに……」
「生徒会長さんだよね……」
彼女達からの話だが生徒会長は反対派らしい。言ってること(間接で聞いたことだが)はまぁ間違ってはいない。
「けど正直、間違ってないが……今の状態だと少し間違いかもね」
「「????」」
「どういう事ですか?」
……この三人娘は僕の言葉もう忘れてるんですか……
「状況は変わらないってなんで言えるんだ?確かに不可能なことはあるけど……それはやってはじめてわかることさ。
それに事態は何かしらことをなさなければイコール廃校まで来ていると言っていい」
「そうですね」
「それに……3人は廃校を阻止したいという義務感だけで【スクールアイドル】をやるのかい?」
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響希の言葉に3人は一瞬息をのむ。確かに目は見えずとも雰囲気、声からまるで見定めるように……もしくは自分達を試してるかのように感じたからだ。
そして……
「違うよ」
その言葉に穂乃果は返事を返した。
「確かに廃校は阻止したよ。でもそれは義務感だとかそんなんじゃない!!
音ノ木坂が大好きだから……海未ちゃんやことりちゃん……みんなと過ごしてきたあの学園が大好きだから……」
「穂乃果……」
「穂乃果ちゃん……」
「……」
「だから誰かに言われてとかそんなんじゃなくて、私がやりたいことだからやる!!」
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「……」
「……響希君?」
僕はゆっくりと穂乃果の頭に手を持っていく。
そして
思いっきりある意味乱暴に撫でた。
「うわわわぁ!!!何するの!!??髪が!!!」
「それでいいんだよ」
「え?」
僕の言葉に穂乃果は涙目ながら呆けた表情をする。
見当違いだが……よかった。うん、嬉しかった。
「穂乃果は穂乃果らしく突っ走ればいい。ほかの小難しい状況だとかそこら辺は考えないでさ」
「……うん」
「海未とことりもね?」
「もちろんですよ」
「大丈夫だよ、ひーくん」
「さてそうなったら色々と反省を踏まえて調べたりしなきゃな」
「それより響希君」
校則等の確認不足について反省していると穂乃果が真剣な顔で声をかけてきた。何か重要な話だろうか?
「響希君は……知ってたの?」
「はい?」
えっ何が?
「響希君、部員として登録できないって知ってたの?」
「……あぁ」
「あ~!!!やっぱ知ってたんだ!!!!!」
ずいっと詰め寄ってくる穂乃果を手でぎょうしながら目を、と言うより顔をそらす。
やっべぇ~忘れてたや。
突然このタイミングで突拍子のないことをと考えていると、
「どういう事ですか……響希?」
「どういう事かな~ひーくん?」
あっ3人に増えた。冷たい視線が、ハイライトの消えた目の笑顔が怖いです。
僕は近い穂乃果を引っぺがしながらため息をつく。
「まぁ忘れてたのは事実だけど……普通に考えたらわかるだろ?僕男。君達女の子。
どう言っても色々と差があるし、男は僕しかいないしね」
「むっ……確かにそうですが……」
「手伝い要請があれば他の部の手伝いもあり得るけど……基本は穂乃果達優先かな」
「なんで?」
ことりが首をかしげる。あれ?なんかおかしいこと言ったか?
「なんでって当たり前でしょ?どっちかというと3人のことを優先しない理由がないんだけど」
「そっそれって……」
「どした?」
「えへへぇ~」
「?」
何やら俯く海未と満面の笑顔のことり。そして……
「ぶ~~~~~!!!!」
引っぺがしていることが気に食わないのか対抗する穂乃果。
カオスだ……
【色々あったが割愛】
「っということでこれからについて話し合おうと思います!!」(頭を撫でられて落ち着いた
「そっそうですね。時間は少ないですからね」(先ほどまで撫でられていました
「にへぇ~~」(順番で只今膝枕兼撫でられてます
なんということでしょう。色々とおかしいが昔と同じことをしてるが年を取ると恥ずかしいものですね!!
なんでこうなった……
「話し合おうって、そろそろ時間が……」
「え~~~何ならうちで食べていけばいいじゃん!!!」
「あのね、はいそうですかってOK出せるわけないでしょ?それに珠紀が……」
「お母さ~ん!!海未ちゃんとことりちゃん……あと響希君泊まっていくけど大丈夫??」
「待つんだ!!なぜご飯から泊まることになってるの!?」
「そうですよ。流石に明日は学校ですので……」
うん、海未ならきっと止めてくれると……
「お泊りなら休みの日にしてください」
「意外と敵だった!?」
なんということでしょ!?常識人(時折常識外はあるけど)だと思ってた海未が穂乃果側に。
「いいわよ~珠紀ちゃん達にはもう連絡入れたから」
「入れたの!?この短時間で許可とったの!?」
夏穂さん早すぎです!!
っくどうすれば……
「ひーくん……」
「何かな?ことり」
俯くようにして服をつかむことり。そして上目づかいをするように見つめてくる。
あっこれってもしかして……
「おねがぁい……!!」
うん、これには勝てませんでした。お泊りはしませんでしたけどね?
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「朝から何……?」
「講堂の使用許可を頂きたいと思いまして!」
「部活動に関係なく、生徒は自由に講堂を使用できると生徒手帳に書いてありましたので」
あの後、僕達は話し合った結果、まずライブをする会場の許可を取ることを決めたのだが……
「新入生歓迎会の日の放課後やなぁ」
「何をするつもり?」
「それは……」
えっ僕?少し離れたとこで見てます。一応部員?ではないので。ただの付き添いです!!
「ライブです!」
しかし来た意味あるのか?僕何も話してないっていうか、穂乃果があっさりばらしちゃったよ。
「3人でスクールアイドルを結成したので、その初ライブを講堂でやる事にしたんです」
「穂乃果っ……!!」
「まだ出来るかどうかは分からないよ……」
「えぇー!やるよぉー!」
「待ってください。まだステージに立つとはっ!!」
「出来るの?そんな状態で……」
「まぁ大丈夫だと思いますよ?」
生徒会長のジト目に、というより現状に苦笑を浮かべるしかない。
「はぁ……新入生歓迎会は遊びではないのよ」
「4人は講堂の使用許可を取りに来たんやろ?部活でもないのに生徒会が内容までとやかく言う権利はないはずやん?」
「そ、それは……」
「それじゃ、許可はしたからもう帰ってもええよー」
東條さんと目が合うとウインクしてきた。何やら思ってたがこちらに手を貸してくれているということだろうか?
「失礼しました」
「「「失礼しました」」」
「ちょっと待って」
僕達が生徒会室を出ようとすると生徒会長から声がかかる。
「優月……くんだったかしら?」
「僕ですか?」
「えぇ。ちょっといいかしら?」
時間的には問題ないな。
「問題ありません。穂乃果達は戻ってて」
「うん、わかった」
穂乃果達が出て行ったのを確認すると、僕は生徒会長のほうへと向き直った。
「要件は何でしょうか?」
「貴方はあの子たちの手伝いをしてるのよね?」
「はい」
生徒会長は考えるように目を閉じ、
「……先ほどライブをするということでしたが……成功すると思ってるの?」
「……それは今回のライブがですか?それともスクールアイドルがですか?」
「そうね、今はライブのほうです」
「そうですね……」
僕は少し考え、
「僕の意見で言えば……
今回のライブは『失敗』すると思います」
僕の口から出たのはそんな一言だった。