ラブライブ!-共に響かせる者(仮   作:只今更新凍結中

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近くのTSUTAYAとかではいまだラブライブの劇場版とかのDVDが全貸出とかなっています。


もうお兄さん涙が出そう

「どういうこと?」

 

疑問を投げかけるような言葉。しかし生徒会長の目は明らかに怒りがこもっていた。

まぁ確かに、失敗するとわかっていてそれを黙ってやらせようとしてるもんね。

 

「貴方は失敗すると分けっていてあの子達を止めないの?

ふざけないで!!それで……」

「それでも穂乃果達がそれを望んだからですよ」

 

生徒会長の言葉を遮るように口を挟む。東條さんはじっとこっちを真剣に見ているだけで口出しはしてこなかった。

 

「穂乃果達にそんな思いはないかもしれない。それでもやるといったなら僕はそれに手を貸す。

そうたとえそれが分かり切ってるであろう答えでも」

 

大概のライブは、それも曲が売れてやるわけではないぶっつけ本番でやるライブに観客が来るなんてそうそうない。それはわかっていることだ。

 

「だったらなぜ?それであの子達が……」

「それはあの子達が今したいことだからですよ」

「……いましたいこと?」

「はい。確かにすれ違いもありました。それこそ言い合いもしました。

でもあの子達は結果的に自分のしたいことを選んだ。先へ進むことを選んだ。なら僕も自分のやりたいことをするだけです」

「それでも……」

「それに信じてるんです」

 

僕は窓の外を見ると生徒会長も視線を追うように見る。だいぶ桜は散ってしまった。

 

「穂乃果達なら予想外なことを起こしてくれそうな気がするんですよね」

「意味が分からないわ」

「そこには同意します。でも、あの子達は【失敗】を変えてくれるかもしれない。何の変哲もない小石に予想外にこけてしまうように」

「……はぁ、なんとなくわかったわ。貴方私にわかりにくく馬鹿にしてるのかしら?」

「まぁさぁか~」

「……」

「どうどうどう、落ち着きなさいな」

「もういいわ。戻っていいわよ」

「では戻らせていただきますね」

 

僕はくるりと背を向け、

 

「あっそうだ、生徒会長」

「なにかしら……?」

「事を起こさなければ何も始まりませんよ?」

「……そんなことはわかってる。それとも何?適当でもやればできるって言いたいの?」

「そんな馬鹿な。でも、何が起こるかわからない。わからないから、ありえないことだと思えることだからこそ”奇跡”っていうのかもですよ」

「なぞなぞのつもり?」

 

その時、確かに苦笑だが初めて彼女が笑った気がした。

 

「さてね。いや、なぞなぞにしよう」

「意味が分からないわ」

「おぉ怖い怖い。怒られる前に帰りますよ、流石に美人さん相手でも怒られる趣味はないんでね」

「なっ!!??」

 

僕は返事を聞く前に出ていくことにした。

 

 

___________________

 

 

「ありゃりゃ、いい爆弾おいてったね~」

「何が言いたいの?」

「エリチ顔赤くなってるけど大丈夫なん?」

 

希はくすくすと、いやはっきり言ってにやにやとしながら絵里をからかう。

 

「べ、別にいいでしょ!?……それにどんな理由であれ、彼女達をまだ私は認めきれないわ」

「”まだ”ね……強情というべきか、少しは軟化したというべきか」

「どういう意味よ……」

「なんもあらへんよ~……ただ……」

 

希は頬に指を添え微笑む。

 

「ひっ……」

 

ただその身に宿す黒い気に絵里は恐怖し、のけぞった。

 

「な~んか無性にイライラするんよね~」

「そ、そう……」

 

 

______________________

 

「くしゅんっ!!!……風邪かな?」

 

何やら悪感を感じたんだが、気のせいか?とりあえず早くもどろっと。

 

 

 

休み時間。

中庭に移動した後待っていたのは……

 

「ちゃんと話したじゃないですか!アイドルの事は伏せておいて、借りるだけ借りておこうと!!」

「まぁ確かに」

 

そう言って穂乃果を見ると、

 

「ほぁんでー?」

 

パンをかじりながら返事をする穂乃果。まだ昼休みでもないのにこの子は……

 

「またパンですか?」

「うち和菓子屋だから、パンが珍しいの知ってるでしょー?」

「……お昼前に太りますよ?

「そうだよねー」

「まず手を止めろ」

 

流石に海未の怒りボルテージが発動しそうだったのでパンを取り上げる。

 

「あぁ、響希君の意地悪!!」(必死に取り返そうとする

「なんとでも言え」(腕を上げて届かないようにしている

「お三方ー!!」

 

 不意に声が聞こえた。

確か穂乃果の友人のヒデコ、フミコ、ミカだったはず。名前は聞いたがそこまで話したことがない。

 

「掲示板見たよー」

「掲示板?」

「スクールアイドル始めるんだってぇ?」

「「え?」」

 

え?……もしかして穂乃果(こいつ)……

 

「海未ちゃんがやるなんて思わなかったぁー」

「掲示板に何か貼ったのですか?」

「うんっ!ライブのお知らせを!」

「……」

「やっぱりか……」

 

このおバカは……

 

 

「勝手すぎます!」

 

廊下に海未の声が響き渡る。無理もない。事実勝手すぎるからだ。

 

「あと1か月しかないんですよ?まだ何1つ出来てもいないのに、見通しが甘すぎます!」

「流石に今回はかばいようがないぞ、穂乃バカ」

「馬鹿じゃないもん!!うぅ……」

 

穂乃果はたん瘤のできた頭をさすりながらぶすっとしている。

 

「ほう、一発じゃ足りなかったか?」

「響希抑えてください。流石に背後に修羅が見えて怖いです」

 

海未が止めてくるがこのあほ子は反省しているように見えないんだが?

なに?僕は生徒会長に信じれるって言ったのに……速攻裏切られた気分なんですけど!?

 

「ぶー、でもことりちゃんは良いって言ってたよぉ?」

「ことりが?」

「あぁ、ことりがか……」

 

僕は天を仰ぎ、顔を抑える。

うん、あの子はよほどのことがない限り穂乃果の意見否定しないもんね。

もうお兄さん涙が出そう。

 

教室に戻ると、ことりは何かを紙に描いていた。

 

「ことり……?」

「何描いているんだ?」

「……うんっ、こんなもんかなぁ!見て、ステージ衣装を考えてみたの!」

 

そう言ってことりはイラストをこちらに向けてきた。

 

「ぉぉおおお!!可愛いー!」

 

確かにデフォルメされた穂乃果が衣装を着た絵なのだが、可愛らしいというか意外と細部が描かれてて上手い。

 

「これはうまいな……」

「ホント!?ここのカーブのラインが難しいんだけど、何とか作ってみようかなって」

「うんうんうん!」

「えっ作るのか?」

「裁縫は元々好きだったから、挑戦してみるよ!」

 

衣装を作れるというのは非常にありがたい事だ。

 

「そうか。なら材料と仕立てなら知り合いがいるから今度行くか」

「ほんと!?よかった~!!」

「ことり……?」

 

すると黙っていた海未がようやく口を開いた。

 

「海未ちゃんはどう?」

「えっ……と……」

「可愛いよね?可愛いよね!?」

 

笑顔で聞くことりと穂乃果と違って、海未の表情は硬い。

どうかしたのか?と思ったがそういや答えは簡単なことだった。

 

「こ、ここの、スーッと伸びているものは……?」

 

イラストの、衣装を着た穂乃果のある一点を指でなぞる。うん、こりゃあたりだな。

 

「足よ♪」

 

ことりが当然のように笑顔で答える。

 

「……素足にこの短いスカートって事でしょうか?」

「アイドルだもん♪」

 

海未は何やらもじもじし始めた。どうかしたのか?

 

「大丈夫だよ!海未ちゃんそんなに足太くないよ!」

 

うん、理由はわかったけど……僕の前で話すような内容じゃないよね?

 

「ひ、人の事言えるのですか!?」

「えぁ、うーん……ふん、ふんふんふん……」

 

海未に反論され今度は穂乃果が自分の足を触ったりして確認しているようだ。

僕かい?目をちゃんとそらしてるよ、恥ずかしい……

 

「……よしっ!ダイエットだ!!」

「2人共大丈夫だと思うけどぉ……」

 

ことりの言った通り、3人は細いくらいだと思う。

 

「コホン!とりあえずやめようか?恥ずかしいからさ……」

 

僕の咳払いに穂乃果は「あっ……」と声を上げ、3人とも顔を赤くした。

やめて、なんか僕が悪いように見える。

 

「あぁー、他にも決めておかなきゃいけない事がたくさんあるよねー」

「そうだね、k……」

「サインでしょ?町歩く時の変装の方法でしょ?」

「違うわ」

「いった~~~~い!!!」

「そんな必要ありません!」

 

穂乃果のボケのような発言にハリセンで突っ込み、海未が否定する。

違うだろ……例えば曲とか……だと歌詞もいるか……でもそれ以上に、

 

「それよりぃ……

 

 

 

 

 

 

グループの名前……決めてないしぃ……」

「「おぉ……!!」」

 

ことりの一言に2人は感嘆の声を上げる。

……海未、君も気づいてなかったのね……

 

「えっと……ひーくん?どうしたの??」

「しばらくこうさせてくれ……」

「う、うん……」

 

色々と言いたいことはあるが、すべてを忘れるように赤くなっていることりの頭を撫でる。

 

 

 

あ~本当に大丈夫だろうか?

 

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