ある程度違和感を感じないよう努力しますが……はい、見逃してください
色々と設定と相違があったので修正(本当に誤差修正
【12年ほど前の洋館】
「
部屋の前にいるであろう女性からの声に、荷物を持っていた少年は顔を上げた。
5~6才ほどであろうか、荷物を片付けていたからなのか髪はボサボサになっている。しかしその顔は異様にでかいとも言える瓶底のようなメガネによりわかりにくかった。
「うん……ありがとう
「荷物は以上かな?はるちゃんの手伝いしてくるけどいい?」
「お母さんの? うん」
響希の返事にドアからひょこっと銀の髪を持つ女性が顔を出す。
ある種の妖艶さとそれと相対するような幼さを感じる見た目。しかしその手には女性としては信じられないような光景。
「……ダンボール落とさないでよ?」
「大丈夫、大丈夫」
片手で2つのダンボールを持ち上げるその姿は不可思議なもので、ドスンと音を立て荷物を置くと女性は出て行った。
少年こと、
この洋館は元は母である
都合上、父親と
「ふう……」
響希はふと窓から外を見ると鉄柵の向こうから興味深そうにこちらを見つめる少女を見つけた。
少女は響希に気がつくと笑顔を浮かべ、
「ねぇ!!この家の子?」
「え……うん」
大きな声で話しかけられたことに驚き響希はどもりながらも返事をした。
少女はそれを気にするでもなく目を輝かせる。
「へーへーー!!前来た時は誰も住んでなかったのに、引っ越してきたの?」
「そうだけど……」
あまり人と話すのが得意ではなかった響希は少女の気迫?に押されながらも返事をする。
「じゃあ、一緒に遊ぼうよ!!」
「 」
唐突な少女の言葉に響希は言葉を、声を発することもできなかった。
響希からすれば初めて合う、ましてや見も知らぬ自分に突如声をかけてきたのだ。そして遊ぼうと言ってくる少女に返事をすることをためらってしまった。
果たして
そう考えていると、その少女はあろう事か柵を登ろうとしていた。響希は大急ぎで自分の部屋のある2階から少女のいるところまで走っていく。
「ま、まって!!危ないから!!」
「えへへへ、無理だったね」
大慌てで登ることを止める響希に少女は笑い、手をさし伸ばす。
「一緒に遊ぼ?」
差し伸ばされる手に響希は少しためらいながら、
「……うん、よろしくね」
「うん!!あっ名前なんて言うの?」
「響希、優月響希だよ」
「よろしくね、響希君!!私は……」
「穂乃果、高坂 穂乃果だよ!!!」
穂乃果は響希の手引き、響希はそれを追い掛ける。
ただの町の散策。しかしそれでも響希にとっては新鮮なことであり、日が暮れるまで走り回ってた。
「で、ここが私の家!!和菓子屋なんだ!!」
「へ~って5時!?」
いつの間にかどもることもなく話せるようになっており、鐘が鳴ったことで初めて日が暮れたことに気がついた。
「……帰っちゃうの?」
「うん……何も言わずに出ちゃったから」
穂乃果は少し渋るも響希は家に向かうために走りだし、少しして立ち止まる。
少し間を置き、
「また、また明日ね!!」
「うん!!また明日!!」
振り返り声を掛けると穂乃果は笑顔を浮かべて手を降ってきた。響希も手を振り走り出した。
少しして、
「お~い!!響希!!」
「あ……」
聴き慣れた声に周りを見回し、その姿を見つける。
「いきなり出て行くもんだから驚いたぞ?」
「ご、ごめん」
「いや、春妃も気が付いてはいたみたいだしな。次からは気をつけろよ?」
「うん……」
「どうした?なんだか楽しそうだな」
「そうかな……いや、そうかも。初めて友達ができたんだ」
「おぉ!!よかったじゃないか!!で、どんな子だ?」
「うん、とても元気な子だったよ。
日の暮れる家まで続く道を響希と蝙蝠のような生き物は楽しそうに話しながら歩いていた。
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♪~【現在】
「ひ……ひ……き!!」
「……」
なんだか声が聞こえる。
しかし懐かしい夢だった。僕が穂乃果と出会った時の夢。
あのあと穂乃果の妹の雪穂ちゃんに幼稚園でことりと、そして海未と友達になって……
「響希!!」
次の瞬間半覚醒だった意識が頬を引っ張られることで覚醒する。横を見ると頬を引っ張る珠紀が目に入る。
「おはよう」
「おはよう、響希。空港に着くよ?」
「うん」
6年程ぶりだろうか。中学に上がるくらいに父さんに呼ばれて何故かバチカン行って、アメリカetc……
いろいろな所に行っていたけど、ある用事で僕だけ先に日本に帰ってきた。
「はるちゃんは後で来るって言ってたけど大丈夫かな」
「母さん的にはいつまでも父さん達との旅行感覚だからね。兄さんに面倒は押し付けとくよ」
「ははは」
「そういう珠紀はいいの?」
「なにが?」
僕は10年以上前から姿が全く変わっていない珠紀を見て少し苦笑する。
「だってさ、珠紀の仕事はお母さんの護衛でしょ?」
「問題ないよ。だって
う~んと伸びをする珠紀に僕は苦笑し、強調された胸元から目をそらす。
しかし、それにしても……
「元気かな、みんな」
父さんのところに行くことを伝えたとき、穂乃果達から止められたものだ。
僕自身離れたくないって思ってたし、泣くのも我慢してたが結果的に5人で泣いてしまった。
「付いたら最初にあそこに行くんでしょ?」
「うん、約束だからね」
帰ってきたらみんなに会いにいく。これはみんなと約束したこと。
「……けど注意してね。私も気をつけるけど、過激派のファンガイアに」
「……うん、もう覚悟は出来てるさ」
しかし、もしみんなに何かあれば……いや、そんなどうでもいいことは忘れよう。
それよりもみんなにあったらなにを話そうか。
僕は着陸態勢の放送を聞きながらずれたメガネを治す。
「ところで響希。座ってるとはいえ、メガネ外さないの?」
「だが断る」