ラブライブ!-共に響かせる者(仮   作:只今更新凍結中

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色々と暴走と響希についての話


閑話 その日の響希たちの一日

前日、帰りの時間を言ってなかったためご飯が冷えたと珠紀に怒られた朝。

 

「「「「……」」」」

「どうしてこうなった」

 

眼前にはジッと見つめ合った、いやごめん、にらみ合う4人。

おかしいとこはなかったはずだ。穂乃果達が朝早くに来てそれを珠紀が対応した。これから考えても、おかしいとこは一切ないはず。

ただ……珠紀が割烹着来てたり、穂乃果達が意外と着飾ってるとこ以外は。

 

「さてと……なんでこんな空気になってるの?」

「……この人って……」

「あぁ、珠紀だよ。てか3人ともあったことあるでしょ?」

「確かにあるけど……」

 

果たして3人はどうしたのだろうか?その目は困惑?を写していた。

 

「なんていうか6年近くあってないのに変わってないね」

「それは君達の親にも言えるんだけど」

「一応身長とか少しは変わってるんだけどね」

「そっそんなことより、もしかして二人で住んでいるのですか?」

 

うん?あ~なるほど。

 

「今は母さんいないから二人だね」

「いえ、今はいないの問題ではなく……」

「いくらなんでも身内に手を出す趣味はないよ?」

 

昔に珠紀は義母さんの親戚として教えている。さらに、

 

「珠紀はお手伝いの仕事でうちにいるんだよ?」

「いえ、それはそうなんですが……」

「なんて言うか……ね?」

「自信なくしちゃうな……」

 

彼女達は羨ましそうに珠紀を見る。そういや誰か言ってたな。

 

ー珠紀はその美貌もさる事ながら、スタイルはほぼ確定で女性から嫉妬を受けるー

 

だがまぁ、彼女たちからは嫉妬というより羨望だからいいのだが。僕は寝起きのコーヒーをすすりながらそれを眺める。え?仲裁?少しはするけどヘタにはしないよ。男が下手に仲裁しても中をこじらせるだけだし。

 

「まぁ深く突っ込む気はないけど、出来るだけ話したらいいよ」

 

僕はそれだけ言って台所に向かおうとし、

 

「穂乃果、海未、ことり」

「なに?」

「朝ごはんは食べた?」

「「「……」」」

 

3人は無言で不思議そうに頷いた。

う~ん、でも僕と多分珠紀だけ食うのもなんだし。

 

「なにか軽くだけど作るよ」

 

まぁ作るっていうか、確かゼリーを中途半端に作りかけだったし作るか。

 

_____________________________

 

響希が席を外すとそこはまさに四面楚歌……とは言わないが三者三様(4人だが)といっても良かった。

穂乃果はどうしたらいいのか少し苦笑しており、海未は緊張したように硬直。ことりはぽや~とまだ片付けきれてない部屋を眺め、珠紀はその三人を見て、そして響希のことを思い浮かべため息をつく。

 

「はぁ、かなわないわね」

「え?何がですか?」

 

珠紀の言葉にいち早く反応したのは穂乃果だった。

 

「……それなりにしか外さないけど、一日でいくら幼馴染とはいえね……響希がメガネ外してるってなかなか稀よ?」

「「「あぁ……」」」

 

先ほど、響希はひとつ勘違いしていた。

彼は4人がにらみ合っていると思っていたが実際は、【目線をそらそうとしていたらずっと4人で目線を合わせるという結果】になっていたのだ。

 

「確かに響希君の顔久しぶりに見たな~って感じですけど……」

「……(顔を赤くしてうつむいている)」

「ちょ、ちょっとびっくりしたかな~」

「まぁあれは見慣れててもね」

 

けして響希はブサイクだとかそんなものではない。いや、逆に憎くなるほど整っているといってもいい。父親であるキングから継いだ蒼のかかった紺の髪、母である春妃から継いだ薄い蒼のかかった黒目。珠紀は両親から見事に蒼を継いだ響希の顔に少し笑い、同時に彼の苦労も思い出す。それは彼の眼にあった。

 

「目は悪くないのにね~」

「というより驚くほど目は良かったですよね?」

「色々とあるのよ」

 

魅了の魔眼。

なぜか出生時から響希の眼には魅了の魔術が埋め込まれていた。生来からあるがゆえに解呪はできず、せいぜい効果のON、OFFしかできなかった。それも魔術による……だ。

 

「(まぁ今では響希も魔術が使えるから問題ないはずなんだけど)」

 

魔術が使えなかった昔は苦労していた。せめての救いは直接視線を合わせることであり、メガネ等あれば効果が出なかったことくらいだろう。引っ越す頃には響希もある程度の魔術が使えるようになっていたが、一種のトラウマみたいになっていた。

それを……と珠紀が考えているとドアが開き、

 

「ちょっと珠紀、デザート3人に作ったから持ってきて」

「えっわかったけど……私にはないの?」

「珠紀はご飯食べたあとに食べなさい」

「は~い」

 

珠紀はデザートを取りに行きながら思う。穂乃果達3人はそれだけ、信用されているということの他ならない。それがたまらなく心を荒立たせ、人知れず頬を膨らませるのだった。

 

 

____________________________

 

 

 

「えっちょっと!?3人共同で僕狙ってくるってひどくない!?」

「そんなことないよ~」

「はい、気のせいですよ」

「そうね」

 

只今パーティーゲームをやってるんだが、穂乃果と海未、そして珠紀から妨害されている。ことりは一旦休憩中で楽しそうに眺めているが、どう頑張っても画面内部は楽しくない!!

 

「ちょ、バナナおいたの誰!?」

「私だよ~」

「って後ろから亀!?」

「あっ当たりました」

「スターゲット」

「ふきとばされたあああああ!!!」

「ひーくん、まだ終わらない?」

「あ~!!ことりも抱きつかないで!!操作しにくいから!!」

 

訂正、4人から妨害されてるわ。その発端は、

 

 

「よし、ゲームで最下位は上位の人の命令を聞くね」

 

ゲームしてる途中で放たれた珠紀のこの一言だった。

 

「いきなりどうしたのさ」

「いや~スリルあったほうがいいでしょ?」

「でも5人だから難しくないかな?」

「1人はシードで勝者ってことでいいでしょ」

「なるほど」

「命令って言っても出来る範囲でってなら響希も問題ないでしょ?」

「う~ん、まぁいいけど」

 

珠紀はよしっと手を叩くと、

 

「ちなみに破ったら針千本……」

「飲ますですか?」

「の上でブレイクダンス」

「痛そうだね……」

「ことり、それ痛そうじゃなくてもう拷問だよ……」

「取り敢えず、最初はグー!!!……」

 

 

そうやってことりは一人勝ちし、3人は手を組んで僕の妨害をしている。いや4人でか。

 

「負けた……」

「「勝った~」」

「勝ちましたね」

「お疲れ様~」

 

負けたものは仕方ない。

 

「男に二言はない、煮るなり焼くなり好きにしろ!!」

 

場の空気というか、僕もテンションがおかしくなってたのだろう。いつもならそうそう言わないことを言ってしまった。

 

「「「「……ゴクリ(ジュルリ)……」」」」

「え?皆さん?なんでそんな目で僕を見るのですか?と言うより女の子がしちゃいけない目だよね?珠紀に関してはヨダレを垂らすな」

 

なんででしょう。皆さん手をワキワキさせながら寄ってくるって怖いんですけど!?えっ穂乃果と珠紀もいろいろアウトだけど、海未はしっかりするんだ!!目が色々と怖い!!ことりはことりで初めて見たぞ、そんな顔!!

 

「えっちょっと……いくらあれでも出来る範囲でだよ?流石に拒否権もあるよね!?」

 

その後のことは僕は詳しくは覚えていない。只暴走しすぎたと謝罪は受けたし、もういいだろう。

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