リアルでもダメになりたくないなぁ……( ̄▽ ̄;)  IFルート   作:先詠む人

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前回ほっぽちゃんを無事に救出して自分の鎮守府に保護した隼人。
さて、今回起きることは……?


第10話 再び超える世界線

 あの空母棲姫を旗艦とした艦隊がこちらの世界に攻めてきたことで始まった一連の戦いは北方棲姫を家の鎮守府で保護することになったあのみどりの日の戦闘で一時的に終わった。

 

あの日の後に、ほっぽちゃんから聞いたほっぽちゃんの前世?を殺させた娘のことをネットで調べてみたら、その親父は麻薬とかの汚職で捕まって、娘の方も傷害とかほっぽちゃんの前世以外の人に対して起こしていたらしくてつかまっていた。

 しかもその流れで一部サイトで名出し顔出しで全部これまでその娘がしてきたことがさらされていたから例え少年院から出て来たとしてもまともな社会復帰は無理そうだ。

 そして、その中にほっぽちゃんの前世である北野美香ちゃんの名前が殺された人の名前として出ていたのを見つけたから俺はそれを管理人に報告して消してもらうことにした。数日後、ほっぽちゃん自身の望みで一緒にそのサイトを見てみたらサイト自体が閉鎖されていたのをみて俺は内心ほっとした。肝心のサイトが消えていたので、ほっぽちゃんには別のニュースサイトの方を見てもらうことで納得してもらうことができた。

 

 

 

 

 あれから、こんな感じでいろんなことがありつつも数か月経ったけどコエール君が直ったって言う報告もないし、新たな深海棲艦に俺が襲われることもなかった。

 

 あ、ほっぽちゃんが龍驤を保護者代わりに寝起きドッキリ仕掛けに来たことは何度かあったけどな。それはカウント外だろ……………‥?

 

 まぁ、そん時に大体雷香か玲奈のどっちかが同じように俺の布団に潜り込もうと部屋に入ってきて遭遇戦(キャットファイト)を始めるんだけどな。

 

 それでもその寝起きドッキリはごくごくまれに成功することがあって、これから話すのはその一例。その後の龍驤の死んだような目をした顔つきが印象的だったあの日のことだ。

 

 

 

 

 

「…グヘヘオニイサンダイシュキー。(お兄さん大しゅきー)」

 

「………?」

 

 ある朝、変な声が聞こえた気がしていつもより少し早めに目が覚めた。

 

(やけに体が重い…?昨日の夜は結構早目に課題済ませて寝たよな。それなら風邪ひいた?………‥いや、そうだとしてそれだったらなんできちんと布団被ってんだ……って何このこんもり。俺の腹ってそこまで出てなかったはずなんだけど?)

 

 起きてすぐに動き出そうと思ったが、その時はなぜか体がすごく重くて動かせなかった。かろうじて腕は動かせたので目を擦っていると、俺の布団がおなかのあたりでぽこっと膨らんでいた。

 

(まさか……な……?)

 

 俺は少し前に見たあるホラー映画のワンシーンを思い出しながらゆっくりと布団の中身が見えるように自分の胸の所にかかっている布団の端を持ち上げた……

 

「ッ!?」

 

 持ち上げた瞬間、俺は悲鳴をあげそうになったがかろうじて耐えることに成功した。

 

 持ち上げた布団の中身で真っ先に目に入ったのは真っ白な髪。そして赤い二つの角。それに白いミトン…………‥と、そこまで認識して初めて俺の布団にほっぽちゃんが潜り込んでいたということに気付いた。

 

「ふぅ………驚いたっつーの。」

 

 そう言いながら俺は寒そうに少し震えたほっぽちゃんの頭を撫でてあげていると、急に

 

「んにゅ?あ、お兄さんおはよう!」

 

 と、最近上手に話せるようになった言葉でいい笑顔を浮かべながらこちらに顔を向けて来た。ただし、寝言とかはいまだにカタコトみたいだけど。

 

「うん。おはよう。ただ、早く退いてくれるとうれしいかな。少し苦しいからさ。」

 

 と俺が伝えたが俺はその言葉をもう少ししてから言えばよかったと即座に後悔することになる。

 

「わかった!」

 

 俺の言葉に対してそう答えてからほっぽちゃんは()()()()もぞもぞと動き始めた。

 

(心頭滅却空即是空ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!)

 

 俺の上で動くということは結構腹の方に圧力がかかったり、寝起きで息子の方に血が回ったりしていろいろと危険だと判断した俺は

 

「ほっぽちゃんストーップ!!!」

 

 ………と結局叫ぶ羽目になったのだった。

 

 

 そしてその声を聴いて玲奈が勢いよく俺の部屋に入ってきて

 

「あーーー!!!!ほっぽちゃんがお兄ちゃんを押し倒してる!!!」

 

 なんて叫ぶもんだから

 

「なんですってーーーー!!!!」

 

 って雷香まで俺の部屋に駆け込んでくることになった。そして………

 

「あらあら~。仲がいいことね。」

 

 と、母さんが俺の部屋にやってきてニヤニヤしながら言うまでの間俺は起き上がることは出来なかった。

 

 理由…?聞くなよ。言いたくない。だって………

 

 

 

 自分よりも見た目は十数歳年下の子3人に完全に抑え込まれてたなんて恥ずかしすぎるからだよ!!!

 

 

 そんな中、死んだ目をした龍驤の目に涙が光っていたのに気づいた梅雨の日の朝だった。

 

 

 

 そして季節は移り行き…………

 

「お兄ちゃ~ん早く行こう!!」

 

「ゴフッ!」

 

 くっそ暑い日の朝。

 めんどくさい課題やレポートやテストを済ませてようやく夏休みに入れたから寝だめをしようと目論んでいた俺の腹の上に玲奈が飛び乗ってきた。

 

「玲奈!お前なぁー!!」

 

「アハ!」

 

 俺がその行動に抗議しようとすると、玲奈は笑ってそれを受け流した。

 

 そんないつもと変わらない日常のさなかにそれは起きた。

 

 ブブッ!

 

 そんなノイズのような音が鳴り響いたと同時に俺の視界は玲奈を除いてすべてモノクロに染まった。

 

「は!?なんだこれ!?何が起きてんだ!?」

 

 俺が困惑していると玲奈がパソコンの画面の方を見て

 

「何か……来る!!」

 

 そう小さく、そして鋭く言った。その顔は俺がこれまで見たことが無いほど険しいものだった。

 

 それにつられて俺もパソコンの画面を見ると起動していないはずのパソコンのOS起動画面が表示されていて、しかもその下には

 

 =Count 123sec=

 

 と表示されており、しかもそれがすさまじい勢いで減少していた。

 

 これは何かやばいんじゃないか!?と思った俺は即座にディケイドライバーと戦極ドライバーを入れたカバンの方へ走り出し、それを持ち上げた瞬間だった。

 

 カウント0を示した画面が一瞬暗転し、その次の瞬間0と1がはっきり見えるように構成された渦が俺めがけて画面から弧を描きながら飛び出してきた。

 

「!?」

 

 そしてその光景に驚いた俺が一瞬固まった瞬間、俺はその渦にのみ込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐわぁーーーーー!!!!」

 

 痛い!!痛い!!!痛い!!!!マジで体が張り裂けそうになるぐらい痛い!!!!!

 

 これまで19年間生きてきた中で感じたことのないレベルの痛みに意識が跳びそうになりながらも俺はぎりぎりでその意識を保っていた。

 

 …………渦にのみ込まれた結果、俺は0と1、そして半透明な緑色のクリスタルで構成されたチューブのようなよくわからない空間に放り込まれ、そしてその中をとてつもない勢いで落ちて行っていた。

 

(これ一体どこまで続いてんだぁーーーーー!!!!!)

 

 俺の声なき叫びが続く中、これまで先が見えなかった謎の空間の奥に一点の光が見えた。

 

(あれが出口か!?)

 

 そう思った俺がそちらに向けて無意識に手を伸ばすと、それをあざ笑うかのようにその光は消えた。

 

(は!?)

 

 俺がその信じたくない光景に固まった次の瞬間だった。

 

「お兄ちゃーん!!!!」

 

 玲奈が後ろの方からすごい勢いで落ちてきてそのまま俺に抱き着いた。

 

(れ!玲奈ぁ!?)

 

 一瞬困惑したが、その次の瞬間玲奈が俺の耳元に口を近づけてきて

 

「大丈夫だよお兄ちゃん。私がついてるから。」

 

 そう告げた瞬間、俺と玲奈は光に包まれてその謎の空間から脱出した………所までは良かった。

 

 その謎の空間から出た場所がおかしかった。なぜならそこは

 

「「た………高ぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー(い)!!!!!!」」

 

 自分が知っている知識の中で一番高いのは通天閣の展望台だけど、それよりも高い位置に俺と玲奈は放り出されていた。

 

 下を見れば海で完全に埋まっていて、頭が下になって落ちるスピードが今よりも早くなるのを覚悟したうえで逆立ち状態になってみればそこにあったのは真っ青な空だった………ってそうじゃない!!。

 

 この高さをどうにかしないと落下のダメージで死ぬ!!!

 

 俺は必死になって鞄に手を伸ばし、ジッパーを小さく開けてそこから中へと手を突っ込み目的のものを探した。

 

「お兄ちゃん前!!前!!」

 

 そうやって必死になっていたせいか、玲奈に指摘されるまで俺たちの目の前に灰色のオーロラが展開しているのに気付けなかった。

 

「おいおいマジかよぉ!!!」

 

「キャーーーーー!!!!」

 

 叫びながらそのオーロラを通過した瞬間だった。

 

「-----。」

 

「!?」

 

 何かの声が聞こえた気がした。しかし、その声を思い出す余裕はもうなかった。

 

「お兄ちゃんさっきよりも海面が急に近くなってる!!!」

 

「ウソだろ!!」

 

 オーロラを潜り抜けるまでは海面までの高層ビルの20階ぐらいの高さだったのが、オーロラを潜り抜けた瞬間にはもう高層ビルの5階ぐらい高さまで迫っていた。

 

「(迷ってたら死ぬ!!)変身!!!」<オレンジ!>

 

 俺は玲奈に抱き着かれたまま戦極ドライバーを装着してオレンジロックシードを解錠してオレンジアーマーを召喚し、

 

<Lock On!! ソイヤ!>

 

<オレンジアームズ!花道!!オンステージ!!!>

 

 仮面ライダー鎧武に変身した。この時点で海面まで残り10数メートル。

 

「間に合え!!!」

 

 俺はドライバーのロックシード受けに自動的に引っ付いていたタンポポを模したロックシードを開錠してそれを上に(この場合は下に)掲げた。

 

 すると、そのロックシードは巨大化しそして乗り物(ダンデライナー)へと変化した。俺はその状態で握っていたハンドルを軸に体を回転させてシートにまたがった。

 

「ッ!?」「いったーい!!!」

 

 シートにまたがった瞬間それまでの落下で発生したエネルギーが体を直撃したが、海面にそのまま落下するよりはだいぶましなダメージだった。もしそのまま海面に落下していれば変身していても死んでいただろう………。

 

「はぁはぁはぁ……助かったぁ~。」

 

「助かったわね……。」

 

 二人で自分の命が助かったことに安堵して俺が振り返ったときにあることに気付いた。

 

「え?玲奈その恰好…。」

 

「ん、何?お兄ちゃん。」

 

「自分の今着てる服を見てみろよ。」

 

「?…………え?」

 

 玲奈の姿は俺の部屋にやってきたときに着ていた水色のキャミソールから水着にコートという戦艦レ級本来のものへと大きく変わっていた。

 

「な?」

 

「ウソ……私着替えた覚えないし、この服今は私の部屋の箪笥に入れてるはずなのに…。」

 

「…理由はわかんねぇけど兎に角陸地探すか?」

 

 俺も自分の変身を解きながら玲奈にそう提案すると、玲奈はうつむきながら

 

「………うん。」

 

 と小さくつぶやいた。

 

 

 

 

 

 

 その頃、隼人たちが投げ出された海域に最も近い鎮守府では………

 

 

「うぇっへっへっへ~天龍さんのお胸~。」

 

「お前いい加減にしろぉ!!!!」

 

 ある軽巡の艦娘が淫獣によっていつものごとく朝一で襲われていたのであった…………。




はい。コラボ開始です。

コラボ相手は鳴神ソラさんの『憑依天龍が行く! 』です。

おそらく前回の北方棲姫事件でわかっていた方もおられたかもしれませんねw。

感想、評価を貰えれば先詠む人はうれしいです。
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