リアルでもダメになりたくないなぁ……( ̄▽ ̄;)  IFルート   作:先詠む人

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今回のコラボは
スタート(この作品)→その次(憑依天龍)→その次(この作品)といった感じで続いていっています。
なので、今回の話は憑依天龍が行く‼の『別の世界から来たり~の』の続きです。


第11話 色々と知るとき

 ダンデライナーに乗ることで高所からの落下ダメージを少なくすることに成功した俺は玲奈を連れて陸地を探して海の上をさまよいながら飛んでいた。

 

 なお、服装が玲奈の場合は水色のキャミソールから見慣れたレ級のものへ、そして俺の場合はパジャマからジーパンに白い半そで、その上に黒い上着を着て運動靴を履いている状態へと変わっていた。

 

 玲奈の服装の変化の感じから見て、おそらくあの灰色のオーロラを通り抜けた際にディケイドの門屋士のように服装が変わったんだと思う。そうでなきゃさすがにこれは納得できない状況だった。

 

「♪~♪~♪~」

 

「ねぇお兄ちゃん。艦載機だしていい?」

 

 俺がドライブのOPを歌っていると、不意に玲奈がそう言った。

 

「………!?てか、出せるの?」

 

 その発言に一瞬呆然とした俺がそうたずねると、

 

「出せるよ?ちょっと待っててね。」

 

 そう言ってパーカーの中でごそごそと何かを探し始めた。

 

「この服が本当に私が着てたやつなんなら…………あった!!」

 

 そう言って玲奈はパーカーの中から深海棲艦の艦載機を取り出してそれを空へ飛ばそうと……………ってちょっと待ったー!!!

 

「ストップ!その艦載機は飛ばしちゃダメ!!」

 俺は必死に玲奈の腕をつかんで艦載機を飛ばそうとするのを止めさせた。

 

「え~!!なんで~!!!」

 

 その結果、予想はしていたけれど玲奈は不機嫌になった。だから俺は一から説明することにした。

 

「もし、探していた陸地に人がいたとするじゃん。」

 

「うん。」

 

「その人はその深海棲艦の艦載機を見てどう思う?」

 

 俺がそう問題を出すと、玲奈は少し考えてから

 

「う~ん?……驚く?」

 

 と答えた。まぁ間違ってはない…間違ってはないんだけど……

 

「おしい!それも答えとしてはあってるけど、正解は深海棲館が攻めて来た!って鎮守府に連絡が行って下手したら遠距離から砲撃される。」

 

 俺は玲奈の頭を撫でながら俺がした最悪の予想を言った。

 

「……考え過ぎじゃない?」

 

 俺がその予想を言うと、玲奈は首をかしげながらそう言った。だけど、この見知らぬ世界のいつどんなところで何が起きるのかわからないという状況で考え過ぎるのに越したことは無いと俺は思う。

 

「そうだとしても深く考えることにこしたことは無いからな。ましてや今どこにいるのかすらわかんないからにはさ。」

 

 俺は前を向いてハンドルを握って、さっき後ろを向いて玲奈の頭を撫でていたことで崩れたダンデライナーの姿勢を安定させながらそう言った。

 

「ふ~ん。………あれ?もうちょっと向こうに陸があるよ!!!」

 

 俺がそう言った後に、少し不機嫌な感じが薄れた玲奈のそんな声が聞こえた。

 

「え?どこ?全く見えねぇ。」

 

 言われてすぐに俺は周囲を必死に見渡して見るが、何も見えない。360度どこを見ても真っ青な水平線しか見えなかった。

 

「え~っと、11時の方向距離4000!!!」

 

 そうやって俺がきょろきょろしていると今度は具体的な方角と距離を言ってきた。流石に具体的な方角と数値を言われるとそれを信じないわけにはいかないよな!!

 

「おっしゃ了解!!!」

 

「キャー!」

 

 俺はそう言ってダンデライナーのアクセル部分を踏み込んだが、勢いをつけすぎて玲奈が俺の首に慌ててしがみつくことになった………。

 

 

 

 

 

 

 

 暫く海の上をダンデライナーで走っていると、本当に陸地が見えた。

 

「誰かいるのが見えるか~?」

 

 俺が前を向いたまま玲奈に尋ねると、

 

「何人かいる~。多分、艦娘が3人に男の人が1人~。」

 

 と返ってきた。

 

「とにかくそっちに行ってみるぞ。それで、もし敵対的な感じだったらすぐに離脱して別の場所を探そう。」

 

「わかった~。」

 

 玲奈の返事を聞きながら俺はとりあえず護岸の方の人が集まっているあたりへと向かってハンドルを切った。

 

 

 

 

 

 護岸に近づくにつれて俺にも4人の人影がみえた。

 

「え~っと、カウボーイハットをかぶった男の人はわからんがいるのは天龍、吹雪それにマイクチェックの………え~っと………名前忘れた…………」

 

 かなり失礼なことを言っている自覚はあったが、俺はマイクチェックのネタしかメガネをかけて改造巫女服を着た女性のことに関して思い出せなかった。

 

(それにしてもここは艦これの世界か。あの子(春雨ちゃん)は結局大丈夫だったのかな……)

 

 俺が前に起きたことを思い出しながら陸地の方に近づいていると護岸の方で天龍がこちらに向けて釣り竿を振っていた。敵対的な感じはその様子からなさそうだったから俺はすぐ近くでダンデライナーを着陸させることにした。

 

 

 

 

 とりあえず着陸させて先に自分がダンデライナーから降り、玲奈一人では高さがあり過ぎてダンデライナーから降りれないので脇を抱えて一回持ち上げてから地面に下ろした。

 地面に玲奈を下して腰を伸ばしたところで

 

「ウェルカムと言えば良いかな」

 

 と、カウボーイハットをかぶった男に声をかけられた。いきなりだったし、見た目が外人だったからビビった俺は

 

「え、えっとあんたは?」

 

 と返すことしかできなかった。すると、

 

「俺はハーケン・ブロウニング。さすらいの提督さ。今はここ、ラバウル鎮守府に滞在してる所さ」

 

「そして私は秘書艦の霧島です」

 

「俺は天龍。ここの所属だ」

 

「同じくラバウル所属の吹雪です!」

 

 と、その場にいた全員が自己紹介をしてくれた。向こうが自己紹介をしてくれたならこちらも返さなくては礼儀知らずだと思われると思ったので

 

「は、はぁ…俺は岡本隼人。こいつは見た目は戦艦レ級だけど妹の」

 

「玲奈でーす」

 

 とりあえず俺達も自己紹介をすることにした。

 

 名乗った後にふと、天龍の視線が俺の腰の戦極ドライバーに向かっているのに気付いた。

 

(そう言えば、二次創作で天龍って中2病だったりしたよな~。でも流石にこれを渡すわけにはな…)

 

 と、その視線から「くれ!」と言われそうでやだなぁと考えたことに端を発した考え事をしていたら

 

 

「OK、訳アリボーイ&ガール。そんなに固くならなくても俺は気にしないから肩の力を抜いたほうが良いぜ」

 

 と、先ほどハーケンと名乗ったカウボーイハットの男が言ってきた。

 そんなノリのやつと会ったり喋ったことが無かった俺は気の抜けた返事をするので一杯一杯だった。

 

 そんな時に「すいませ~ん」

 

 と言いながら、かなり色白のメガネをかけた女性が武蔵と見慣れたクジラのような深海棲艦(駆逐イ級)を連れて………て

 

「駆逐イ級!?」

 

 初めて鎧武に変身したときにフルボッコにされたのを思い出して、反射的に俺は腰のホルダーからオレンジロックシードを取り外しそうとしていると色白の女性が

 

「あ、だ、大丈夫です。この子は良い子なので…えっとラバウル鎮守府の提督を務めてます信濃と言います」

 

 と言い、

 

「最近になって建造された信濃の姉の武蔵だ。よろしくな」

 

 武蔵も自己紹介をした。

 

 それに対して反射的に

 

「あ、これはどうも…はい?」

 

 と、答えたが答えている途中で

 

(信濃って実装されてたっけ?っていうか、信濃って確か第二次世界大戦で構想だけで結局建造されなかった艦だった気が…)

 

 と疑問に思ってしまった。

 

 それで顎を抱えて思考の渦に落ちかけた俺を見てハーケンさんが

 

「まぁ、ここは1つ情報交換が良いんじゃないか信濃」

 

 そう言って信濃さんも

 

「そ、そうですね。一緒に来てくれますか?」

 

 そう言って後ろを向いた。

 

 その時になってようやく気づいたが、玲奈は俺にしがみついて少し震えていた。

 まぁ、仕方ないだろう。一応中身は雷と一緒とはいえ見た目とスペックはレ級そのものなのだから、自分が原因で攻撃されたらどうしようとかでも考えているんだろう。

 そうなったら玲奈を守りつつ暴れるだけだが……まぁ、大丈夫だと思う。だってイ級が普通に接されているならレ級な見た目の玲奈も大丈夫だろう。

 

 俺はそう思いながらダンデライナーをロックシード(待機モード)に戻し、鎮守府に向かい始めた一行の後ろを玲奈を急かしつつ、ついて行った。

 

 

 

 

 

「え~っとさっきも言ったと思うけど、俺は天龍。それで、こちらが提督の信濃でその横が現在こちらに滞在しているハーケン提督だ。」

 

 会議室のようなところに連れて行かれて全員が座ると同時に天龍が再び自己紹介と信濃さんの説明をした。

 

「ああ、覚えたぜ。てか、一つ先に言わせてくれ。」

 

 俺はその天龍の確認に覚えたから大丈夫だと伝えてから言いたかったことを言うことにした。

 

「何を言われようともこの戦極ドライバーは挙げないからな。ある意味俺の生命線でもあるし。」

 

「な!?何を急に!!!」

 

 俺がそう言った瞬間霧島が声を荒げた。まぁ、仕方ないだろ。これ無かったらディケイドライバーしか生命線なくなるし、しかもまだディケイドまでの全部の平成仮面ライダーの力が復活したわけじゃないから心もとないんだもん。

 

「まぁまぁ、霧島落ち着け。」

 

 そう言って、ハーケンさんが立ち上がった霧島を落ち着かせてから信濃提督の方をみた。すると信濃提督は

 

「こちらから質問させてもらってもいいでしょうか?」

 

 と、俺に確認を取ってきた。俺からしてもその提案はもってこいだったので断る理由もなかった。

 

「それでは…あなたたちは一体何者で、どこから来たんですか?」

 

 …………よりによっていきなり核心を突いてくる質問だった。

 

「俺は提督で、かm……じゃなくて。え~っと。その…。あの…。」

 

 こうなったら流石にどもるしかないよね!!混乱するもん!!!

 

「お兄ちゃん……。」

 

 玲奈の小さい声が俺の耳を叩いて俺は横を向いた。

 

「全部言っちゃったほうが信頼を築くにはいいんじゃないの?」

 

 と玲奈は至極まっとうなことを言ってきたんだけど、この場合それは下手したら悪手にしかなりかねない。

 

「信じてもらえると思うかふつう?」

 

 と、俺が心配そうに玲奈に尋ねると

 

「うん。」

 

 と玲奈は返してきた。だったら言うしかないのか……………

 

 俺はあきらめて1から10まで全部言うことにした。

 

「信じてもらえないのは十分承知の上ですがこれは最初に言っておかないといけないと思うので言います。」

 

 俺はそう切り出した。すると、当然周りの緊張は高まった。そこである程度貯めてから俺は

 

「俺、岡本隼人は提督で仮面ライダーです。それと俺はこの世界の人間じゃありません。玲奈はもともとこっちの世界の子ですが。」

 

 カミングアウトした。

 

「「「「は!?」」」」」

 

 俺がカミングアウトした瞬間その場にいた天龍と玲奈以外の反応が重なった。…………ってなんで天龍は冷静なんだよ!?

 

 そう思った次の瞬間だった。

 

「失礼します!現在深海棲艦の大群がこちらに向けて迫って来ています!!!」

 

 栗色の髪をポニーテールにした赤い色が目立つセーラー服を着た少女が会議室にそう言いながら走ってきた。他のみんなはその報告の内容に関して驚いたみたいだったが、俺だけ別のことで驚いていた。

 

「大和だぁぁぁぁあああ!!!!」

 

 驚いた後に俺だけは立ち上がって大和に向けて指を差して喜びの叫びをあげていた。

 

 始めたばかりだったから会えるはずのない戦艦のレア艦。

 広島県民としては誇りと言ってもいいかもしれない戦艦。

 

 それが大和だった。というか、大和欲しいよまじで。課金はしたくないけど。

 

 俺からしたらそんな印象の艦娘が大和の全てだった。だけど、あの有名な映画『男たちの大和』は嫌いです。血がいっぱい出過ぎているので。見たら多分途中で気絶して最後まで行き着きます多分。

 

 っと、一人だけおかしな反応をしているから他のみんながあほみたいな面さらして俺を注視しているよ………。

 

 

 

 

 恥ずかしぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

「すみません。報告を続けてください。」

 

 そう言ってから俺は顔を真っ赤にして椅子に座りなおした。というか、そう言うのがやっとだった。

 

「……。報告を続けます。」

 

 大和さんは何も言わずに続けてくれた。正直このタイミングでのその扱い方は俺からしたらすごいありがたかった……。

 

「現在、深海棲艦の大群が2時方向から接近中です。発見したのは哨戒中の加賀さん。距離は10000といった所だそうです。」

 

「その深海棲艦の大群の旗艦はわかるか?」

 

 天龍がそう大和に尋ねると

 

「確認されている限りでは姫級が4体。そして言いにくいことなんですが、鬼級も2体確認されています。その上、ル級やイ級、そしてヲ級まで確認されているのでかなりの規模ですし、被害が発生するのは確実かと…。」

 

 そんな返事が返ってきた。

 

「こいつはまずいかな。」

 

 ヤマトの報告を聞いてハーケンさんがそう言うと、

 

「確かに難しいですね。」

 

 とその意見に信濃提督も同意した。

 

「……。」

 

 一気に暗い雰囲気になった会議室の中で俺は一人無言でこっそり立ち上がって部屋を出た………つもりだった。

 

 その時耳みたいな電探に俺の動きはしっかり補足されていた。

 

 

 

 

 

「さて、やるか。」

 

 そう言って先ほど天龍達と会った護岸でダンデライナーを再び展開し、()()()のロックシードを開錠しようとした時だった。

 

「やっぱり一人で何かするつもりだったか。」

 

 後ろから天龍の声がした。

 

「…はぁ。その感じじゃ何するつもりかわかったような口ぶりだな。」

 

 そう言いながら振り返るとそこには艤装を身にまとって口を弧の字にゆがめた天龍の姿があった。

 

「だって、そのドライバーと今お前が持っているロックシード。それを考えたらおのずと答えは出るだろ?」

 

「じゃあ、俺を止めに来たってことか?」

 

 俺としてはそうだとしても振り切って飛び出すつもりだった。しかし、

 

「ちげーよ。むしろ逆だ逆。」

 

「は?」

 

「じゃあ逆に聞くけどよ。もしそれ(ダンデライナー)が壊れたらどうするつもりだったんだ?」

 

 ………考えてなかった。

 

「その様子じゃ俺の予想通り考えてなかったみたいだな。だから尚更一緒に行くんだ。」

 

「………後ろ乗れよ。戦闘海域まで燃料もったいないだろうし飛ばしていくから尚更だ。」

 

 少し考えて、天龍の言うことすべてが正論だと思った俺は折れることにした。だから天龍にダンデライナーの後ろに乗るように指示した。

 

「よっしゃ!」

 

 そう言うと、天龍は俺がまたがった後ろに乗って俺にしがみついた。

 

「それじゃ行くぞ!!」

 

 俺はアクセルをふかして護岸から飛び出した。

 

 

 ラバウルの鎮守府から少し離れた地域で俺は

 

<イチゴ!!>

 

 ロックシードを開錠した。

 

「お!?変身するのか!!」

 

 後ろで天龍がうるさいが、今は無視だ。

 

「変身!!!!」

 

<Lock On!>

<ソイヤ!! イチゴアームズ!シュシュっとスパーク!!>

 

 俺は仮面ライダー鎧武イチゴアームズに変身してさらにアクセルをふかして加速した。

 

 迫ってきている深海棲艦との距離は残り5000。




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