リアルでもダメになりたくないなぁ……( ̄▽ ̄;)  IFルート   作:先詠む人

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大変ながらくお待たせしました。
やっとかけましたので投稿します。他の作品も完成次第順次投稿する予定です。


第18話 豪快な相手に対抗するには

「「……………」」

 

 アンデルセンの研究所の演習場で己の武器を手ににして向かい合う二つの影。

 

 片方の影を一言で言うならば赤い海賊。

 その姿は海賊船の乗組員のように所々とがった意匠が施されている。

 

 もう片方の影を一言で言うならばマゼンタのバーコード。

 その顔や胸元はまるでバーコードを描いているかの如く10本の線が走っており、基本的には黒いが体中の各所はマゼンダ色に染められている。

 

 この二つの影は最初に一合手を合わせてから勢いよく距離を取り、そのまま硬直状態になっているのが今の現状だった。

 

「「…………」」

 

 同一の距離を保ちながら二つの影は武器を構え、円を描くように移動する。

 

 そして………

 

「フェックショーイ!!!」

 

「ウラァ!」

 

「オラぁ!!」

 

 この二人の戦いを見ていた紅孩児の大きすぎるくしゃみを合図にしたかのように二つの影は同時に再びその間にある距離を急速に埋め、武器をぶつけ合った。

 

 赤い影。人間どころか深海棲艦までもを己のカリスマで魅了する船長であるキャプテンマーベラスが変身したゴーカイレッドはその手に持ったマスケット銃とサーベルを交差して衝撃に耐える。

 その交差した武器に自分が持つライドブッカーを叩き付けているのが俺、こと岡本隼人が変身している仮面ライダーディケイドだった。

 

 始めてこのドライバーを手に入れたときには実際にこんなことになるとは全く考えていなかった戦闘。

 このゴーカイレッドと仮面ライダーディケイドの戦いは、実はなんだかんだで一度ある。

 

 スーパー戦隊シリーズと仮面ライダーのコラボ作品である「スーパーヒーロー大戦」にてそれはあった。

 

 叩き付けた勢いで荷重が通常よりも多くのしかかっているのかゴーカイレッドの足元にひびが入り出す。

 

「チッ!」

 

 それを一瞬確認したゴーカイレッドは交差している武器を少しずらし、俺の体勢を崩すかのように右側にのサーベルを持っている方に俺の体を引きずった。

 

 そうすれば必然的に空中に浮いている俺の体はバランスを崩しレッドから見て右側へと落ちだす。

 

 そのタイミングでレッドが持っているマスケット銃が火を噴いた。

 

 乾いた音が3発連続で鳴り響き、硬いものに跳ね返る音がつんざき、火花が両者の間で激しく飛び散る。

 

「ガハッ!?」

 

 そのまま火花と衝撃で一瞬動けなくなった俺の腹部にレッドの蹴りが入り、俺は後方へと吹き飛ばされる……が。

 

「クッ!?」

 

 煙の中から飛び出した俺の姿は銀色に染まっており、対して煙の中から姿を現したレッドは右足を抑え込んでいた。

 

「やりやがったな。」

 

「こっちも博打だったがな。」

 

 口での応酬。さっきの一瞬の間に何が起こったのか。

 

「まさか、自分の体を鋼鐵化させて全部の攻撃の威力を無かったことにした上に俺にダメージまで与えるとはな。」

 

 レッドは抑えていた足を少し振りながらそう告げる。

 

「タイミング的にはギリギリだったから内心ひやひやもんだったけどな。」

 

 その瞬間、俺の体のメタル化が解除されてドライバーから一枚のカードが飛び出す。

 そのカードに書かれているのは<METAL>の文字。

 

 そう。俺はさっき体勢を崩された瞬間カードを読み込ませていた。丁度発動するかどうか、というタイミングで銃弾が胸部装甲に飛んできたため内心冷や冷やしたが、カードの効力によって俺の体はメタル化。すなわち鋼鐵化し、全ての攻撃の威力を最大限抑えることに成功していた。

 

「それなら小手調べは終わりだ。こっからド派手に行くぜ!!」

 

 レッドはそう言って腰についていたベルトのバックル部の上にあるボタンを叩いてバックル部の表面を回転させ、裏面に取り付けられていた人形を右手に持つ。

 そして人形を鍵状へ変形させ

 

「ゴーカイチェンジ。」

 

 その言葉とともに左手に持っていた携帯へと鍵状に変形させた人形を突き刺し、回転させた。

 

 人形を回転させると形態の上部分が錨のような形に変形し

 

<ゴーオンジャー!!>

 

 ゴーカイレッドは炎神戦隊ゴーオンジャーのレッドであるゴーオンレッドに再変身した。

 

「なら俺は!!!」

 

 それを見て俺もライドブッカーからあるカードを取り出し、ドライバーへと放り込み

 

<KAMENRIDE>

 

<KI・KI・KI・KIVA!!!>

 

 ドライバーの中央部を回転させ仮面ライダーキバへと再変身し、基本体勢である腰をわずかに落としたものへ変える。

 

「フッ!」

 

「ハッ!!」

 

 そして三度激突した。

 

 

「………スゴい……」

 

「ったくなんだよあれ。姿コロコロ変わりすぎだろ。」

 

「キバとゴーオンジャーかー。スピードで押し負けそうだな。」

 

 上から順に玲奈、紅孩児、天龍の言葉だ。

 

 そして、天龍が言うとおりゴーオンレッドはその手足についたタイヤで地面を高速で移動、キバを翻弄していた。

 

「クソッ‼」

 

 キバフォームだとまともに目が追い付かないためにそう叫びながら俺は素早さに重点が置かれているガルルフォームへフォームチェンジしようとした瞬間

 

「ハッ‼」

 

 ゴーオンレッドがその一瞬の隙をついて強攻撃を叩き込んだ。

 

「ウグ…」

 

 それが完全に決まったことで俺は後ろに吹き飛ばされ、持っていたカードを落としてしまう。

 

「これで止めだ」

 

 そう言うとゴーオンレッドはゴーカイレッドへ姿を戻し手に持っていたカギを今度は武器に突き刺した。

 

 〈ファイナルウェーブ!!〉

 

 刀身に光が点る。そして

 

「フンッ‼」

 

 掛け声と共に勢いよく振り抜いた。

 

 俺はそれを見て動かないからだをどうにか動かし

 

「クッ‼」

 

 〈KAMENRIDE〉

 

 ベルトに取り出したカードを装填し

 

 〈De・De・De・Den-O!!〉

 

 再変身する際になぜか出て来ることが判明したデンライナーのオーラで相殺した。

 

「はぁ……はぁ……」

 

 それでも俺の体はズタボロなのは間違いない。

 だけど、戦うからには勝ちたかった。

 

「行くぜ……」

 

 そう言いながらカードを読み込ませる。

 

 〈AtackRide〉

 

 そしてそのカードの効果が発動する!!

 

<ORE SANJOU!!>

 

「へ……?」

 

 一瞬呆然とする俺を放置して体と口は勝手に動き出す。

 

「って俺、参上!!」

 

 右手の親指を自分の方に向け、体を回しながら両手を開き、そして腰を落とす。そしてポーズをとったということ以外何も起きなかったその一連の流れで、場は一気に冷え切った。

 

「は?」

 

「え?」

 

「何それ?」

 

「…………」

 

 必死に口を押えて顔を真っ赤にし、爆笑するのをこらえている天龍さん以外は。

 

 ヒュルリ~と風と共に落ち葉が舞う。

 

 こんなの参上ではない。ただの惨状である。

 

「………変身」

 

 そんな空気の中で俺は何も言わずに別のカードを取り出して姿を変えた。

 

<KAMENRIDE>

 

<B・B・B・BRADE!!>

 

 そしてそのまま縁が黄色いカードを取り出し

 

「………これで決める。」

 

<FINAL ATTACK RIDE>

 

 ドライバーに読み込ませる

 

<B・B・B・BRADE!!>

 

 そうやって唐突に恥も外聞もなく勝ちに行こうとしている仮面の下ではさっきの痴態による恥ずかしさで半泣きである。

 

「ウェーー!!!!」

 

 完全に無防備な状態のゴーカイレッドの腹部に決まるライトニングソニックを模した必殺技。

 仮面ライダーブレイドが戦ってきた相手に決まれば問答無用で瀕死の状態へする技を無防備な状態の相手にぶつければどうなるか……

 

「ガハッ?!」

 

 こうなる。

 

 必殺技を腹部に受けたゴーカイレッドは勢いよく吹き飛ばされ、そのまま演習場の壁にのめりこむ。

 

「………」

 

 そして埋まった壁から剥がれ落ちるかのように倒れながらゴーカイレッドはマーベラスさんへと姿を戻した。

 

 そうやって俺は勝利を手に入れた………その代わりにとても大事なものを失ったような気もするが…。

 

「お兄ちゃんてもしかして外道?」

 

「ぐふっ!?」

 

 …………勝負に勝ったが、(玲奈)からの言葉の砲撃で俺は轟沈した。




感想、評価を楽しみにしています。

重巡が育ってないから山雲が掘れない先詠む人でした。(なお、鹿島と初月と鬼怒はすぐに掘れた)

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