リアルでもダメになりたくないなぁ……( ̄▽ ̄;)  IFルート   作:先詠む人

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どうも、かけました!!

ここからは完全新作ですよ!!(まぁ、0つけられて泣いたとは言わせない)

それではどうぞ!!



巻の4 燃える鬼

「ハハハ・・・・。ケホッ!」

 

 正直、こんなに絶望したのは小学校の時にけがしてサッカー出来なくなるんじゃないかってなったとき以来だ。

 

 じわじわと迫ってくる俺が知らない深海棲艦とそれまでにずっと盾を突きつけていた女性を放ってこっちに向けて腰を低くして構える戦艦ル級。

 

 それだけでも()()の人間が勝てるわけないって言うのにそれに加えて後ろの方には空母棲姫が控えているというこの状況で俺は乾いた笑いをするしかなかった。

 

「サテ、貴様ダナ。斥候トシテ出シタイ級ヲ撃破シタノハ。」

 

 俺のすぐそばまでやってきてその背中の方にあった砲口を突きつけた謎の深海棲艦がそう言った。

 

「フゥ…フゥ…そうだと言ったらどうするんだ?」

 

 痛みに耐えながら俺がそう答えると、それは

 

「コロス。」

 

 そう言って砲撃を俺に放とうとした。

 

(どうする、ディケイドライバーは鞄の中だ。でも、今この状況で鞄の中身を引っ掻き回してたらその瞬間砲撃で殺される!!どうする………どうすればいい!?)

 

 俺が必死にこの現状を打破しようと思考の海に沈もうとした

 

 …その時だった。

 

「マテ。ソイツヲコロスノハ私ヨ。」

 

 そう言って、さっきまで黙っていた空母棲姫が動き始めた。

 

「イケ。ソシテ沈メ…!」

 

 そう言うと砲口を俺に向けてその砲弾をぶっ放し、さらに艦載機を俺に向けて飛ばした。

 

 

「うぁ!!」

 

 しかし俺にとって運が良かったのか悪かったのか、空母棲姫は自分の近くにいたル級と俺に砲口を突きつけている謎の深海棲艦のせいでうまく照準を合わせそこなったようで、俺のすぐ右横の方を砲弾は通り抜けて行った。

 

 だが、直撃しなかったとはいえ砲弾は砲弾。その発射された勢いとか何やらで生じる反動も大きく。

 俺はそれによって吹き飛ばされて、最初に投げ込まれたときにぶつかったカウンターを飛び越えてその向こう側。要するに大学の事務員たちが普段仕事をしているコーナーに鞄とともに飛ばされた。それによって艦載機も俺が先ほどまでいた位置に砲撃を落としたが誰もいないのでただの空振りに終わった。

 

「チィッ!!」

 

 砲弾の弾着によって生じた煙幕によってしっかり黙視できない中、唯一空母棲姫のみがそのことに気付き、舌打ちをして再び艦載機を飛ばしたのだった。

 

 一方、吹き飛ばされたことで攻撃範囲から一時的に逃れることができた俺は

 

「グ・・・。(だけど、これで鞄を漁る余裕ができた!)」

 

 そう考えて血で染まって赤。そして煙の黒で染まった視界の中で鞄に手を突っ込んで目的のものをカウンターの陰に隠れた状態で探し始めた。

 

 幸い、煙による幕が切れる前にそれを見つけた俺は、それを腰に当てながら煙の中のおそらく空母棲姫がいるであろうあたりへと飛び込んだ。

 

 

~SIDE空母棲姫~

 

 

 空母棲姫は焦っていた。駆逐イ級が最後に寄越した情報が正しければあの男は謎の鎧を身にまとうことで艦娘しか対抗できないはずの深海棲艦を切り裂き、撃破したということになる。

 

 そこであの男が鎧を身にまとう前に決着をつけようとしたところでこれだ。あの男を仕留めたような確実な情報はなく、その上この煙幕で周囲の状態をはっきり把握することすらできない。

 

 そう焦る空母棲姫の耳に音が聞こえた。

 

<KAMENRIDE>

 

 ~♪テュ~ルルルルルル テュ~ルルルルルル テュ~ルルルルル♪~

 

 敵は生身の人間一人、こちらは深海棲艦のかなり錬度が高い艦隊であるために自分が優勢だという戦場と言う盤上の展開をひっくり返す切り札が切られる音(変身待機音)が。

 

「変身」

 

 そして先ほどまで追い込んでいた青年のつぶやきが聞こえるとともにようやく青年のいる場所に光りながら円を描く謎の文様が浮かんでいるのに空母棲姫は気付いた。

 

「クッ!艦載機!!!」

 

 青年が情報に会った通りに鎧を纏おうとしていると悟った空母棲姫は艦載機を発艦させて鎧をまといきる前に爆撃しようとしたが

 

<KAMENRIDE DE・DE・DE・DECADE!!!>

 

 …………その行動は間に合わなかった。

 

 その瞬間煙の一部を切り裂いて、10枚ほどの半透明な板がすさまじい勢いでこちらに跳んできた。そのうちの5枚は空母棲姫が飛ばした艦載機を切り裂き、残りの5枚が直接こちらにぶつかるようなコースを描いていた。

 

 砲撃は間に合わない、この状況は回避しかないと判断したル級とネ級、そして空母棲姫が彼女達からしたら不意に飛んできたそれを避けると、その板は今度はブーメランのように飛んできた方向に帰って行き、そして煙の中から現れたのは…

 

 

 

 

~SIDE隼人~

 

 腰にディケイドライバーを巻きつけてからドライバーのコアにあたる読み取り部をドライバーの側方にあるハンドルを引っ張ることで90度回転させる。

 そして左腰に出現したライドブッカーからディケイドの写真が描かれているカードを引き出し、ディケイドの写真が空母棲姫の方を向くように(とは言っても確信はないが)構えた。

 

 

「変身」

 

 カードを反転させてからドライバーの受け入れ口に投入する。

 

<KAMENRIDE>

 

 投入したカードは無事に読み込まれたらしくて、ドライバーのコア部分の中心にある透明なクリスタルを起点としてバーコード状の文様が空間投影されながら辺り一帯に待機音が鳴り響いた。

 

 ~♪テュ~ルルルルルル テュ~ルルルルルル テュ~ルルルルル♪~

 

 待機音を聞きながら俺は煙の向こうにうっすらと見える白い肌を目印にあの3体が大体あのあたりにいるであろうと予測を立て、そしてハンドルを今度は押し込むことで自らの姿を黒色で目だけが緑色の素体へと変身させた。

 

 その次にドライバーのコア部分から半透明な板が10枚回転しながら敵がいる方へと飛んでいき、半分ほどが何かを墜落させ、そして残りのもう半分は何も起きずに10枚全部がUターンして頭部に突き刺さった。

 

 半透明な板が頭部に突き刺さった途端それまで黒い姿だった素体のあらゆる箇所がマゼンダピンクへと染まり、そして俺は両掌を胸の前でサッサっとこすり合わせたタイミングでようやく煙が晴れた。

 

 そして敵をしっかりと再度視認した俺は右手を一度握ってその後に開くことで調子を確認し、大丈夫そうだったから指を空母棲姫に向けて突き刺して宣言した。

 

「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ!!」

 

 ………タイミング間違ってると少し自分でも思ったけどね。

 

 そして俺はあるカードを寄越せと願った。

 

 それは確か、仮面ライダーディケイドの持っているライドブッカーは思ったカードを射出してくれる機能があったはずだと覚えていたからだ。

 

 すると、

 

 Boooooon!

 

 と言うバイクの排気音のような音声とともに俺が思ったライダーカードが目の前に射出された。

 

 それを俺は無言でコア部分の読み取り部の口を開けているドライバーにカードの一部が入るまで押し込んであとは重力でコア部分の中へと落とした。

 

<KAMENRIDE>

 

 ~♪テュ~ルルルル♪~

 

 そして待機音が流れはじめたのを確認することもなく、俺はハンドルを押し込んだ。

 

<KAMENRIDE HI・HI・HI・HIBIKI!!>

 

 ~♪リーン コォーーーーータァーン!!!♪~

 

 そのカードを読み込ませたとたんに体中を紫色の炎が多いつくし、そしてその炎を払ったときには俺の姿はディケイドのものではなくなっていた。

 

 平成ライダー6作目、体を鍛えて人外となり、人々を脅かす魔化魍と戦う音激戦士。

 仮面ライダー響鬼の能力を使えるディケイド響鬼へと再変身していた。

 

<ATTACKRIDE ONIBOU REKKA>

 

「ホっと。」

 

 目の前で行われた謎の現象に呆然としている敵を警戒しつつ、俺は背後から鬼棒烈火を取り出し構えた。

 

「さて、一丁(いっちょ)行きますか!!」

 

 俺は手を組み合わせ、そして気合を込めると、

 

<FORMRIDE HIBIKI KURENAI>

 

 今度は紅い炎が体中から噴き出して、姿が響鬼紅へと変わった。

 

「イッタイ貴様ハ何者ナンダ!!!」

 

 目の前で繰り広げられた3段変身を前にして恐怖を顔に浮かべたル級が叫んだが、俺はその言葉を無視して駈け出した。

 

(思い出せ!音激鼓を使わないあの技を!!)

 

 そして俺は頭の片隅から引き出した記憶をもとに音激棒をル級と謎の深海棲艦に向けて一本ずつ振り上げた。

 

<ATTACK RIDE 音撃打 灼熱真紅>

 

 叩いて叩いて叩いて叩いて叩いてただひたすらに音激棒に力を込めて叩きまくる。

 

 そしてひたすら叩いて叩いて叩き続けた結果、

 

「グァ!!」「グゥ!!」

 

 ル級は俺が叩き込んだ清めの音に耐えきれずに爆散。謎の深海棲艦の方は爆散することなくその場に崩れ落ちて黒い装甲のようなものがはがれ始めた。

 

 それを視界の端に置きながらさっきまでこちらに攻撃することもなく、ただ見ていた空母棲姫の方を睨み付けると、空母棲姫は一歩退いた。

 

()()()()()。」

 

 そう言ってゆっくり、特に意図はしてなかったけれど相手に恐怖感を与えるような歩き方で俺が近づいていくと

 

「ク・・・・クルナァ!!!!」

 

 恐怖のあまり恐慌状態に陥った空母棲姫はそう言って艦載機をこちらに飛ばしてきた。

 

「つぅっ!!」

 

 しかし俺がそれに向けて反射的に鬼棒を振るうことで火炎弾を飛ばす技を放つことで空中で爆破。俺自身や後ろで何かへと変化し始めている謎の深海棲艦には特にダメージはなかったけれども、その際に発生したとても黒くて濃い煙によって今度は俺が空母棲姫を完全に見失ってしまった。

 

 そしてそのまま不意打ちを警戒していたが、結局そのまま襲われることもなく煙が晴れたとき、そこには何もいなかった。

 

「…逃げたのか。まぁ、いいけど。それにしても俺の学生証拾われてたとはな。」

 

 俺が空母棲姫が逃げるときに落としていったのだろうか、さっきまで空母棲姫がいたところに落ちていた俺の学生証を拾ってそうつぶやいていると。

 

「……なぁ、あれ響鬼だろ。なんで現実に居るんだよ。」

 

「それにしても仮面ライダーって現実に居たんだな。」

 

「いや、その前にディケイドって聞こえなかったか?」

 

「お前らそれ以前にあの不幸な目に遭った奴の安否を心配しろよ。」

 

「いやはやすまん。」

 

 …と言った感じの会話を聞き取ったことで俺は学生センターの入り口付近で人が野次馬根性丸出しで集まっていたことを忘れていたことに気付いた。

 

「………やべ。逃げよ。」

 

<ATTACKRIDE INVISIBLE>

 

 俺は足元で気絶しているどうも髪の色が()()()()へと変わりだした謎の深海棲艦を抱えて透明になってその場から逃げだした。

 

 

 

 そして俺が逃げようと思って透明化した丁度そのときに、俺を投げ込んだ奴と塙は他の多くの奴らから袋叩きにされていたそうだ。

 理由としては一瞬俺が砲撃を受けた際に居た辺りの煙が晴れた時に血が飛び散ったような跡が見えたことで人殺しと紛糾されてやられていたらしい。

 やられる側もやられる側で自分がした行為がこんなことになるとは…と呆然としてやられるがままにされていたそうだ。

 

 まぁ、実際に避けた砲弾の衝撃波で額の一部が切れていたからそれなりに出血はしていたけど、それで飛び散った血と、吹き飛ばされたことで俺自身がその場にいなかったことで俺が爆散したと想像されたらしい。

 

 それを見て、そんなことを引き起こした女性たちに立ち向かうのは恐ろしい。だったら間接的にそれにかかわった奴に死を!って扇動した何者かのせいで見ていた野次馬たちの内の一部が暴走してそんなことを引き起こしたそうだ。

 

 その結果、俺を放り投げた人はもともとかなり体を鍛えていたからか打ち身程度で済んだらしいが、塙の方は鼻の骨が折れて鼻血を大量に噴出。そのまま呼んだらパトカーと違ってなぜか()()()来た救急車で病院へ緊急搬送されたそうだ。もちろんあんなことになってしまったので昨日の学校は休校になったらしい。

 

 次の日に額に絆創膏を貼って登校した俺にすさまじい勢いで詰め寄ってきた優斗が教えてくれた。

 

ただ、その際に「あの時一体どうなったんだ?」って聞かれたから

 

 「吹き飛ばされてその後は覚えてない。気付いたら図書館の裏手の道路だった。」

 

って言ってごまかしておいた。だけど、疑うような視線を向けられたから多分バレたな…って一人内心でどんな罵倒も受け取る覚悟を決めていたら………

 

 「………まぁ、そう言うことにしておいてやんよ。」

 

って言って優斗は俺の肩をたたいてその場を去って行った。

 

 

 それと結局、謎の深海棲艦は透明化して逃げてる途中で髪の色が完全に緑色になって肌の色も肌色になった。

 

 だけど目を覚ます様子はないし、さっきまでつけていたその黒い何かが完全に剥離して生まれたままの姿になってきていたから大学構内の人があまり来ない図書館裏の陰になっているところで俺は変身を解いて妖精さんを呼び出し、預けることにした。

 

 ……えと、なんというか、その……妖精さんに引き渡すときに見ちゃったんだけど…いろいろと大きかったです。はい。ごめんなさい。

 

 それと残念なこともあって、変身を解除して妖精さんたちにその謎の深海棲艦が変わった少女を引き渡している際に急にライドブッカーから龍騎とカブトとディケイド以外のライダーカードが飛び出したかと思うとそのカードに書かれている絵柄が燃えるように消えていってそのカードに関係する能力が使えなくなった。

 その場にいた妖精さんたちもその光景に唖然としていたから妖精さんたちからしてもこれは異常事態のようだ。

 

 勿論こうなった理由は不明だけど、何となくディケイドの第1話を連想する事態だった。

 しかし、ディケイドのライダーカードには何の異変も起きないのはわかるんだけど、龍騎とカブト。この2つの力が失われなかったのはなんでなんだろうか…。すべてのライダーの能力が使えなくなったディケイド1話と違うこの謎のイレギュラーな事態に俺は首をかしげたけれども答えがわかることは無かった。

 

 それにしても未だに空母棲姫を倒してない。と言うことはまたどこかで襲われる可能性がある。今度は別の姫級と一緒に現れるかもしれないからまた襲われるまでにすべてのライダーカードをディケイドのように使えるようになんなくちゃいけない。それか鎧武をとことん極めるかどちらかだ。

 

 家から大学に持ち込んだ絵柄の消えたライダーカードを手元で広げて見つつ、昨日行われた戦闘で得た不安を感じながら俺は無言で曇っている空を見上げたのだった。

 




これで、出す予定のライダーの半分は終了。
後は宇宙がやってくるのと、半熟卵だけです。

感想、評価を貰えると、先詠む人はキラキラします。

…やっぱり、本家の分岐するところまではこっちでも載せたほうがいいんですかねぇ…?
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