リアルでもダメになりたくないなぁ……( ̄▽ ̄;) IFルート 作:先詠む人
前話でとりあえず実験的に書いてみた変身待機音が思いのほかアウトだったみたいなので消すか迷ってます。
それでは本編第5話をどうぞ。
大学が空母棲姫を旗艦とした深海棲艦の勢力によって立てこもり事件の舞台となったあの日から数日が経った。
あの日、ル級に人質にされていた女性は針のようなものを突き刺されたような跡があった以外は外傷は無かったため、その日のうちに病院から退院したがそのまま行方不明になったらしい。
病院から自分の家に帰ってその後田んぼの横を目の焦点が合わないでふらふらしている彼女の姿が最後に見られた姿だったそうだ。
その様子を見ていた人によると
「そう言えばあの子の目がおかしなことになっとったねぇ。あれは充血かとあの時は思っとったけど案外違ったのかもしれんねぇ。よぉよぉ考えたらあんな真っ赤になることなんてふつうないわよねぇ。」
と言われるほど目が真っ赤に染まり、そして髪の色が薄くなっていたらしい。
その人は立てこもり事件のことを自分の息子経由で知っていたので、彼女がてっきりそのショックで髪の色が薄くなったのかなと特に気にも留めず、声をかけずにそのまますれ違ったそうだ。
そしてその女性がいなくなっていることを含めてその関係のことを俺が知ったのは
言い訳はしない。だけど、もっと早く知ってたらあの決着以外の方法でどうにかできたのかもしれない。そう思うと俺はいつも………
胸をきつく握りしめてその思いを忘れないように誓っている。
これが俺に課せられた罪で、それを背負いながらも握った剣で
「はい、ていとくさん。せんごくどらいばーのでーたどりがおわったのでもってきました。」
「あ、提督さん。ヤッホー!」
俺がディケイドに変身して空母棲姫を旗艦とした艦隊の内、旗艦である空母棲姫以外の2体を倒した次の日に半日分の授業を終えた大学から帰ると机の上で戦極ドライバーを掲げている妖精さんたちと、ギャルみたいだと言うことで有名な艦娘である鈴谷が俺のベッドの上でスプリングの反動を用いて飛び跳ねながら俺が帰ってくるのを待っていた。
「…………妖精さんはともかく、鈴谷。お前安静にしてなきゃいけないんじゃなかったんじゃないか?」
俺はその光景を見て半ばあきれながらそう言った。
事実、鈴谷は昨日俺が妖精さんたちに託して鎮守府に送ってもらった後、夜の9時前までずっと意識不明だった。
その上、深海棲艦だったことも影響したのか目覚めてから暫くの間意識の混濁が激しかったので明石の判断で医務室で絶対安静となっているというのを俺は昨日寝る前に画面の向こうでしんどそうな顔をした龍驤から聞いていた。
どうも
その話を聞いて、大淀に間宮のアイスをあげたい気分になったが、残念ながら家の鎮守府には大淀は着任していなかったためあげることはできなかった。
一応、龍驤に
「『間宮のアイスを食べてもいいぞ。』って伝えておいてくれないか?」
と、伝言を頼んだから多分慰安はできたはずだ。・・・・・・・・そうだと信じたい。
………話を戻すけれど、それで医務室で絶対安静になっていたはずの鈴谷がなんでここにいるのか。それが家に帰ってすぐに俺が思った一番知りたいことだった。それで尋ねてみたわけだけど、
「え?だって、起きたのはいいけど暇じゃん?だから服を着て鎮守府内をうろうろしてたら妖精さんが提督の所に今から行くって言うじゃん?だからそれをなんとなく見送りに行ってみたら鈴谷の目の前に門が開こうとしてたからそれをくぐってみたらこっちに来れただけだし。」
そんな返事が返ってきた。
……要はこっちで
「あんまりこっちに来れるからって、頻繁に来るなよ。俺だって忙しいことがあるんだし、俺の親がこの部屋に入ってきたら大騒ぎになること間違いないからな。ってそうじゃない。なんで安静にしなかった?」
俺はそう言いながら妖精さんから戦極ドライバーを受け取って、鞄を下して鈴谷がいるベッドの方に背中を向けて椅子に座った。すると後ろの方で鈴谷が
「え~!いいじゃん、鈴谷の好きにしたってさぁ~。」
そう言いながら課題のレポートを書くためにパソコンを起動させた俺の背中に寄っかかってきた。
「……昨日の夜遅くまで意識が混濁してたくせによくそんなことが言えたな。(…背中に何やらやわらかい物が!!!!!おちつけおちつけこういう時って素数を数えればいいんだっけ?あぁ!!!もうやべぇ!!!)」
結局、俺は口では普通の反応してたけど心の中では結構ヤバかった。彼女いない歴=年齢の俺にとって同年代位の女子に触れる機会とか壊滅的にあるわけなくて、そんな事態に免疫が無かったことが原因だと思う。
「ニヒヒヒヒヒ!提督さんも男の子なんだねぇ~。」
俺が内心かなり焦っていると、鈴谷は俺のある個所を見てからそう言って俺から離れた。
「…………。」
俺は恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にして両手で顔を抑えて何も言えなくなってしまった。そんな俺の上半身と対照的にある個所は元気だったが………ってそのせいで恥ずかしいんだよ!!!
「それじゃ、鈴谷はそろそろ帰るね~。ちょっと提督のいてね~。」
そう言うと、鈴谷は起動したパソコンの前でピクリとも動かない俺を椅子ごと動かしてパソコンの前に手をかざすと
「いつか、鈴谷とナニしちゃう?」
そんな爆弾発言と、俺のほっぺにキスをしてから
暫くの間、俺は全く動けなかった。
結局さっきのことのせいで課題のレポートを書く気分じゃなくなったから、俺はそのままパソコンの電源を落としてディケイドライバーと戦極ドライバーをリュックに入れ、オレンジロックシードを腰からぶら下げて町へと自転車に乗って繰り出した。
学校に行く際にいつも使っている市営駐輪場に自転車を止めて、街の方にある大きめの古本屋になんとなく行ってみたら、劇場版仮面ライダー
買い物を済ませて店から出たら暗くなってきていたから家に帰ろうと、市営駐輪場から自転車に乗って川沿いの護岸工事をされてできた土手の上の道を走っていると、下の川から何かが川岸に上がってきたのに気付いた。それがたまに川を北上しているウェットスーツを着た人だったら特に何も思わなかったけど、その上がってきた人は一言でいうなれば
「……‥何で。」
俺はその場で一旦自転車を止めてつぶやいた。
「何で…………半裸の女性にヲ級の艤装がくっついてんだよ!!」
俺が見たその女性は服をかなり危ない状態(見えちゃいけないところがぎりぎり見えてないレベル)まではだけさせていたうえにその頭にはヲ級の艤装が引っ付いていた。
その光景を見てそう叫びながらリュックに入れていた戦極ドライバーを腰に巻きつけ、俺は自転車が倒れるのも知らずに川土手へと飛び降りた。
「変身!!!」
<オレンジ!>
飛び降りながらロックシードを開錠してオレンジを模した鎧を頭上に召喚する。だけど、それを確認せずに俺は即座にロックシードをドライバーにたたきつけた。
<Lock On!>
<ソイヤ!オレンジアームズ!花道オンステージ!!>
叩きつけると、間髪入れずにロックシードをドライバーについていたカッティングブレードで割り、頭上に召喚されていた鎧をかぶった。
そして、着地した時、俺は仮面ライダー鎧武に変身していた。
「人間に深海棲艦が化けてんのかそれともヲ級の艤装が人間を襲ってんのかよく知らねえが、ここでつぶす!!」
そして着地して膝を曲げている状態の元に戻るエネルギーを使ってそのまま無双セイバーを構えて女性のもとにそう叫びながら突っ込んだんだ。
俺はその時、浮かれてたんだろう。現実であこがれの仮面ライダーに変身できるということだけに目を向けていて、肝心なことに気付いてなかった。
そのまま突っ込んで行って、決着は簡単に着いた。
俺が突き出した無双セイバーの切っ先はヲ級の艤装を簡単に貫いた。だけど、そのヲ級の艤装の下にあった顔は………
「え!?」
そして俺が空中で唖然として固まったその時に、その女性はまるで深海棲艦の姫級のように真っ赤に染まった眼を見開いて
「
そう壊れたラジカセのような声で言うと、そのまま俺を拘束した。
その瞬間、彼女の姿は大きく変わってさっきまでのはだけた服から黒いドレスのような服装へ。
さらには額から角が生え、そしてこう言った。
「コレデ、オ前ハ私タチニ勝テナイ。ナァ、空母。」
そう言うと、ドライバーを俺の腰から血力づくで剥ぎ取り、そして変身解除された俺を蹴飛ばした。
蹴飛ばされた先にはいつの間に現れたのだろうか、空母棲姫がニヤニヤと笑いながら立っていて
「ソウネ。ソシテヨウコソ深海ヘ、戦艦棲姫。」
そう断言した。
「そんな……。てことは…」
俺がさっき見たことを思い出しながら振り返ると、空母棲姫に戦艦棲姫と呼ばれたあの女性は
「エエ。ナンテイイキモチ……。」
と、うっとりとした表情でこちらを見ていた。しかし、顔はあの女性そっくりなままだった。
「人間を深海棲艦にしたのか!?」
確信はない。だけど、もしそうだとしたら受け止めきれない事実への俺の叫びが自分たち以外誰もいなくなった川土手にただ響いたのだった………………。
最近、クソが付くほど忙しいので次回更新は未定です。
それと、サブタイトルにある規則性があることに気付いた人はいますかね?
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