リアルでもダメになりたくないなぁ……( ̄▽ ̄;)  IFルート   作:先詠む人

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はいはい、おはこんばんにちわー。
学校の課題をするふりをしてこっちかいてる先詠む人です。
さてさて、前回の最後で鈴谷ルートか!?と反響が大きくてニヤニヤしながら感想返しをしてました。

それとアンケートを活動報告で実地中です。
現在はそれぞれ1票ずつとなっています。
期限としてはGW終了までとしたいと思います。
それでは本編をどうぞ。


第7話 蹴破る扉

「ん……?」

 

 瞼越しに感じる明るい光で俺の意識は覚醒した。

 

 瞼越しでもまぶしい日差し、頬を撫でる風、ザッパーンと音を立てながら飛んでくる飛沫、そして尋常じゃなく鼻腔を刺激してくる魚屋とかでよく嗅ぐ……………

 

 

 

 

 

 

「すげぇ磯くせぇ!!!」

 

 あまりの磯臭さに、ガバッっと言う擬音が聞こえそうな勢いで俺は身を起こした。

 

 しばしばする目を擦りながら周囲を見渡すと、そこは見慣れた俺の部屋ではなく、見知らぬ護岸だった。

 

 服装はいつも大学に行くときに着ているような半袖に薄手の上着を着て、ジーパンを履き、そして黒い運動靴を履いていた。

 

「ここ……どこだ?」

 

 俺は呆然としながら目が覚めるまでに起きたことを整理し始めた。

 

「昨日の夜はえ~っと、鈴谷が俺を慰めに来て……あ。」

 

 思い出した。

 

 俺は人を殺すことになって、そのまま部屋でひきこもっていたんだ。そしたら深夜にいきなり俺の部屋に現れた鈴谷が急に俺にディープキスをしてきたりしてから

 

「私におぼれてもいいんだよ?提督さん。」

 

 とか言って月明かりの下で誘ってきたんだ。でもそれに対して俺は

 

「そんなことはできない。これは俺が背負わないといけない罪だし、そんなことをして逃げても意味がないから。」

 

 そう言って断ったんだ。すると鈴谷は頬を膨らませて

 

「だったら~、そうせざるを得ない状態にしてあ・げ・る♪」

 

 頬を赤らめさせやけに艶めかしい目をしたと思った途端、俺を押し倒して首根っこをつかみ、そのままPCの前でデータの渦を作り上げたかと思うと

 

「それじゃあ、鈴谷の自室へレッツゴー!!」

 

「ちょッ!!おい!!!」

 

 って言う俺の悲鳴を無視して俺を引きずったままその渦に飛び込んだんだ。

 

 その際に俺は頭に強い衝撃を受けて意識を失って……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……で、今に至ってるよなぁ…。」

 

 そうつぶやきながら、一体全体ここはどこだろうか…そんな思いを胸にあたりを見渡していると、チャキっという金属音とともに背中に何かを突きつけられた。

 

「ここで何をしている。ここは軍関係者以外立ち入り禁止だ。」

 

 その上、こんな声までかけられてしまった。

 

「………」

 

 そんなこないだまで超が付くほど一般市民だった俺がどこからどう考えても俺が悪いこの状況で、抵抗できるわけがなく、軍の施設と言うことは後ろにつきつっけられているのも銃だと思った俺は無言で両の手を上へと上げた。

 

「そうか、無駄な抵抗をしないとはいさぎ良いな。ただし、取り調べのためにお前を一旦牢屋に入れさせてもらう。」

 

 その声とともに、上に上げた俺の両の手には金属の重みが付けられて、そのまま無理やり立ち上がらせられた………。

 

 立ち上がらされた時に振り返った俺が見たのは緑色の服を着て、銃身が長い銃を持った男と、その後ろで黒い服を着たおかっぱ頭の少女だった。

 

「え……?憲兵さんにあきつ丸?」

 

 俺がそうつぶやいた瞬間、俺の目の前にいる二人が放っている気配が警戒から殺気へと変わったのが分かった……。

 

 

 

 

「取り調べをさせてもらおう。」

 

 数分後、俺は牢屋の中へ放り込まれ、檻越しで取り調べを受けていた。

 

「貴様の名前と年齢。そして、何のためにこの()()()()()()に侵入していたのか答えろ。」

 

 と、憲兵さんが言うとそれに続いて、

 

「それとなぜ自分の名前を知っていたのかも教えてもらいたい……であります。」

 

 あきつ丸がそう言った。

 

「え?」

 

 質問に答えようと思って口を開こうとした俺はその質問に続いたあきつ丸の質問にどう答えればいいのかわからずまた口をつぐむことになった。

 

 なんでそうなったのかというと、俺からしたらあきつ丸は手に入れてはないとはいえ艦娘として既に実装されているのは知っている。だから知ってるだけなんだが……

 

「あ……。」

 

 と、そこまで考えたタイミングであることに気付いた。

 

 横須賀鎮守府、そして目の前に確かにいるあきつ丸。さらには昨日の鈴谷の行動。………もしかしなくてもここ()()()()()()()()()()と。

 

 そこまで考えたらあとは楽になった。そして俺は口を開いた。

 

「信じてもらえないかもしれないけど、俺はこの()()()()()()()()()()()。」

 

 その瞬間、憲兵さんの顔は怒りに染まったが、あきつ丸の方はなぜか顔色が真っ青になった。

 

「この、ふざけてるんじゃない!!!」

 

 そう言って、檻越しに俺を殴りつけようとした憲兵さんを止めたのは

 

「待つのであります!!!!」

 

 あきつ丸だった。

 

「貴君に聞きたいことがあります。」

 

 碇に身を任せて腕を振り上げていた憲兵さんの腕を実力行使で止め、俺の方を向きなおしてから彼女はそう言い、続けた。

 

「艦これ、ロリお艦、深海棲艦化。この3つの言葉に何か聞き覚えは?」

 

 俺はウソ偽りなく答えた。

 

「……大ありだ。艦これはともかく、ロリお艦は家の鎮守府の秘書艦の雷の異名だし深海棲艦化はこの目で実例を見たことがある。」

 

 ここで言う実例と言うのは玲奈のことだ。実際、玲奈(レ級)はもともと家の鎮守府の雷が轟沈後、深海棲艦の手によって深海棲艦へと改造された姿だった。

 体感時間で昨日倒した戦艦棲姫はまだ認めたくないって思いが強いからそれはカウントしない。

 

「フム…。わかったであります。それでは貴君が所属する鎮守府へとお送りするので教えてもらえないだろうか?」

 

「え~っと、呉の方にある『暁に勝利を刻む鎮守府』だ。」

 

「わかったであります。憲兵さん、この人の言うことは本当のようであります。先ほど聞き覚えがないか聞いたあの3つの言葉は、ある特殊な方法で運営されている鎮守府内で提督がグダグダ言い続けていると報告が上がっている言葉の一部であります。それがわかるということはこの人もその一人だということになるのであります。」

 

「となると、こいつ、いやこの人は……」

 

 そう言うと、憲兵さんは俺の方を見た。俺は肩をすくめながら

 

「一応、少将ですよ。と言っても、運がいいだけですけどね。」

 

 と言うと、憲兵さんは土下座しようとして、俺は必死にそれを止めることになった。

 

 

 憲兵さんに手錠を外してもらって、楽になった手首を回しながら俺は憲兵さん先導の元、元帥がいるという部屋に向かっていた。

 

「ふぃ~、どうにかなりそうだな。最初はどうなることかと思ったぜ…。」

 

 そう一人つぶやきながら俺が部屋の中へと案内されると、

 

「よく来たね。ただ、君は本当に異世界人なのかな?」

 

 軍の偉い人が良くつけてるのを見る金きらりんのすだれ?のようなものを着けたりしている歴戦の戦士を感じさせる男があきつ丸の横にいた。

 

「え?そうですけど、何か問題でもありましたか?」

 

 俺が部屋に入るなり突きつけられた質問の意味が分からずにうろたえていると、元帥さんは

 

「君が指揮しているといった鎮守府は存在しない。それで意味が分かるだろう?」

 

「は…………?ア゙?」

 

 と、唖然とした俺の視界に入ったのは俺が雷香達から聞いた日付よりもかなり前。具体的には半年ほど前の日付が書かれているカレンダーだった。

 

「どうしたのかね?」

 

 俺の一人百面相を見て元帥さんは俺にそう尋ねて来た。

 

「日付が…。」

 

「日付が?どうかしたのかね?」

 

 俺は自分の中でこの事実をかみ砕いて無理やり納得したのちこう絞り出した…。

 

「俺は…異世界人であると同時に……()()()()()()みたいです………。」

 

「「「は?」」」

 

 部屋の中に困惑の雰囲気が流れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「つまりこういうことか、君が指揮していた鎮守府は今から約数か月後に稼働し、その際に君の指揮する艦娘が自分のいる世界に来たと。」

 

「はい。」

 

「そして、深海棲艦側も同様に君のいる世界に世界を越えて進行してきたが、君はそれを倒したと。」

 

「はい。」

 

「その結果現れた艦娘にこちらに引きずり込まれて気付いたら時間と世界を越えていた。」

 

「完全にその通りです。」

 

「…………。とにかく、君はこれからどうするんだ?もともと君が指揮する鎮守府へ送ろうとしていたのにこれでは不可能じゃないか。」

 

「それに関しては面目ないです。とりあえずは地道に働いて俺がこちらに来た日まで生きていこうと思います。」

 

「とすると?」

 

「俺がこちらに来た日に自分の指揮する鎮守府に行ってそこで指揮を取ろうと思います。多分、半年ぐらいしか今の俺とその時の俺は違わないはずなので特に問題はないと思います。」

 

「そうか、それならば………。」

 

 そこまで言うと、元帥さんはうんうんうなり始めた。その時に俺は下の用を催した。

 

「あ、すみません。ちょっとトイレに行きたいんですけど良いですか?」

 

「いいでありますよ。私が案内しますので。」

 

「いや、漏れそうなので場所の説明受けたら全力で走って用を足してきます。」

 

「いや…、まあわかったであります。トイレの場所は………」

 

 俺はトイレの場所を教えてもらった後、部屋を飛び出して用を足しに行った。

 

 

 

 

 ぎりぎりだったが漏らさずに用を足した後、俺は歩いて先ほどの部屋に戻ろうとしていた、すると

 

「……や!!…や…て!!!!」

 

「ん?」

 

 廊下の途中で女の子の嫌がるような声が聞こえた気がした。

 

「なんだこの声?」

 

 俺はその声に疑問に持って、その声の元へと聞こえる音をたどって動き出した。

 

 

「……ニーソックスくれ!!」

 

「こいつう……な!黙ら……ろ!!!」

 

「…ヤァァァァ!!!」

 

「……は?」

 

 正直何だこれと思った。聞こえた野太い声、そして少女の悲鳴っぽい声が正しければ声の元で強姦か何かが行われてんじゃね?と思える内容だった。

 

 俺が声の元へと走り出すと、今度は絹を裂くような悲鳴が聞こえた。

 

 

「ここか?一体何がこの部屋で行われてんだよ!?」

 

 

 それはしばらくの間続いていたので不謹慎だと思うが、そのおかげで俺は声の元へとたどり着くことができた。しかし、その部屋にたどり着いたはいいけれど、なんで悲鳴が聞こえたのかはわからなかった。

 

 それで俺が部屋に入るのをためらっていると、部屋の中から

 

「「「「「「「犯させろぉぉぉぉ!!」」」」」」」」」

 

 野太い男たちの………最低なことをしようとしている声が。そして

 

「……助…けて。」

 

 小さな少女の助けを求める声が確かに聞こえた。

 

 俺はその声を聴いたとたん無言のまま全力でその扉を蹴破った。

 

 

 

 

 内側へと飛んで行った扉の向こうには服を脱いで汚いもんぶら下げたおっさんたちが沢山いた。そしてそれに囲まれているピンク色の髪の本来白露型の黒いセーラー服を着ているはずの少女が、ほぼ全裸の状態で抑え込まれており、その上右腕はありえない方向へと曲がっていた。

 

 その光景を見た瞬間、俺の中で何かがはじけた。

 

「てめぇら、何してんだ。」

 

 そう言いながら、蹴破った扉の上を歩いて室内へと入って行く。

 

 扉越しに何かを踏んづけた気がするが気にしない。

 

「貴様何者だ!!!!」

 

 太った男たちの内、少女の一番近くにいて、男たちの中で一番太っていた男が俺の方に銃を向けて言った。

 

 俺は迷わずに叫んだ。

 

「通りすがりの仮面ライダー(正義の味方)だ!!」

 

 この時に俺はようやく吹っきれていたんだと思う。

 あれほど、それまで人を殺したと迷って、うなだれて、自分の道を見失っていたのにそれを一瞬で見据えなおした。そしてそれは過去に自分がなりたかったものへとつながっていたんだ。

 

 叫ぶと同時に俺は少女を助けるために勢いよく踏み込んで突っ込んだ。

 

 パンッ!

 

 そして1発の銃声が鎮守府内に響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『みんなが笑っていられるように僕は仮面ライダーになりたいんだ。』

 

 

 跳んでくる銃弾を見据える最中に一瞬見えた記憶の向こうで、幼い俺がそう言って笑っていた。

 

 

 本当に仮面ライダーになれるようになった今、それ(その夢)に恥じない生き方をするためにも俺は……、俺は……………

 

 

 

絶対(ぜってー)に君を助ける!!!!」

 

 そう叫びながら右斜めに飛び上がり、体を空中で回転させることで、当たっていれば致命傷となった銃弾を俺は避けきった。

 

「なんだtヘヴゥ!!!」

 

 俺が銃弾を避ける光景に唖然としていた銃をこちらに向けていたおっさんの顔に一度床に就いた足で加速した跳び蹴りをくらわせ、そのままの勢いで足を開いて近くのおっさん二人のアゴに蹴りを入れることでノした。

 

 そのまま床に一回着地して少女を抱え上げる。

 

「行くぞ!!」

 

 俺はその少女、白露型5番艦春雨をお姫様抱っこして元帥の元へと駈け出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結局、あの後春雨ちゃんがどうなったのか俺にはわからない。

 なぜなら、元帥のもとにたどり着く寸前に俺はあの世界から消えたからだ。

 

 

 まず最初に春雨ちゃんの足の方を抱えていた右手が薄れて実態を保てなくなり、抱えていた春雨ちゃんが落ちそうになった。

 

 だから慌ててその場に止まり、春雨ちゃんを元帥の元へ行かせて俺は春雨ちゃんだけをとにかく助けようとした。だけど、春雨ちゃんは俺から離れるのを嫌がってその場を離れようとしなかった。

 

 だから俺は、

 

「約束する。いつかまた会えるから!だからそれまで生きるのをあきらめるな!!だから今は行けぇ!!!」

 

 そう言いながら俺の体は粒子となってその世界から消えた。

 ちゃんと言いたかったことがすべて伝えきれたかは………春雨ちゃん本人にしかわからない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「お兄ちゃん!!」」

 

 目を開けたとたん雷香達が俺に抱き着いて来た。

 

「ぇ?」

 

 やけに口元が苦しいと思ったら原因は酸素吸入器をつけられていたためみたいだ。周りを見渡すと、心電図が出るモニターに驚いた顔をして慌てて廊下の方へと駈け出した看護師、そして泣きそうな顔をした雷香と玲奈だった。

 

「どうした?なんで泣いてんだ?」

 

 俺が率直に思ったことを聞くと

 

「だって。お兄ちゃんさっきまで心肺停止状態だったんだからぁ!」

 

 と、雷香が俺の胸に顔をうずめながら言って

 

「お医者さんからもこれ以上手の打ちようがないってさっき言われたんだからぁ!!」

 

 と、玲奈が俺の腰にしがみついて言った。

 

「……マジで?」

 

 驚愕の事実に俺はそれだけしか言えなかった。

 

 

 

 今回の後日談みたいなもの。

 

 目を覚ました後に医者から聞いた話によると、今朝俺を起こしに来た玲奈が俺の部屋に入ったら俺が机のそばで倒れていたらしい。

 

 それで俺を起こそうとしたんだが、その時の俺の体は脈が不規則に乱れていて息をしていなかったそうだ。

 

 その状況でパニックを起こして叫んだ玲奈の声で慌てて母さんが俺の部屋に駆け込んできて、雷香は母さんの指示で救急車を呼んだそうだ。

 

 そして、俺が病院に搬送されて十数分後に俺の心臓は完全に停止して、電気パルスももう意味をなさなかったそうだ。

 

 医者は俺の蘇生をあきらめ、雷香達に「ご臨終です」と言って病室から出て行ったあたりで俺がいきなり息を吹き返したらしい。

 

 その結果、俺はいろいろと検査されるハメになった。

 

 別に何ともなかったし、オルフェノクになったというわけでもなかった。

 

 それについて明石さんに相談してみたら

 

「もしかしたら、提督の魂だけがこちらに連れて行かれてたのかもしれないですね。」

 

 と笑いながら言っていた。

 

 笑い事じゃねぇんだけどなぁと思いながら艦これの接続を切り、救急車を呼ぶまでの間にぐちゃぐちゃになった部屋の片づけをしていると、ライダーカードが落ちているのに気付いた。

 

「…?どうしてこれはいきなり戻ってんだ?」

 

 そのカードは仮面ライダー電王のカードだった。




感想、評価を貰えると先詠む人は喜びます。

因みに今回、春雨ちゃんが遭っている被害は、コラボを予定している作品がコラボした作品でその主人公が受けた被害です。
こちらでは隼人が助け出しましたが、あちらでは青葉が助けてました。
その回を読んでいて
「何この青葉、マジイケメン……」とか言いたくなったりしたのはナイショの話(笑)
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