リアルでもダメになりたくないなぁ……( ̄▽ ̄;) IFルート 作:先詠む人
最近、勉強してる途中で小説のプロットが出てきて全然集中できないから必死に書くということで頭の中を空っぽにしようとしている先詠む人です。
今回はある娘が出ます。そして、その娘はコラボ予定にも出てる子で、その作品の作者さんからは事前にその設定を使わせてもらう許可をいただきました。
それではどうぞ~。
俺が鈴谷に艦これの世界に連れ込まれそうになった結果、心停止になるのと引き換えに電王の力が復活した。
何を言ってるのかわかんないと思うが、それが現実だ。すげぇ
…と、
そんで俺は今フラワーフェスティバルで盛り上がる町の中をすり抜けて高校時代の友人との集合地点へと向かっていた。服装はいつも大学に着ていく服装に、一応ディケイドライバーを入れた肩掛けカバンをかけている。
雷香と玲奈にも一応聞いてみたんだけど、二人は小学校の友達と一緒にフラワーフェスティバルを回る約束をしているそうだ。
「それにしても、いきなり『カラオケ行こうぜ』って俺が雷香達とフラワー回るつもりだったらどうするつもりだったんだよあいつら。」
俺はため息をつきながら、集合地点の公園へと入った。
………探すまでもなくあいつらはすぐに見つかった。と言うか、目立ち過ぎだった。主に多井の嫁艦。瑞鳳がなぜか中破姿でいたせいで。
「う~っす。(なんで瑞鳳は中破状態?)」
と疑問に思いながら俺が片手をあげながら3人に近づくと多井が
「お、おかもっちん。あれ?雷ちゃんは?」
と俺に反応してから聞いて来た。
「今日は友達と約束があるんとさ。んじゃ、さっさと行こうぜ。」
俺がこれ以上目立つのは避けたいと思ってカラオケ店に行くのを促すと、
「そうだな。じゃ、おかもっちんの瑞鳳への自己紹介は店に入ってからにするか。」
そう宇治原が言って俺たちは動き出した。
多井の先導の元で近くのカラオケ店に向かって予約を取ってあった部屋に入った。
そつがなく自己紹介を終えて、俺たちは歌う曲を選び始めた。
いつものごとく現時点で合計16曲ある平成仮面ライダーの主題歌からどれを歌おうか悩んでいた俺に、宇治原と多井が肩をたたいて外に出るようモーションを示した。
俺は少し不機嫌になりながら、二人に続いて部屋を出ることにした。
「で?なんだよいきなり。」
俺は部屋を出てすぐに二人に尋ねた。すると宇治原が
「これ、おまえだろ。」
そう言って少しスマホを操作した後、その画面を見せて来た。
「あ?………俺だな。どこからどう見ても。…………ってなんで俺の画像がPwitterで大量流出してんの!?個人情報保護法とか肖像権とかどこ行った!?」
スマホの画面に映っていたのは”高校時代にコンビニの前でアイス喰ってる俺”、”中学時代に友達と町のゲーセンで遊んでいた俺”、そして極めつけは”川岸でたたずむ
「それを見つけてさ。俺たち思ったんだよ。」
多井がスマホの画面を見せられて驚いている俺を見て言った。
「最近話題になっている仮面ライダーって
俺は内心ギクっとしたが、その質問に対して
「さあな。なりたいと思ったことはあるけど成れちゃいねぇよ。」
そう言って無理に笑ってごまかした。ただ、このままだと根掘り葉掘り聞かれて最終的にげろりそうな気がしたから
「ところで、ジョジョ。お前と瑞鳳の関係どこまでいったよ?な?な?」
そう話をずらしてうやむやにすることにした。
「まぁ、一戦した………かな。」
頬を掻きながらそっぽを向いた多井がそう言った瞬間、世界が止まった(実際には止まってない)。そして
「「このリア充がぁ!!!!!」」
カラオケ屋の廊下で俺と宇治原の叫びが響き渡った。
俺達が叫んだことで慌ててやってきた店員にすごい怒られ、結局話をそらすことには成功したが、その場では…と言うだけだった。
俺が気付いていないだけで、二人は俺が噂の仮面ライダーだと確信していたんだ。
そして二人は瑞鳳が歌っている最中に俺のカバンへと手を伸ばし、その中身を覗くことに成功した。
運悪く、その時俺は下のドリンクバーにジュースを注ぎに行っていて気付くことは無かった。ただし、彼らが鞄を開けた瞬間彼らの視界は真っ白になったが………。
「ん?スマホが…」
スマホにいきなりメールが届いて俺はその中身を見た。
<From ちんじゅふ>
「ぶっ!!」
俺はそのメールの宛先を見て噴き出した。
俺はこれまでに”ちんじゅふ”というアドレスを登録した覚えはない。というか、なんでひらがな?
そんな疑問を抱きながら、俺がメールを開くと
To 提督
From ちんじゅふ
せんのうようせいからのおしらせです。(洗脳妖精からのお知らせです。)
ていとくさんのかばんがみしらぬおとこたちにあさられていたのでわたしがじつりょくこうしでむりょくかさせました。(提督さんのカバンが見知らぬ男たちに漁られていたので私が実力行使で無力化させました。)
げんざい、ずいほうさんににひかれていたりしてますが、どういたしましょうか?(現在、瑞鳳さんにひかれていたりしてますが、どういたしましょうか?)
「は??」
訳が分からない。それがそのメールを読んだ時に感じた第一印象だった。しかし、よくよく読み直してみると、俺のカバンが漁られていて、それを洗脳妖精さんが実力行使で止めたとわかった…………っておい!?
俺は慌てて、某白い乳酸飲料が入ったコップの中身がこぼれないように注意しながら階段を駆け上がった。
そして、カ◯ピスがこぼれないように廊下を駆け抜けてカラオケルームに飛び込むとそこには…………
口を半開きにしてあほみたいな顔をしている宇治原と、黄色い服を着てワンパンチで怪人を倒せるようになってしまったことで|何もかも空虚に感じるようになってしまった男《ハゲマント》のように感情が全く見えない表情になってしまった多井がいた。
「………‥何が起きたんだ…………?」
俺のそのつぶやきに答えたのは瑞鳳に抱かれていたなぜかグラサンをかけた洗脳妖精さんだった。
「きみつほじのためにいぜんていとくのおうちでみさせていただいた『めん・いん・ぶらっく』とやらにでてきたきかいをさいげんしたものをつかってぱしゃっと。(機密保持のために以前提督のお家で見せさせていただいた『メン・イン・ブラック』とやらに出て来た機械を再現した物を使ってパシャッと。)」
そう言いながら洗脳妖精さんは妖精サイズの銀色の筒を取り出した………って、ヲイ。
「それって、エレクトロバイオメカニカルニュートラルトランスミッティングゼロシナプスレポジショナー。略称ニューラライザーじゃねぇか!!!」
なんでそんな長い名前を覚えてたのかは自分でも分かんないけれど、今洗脳妖精さんが持っているそれはメン・イン・ブラックで記憶を消してすり替えるために使う機材だった。
「じえいのためです。(自衛のためです。)かれらはそのためのぎせいとなったのです。(彼らはそのための犠牲となったのです。)」
洗脳妖精さんはドヤ顔でそう言った。
俺はそれに対してため息をつきながら
「そんなことよりもお願いがあるから後で部屋に来てくれないか?」
と、伝えてからロックシードを開錠することで瑞鳳のすぐ横にクラックを開き、洗脳妖精さんを鎮守府に引き返させた。
洗脳妖精さんを帰らせてから俺はちょっとの間、考え込んだ。
「………よし。内容は決めた。」
もし洗脳妖精さんが持っていたあれが俺のツッコんだ通りニューラライザーなのならすりかえる記憶を言えば二人は元に戻るはずだ。
「お前らは期待を込めて鞄の中を見たが、
俺が耳元でそう言った途端に
「「はっ!?」」
二人の顔は普通に戻った。
「よ~し、じゃあ歌おうぜ!!」
その様子に少しホッとした俺がそう言った瞬間に、
「ちょっと、こっちに来てくれない?」
今度は瑞鳳がそう言って俺を手招きして外へと連れ出した。
「……なんだよ?何かあるのか?」
俺がまたまた歌えないことに少し不機嫌になってそう瑞鳳に尋ねると、彼女は
「あの妖精さんって一体何者なの?私見たことないんだけど。」
そう言って俺に質問を返してきた。
「質問を質問で返すなよ………。…ったく、あれは洗脳妖精さん
俺は最初質問を質問で返してきた瑞鳳に不満をぶつけたが、そうしたら上目づかいで泣きそうな顔をしながら俺に顔を近づけて来たのでさすがに答えないわけにはいかなかった。
…………さすがに女の子の涙にはライダーでも勝てんよ………。それで、俺がそう答えると瑞鳳は
「ふ~ん。」
と、言って舌をペロッとしながら俺から離れた。それを見た瞬間、俺は
(あ、こいつ絶対悪女になるわ。ジョジョも災難だな。)
と内心手を合わせながらそう思った……。
結局、外はお祭りだっていうのに6時ごろまで歌い続けて俺たちは解散した。しかし、俺からしたら
「………?あれ?あいつらまだ帰ってなかっ………!!」
俺が鞄を肩に下げてカラオケ屋から駐輪場に向かっているさなかに飲み屋街の途中にある公園を通り抜けていると、公園内に出店しているリンゴ飴の屋台の前で仲良く並んでリンゴ飴を食べている雷香と玲奈。そして玲奈のように真っ白で、
「北方棲姫!?てか、なんであいつらあんなに和やかに一緒にいんだよ!?」
それを認識した瞬間、俺は慌てて雷香達がいる方へと駈け出した。
俺が近づくと二人は俺のことに気付いたみたいで
「「あ、お兄ちゃん!!!」」
そう言うと、こちらに向かって北方棲姫の手を引っ張りながら仲良く手をつないで走ってきた。
「あ?」
俺はその時点で内心
(あれ?おかしくね?なんで受け入れてんの!?それ姫級の中で結構ヤバい奴って聞いたことあるよ!?)
こう思いながら近づいた。
俺と3人が合流すると、雷香が
「あのねお兄ちゃん。友達ができたんだ。ほら私の後ろに隠れてないで前に来て!!」
そう言って俺の前に自分の後ろでおどおどしていた北方棲姫を引っ張り出した。
「ドウモ、ホッポデス。……アノ………。ソノ………。」
北方棲姫は自分のことをほっぽと名乗った。ってことは雷香達を騙してこちらの世界で殺すつもりなのか?と俺はそう穿った予想をして何か言いづらそうにしている彼女を遮って
「………北方棲姫だろ、お前。なんで俺の妹たちに近づいた。」
ドスを効かせながらそう言った。……が、
「お兄ちゃんのバカ!!!この子は普通の深海棲艦じゃないの!!!」
「は?」
玲奈が怒って俺に詰め寄ってきた。
「何で?深海棲艦って基本的にみんな敵じゃん。じゃあ、その北方棲姫は一体「元々この世界の人だとしても?」……へ?どういうことそれ?」
急に知らされた真実に困惑する俺を見て玲奈は説明を始めた。
曰く、北方棲姫はこの世界で艦これをしていた人間の魂が宿っている。
曰く、北方棲姫を取り込んだ深海棲艦は強大な力を得ることができる。
曰く、深海棲艦側は
などなど…。
「……………ってことは玲奈がそのことを知っていたのはレ級に改造されたときにその辺の知識を無意識のところインストールされていたのをさっき思いだしたからで……」
「うん。」
「そこの北方棲姫は自分の最後の記憶が正しければ縮毛湾泊地サーバーに着任していた提督だって言うんだろ?」
「ハイ……。目ヲ覚マシタラ海ノ上デ、深海棲艦ニ拾ワレテ食ベラレソウニナッテ、慌テテ逃ゲテタラ気付イタライツノマニカコッチニ来テタンデス。」
「マジかよ…。」
俺からしたら北方棲姫は深海棲艦の姫の一人で、港湾さんの娘さんと言う印象しか無かった。
だけど実際は違って、北方棲姫は元人間が艦これの世界に投げ込まれたときに生まれる存在のようだ。しかも、深海棲艦側からは簡単に経験値を大量に手に入れれるはぐれメタル感覚で取り込まれ、深海棲艦の進化につながってるみたいだ。
それを聞いた俺には二つの選択肢が与えられた。
一つ目はとにかく、人気のない場所へ連れて行って
二つ目はこの子を家の鎮守府に送って守る。
この二つだ。
一つ目を選ぶのは簡単だ。艤装を展開していない深海棲艦はライドブッカーで斬り裂くだけで終わらせれる。
だが、それって正しいのか?俺はそれが引っかかって二つ目の選択肢を考え出した。
二つ目はこの子をまな板か鈴谷に頼んで家の鎮守府に送ってもらえば家の鎮守府で保護できるかもしれない。ただし、こっちももし大本営の査察か何かが入れば家の鎮守府が詰む。
俺は迷って迷って、迷った。
そんな時だった。
「ミィツケタワァァァァア!!!!」
絶叫のような声が俺達が固まっている公園の隅とは真逆の方から聞こえてきたのは。
「!?」
俺はその声に即座に反応して周囲を見渡した。すると、赤い波動が目の前に迫ってきてそれを通り抜けたと思った瞬間、俺と北方棲姫以外の人間は誰もいなくなっていた。
「ここって……まさか。……ッ!!」
俺はこの状況に見覚えがあって周囲を注意深く警戒していると、背中の方に居る北方棲姫のそばに殺気を感じた。
反射的に北方棲姫を腕の中に抱えて跳ぶと、さっきまで北方棲姫が居た辺りにいきなり大きな口が現れて空を丸かじりした。
「な!?あれは!?」
俺にはその艤装に心当たりがあった。というか、あの時倒したはずだった。
「なんで空母棲姫の艤装があるんだよ!!!」
俺はそう叫びながら顔を赤く染めている北方棲姫を一旦下ろし、カバンからディケイドライバーを取り出して腰に巻き付けた。
俺は急いで変身しようとしたが、しかし敵の行動は大規模なうえに俺の一手先を取った。
「ワタシノ提督ゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!」
空母棲姫の艤装の方からその叫び声が聞こえたと思ったら次の瞬間、どす黒いオーラが空母棲姫の艤装を中心に集まりだし、そして…
「………でかぁ!!!」
「デカァ!!!」
高さ5メートルほどの巨大な空母棲姫が出現した。俺はその異常としか言いようがない光景に唖然として変身するタイミングを逃してしまい、北方棲姫もその光景に驚いて固まってしまった。そしてその一瞬がすべてを分けた。
「ワタシノ提督ヲォォォォォォォ!!!!!」
空母棲姫(巨大)はそう叫びながらかろうじて認識できるスピードで北方棲姫へ手を伸ばし、俺が彼女を抱えて移動する前に捕獲した。
「イヤァァァァ!!!!!」
そしてそのまま恐怖で泣き出した彼女を自分の艤装の中へと放り込もうと口を大きく開いた艤装の中へ落とした……………
「やめろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
俺は北方棲姫が捕まえられたと気付いた時点で駈け出していた。
しかし空母棲姫のスピードの方が圧倒的に早く、北方棲姫が艤装の口の中へ入るまで残り3メートルと言う時に俺はまだ空母棲姫(巨大)から5メートル離れた位置にいた。
このままじゃあ間に合わない。
それに助けようとしている対象が深海棲艦であること。
それがこれまで倒してきた敵であり、自分がしようとしていることは矛盾しているということ。
理屈じゃわかっていた。だけど、俺は目の前で喪われそうになっている命を認めることができなかった。そして、こんな冗談抜きで詰みゲーな状態でも俺は助けようとするこの自分の気持ちをあきらめることはできなかったんだ。
(諦めたくない!もっと早く!!もっと!!!)
そう思った次の瞬間、俺の時間は
「間に合えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」
そう叫びながら俺は北方棲姫のもとに身を投げ出した。
そして北方棲気に障った瞬間、俺の時間は周囲の時間と同様のものに変わり、そのまま俺は空母棲姫(巨大)の艤装の中へと一緒に落下していった………。
さて、次回あたりでサブタイトルの規則性に気付く人もいるんじゃないですかね?(EPSODE8と9は前後編構成の
それは先詠む人からの問題とさせてもらいます。解答は感想板でどうぞw(アンケートじゃないから多分規約に引っかかんないはず…はず)。
今回、使わせていただいた設定はハルバーの懐刀さんが連載している”北方の白き少女~Heart of the admiral~(英語の所のつづりあってるかな?)”の北方棲姫についての設定です。
感想、評価を頂けると先詠む人はすごいうれしいです。
それでは次回をお楽しみに。
重い荷物を枕にしても首が痛くなるだけだと思う先詠む人でしたw。