リアルでもダメになりたくないなぁ……( ̄▽ ̄;)  IFルート   作:先詠む人

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お知らせがあります!!
名前の通り、ようやく………ようやく卒業検定通りました!!!!

これで、あとは筆記試験に合格すれば免許ゲットです!!

それでは前回の続きを合わせてどうぞ!!


EPISODE9 笑顔

「………っつー!!!」

 

 背中に走った強すぎる痛みで俺は目を覚ました。

 

 最初に俺の視界に入ったのは白い天井。そして黒く染まった空が見える窓だった。

 

 体を起こして周囲を見渡すとどこかの木造の建物の中の廊下に俺は横たわっていたみたいだ……ってあれ?

 

「なんで、俺空母棲姫の艤装の中に飛び込んだはずなのにこんな()()()()()()にいるんだ?」

 

 はっきり言って今の状況は異常としか言えなかった。

 俺は空母棲姫の艤装の中に北方棲姫を助けるためとはいえ結果的に飛び込んでしまったが、その中がこんな風に板張りの建物のようになっているとは到底思えなかったのだ。

 

「一体何がどうなってるんだ………?」

 

 そうつぶやく俺の言葉に答えてくれるものは誰もいない。答えは自分で探すしかなかった。

 

 

 

 

 

 得体のしれない一本道の廊下をただ一人、周囲を警戒しながら歩く。

 するとしばらく行った先に扉が見えた。

 

「あれもあれで胡散臭いんだけど…。というか()()()()()()()()()()()()()()?あれ?なんでだっけ?」

 

 俺はいきなり現れたその扉を開けることに自分の記憶の混乱も原因で躊躇していた。すると中から

 

「「「ココニズットイテクダサイネ……ワタシノテイトク…。」」」

 

 そんな二重にも三重も重なったような声が聞こえたと同時に。

 

「くっ!うぅぅ。」

 

 と言う声の感じからして雷香達ぐらいの年齢の女の子の苦悶の声が聞こえた。

 

 ただ、その声に俺は聞き覚えが少しあった。だけど、どこでこの声を聞いたんだろうか…?

 

 そんな感じで頭に霞がかったような胸糞の悪い気分を感じていると、無意識のうちに俺の手はその扉のノブを握りしめ、勢いよく開いていた。

 

 すると中に居たのは

 

「「「ナ!?ナゼキサマガココニ!!」」」

 

 そう驚いた顔で二重三重に重なった声で叫ぶ喪服のような黒い服を着て顔を黒いベールに包んで隠した女性と、

 

「うぅぅぅぅぅぅぅ!!!!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 先ほどまでは苦悶の声をあげていたのが、いつの間にか絶叫へと変わっていた喪服の女性によって隠すように顔を手で覆われていた真っ白い軍服に身を包んだ少女だけだった。

 

 少女は提督の机セットのようなものの椅子に座っていて、それに覆いかぶさるかのように女性が後ろから顔を手で覆い隠していた。

 

 その子と女性の手越しとはいえ目があったような気がした瞬間、俺の頭にかかっていた霞が一瞬で晴れ、ある少女(北方棲姫)と目の前で苦しんでいる少女の姿が重なった。

 

 

 

 

 

 

 その頃、隼人と北方棲姫を飲み込み力を得た空母棲姫(巨大)は己が存在する空間に大量の人間を取り込み、遊び感覚で殺していた。

 

 だが、それも長くは続かなかった。空間に取り込まれて死んでいった人たちの血でできた海の中で恍惚の表情を浮かべていた空母棲姫(巨大)の顔が不意にゆがんだ。

 

 丁度その瞬間、隼人は空母棲姫の艤装の中の世界で謎の女性と少女の二人に遭遇していた。

 

 

 

 

 

「まさか、お前がそうなのか…?」

 

 俺は一人小さくつぶやいてから女性を睨み付けた。

 

「その子から手を離せ!!」

 

 俺は叫びながら女性に向かって拳を振りかぶりつつ距離を詰めるために机の方に飛び込んだ。

 

「クッ!!」

 

 そう吐き捨てるかのように小さく叫んだあと、女性は少女の顔から手を離さずに無理矢理その場を移動しようとした。

 

 だが、目の前にいる(隼人)それ(離脱)を簡単に許すような奴ではなかった。

 

「ぅおらぁぁぁ!!!」

 

 俺はそのまま机の上でさらに体勢を整えてから女性の顔を右手で殴り飛ばし、殴っていない左手で少女のこちらに伸びてきた手をしっかりとつかんだ。

 

 殴り飛ばした際に、喪服の女性の手は少女の顔から離れ、その下にあった赤い目をした美少女と俺は今度はしっかり目があった。

 

 その瞬間、世界がひっくり返りすべては真っ白に染まった。

 

 

 

 

 

 

 

「っ!!のわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「キャァァァァァァァァァァ!!」

 

 真っ白に染まった視界が元の色を取り戻したとき、俺は北方棲姫の手をつかんでかなりの高さを舞っていた。

 

「ウググググググァガガガガギギギギギゲゲゲゲゲ」

 

 あまりの急展開に困惑しながら空中を舞っている間に、いきなり何の音なのかよくわからない音が周囲に響き渡った。

 

 

「「!?」」

 

 二人揃って反射的に音の鳴っている方を見ると、それ(音源)は体の一部が崩れ始めている空母棲姫(巨大)の口元からだった。

 

「ワタシノ提督ヲカエセェェェェェェェェェェェ!!!!!!!」

 

 半分ほど崩れた体でこちらに先ほどまでとは比べ物にならない遅さで手を伸ばしつつ、空母棲姫(巨大)はそう叫んだ。

 

「させっかよ!!」

 

 しかし、その手が届く前に俺たち二人は着地して俺が北方棲姫を抱えてその場から距離を取るように後ろに跳んだ。

 

「アノ・・・アリガトウ。ワタシヲ助ケテクレテ。」

 

「ん?」

 

 俺が後ろに跳んでから距離を置き、抱えていた北方棲姫を下ろすと顔を真っ赤にさせながら北方棲姫はそう言った。ただ、俺はたとえ相手が深海棲艦だとしても泣いてるのを見たくないとだけ思って無意識に行動した結果ああなっただけだから恥ずかしかった。

 

 俺が頬を掻きながらどうしたもんかと思っていると、北方棲姫はこちらに向けていい笑顔で

 

「ホントウニアリガトウ!!」

 

 と俺に言った。

 

 そしてそれを見て俺は

 

(やっぱ、誰かの。特に子供の笑顔っていいよな。これを守って行かないとさすがに兄として、いやそれ以前に大人としてダメだよな………。)

 

 サムズアップを顔の高さを合わしてした後、そう思いながらこちらにゆっくり迫ってくる空母棲姫(巨大)に北方棲姫をかばうような形で対面した瞬間だった。

 

 Boooooonn!!

 

「おっ!?」

 

 バイクの排気音のような効果音とともに腰に巻いたままだったディケイドライバーについていたライドブッカーから俺の目の前にあるカードが射出された。

 

 そして、そのカードもまた以前見たブレイドのように周囲から光の粒が集まってモザイクをカードの上に作り上げ、そしてそれが吸収されると同時に絵柄(込められた力)が復活した。

 

 それを見て俺は少し笑った。なぜなら、そのカードに込められた力の持ち主は、誰かの笑顔を守るために古代から復活した戦闘民族たちと闘った男だったからだ。

 

 俺は『自分も戦える!!!』と言わんばかりに前に出ようとする北方棲姫を押しとどめてこう伝えた。

 

「こんな奴らのためにお前の手が血に染まったり、笑顔が失われるわけにはいかない。だからここで見ててくれよ。俺の………戦いっぷり!!」

 

 俺はそう言うと、振り返って先ほど力が復活したカードを前にかざした。すると、こちらに迫ってくる空母棲姫(半壊)が

 

「ジャマヲスルナァ!!!!キサマハイッタイナニサマダァァァァァァ!!!!」

 

 それに対して俺は鼻で笑ってからこう答えた。

 

「通りすがりの仮面ライダー様だ。覚えておこうがどうしようが勝手にしとけ。」

 

 そしてチラっと北方棲姫の方を見てから

 

「変身!!!」

 

 そう叫んで先ほど力が復活したライダーカードをディケイドライバーに装填した。

 

<KAMENRIDE KU・KU・KU・KUUGA!!!!! >

 

 何かが回転するような効果音とともに俺の姿は腕、足、胴体、そして頭の順にあるライダーのものへと変身していた。

 

 黒のインナーに赤をメインとした軽装の鎧を見にまとい、膝と肘には赤が円を描くように入った膝、肘当てを身にまとったディケイドクウガ(マイティフォーム)になっていた。

 

「まずは小手調べからだ!!!」

 

 そう言うと、俺は距離を詰めてただ、殴り、蹴るを何度か繰り返し行った。それによって流し込まれた封印エネルギーはそれなりに効果があったらしく、

 

「「「アgヴィナウ;gいjgいおr;jgmjんがぃhgじゃv;まjぁ」」」

 

 空母棲姫(半壊)はもはや言葉ではない悲鳴を発していた。

 

 それを見て深海棲艦にもクウガの封印エネルギーは効果があるんだと確信した俺は

 

「さて、正直長引かせるのも面倒だし、さっさと決めるぜ!!!」

 

 そう言って縁が黄色いカードを射出させてそれをドライバーに放り込んだ。

 

<FINAL ATACK RIDE KU・KU・KU・KUUGA!!!!!>

 

 それを放り込んでから俺は構え、

 

「はっ!!」

 

 空母棲姫(半壊)よりも高く飛び上がった。そして

 

「喰らえぇ!!!」

 

 そう叫びながら俺は封印エネルギーを込めた右足をぶつけてそのまま空母棲姫(半壊)の艤装の上に会った本体の腹部を突き破った。

 

「「「GAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!」」」

 

 その結果、声にもならない声をあげて空母棲姫(半壊)は爆散した。

 

「ふぅ~。」

 

 そう、俺が変身を解いてから一息ついていると

 

「スゴイ………。」

 

 と、北方棲姫がつぶやいていた。

 

 それに見た俺が笑顔でサムズアップをしながら近づくと、北方棲姫も一瞬面食らったような顔をしていたが、その後にこちらに向けて笑顔とサムズアップを返してくれた。

 

 

 

 

 

 

「ワタシノキオクハ、エキデツキトバサレタトコロマデナノ。(私の記憶は、駅で突き飛ばされたところまでなの)」

 

 空母棲姫(巨大)を倒してもなぜかこの空間から解放されなかった俺たちは公園のベンチに座っていろいろと話していた。するとその話の流れで北方棲姫が()()()()()()()()()()の話をし始めた。

 

 その内容を聞いていて、彼女が受けた理不尽に俺は泣きそうになった。

 

 ……もともと、彼女は高校生だったらしい。ただ、兄が一人いてもともと提督だったそうなのだが「飽きた」と言ってDMMのアカウントを譲ってくれたから以前から興味があった艦これの提督として着任できたそうだ。

 

 そして、彼女は学校でいじめられていた。理由は今の姿のように髪や肌の色が生まれつき白く、そして目が赤かったためらしい。

 

 それを聞いて俺は

 

「アルビノだったの?」

 

 と尋ねたらその通りだった。

 

 そして、髪の色が生まれつき人と違うということで小学校も中学校もいじめられたが、それほどひどいものではなかったらしい。

 

「オバアチャントカソウイウフウニカラカワレルグライデシタカラ(おばあちゃんとかそう言う風にからかわれるぐらいでしたから)・・・・・・・・」

 

 彼女はその見た目に合わない少し疲れたような顔でそう言った。

 

 話の続きを聞いていると、問題は高校に入ってからだったらしい。

 彼女の通っていた高校は進学校だったそうだが、その高校に大物政治家の娘が入ったのが問題だったそうだ。

 

 その娘は自分の言うことに人が従わないと気が済まないという俺からすればどこからどう見てもクソな性格をしていて、しかも親の金でゴロツキを雇い、取り巻きをいつも連れて行動していたらしい。

 

 そして、彼女はその白い髪が原因で目をつけられ、いじめの対象になったらしい。

 人間、誰しも自分に火の粉がかかりそうなものを徹底的に避けようとするもので担任に訴えても親が権力者だからと受け取ってもらえず、その上その担任がその娘に相談に来たことをチクリ、激高した娘によってゴロツキどもに強姦されかけたこともあるそうだ。その時は運よく近くを交番勤務の警官が通ったことで助かったそうだが、それがうまくいかなかったせいか、娘はありえない手段に出た。

 

 それが事故死に見せかけた殺害だった。

 

 その日、彼女は学校から帰るために駅で電車を待っていた。

 そして、通勤快速が駅に入ってきて彼女の目の前にあと少しで来る……という瞬間だった。後ろからドンっと押され、そのまま彼女は体勢を崩した。

 

 そして、そのまま迫る電車のライトを目にした…と認識した瞬間、体を引き裂くような痛みで意識が跳んだらしい。

 

 本人もそうだろうと言っていたが、多分その時に彼女は電車によって物理的に引き裂かれたんだと思う。

 

 そして、気づいたらこの姿(北方棲姫)になって海の上にいた………という訳らしい。

 

 それを聞いて俺は

 

「……………」

 

 絶句するしかなかった。ただ、そんなことを認めちゃあいけないってことだけは思ったんだ。

 

 そうやって黙っていると、北方棲姫は目元に涙をためて顔を下へと向けた。俺は黙って抱きしめてあげてただ、頭を撫でてあげた。

 

「ウワァァァァァァァーーーーン!!!!」

 

 数十分もの間、北方棲姫になる前もなってしまってからも誰にも助けてもらえなかった少女の慟哭は続いた。

 俺はその間、ただ黙って頭を撫で続けていた。北方棲姫の涙や鼻水で着ていたシャツがぐちゃぐちゃになるのも気にせずに……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回のオチっていうか、まとめ?

 

 数十分の間、泣き続けていた北方棲姫はようやく落ち着いたみたいで俺の膝の上で眠っていた。

 

 それを見ながら俺は

 

「こうなったら第1の選択肢どうこうじゃなくて、この子が幸せになれるようにしなきゃな。せっかく北方棲姫の姿とはいえ第2の人生を生きるチャンスを得たんだから。」

 

 そう言っていると、空が赤黒い物からただの漆黒へ変わってきているのに気付いた。

 

「あ、そうだ。これ(ディケイドライバー)しまわねぇと。」

 

 その空の様子を見て初めて未だにディケイドライバーを腰に付けていることを思い出した俺は肩掛けカバンにディケイドライバーを詰めたところで

 

 パリーン!!

 

 というガラスが割れるような音とともに急に世界に人が戻ってきた。すると、雷香と玲奈が必死に何かを探すかのようにきょろきょろしていたが、こちらを見て

 

「「お兄ちゃ~ん!!!」」

 

 そう叫びながら飛び込んできた。ただ、玲奈が

 

「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん」

 

 こんな感じで壊れたレコードのようにハイライトの消えた目で飛び込んだ後に迫ってきたからそれは勘弁してほしいと思った俺だった。

 

 後それと、北方棲姫のことを俺もほっぽちゃんと呼ぶことにした。

 理由はあの子自身の願いだからなんだけど…………

 

「お兄ちゃんは私のだからね!!」

 

「いや、違う私のよ!!!」

 

「イイエ、ワタシガモトモトノネンレイモチカイデスシ。ワタシガイチバンテキニンダトオモイマス!!!!(いいえ、私がもともとの年齢も近いですし。私が一番適任だとおもいます!!!!!)」

 

 こんな感じで、たまにこっちに龍驤を保護者代わりにして来るようになったほっぽちゃんと雷香達がキャットファイトを繰り広げるようになったのは彼女自身にとっていいことなのかどうなのか……。正直謎だ。

 

 まぁ、笑顔を見せれてるみたいだし、いいことかな!!(そう信じたい!!!!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 隼人が北方棲姫の話を聞いていた時、艦これの世界のとある海域では………

 

 

(ごめんなさいお兄さん。私はあの時お兄さんがしてくれた約束を守れそうにないです…………。)

 

 ある一人の艦娘がボロボロの状態で沈んでいっていた。

 

 少女はかつてある青年に精神的にも肉体的にもいろんな面で助けられた。そしてその青年は彼女の前から消える前に「生きろ!!」と言っていた。

 その言葉を胸に少女はどんな窮地でも死に物狂いで頑張った。すべては再び青年と出会ったときに「あの時の言葉で私は今ここまで頑張れました!!!」そう伝えるために。

 そしてその努力は実を結び、自分がその一件の関係で所属しなおした鎮守府の第1艦隊の旗艦を任せられるほどになっていた。

 しかし、今回は相手が、そして運が悪かった。

 

 その前の海域で小破していた彼女は自分たちを指揮する提督の指示に従って次の海域へと向かっていたが、その海域で事件は起きた。

 深海棲艦と接敵した際に開幕いきなりで魚雷が少女に直撃したのである。

 そのダメージによって、少女は大破。その状態で撤退できればまだ少女は今のように沈まずに助かったかもしれない。しかし目の前にいたのは未だ誰も遭遇したことが無い未知の深海棲艦。その上に背後からは援軍ではなく、戦艦棲姫が迫ってきていた。

 本来ならばありえないおそらく上位種同士による挟み撃ち。

 

 その結果、大破していた少女は仲間に「自分を見捨てて自分たちだけでも助かってこの情報を司令官に伝えて!」と時間稼ぎを自らが大破している上に他のものが止めるのも聞かずに勤め、大破した駆逐艦一隻だけでは上位種相手にそれほど長く耐えることもできずに沈んだのである。

 

 

 

 

 少女が被っていた帽子が海上へと昇って行くのと反比例してその体はどんどん暗い海の底へと沈んでいく……。

 

 その瞳が最後に見たのは桃色の髪が上へと揺らいでいく中、光が届かない場所へと自分が落ちていく様子だった。

 

 そして少女の意識はその体と同じように暗く深い闇の底へとある大きな後悔を抱えたまま沈んで行った………。

 

 その後ろの方でにやけ顔をしながら迫ってきている存在に最後まで気付かないままに……。




感想、評価を貰えたら先詠む人はすごい喜びます。

今回、沈んだ子が出ちゃってますけどその子がどうなるかは本ルート見てたら予測はつきますよ。
そのまま不幸な展開にはさせないつもりです。てか、それをしたら自分で自分を許せなくなると思うし。
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