友利家長男   作:天才になりたい

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ちょっと他のが行き詰まったので、あと思いつきで。

結構記憶曖昧ですけど、暖かい目で見守ってください。
相変わらずの文才のなさですが、お願いします!


序章
主人公と主人公の邂逅


ー陽野森高校・屋上ー

 

そこには二人の少年がいた。

現在時刻、10時23分。

サボってます。誰か先生に訴えましょう。

 

が!二人のうち一人の能力で彼らは授業に出ていた。つまるところ、某忍者漫画の『影分身◯術』である。簡単に言うとね?

 

で、屋上なんぞで何してるかというと………………………

 

 

 

 

 

 

授業してました。

 

 

 

 

 

(なんでこうなった?)

 

思うはゲスい主人公・乙坂有宇。

 

「ということで、ダレイオス3世は負けたってことだ。っておい!聞いてんのか有宇?」

 

なぜか授業サボって屋上で授業を展開するのは我らが主人公・友利朝夜こと立華朝夜。

 

この二人は1年半ほど前からの仲である。

 

「いやまあ聞いてはいるけどさ〜」

 

そういう有宇の顔はあからさまに不満顔だった。

 

「む?なんか不満か?」

 

「いやおかしくない?受験中ならまだわかるよ?でも授業サボって授業やるっておかしくない?」

 

「あ?じゃあお前出来んのかよ?出来ねーだろ?もうちょいで中間前の小テストラッシュが始まるんだ。それに対して対策しといてもなんら問題はないだろ?」

 

「まあそういう事ならいいんだけどさー」

 

けれどその顔はちゃんと納得したようではなく、突っ込まれた。

 

「何が納得いかない?何だあれか?俺が首席合格したのが気にくわないのか?だったら俺より頭良くなるかカンニング能力あげるんだな」

 

「別にそういうことじゃないけど、久しぶりに授業以外のことやらないか?せっかくサボってんだし」

 

そう有宇が言うと、呆れたようにため息吐きながら

「ハァ、しゃーないか。じゃ、ポーカーでもやる?」

と言ってきた。最後の方は超ニヤニヤ顏だ。ハラタツ。

 

 

「やんねーよ!絶対イカサマするのが目に見えてるからいいです」

 

「ちぇ、つまんねーの」

 

 

こんな風にして、二人は学校の大半を屋上で過ごしていた。これは立華朝夜が乙坂有宇の通っていた中学校に来て以来ずっとだ。

 

 

元々、乙坂有宇という人間は家庭の事情もあり、人とあまり関わりたがらなかった。故に普通に話す程度のクラスメイトはいても、友人と呼べる者は全くいなかった。彼にとって大事なのは妹と、妹に語って聞かせた完璧な自分だけである。勉強は全くと言って出来なかったが、妹の前ではいつでも頼りのある兄を装った。彼にとって家族と呼べる者は妹だけで、自分たちを捨てた母親のことは最早母とも思っていなかった。だから妹以外誰も信用せずに生きてきた。

そんなある日彼はある能力を手にする。5秒間だけ、他人に乗り移れるという何とも微妙な能力だったが、彼はそれを使って成績を優秀に維持しようと画策した。だが、それは失敗に終わる。立華朝夜という人物がクラスメイトになったことによって彼の運命は正史よりも早く変わり始めたのだ。

 

立華朝夜という男はとても優秀だった。あらゆるジャンルの教科を完璧にこなした。身長も高くルックスも良かった。だがそれと同時に誰とも仲良くしなかった。それはあたかも誰も信用してないようだった。それに何かを感じたのだろうか?有宇は初めて他人というものに興味を持った。そしてこいつに乗り移ってみようと。

で、失敗した。いや正確には失敗したのではなく、試す暇もなかったと言うのが合っている。

有宇は立華朝夜に呼び出された。無視することも考えたが、何を思ったのか有宇は呼び出しに応じた。そしてそこで衝撃の真実を知らされた。

 

ー己以外にも能力者がいること。自分もその一人で自分はあらゆる能力者の能力を手に入れることができるということ。ただしその能力の多くは何かしらの欠点があるということ。ー

 

驚きだった。自分にしかないものだと思っていた。だが有宇は疑問に思った。そして問うた。

 

「なんでわざわざ僕なんかに教えてくれたんだ?」

 

そうすると彼はこう答えた。

 

「もしそれを恐れもせずに使い続ければいつか不幸を招く。だから警告しに来ただけだ」

 

と。

 

「不幸になるってどういうことだよ?」

 

有宇の疑問は最もだった。だが次の瞬間彼は後悔する。

 

「証拠ならある。ほら。」

 

そういうと立華は上半身だけ服を脱いだ。そこにあったのは何度も縫い付けられたような痕。手術痕には程遠い、まさしく実験痕だった。

 

「んだよ、それ……。」

 

言葉を失った。

 

「その能力は思春期の間だけ存在するものだ。だから大人になれば消える。でもだからこそ科学者どもは彼らで実験する。大人のエゴでな。俺は偶然助かったが普通なら殺されてるか廃人になっちまってるかだな。」

 

淡々と語る彼を見て、有宇は背筋が凍るようだった。

 

「な、なんでそんな平然としてられるんだよ!」

 

「なんで?」

 

彼は眉ひとつ動かさずに問い返した。

 

「だってそうだろ⁉︎そんなまでされて!なんで⁈」

 

「ああ、そういうことか。まあ、今更だからな。それにそうだな。ぶっ壊れてるんだよ、俺も」

 

「なっ⁉︎どういう意味だよ!」

 

「どういう意味も何もそのまんまの意味だ。

俺も廃人ほどじゃないが心はとっくの昔に死んでる。昔の俺なら綺麗だと思ったものも今は何も感じない」

 

その言葉を聞いて有宇のなかの何かがキレた。

 

「分かった。じゃあ今日僕ん家に行くぞ」

 

「は?いや意味がわからないんだが」

 

そこで初めて彼の表情が困惑に変わった。

 

「いいから黙って付いて来い」

 

呼び止められた気もしたが、無視して家に向かう。

背後からは相手が付いて来ているのを感じる。

 

そうして家に着いたのは6時半。そろそろ妹の歩未が夕飯の支度を始めている頃だろう。

 

「ただいまー」

 

「有宇お兄ちゃん、お帰りなさいなのです〜」

 

そういうとエプロン姿の妹が出てきた。

 

「おやー?そちらの方はどなたでござるか〜?はっ!まさか、お兄ちゃんの初友達連れでござるか!」

 

「まあそんなものだ。今日はこいつ、泊まっていくから。」

 

「了解でござる〜」

 

本人を他所に勝手に話を進める兄妹。朝夜は顔には出てないが、正直脳はショートしそうになっていた。

 

「というか、服ないし」

 

「服なら少し小さいけどぼくのを使えばいい。どうせ明日は日曜で学校もないんだしいいだろ?」

 

そうして問答無用でその日朝夜は乙坂家に泊まった。

 

その夜のことを彼は決して忘れないだろう。現在の彼は未だに美しい景色を見ても美しいと思うようにはなれない。けれど初めて会った時からは想像もつかないほどよく笑うようになった。

 

これが彼らの出会い。乙坂有宇は人を信じることを知り、友利朝夜は少しずつ心を取り戻した。

 

そして運命の日はやってくる。二人が銀髪の少女と出会った時、運命が回り始める。




綺麗な有宇くん見たくなかったらこの先は見ないことをお勧めします。
感想待ってます。
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