友利家長男   作:天才になりたい

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こんな作品を待ってる方がいらっしゃるかは分かりませんが、遅くなりました!ごめんなさい!

正直こいつら屋上で人生ゲームはどうかと思うんですよ。

では、どーぞ!


人生ゲームって怖いですよね

ー星ノ海学園生徒会室ー

「能力は略奪」

 

「んな⁉︎」「一体それはどういう……。」

 

「能力の略奪。あともう一人。」

 

「もう一人⁉︎」

 

「能力は模倣」

 

全く今日は厄日なんですかねー?とんでもない獲物が引っかかりました。陽野森高校か。行ってみますか。

 

ー陽野森高校屋上ー

今日も今日とてサボリ魔なおふたりは人生ゲーム中。

 

「そういえばさ、って、あ!フリーターかよ」

 

人生ゲーム冒頭からフリーターな有宇くん。君の将来がそうなりそうで心配です。

 

「俺はタレント〜♪で?なんだよ?」

 

絶対こいつにタレントは似合わないだろうけど、博打なら運がいい朝夜くんには何も言いません。

 

「僕ら以外にも能力者はいるんだろ?

やった、10だ。一万もらえる。」

 

運がいいのか悪いのかよくわかりません。

 

「まあいるわな。うわ、1かよ。有宇と同じ給料とか納得いかん」

 

こっちもイカサマできない分、いつもよりは運が下がる。まあ運とかの問題なのかどうかは置いといて。

 

「そいつらはどうしてるんだ?お前のことだ。何かしらはしてるんだろ?よっしゃ、五万もらえる。」

 

「お前は俺をなんだと思ってんだ?まあ俺がやったわけじゃねーけど、前にも言った通り能力者を保護するための学校ならある。そこの生徒会が能力者を見つけて二度と使わないように脅したり、転入させたりな。って、給料のとこ止まりかよ」

 

「ん?じゃあ僕らはそこに入んなくていいのか?あ、結婚だ。二千円ちょーだい」

 

「ほい。まあほんとは入るべきだろうな。でもまあまだ生徒会に見つかってないし、良いんじゃね?あ、俺も結婚。千円よこせ」

 

「おいおい、科学者はいいのかよ。あ、男の子生まれたから二千円」

 

「あ、いいなー。ほいよっと。科学者なんぞに見つかるようなヘマはしてない。まあいざとなった時は心配すんな。それに情報によるとそろそろ生徒会に俺らのことがバレるだろうよ。あ、三万払うとか」

 

「なんか違う意味で心配になってきたな。でもその生徒会にどうやって見つけられるんだ?家どこにしよっかなー」

 

「そこでお前に頼みがある。今度テストあんだろ?あれでカンニングしろ。それを奴らにとらせりゃ勝手に接触してくんだろうよ。だから明日からしばらくは屋上お預けな。俺一番高いとこ貰うわ」

 

「なんで僕が囮なんですか。朝夜がやれ。八万払うってなにこれ。」

 

「俺〜?やだ!なんかやだ!だからヨロピ」

 

「前半で借金とかわらえねー。なんだよやだって」

 

「フリーターの宿命だ、諦めろww

やなもんはやだ。会いたくない。」

 

「てことは知ってる人なんだな?じゃあわざわざ隠れる必要もないじゃんか」

 

「……。」

 

急に深刻そうな顔して黙りこくる朝夜を見て、有宇は思い至った。まさかとは思ったが、ありえない話でもない。

 

「まさか、お前の妹とか言わないよな?」

 

「…もしそのまさかだったらどうする?」

 

朝夜は自嘲そうに笑いながらそう言った。

 

「まじか。ハァ、わかったよ。僕がやるよ」

 

「悪りぃな。」

 

「気にするなって。僕が同じ立場でも同じことしてたと思うし」

 

「いや、お前は違う道を選んださ。お前は自分が思ってる以上に強い男だからな。人としてはともかく兄としては」

 

「はあ?そこは人としてもって言えよ。」

 

「ハッ!そうだな!ハハハハハ!」

 

「ま、僕もお前もどんな道を選ぼうと結局は妹を守るための道だってことさ。それだけは変わらない。そうだろ?」

 

「ああ。全くもってその通りだな」

 

「あ、仕返しだ。てことで、10万ちょうだい」

 

「相変わらずゲスいなぁ(笑」

 

「お前が言うな」

 

二人は不敵な笑みを浮かべながら、昼飯をかけた人生ゲームに死力を尽くす。

とりあえずサボってないで授業を受けろ。

 

 

 

 

それから数日

ー陽野森高校ー

生徒会side

 

陽野森高校のとある廊下では見慣れぬ制服を着た生徒が二人いた。明らかに場違いな二人だが、彼らはある人物について調べていた。

 

「にしてもこいつゲスいなぁ」

 

「そうですね。まさかカンニング魔とは」

 

「まあとりあえず行きますか」

 

「了解です」

 

乙坂side

「朝夜!」

 

「んあぁ〜?ふふぁあ、どうしたー?」

 

「眠そうだな、おい」

 

「まあ実際眠かったし。で?何の用だよ?」

 

「いやそれがだな。生徒会からお呼び出しがあってな。こないだのテストの再試を行いたいと。これってとうとうだよな?」

 

「ああ。物の見事に引っかかったくれたわけだ。」

 

そういうとクックックとどうみても悪人の顔で笑い出した友人を見て、有宇の顔は引きつった。

 

「一応仮にもお前の妹だろ?そんなんでいいのかよ?」

 

「いやぁ、だから可愛いんじゃないか。てのは冗談で、別に今は赤の他人だ。向こうは俺のことなんて覚えてないんだしな。だったらとことんまで弄ってやるのが礼儀だろう?」

 

「お前にとっての礼儀は一般的に礼儀じゃないんだよ!まあいいや。とりあえず行ってくる。」

 

「おお。とりあえず再試がんばれー。80点ぐらいはとれよー。あと途中でわざとのり移れ。いいな?」

 

「ああ、わかった。」

 

ー生徒会室ー

「それではこれから再試を始めます。スタート!」

 

「(あ、これ結構簡単だな。序盤は割と楽に解けるな。ただ問題は最後の方。80点以上取らないとあいつめんどくさそうだしなぁ。)」

 

40分経過。

 

「(さて、そろそろ乗り移ったほうがいいんだよな?てかあれ回答?後のやつは後ででいっか。よし、乗り移るぞ)……。」

 

「ってなんでエロ本なんか読んでんだよー!」

 

「はっ!(って、生徒会長まじか⁉︎)」

 

「はい、証拠取れましたー」

 

「ってうわ!どっから!ていうかそういうことか。じゃあ悪いな」

 

慌てたと思ったらいきなりシュンとして謝る男に怪訝な顔をする女。

 

「は?いや何が?……っておい!」

 

聞き返そうと思った瞬間、男は部屋を飛び出た。

 

「こういう時は逃げるが勝ち!」

 

ドン!

 

「悪い!」

 

「高城!そいつだ!追え!」

 

「友利さん⁉︎了解です!」

 

そうして正史通りに命をかけた?恐怖の追いかけっこが始まる。それを屋上から眺めるやつが一人。

 

「ふははははは。頑張れよ、有宇。やべー、腹いてぇww」

 

人の不幸を肴にするな!by乙坂有宇

 

「まあ笑うのも大概にして、追っかけますか〜」

 

 

 

ー河川敷ー

「しっかしルックスだけでもモテそうなんすけどね……ていうか、だんまりっすか?」

 

「ああ、いや。悪い。あまりにも展開が早すぎてってか、怖すぎて」

 

「は?怖い?」

 

「ゆーうー!だいじょぶかー?」

 

そう言いながらかけてきたのは朝夜だった。

 

「お前!どの口が言うんだ、このバカ!」

 

結構おこな有宇くん。

 

「あっはっはー。ごめんごめん」

 

全然悪気がなさそうな朝夜。

 

「あのー、ちょっといいっすか?」

 

で、いい加減本題に入りたい友利。

 

「ああ、悪い。お前らのこといじったわ。」

 

衝撃発言。こいつは何を言ってるんだ、という顔が二つ。それにも御構い無しに話し続けるバカ。

 

「有宇。おめでと。この再試のテスト、83点だ!良かったな、罰ゲームなくて」

 

「やっぱなんかする気あったんかい」

 

「俺がこんな美味しそうなのを見逃すわけないだろ?」

 

絶対ドSなこいつこそ、ヤバイと思う。

 

「まあとりあえずそれは置いといて。

この子らに説明すべきだよね〜」

 

と、面倒くさそうに頭をかきながら言う朝夜。

 

「今度は僕じゃなくて朝夜がやれよ」

 

「ええ」

 

「ええ、じゃない。拒否権はないからな」

 

「まじか」

 

バカ2人が会話している間に二人は復活した。

 

「私たちをいじってたってどういうことですか?」

 

「ああ。まあなに、あれだよ。君らが来るのはわかってたからわざとこいつはカンニングしたんだよ、君らの目にとまるために」

 

「な⁉︎」「我々のことを知っているんですか⁉︎」

 

「まあそうなるよね。おかげで探す手間が省けたでしょ?ww」

 

(どこか腹たつような笑みを浮かべて言ってくる男だが、それよりもなぜ私たちのことを知っているのか。)

 

「その顔はなんで知ってるのかって顔だね?まあなんでかって言われたら君らの学校の人たちと知り合いって言うしかないんだけどね」

 

「待ってください。もし知り合いがいたとしてもいえ、知り合いがいたならなおさら能力が発症してる人間を野放しにしている訳がありません!」

 

「と、言われましても実際にここにいるからね?まあそれに俺のツテを使えばそんなことどうってことない。いざとなれば逃げ切れる自信はあるし?」

 

「あなたは!ふざけてるんですか⁉︎

科学者に捕まった人間がどうなるか……」

 

「いや、だから捕まる自信ないし、科学者に捕まったところで今更だし」

 

そこに有宇が口を挟んできた。

 

「ちょっと待て!僕は捕まりたくないからな?今更とかの問題じゃないからな?」

 

「このシスコン」

 

「お前にシスコン言われたくない!」

 

「まあなに、気にすんな。これからそっち通うんだから別にいいだろ?それで良し、ということにしといてくれ」

 

とは言ったものの、不審な人を見る目は変わらず、

「いったいあなた達は何者なんですか?」

 

「達、じゃねーな。あなた、だ。少なくとも有宇にかんしては俺が巻き込んだだけだからな。」

 

「では問い直しましょう。あなたは何者なんですか?」

 

「さあて?君らに言う義務があるのなら答えるけど、そんな義務はない。知りたいなら君のお知り合いにでも聞けばわかると思うけど?」

 

「誤魔化すおつもりですか?」

 

「さあ?」

 

一触即発の空気。有宇も高城も入る余地なし。睨む友利とそれを笑いながら去なす朝夜。

 

「フっ。そんな目で見られたら言うしかないでしょう」

 

「では言ってください。どうぞ」

 

「じゃあ簡単に言おうか?俺はね、君らが通っている学校の創立者の一人って言えば分かってもらえるかな?」

 

二人は面食らった顔をする。

 

「アハハ。いいね、その反応。」

 

それをきいて友利は訝しんだ顔をして言う。

 

「からかってるんですか?中学生がいえ、創立当初なら小学生の可能性もあるんですよ?」

 

「からかっちゃあいないさ。事実も事実。そんなに怪しいと思うんなら聞いてみればいいって」

 

ニヤニヤと人を小馬鹿にしたような顔でサラッと言う男に友利の堪忍袋の尾が切れかかっていた。と、そこに誰かの携帯が鳴った。

 

「あ、俺だわ。悪いね」

 

そういうと朝夜は電話に出た。

 

「あ、もしもし?厳さん?お久しぶりです。あ〜、いえいえこちらこそお世話になってるみたいで。

へ?ああ、目の前にいますよ?変わります?てか、俺のこと説明してくれると助かるんですけどね〜」

 

しばらく話しているといきなり友利に電話を差し出してきた朝夜。

 

「な、なんですか⁉︎」

 

「厳さん。知ってんだろ?お前らの学校の一応校長やってる人。江戸厳格さん。はい、どーぞ」

 

そういうと友利の手に押し付けてきた。友利はしぶしぶ受け取り、相手と話し始めた。まさに百面相。コロコロと表情を変え、しばらくしてから通話を切って朝夜に返しながらこう言った。

 

「一応あなたのことは納得しました。でもまだ私はあなたを信用したわけではありません。そこだけは勘違いしないでください」

 

「はいよーっと」

 

そうして2人と別れ、朝夜と有宇は帰宅した。

 

 

 

「今日はきっとあゆちゃん特製のオムライスだろうな〜」

 

「んな⁉︎」

 

訂正。

 

1人はゲンナリしながら帰宅した。

 

 

 

 




妹に疑われる兄。なんとも可哀想ですねww まあ楽しんでそうですけどね、彼。

やっと次は牛タンカレー食べれます。

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