初投稿
ゆうかりんのデレデレが見たかった。
でもUSCも残したかった。
考えた末に甘えん坊の娘に行き着いた←今ココ
夏の日射しが降り注ぐ、ある晴れた日の出来事。
それは、いつも通り幽香が向日葵に水をあげているときに起こった。
突然サワサワと周りの向日葵が一斉に騒ぎだしたのだ。
「……侵入者ね」
また命知らずの雑魚妖怪が踏み入れてきたのか、と幽香は内心嘆息したがすぐに切り替え、今回はどう料理してやろうかと嗜虐的な笑みを浮かべながら反応のある場所へと歩みを進めた。
反応がある場所は、丁度この太陽の畑の中心部。
その事に幽香は違和感を覚えた。
(なぜ中心に?いつのまにか入られていた?いえ、私が気付かなくとも向日葵達が教えてくれるはず…)
若干の疑惑を持ったが、会えば分かると気を取り直し中心部に向かった。
そこで人生を変えるほどの出逢いが待っているとも知らずに…
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「すぅ…すぅ…」
「…これはどうしたものかしらね…」
侵入者の反応があった場所へと来てみれば、そこにいたのは妖怪ではなく、眠っている一人の幼子だった。
見た目は5歳ほど、白地のワンピースを着ており、向日葵のような黄色い髪を背中程まで伸ばしている。
その幼子を幽香は猫をつまむかのように持ち上げた。
「起きなさい」
「んみゅぅ…」
無造作に持ち上げ声をかけられたせいか、幼子は目元を擦りながら目を覚ました。
幽香は当初怯えられるか悲鳴をあげるか、はたまた気絶されるか…そんな負の感情が出るだろうと思っていた。
自慢ではないが、幽香はそれだけの事をしてきた自負がある。
今まで侵入してきた者は全員殺すか、殺さずとも重度の障害を残すかのどちらかだった。
その影響もあり、人里では幽香の住む太陽の畑は絶対に行ってはならない死地とされている。
この幼子も人里から迷いこんだのだろうと幽香は思っていたのだが…
「…ママ?」
「えっ」
突然理解出来ないことを言われ、不意につまんでいた手を離してしまい自由落下を始める幼子。
直ぐに正気に戻った幽香は咄嗟に抱き寄せることで、地面との衝突を回避した。
「ママ♪」
図らずもその姿は母親に甘える子供と、甘えん坊の子供に困り顔をする母親にしか見えなかった。
(なにこの状況)
心中は絶賛困惑中の幽香であった。
「うにゃ~」
スリスリと幽香の胸に顔を埋め幸せそうな声を出す幼子。
常であれば敵意しか向けられたことのない幽香にとって、これほどの親愛の情を受けたのは初めての事だった。
「…よしよし」
気がつけば、自然と背中を優しくさすっていた。
何処から来たのか、なぜ幽香をママと呼ぶのか…
分からないことが多々あるが、それでも今だけはこの温もりを感じていたかった…
これが甘えん坊の娘と親バカになる母親との最初の出逢いだった。
次話からデレデレさせます(キリッ)