爆走兄弟レッツ&ゴー!! 第二回世界GP   作:モンキー・キック

8 / 20
  



決着!本家本元のトルネード!!の巻

ハマーD「い、いかせるかー!」

 

バックブレーダーがインを突こうとしたが、烈はそこにできた隙を見逃さなかった

 

烈「『スカーレットフェニックスターン』!!」

 

この技でブリッツァーソニックが完全に抜いたと思われた、がしかし──

 

烈「なっ!?」

 

ハマーD「へへ」

 

バックブレーダーはブリッツァーソニックの後ろにピッタリ着いてきていた。

 

烈(無理せずわざと行かせたのか…)

 

ファイター「さぁ残り僅か!どっちが先に…ほぼ同時に最終走者にタッチだー!!」

 

ハマーD「任せたぜ、リーダー…!」

 

「ああ」と親指を立て、ブレットはバックブレーダーをスタートさせる。

 

烈「しっかりな、豪!」

 

「おうよ!任せとけ!!」と、豪もブレットと同時にスタート。

 

ファイター「さぁさぁ、待ちに待った第5セクションは超ハイパーテクニカルコースだ〜〜!!」

 

 

シャアアア…

 

豪「へへ、マグナムの走りも今日は最高だぜ!藤吉のおかげでバッテリーも余裕だ!絶対に勝ーつ!!」

 

ブレット「フッ、あまり大それた言葉を使いすぎるとあとで辛いぞ」

 

豪「はんっ!ぬかせ!ライトニングマグナムの力を思い知りやがれ!!ぐおおお!!」

 

ギャアアア…ダン!

 

ファイター「なんと!豪選手のライトニングマグナム、最初のコーナーでいきなりか!!?」

 

豪「マグナム…トルネーーード!!!!」

 

ゴオオオオ!!

 

ブレット「なるほど、そうくるか…オペレーター、あのシステムは使えるか?」

 

オペレーター「すまないブレット、あのシステムはまだ調整が完全ではない、だから今回のレースは諦めてパワーブースターのみで勝負してくれ!」

 

ブレット「………だめだ、パワーブースターだけでは奴に届かない、どうやらビクトリーズは意地でもこちらの手の内を…ん?」

 

ライトニングマグナムは徐々に下降していた。

 

豪「がんばれ…がんばれマグナム!」

 

ゴオオオオ…ダン、ダダン!!

 

マグナムは着地を決め、バックブレーダーとの差はコース全体の4分の一ほどに開いていた。

 

ブレット「(こうなったらやむを得ないか)頼む…70%…いや50%でいい、“アレ”を使わせてくれ!」

 

オペレーター「…30%だ、あとはパワーブースターで対応しろ」

 

ブレット「了解」

 

 

豪「まだだ、まだいけるなマグナム!?」

 

ライトニングマグナムはそれに応えるように加速する。

 

豪「よーし!その意気だぜマグナム!」

 

ギャアアア…ダン!

 

ファイター「な、な〜んとマグナム、再びトルネードにでた〜!」

 

豪(さぁこいブレット!お前らの進化したバックブレーダーの力を見せやがれ!ここまでやってんだ…何かしないわけにはいかねーだろ!!)

 

オペレーター「いいか、30%だぞ?」

 

ブレット「十分だ…バックブレーダー!!」

 

ファイター「ん、おっバックブレーダー、マシンの中心部が何やら光りだしたぞ!」

 

ブレット「バックブレーダー『スペース・オート・スター』作動!!!」

 

その言葉にバックブレーダーはいきなり止まってしまう。

そして周りからは見えないが、リア・フロントのサスを固定させた。

 

ブレット「シンクロ率30%…GO!!」

 

バックブレーダーは音も立てずに一気に加速。

どうやらシャフトやギア部分の無駄が皆無らしい。

 

しかしバックブレーダーの走りは凄まじかった。

まるでコーナーでさえもパワーブースターを使って走っているような、そんな感覚だった。

 

豪(…きやがった!!)

 

 

一方、その頃──

 

藤吉「烈くん!」

 

J、リョウ、藤吉は各セクションから烈の元へと集まった。

烈はモニターに映っているレースの模様をジッと見ている。

 

リョウ「いったいあの走りはなんなんだ」

 

烈「わからない…でも一つだけ言えるのは」

 

J「言えるのは?」

 

烈「ブレットの相手が豪で良かったってことさ」

 

「それはどういう意味だ?」と、ハマーDが聞いてきた。

 

烈「今回はどうしても君たちのバックブレーダーの進化した力を見たかったんだ」

 

ハマーD「なるほど」

 

烈「それを引き出させるには最後のあのコースでの確実な差が欲しかった…あそこまでの芸当ができるのは豪ぐらいだからね、おかげでバックブレーダーの新しい走りがこの目で見れた」

 

対し「あれはいいのかな」と、ハマーDはモニターに顔を向けた。

 

そこには──。

 

 

 

ファイター「凄いぞバックブレーダー!なんて追い上げだ〜!片やあ〜っとライトニングマグナム!一度目のトルネードより早く落下に向かっているぞ、大丈夫か〜!!」

 

オペレーター「ブレット、そろそろシステム解除だ」

 

ブレット「OK」

 

バックブレーダーの光は消え、固定されていたサスもしなやかな動きへと戻った。

 

そしてマグナム二度目のトルネードのおよその落下地点──

 

そこからゴールまでは急なアップダウンのストレートだけが残されていた。

 

ブレット「ここから更にクールにいこうぜ…バックブレーダー!パワーブースターON!」

 

遂に、バックブレーダーはトルネードでコーナーを稼いだマグナムを抜き返す。

 

 

ハマーD「フッこれで俺たちの勝ちだ…そしてマグナムはコースアウトさ」

 

烈「それはどうかな?」

 

 

ゴオオオオ…ガシャーーン!

 

ファイター「ライトニングマグナム、これはひどい着地だぁ!マシンのフロント部分は大丈夫か〜!?」

 

豪「ま、マグナム!!…なーんてな、こっからだぜ!」

 

ビィィン!…ゴオオオオ!!

 

豪「これが切り札!マグナムダイナマイト!!」

 

ブレット「何だと!?」

 

ファイター「ななな、な〜んとぉ!マグナム、三度目の大ジャンプだーー!!しかもトルネードとは違い、放物線を描くように高いジャンプだーー!!」

 

ブレット(マグナムダイナマイト…前大会で一度だけボーナスレースで見せた技か)

 

ゴオオォォォオオ!!

 

ブレット「(しかしあの時はレツ・セイバを中心としたビクトリーズのセッティングで成せた技…まさか今回はゴー・セイバ一人で?…)…フッ負けられないぜ!いけっ!バックブレーダー!!」

 

豪が「そのままいけー!!マグナム〜〜!!」

 

ギャアアア…

ゴオオオオ…

 

ファイター「さぁ残り僅かだが、上からはライトニングマグナム!下からはバックブレーダー!一体どちらが先にゴールするのか〜〜!!?」

 

 

 

シャアアア…

 

 

 

ファイター「ゴーーール!!勝利したのはTRFビクトリーズだーーー!!」

 

豪「やった〜〜!やったぜーー!!」

 

ブレット「フゥー………相変わらず面白いレースをするチームだな」

 

豪「へへ、前大会の最初のレースでの借り、返させてもらったぜ」

 

 

しばらく豪が喜びを噛み締めていると──

 

「豪!」

烈を始め、ビクトリーズのメンバーが豪のもとへと駆け付けてきた。

 

藤吉「やったでげすな、豪くん!」

 

豪「ああ!みんなのおかげだぜ!特に藤吉!お前の作戦のおかげでマグナムがここまでカッ飛べたぜ!!」

 

藤吉「えへへ、豪くんにそう言われると照れるでげすなー」

 

J「さい先のいいスタートが切れましたね」

 

リョウ「ああ、次のレースもこの調子でいこう」

 

烈「うん」

 

ブレット「ビクトリーズ」

 

烈「ブレット」

 

ブレット「あえて素直に言うよ…今回は負けたぜ」

 

豪「へっ、お前らも中々速かったぜ!まぁマグナムには敵わ──」

烈「それより途中のあの走り!凄かったね!」

 

豪「話を遮るんじゃねーよ…」

 

ブレット「今大会から搭載しようとしたシステムでな…もちろん不完全だがまさか最初のレースから使わされるとは………次のお前たちとのレースじゃ完璧に仕上がったブレーダーの走りがわかるさ」

 

豪「楽しみにしてるぜ」

 

「ああ」

そう言ってブレットはアストロレンジャーズのメンバーの元へ戻っていった。

 

その後ろ姿を豪はボーっと見ている。

 

烈「ん、どうした?豪」

 

豪「…30%」

 

藤吉「マグナムがコースアウトを“しない”確率でげすか?」

 

豪「そうそう!つまりは70%でマグナムはコーナーでどっか〜ん!!…ってコラー!!」

 

藤吉「ひえ〜冗談でげすよ!」

 

豪「ったくぅ!30%ってのはブレットが言ってたんだよ、あの走りをする時にな…だからさっき不完全って言ってたけど、それで100%の走りを想像すると──って話だよ」

 

J「………マグナムダイナマイトでも勝てなかったかもしれませんね」

 

烈「勝ってもまったくうかうかしてられないね」

 

 

一方、その頃──

観客席にて。

 

シュミット「どう思います?」

 

ミハエル「うん、中々いいレースだったね、だけどアストロレンジャーズは力をまだ隠してる…ビクトリーズも」

 

シュミット「ビクトリーズも?」

 

ミハエル「藤吉くんのスピンバイパーかな、あのマシン、まだ何かあるね」

 

シュミット「それではやはり…」

 

ミハエル「フフフ、僕の耳が言ってるよ、やっぱり今大会もビクトリーズだってね…でも連覇はさせないけど」

 

シュミット「っと、そろそろレースの時間です」

 

ミハエル「あっそうか、僕らのレースも今日なんだっけ…相手は?」

 

シュミット「オーディンズです」

 

ミハエル「わかった」

 

ミハエルとシュミットは観客席をあとにした。

 

 

 

ビクトリーズの選手控え室──

 

土屋「いやぁみんなお疲れ、素晴らしいレース展開だったよ」

 

烈「ありがとうございます」

 

リョウ「それにしても驚いたぜ、まさかソニックがトルネードにでるとはな」

 

烈「ハハッ結構意表をついて面白かっただろ?」

 

藤吉「そうでげすなー…でももっと驚いたのはマグナムのトルネード二回からのダイナマイトでげすよ!本当よくやるでげす」

 

豪「へっへーん、スゲーだろ?」

 

藤吉「大胆というか無謀というか…いかにも豪くんらしい、おバカな走りでげしたな」

 

豪「と〜う〜き〜ち〜!てめ〜〜!!」

 

豪は藤吉に飛び掛かった。

 

烈「まあまあ」

 

ガチャ…バタン!──

 

豪樹「よーう!ビクトリーズ!」

 

J「豪樹くん、烈矢くん」

 

豪樹「凄かったなお前ら!おっ豪!お前の走りにもスゲー興奮したぜ!…っておい、聞いてんのかよ」

 

豪と藤吉はギャーギャーとドタバタ繰り広げてるところへ、豪樹は近づいていく…が!

 

ポカン!

 

豪樹「いってーー!!」

 

豪のパンチが偶然、豪樹の顔面に当たった。

 

豪「あっ豪樹、いたのか」

 

豪樹「いたのかじゃねーだろ!」

 

豪「ワリーワリー」

 

豪樹「ぐおおおお!」

 

豪「わーー!こらっやめろ〜〜!!」

 

豪と藤吉に豪樹も加わり、またギャーギャードタバタ繰り広げた。

 

烈矢「やれやれ」

 

烈「アハハ、ハハ…とりあえず次のレースも頑張ろう」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定