幻想郷にやって来たのは嫌われ者のゲーマーでした   作:時雨.

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お久しぶりです、作者です
投稿遅いですね!最後の投稿から約3ヶ月程経過しました!
………すみません
今回は悠磨のストーリーとは違いますが、一応本編とも関係があるので読んでいただけると嬉しいです

話は変わりますがあと2日で博麗神社秋季例大祭ですねー
作者は金欠なので行けません(泣)秋季例大祭には行けませんが、次の例大祭には参加予定です!
もしこの小説を読んでいただいている方で例大祭に行く方は是非とも楽しんできてください!


ではでは本編どうぞ!


昔々の噺
其れはとある昔噺


――――――これは人間の里に伝わる、本当にあった昔の噺

 

 

 

 

 

 

昔、昔………まだ常識と非常識が隔てられていなかった頃。

人々に恐れられる、残虐非道な妖怪がいた。名を、「雪架」。

その妖怪は森に入った人々を容赦なく殺め、行方の知れぬ者が百を超す頃には、躊躇いもなく人間を殺す、氷のように冷たい妖怪という意味で「氷鬼」という異名が付けられていた。

人の村に伝わる噂では、息をするように時を止め、歩くように時を速め、話す様に時を切り取り操るという。人々はその力を「刹那を操る能力」と呼んだ。

人々は氷鬼を恐れ、何度も討伐に向かったが、結果はただ行方不明者が増えていくのみだった。

以前は植物豊かで水も清く恵の森と呼ばれた森も、今では彷徨いの森とまで言われ、人々は決して近寄らなくなった。

ある年の事。村には雨が全く降らず、食料が減り大きな問題となった。多くの人が飢えに苦しみ、何人もの人が死んでいった。

そんな中、屍の……否、恵の森は相変わらず青々とした葉をつけた木が並び、多くの果実を付けていた。森の水も枯れてはいなかったという。

村の人々はどうにかして森の植物を手に入れたいと考えた。だが、氷鬼の存在が人々の決断を遅らせたのだった。

頭を悩ませる人々の前に1人の少女が現れた。薄い水色の髪を持ち、藍色の巫女服の様なものを身に纏った少女だった。少女の名は「東雲櫻」。人の村にある、「東雲神社」の巫女である。人々は、その少女の事を信じ、氷鬼討伐を頼み出た。

巫女は不思議な力を持っていた。清き心の持ち主の望みを叶える力。人々はその力を「願いを叶える能力」と呼んだ。

村の人々の願いを巫女は快諾した。

巫女は人々を救う為、多くの人に見送られながら氷鬼討伐へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森の中に一歩踏み入れると、そこはまるで別世界の様だった。

青い空に負けぬ程、青々とした木の葉。美しい赤色、黄、オレンジの木の実。色とりどりに森を彩る花々。それらを優しく照らす木漏れ日。

森の存在は知っていた巫女だが、これ程まで美しいとは思ってもいなかった。氷鬼という恐ろしい妖怪がいるとは到底思えない、それ程美しく、そして優しかった。

巫女は道に咲く花々に目を向けながら奥へと歩んだ。

三分程歩くと、小さい物から大きい物まで、大きさが様々な岩が現れた。岩には苔がこびり付いており、更に雰囲気を感じさせていた。

それからどの位歩いた頃だろうか、巫女はそれまで快調に進めていた足を止めた。

巫女の足の先にはまるで何かを守るかのように結界が張られていた。結界の先は、術でもかかっているのか見る事が出来ず、森の雰囲気とは合っていない。

恐らく妖怪の結界だろうと巫女は考えた。

この森に巣食う悪しき妖怪が人間の侵入を防ぐ為に結界を張った。

巫女は浮かんだ考えを頭の中で一度復唱し、結界を解除する為に手を伸ばした。

その時だった。

 

凍るように冷たい風が、巫女に吹き付けた。

周りの木や草は全く揺れていない。それはまるで巫女の存在を拒むようだった。

 

巫女は風の吹き付けてきた後ろを向く。

そこには鋭い目つきで殺気を放つ、悪しき妖怪「氷鬼」が佇んでいた。

 




最後まで読んでいただき有難うございます
次回もよろしくお願いします
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