幻想郷にやって来たのは嫌われ者のゲーマーでした   作:時雨.

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更新遅くなりました!(いつもの事ですが)
特に前書きで書く事ではないんですが・・・・作者、もう一つ小説書こうと思ってます。暗殺教室で。
大好きなんですよねー。僕は単行本&アニメ派なのでまだ終わっては無いんですが・・・・まぁ、何が言いたいかというと、宣伝ですねw
勿論、この小説も投稿していきます。
では、本編どうぞ!

※会話文多め注意報発令中です


居候

「ふぃー・・・・疲れたぜ」

 

「初めて弾幕ごっこやる奴に負けるなんて、駄目じゃない、魔理沙」

 

悠磨との弾幕ごっこが終わった後、魔理沙は霊夢の座っている縁側に自分も座り、

 

「そんな事より、霊夢、お茶くれ」

 

と言った。

 

「・・・・仕方ないわね」

 

霊夢はブツブツと文句を言いながら奥へと歩いていった。

悠磨は木で影になっているところに立ち、その光景をぼーっと見ていたが、やがてある一つの不安が頭に浮かんだ。

悠磨はその不安を解消すべく、縁側へと向かった。魔理沙との間を人一人分開け、縁側に腰掛けると、丁度霊夢が戻ってきた所だった。

 

「はい、魔理沙お茶」

 

「お、ありがとな」

 

魔理沙は霊夢からお茶を受け取ると、淹れたてなのにも関わらず、啜りだした。

悠磨が熱くないのかと見ていると、魔理沙はすぐに湯呑みを自分の横に置いた。

やはり少し熱かったんだなと、悠磨は思った。

 

「なぁ、悠磨。何でお前は幻想郷に来たんだ?」

 

魔理沙がふいに口を開いた。

 

「それ、私も気になってたのよね・・・・どうして?」

魔理沙に続いて、霊夢も悠磨に問い掛ける。

 

「・・・・・俺にもわからない」

 

悠磨は小声でそう答えた。

実際、悠磨の言っていることは事実だった。

どうして来たのかと問われても、目が覚めたら湖の畔に居て、何かよくわかんない者にここまで飛ばされた。

霊夢に会う以前の行動で悠磨が把握出来ているのはこの位だった。

・・・・幻想郷に来てからの行動では。

 

「・・・・わかんないなら仕方ないか」

 

魔理沙はやや腑に落ちない様子で、少し温くなったお茶を啜りだした。

 

「そういえば、俺ってどうしたら帰れるんだ?」

 

悠磨は先程から自分の頭に浮かんでいた不安をぶつけてみた。内心、どういう答えが返ってくるのかは予想していたが、聞かずにはいられなかった。

 

「どうやったらって言われても・・・・帰り方なんてわかんないわよ」

 

予想通りの答えとはいえ、悠磨の衝撃は大きかった。特に仲の良い友人や家族がいる訳では無いが、突然全く違う世界に住むということは少し抵抗があった。

 

「そうか・・・・ありがとな霊夢、魔理沙」

 

悠磨はそう言って、2人にくるりと背を向け、歩きだそうとした。すると、

 

「どこ行くんだ?もしかして、野宿でもするつもりなのか?」

 

魔理沙が悠磨の横に立って言った。

 

「野宿以外に方法無いだろ・・・・帰れないんだし」

 

「馬鹿なのか?人間が1人で寝てたらあっという間に妖怪共の餌になってるぜ」

 

「別に喰われようが構わない」

 

悠磨がそう言うと、今まで黙っていた霊夢が口を開いた。

 

「はぁ、仕方ないわね。家に泊まってってもいいわよ。条件付きでね」

 

「いや、だから別にいいって」

 

悠磨は尚も断り続けるが、2人に諦める様子は無かった。

 

「珍しく霊夢がいいって言ってるんだから泊まってけよ!」

 

「別に1人増えたぐらい変わらないわよ」

 

「・・・・わかったよ」

 

あまりにも2人がしつこいせいで、遂に悠磨は折れた。

 

「全く、泊まってくなら最初っから言えばいいのにな。あ、霊夢私は帰るぜ」

 

「じゃあね魔理沙」

 

魔理沙は霊夢が言った後、箒に跨り飛んでいった。

本当に不思議な所だと、悠磨は心の中で思った。

 

「あ、そうだ。悠磨あんたって料理出来る?」

 

「一応・・・・一人暮らしだったし」

 

過去の事を思い出すと少し頭が痛んだが、悠磨は表情に出すことなく、放っておいた。

 

「じゃあ、今日の夕飯作ってくれない?それが条件って事で」

 

悠磨はまだ頭痛のする頭で少し考え、

 

「わかった。食材とか器具は、普通に使っていいのか?」

 

と応えた。

「えぇ。別にいいわよ。じゃ、案内するわね」

 

霊夢は縁側に立って手招きをした。

悠磨は自分の履いていた靴を縁側の側に揃えて置き、歩き出した霊夢の後をついて行った。

幻想郷の空は、普通の世界と同じ様に夕焼け色に染まっていた。

 

 

 

 

 

 

「霊夢、出来たぞ」

 

悠磨は1杯の親子丼と箸、湯呑みを乗せた盆を持って、霊夢がいる居間へ入った。

 

「ありがとう・・・・あれ?悠磨の分は?」

 

悠磨に差し出された親子丼と箸、湯呑みを受け取った霊夢はそう訊ねた。

 

「俺は別にいい」

 

「そう。じゃあいただきます」

 

霊夢はそう言って、悠磨の作った親子丼を口に運んだ。

 

「美味しいじゃない。料理、得意なの?」

 

「得意ってわけじゃないけど、嫌いではない」

 

悠磨が話す間にも、霊夢は箸を休めること無く親子丼を食べ続けていた。

その光景を見ていた悠磨の頭に、ふと昔の記憶が頭をよぎった。

 

「なぁ、それ味悪くないか?」

 

「え?味悪いどころか物凄く美味しいけど・・・・・どうかした?」

 

「いや、美味しいって言われたこと無くてさ、ちょっと気になっただけだ」

 

悠磨は少し安心した。

嫌な事を思い出したせいで起こった頭痛も、少しだけ和らいでいた。

 

「そろそろ寝るな」

 

「わかった。布団なら敷いておいたわよ」

 

「ん、どうも。皿置いといてくれたら洗っとくから」

 

悠磨はそう言って部屋から出ると、霊夢に教えられた部屋に入った。広さはおよそ6畳ほどの和室だった。霊夢が言っていた通り、布団が綺麗に敷かれている。

 

「・・・・する事無いし寝るか」

 

悠磨はそう呟くと、電気を消し布団に入った。

時刻は午後8時。普段の悠磨ならまず寝ることの無い時間帯だ。

取り敢えず目を瞑ると、色々な考えが過ぎり、とても寝付ける状態ではなかった。

悠磨はひたすら浮かび上がる思考を押し殺し、なんとか眠りにつこうとしておよそ4時間が経った。

 

「無理だ・・・・眠れない」

 

悠磨は布団から出て、電気を付けた。

悠磨は特に何を思った訳でもないが、部屋にある窓を少しだけ開けてみた。

窓を開けると、冷たい夜風が悠磨を撫でるように通り過ぎた。

「・・・・・ちょっとだけ外に出てみるか」

 

悠磨は部屋の引き戸をそっと開け、靴の置いてある縁側へと向かった。

悠磨が居た部屋から縁側まではそこまで距離があるわけではないが、念の為忍び足で歩いた。どこかの部屋で霊夢が寝ている可能性があるからだ。

縁側に着くと、側に置いてある靴を履いて、なんとなく目に入った方向へと歩き出した。

空には綺麗な満月が妖しげに光っていた。




読んでいただきありがとうございます!!
次回もよろしくお願いします!
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