もしもデミサーヴァントになったのがマリー所長だったら   作:イチヤ

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オルガマリーちゃんはFGOでは絶対ラスボスになって舞い戻ってくると信じてます…!

ああ、オルガマリーちゃんとひと夏のアヴァンチュールを、どうかっ…!


プロローグ

 

プロローグ

 

「おっと、お呼びがかかったようだ。お喋りに付き合ってくれてありがとう、ぐだ男。落ち着いたら医務室を訪ねにきてくr…」

……パチッ

 

…なんだというのだ、折角(?)新しく出来た友人のDr.ロマンと話していたというのにいきなり電気が消えてしまった、ブレーカーでも落ちたのだろうか、だとすれば案外このカルデアという施設大したことがないのでは

 

ドガアアアアン

 

『緊急事態発生、緊急事態発生中央管制室で火災が発生しました職員は速やかに第二ゲートから退避してください、繰り返します―――』

 

うおっ、なにかの爆発音?

 

「今のは爆発音か!?一体何が起こっている……?!モニター、管制室を映してくれ!」

 

その声とともにモニターには無残にも焼かれている管制室の様子が浮かび上がる

……これはひどい、火の海や煉獄というのはこういうのを指すのだろうか、だがもしかしたらまだここには…

 

「これは―――

ぐだ男、すぐに避難してくれ、ボクは管制室に行く。もうじき隔壁が閉鎖する、そうすれば君はここから出られなくなる!急ぐんだ!」

 

そう言ってDr.ロマンは走って管制室へ向かった。

…ああ、大変なことになってしまった

 

俺の取るべき行動、それはDr.ロマンに言わせれば今すぐに逃げ出すことなのだろう、だが俺だって人理を、人類を救えるとみなされた1人のはずなのだ…いかに一般人で訓練をろくに受けていないとしてもだ

 

「キュ…?」

 

ふと、モフモフ生命体のフォウと目が合う

そうだ、俺がこのままコイツを抱いて逃げれば確かにこの2人、いや1人と1匹は助かるだろうがフォウの名付け親であるというあの子はどうだ、高飛車な態度で俺らを叱責したここの所長はどうだ、きっと助からないだろう

 

だが問題はそこではない、その2人をはじめとした者達が死ぬこと自体が問題なのではなく、俺だけが助かって他の人が死んだという結果に俺は納得できるだろうか…

 

考える、考えた結果。

答えは、NOだ!

このまま1人だけ逃げ出すわけには行かない!

 

「フォウ!」

 

フォウにもこの意志が伝わったようで着いてくると目で訴えている

ならば一緒に行こう

 

走る、走る、走る

おっと前方にDr.ロマンを発見

案外、というか予想通りというか彼の足は速い方ではないらしい

 

「いや、何してるんだ君?!外に向かう道は逆だ、まさかボクに着いてくるつもりなのか?そりゃまあ助かるけど…ああもう言い争ってる時間が惜しい!隔壁が閉鎖する前に戻るんだぞ!」

 

もちろんだ、死ぬ覚悟では来たが死にに来た訳では無い

 

走り続け管制室に到着した

先ほどモニター越しで見た地獄が目の前に広がっている

 

「…………生存者は、いない」

 

息を切らしながらDr.ロマンが言った

 

『動力部の停止を確認。

発電量が不足、予備電源への切り替えに異常アリ

隔壁閉鎖まで あと 40秒―――』

 

「…ボクは地下発電所に行くよ、カルデアの人理の火を止めるわけには行かない、君は急いで戻って外に出るんだ、いいね?」

 

言うが早いかDr.ロマンは走りながら地下発電所へと向かった

 

『システム レイシフト最終段階に移行します

座標 日本 冬木

マスターは最終調整に―――』

 

レイシフトだと?様子がおかしい

急いで戻らなければ…

 

ガラ…ガシャッ

 

………!

 

「………………、あ」

 

ガレキの中からある女性が顔を現した

俺はこの女性を知っている、というかさっきの今で忘れるわけがない

白の長髪をなびかせ、お前らは道具なのだとはっきり言い聞かせてきた女

 

「…一般人の、新、入り…?……はや、く、助けなさいよ…

い、痛い。逃げ…」

 

しっかり、今助けます

そう言ってガレキをどかす

 

そう、この地獄の中、ギリギリの状況下でカルデアの所長オルガマリー・アニムスフィアだけは生き残っていた

 

こんな時でも態度が大きいな、通常なら気が緩めば微笑んでしまいそうだ

…だが頭部からの出血がひどい、これで助かるかどうか

 

キュイイィィィン

 

!?

何の音だ、今この状況でさえ手一杯だというのに…!

 

「あ……」

 

『観測スタッフへと警告…

近未来100年までの地球において人類の観測は不可能、です。』

 

 

「…ああもう、新入り。私は、もう、助からないわ。助けなくて、いい…

そんな、コト、より――」

 

『中央隔壁 封鎖します

館内洗浄開始まで…』

 

「………あーあ、隔壁、閉まっちゃったわね」

 

自らに与えられた確実な死の未来、以外にも色々なものに覚悟をしたような、そんな笑顔で彼女は言った

 

「……困った時は、いつもレフが助けてくれたのに、な。

私、まだ誰にも褒められてないのに…

…というか、アナタも、このままだと死ぬわよ?」

 

 

なんとかなりますよ、と

俺も笑顔で応えた、笑顔には、笑顔で応えるべきだと思ったからだ

だとしても俺も覚悟しなければなるまい

死の、覚悟を

 

「…………………」

 

 

『レイシフト 定員に 達していません。

該当マスターを検索…発見

適応番号48 ぐだ男 をマスターとして再認定し、霊子変換を開始……』

 

「………ねえ…新入り

手、握ってもらえるかしら」

 

無言でその小さな手を握る

 

 

 

 

『レイシフト開始まであと』

『3』

『2』

『1』

 

その瞬間、眩い光に包まれた

0の声は聞こえなかった

 

 

 

 

 

 

ああ、ここはどこだ……

俺は死んだのか?

あれ?本当にどこだっけ(ペロッ

ペロ?…また、頬を舐められた

……………また?

 

「新入り、起きなさい新入り!

…起きないわね、正式な名称で呼びかけなければ起きないとでもいうの?いい度胸ね」

 

懐かしい、いや、先ほど聞いた声が聞こえる

 

「―――マスター!

マスター、起きなさいよ

でないと、殺すわよ?」

 

……………、――――!

頬に舐められる感触…フォウか…

 

目が覚める、そして合う

目の合った相手と言えば

その声と顔は忘れるわけがない

が、着ている服装に問題があるのだ

腹部と太ももを大胆にも露出した黒を基調にした鎧姿

そして、大きな盾を持っている

なんだってこんな姿をしているのだろうか

 

「…不本意ながら、アナタが私のマスターみたいね」

 

本当に不本意そうに

オルガマリー・アニムスフィアは呟いた

 

一体全体状況は少しもつかめないままだが

死んだわけでは、ないらしく俺らはまだ生きている

 

 

 

 

 

 

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