もしもデミサーヴァントになったのがマリー所長だったら 作:イチヤ
あと今回はいつもより少し長めです
オルガマリーちゃんはタダでさえ1人でシャドウアーチャーと打ち合えるほどの実力の持ち主ですし、そのポテンシャルはまだまだ底知れない、と勝手に思っています!
では、どうぞ
んっ…眩し、ここは…?
おお、おおお
見渡す限りの草原、壮観だ、現代でもこんなに開けた草原はそう見られるものでもない
どうやら今回のレイシフトは、
「今回のレイシフトは成功したみたいね、まあ、この前と違って事故ではなくちゃんとした設備を伴ってのレイシフトだから成功してもらわなくては困るのだけれど」
…俺の台詞取らないでくださいよ、所長
なんとなく煮え切らない気持ちが、こう、芽生えるじゃないですか!
「はあ?貴方、意外と狭量なのね。そんなので私のマスターが務まるのかしら」
むう、冗談ですよ、冗談。
俺達が降り立ったのは1431年のフランス、百年戦争の真っ只中であるはずのこの時代では百年戦争も少し穏やかな期間のようで、それとは別に人理を焼却に導く歪みがここにあるらしい。
俺達の役目はその歪みを消し、滅亡する運命にある人類を守ることである
さ、切り替えて定礎復元の下準備をしましょう
召喚サークルの設置に、現地民との接触、人理が乱れた原因の究明とその撤廃、やることは盛り沢さ、ん………え?
「召喚サークルね…そう簡単に名だたる英雄が私達に協力してくれるものなのかしらね。って、どうしたのよぐだ男、そのとぼけた口が開いているわ、だらしないわね」
いや、あの、所長。あれ、上を見てください
「え?上?上って…なっ、なによあれ」
俺らが空を見上げるとそこには巨大な輪があった、こう、なんというか、そう、それは巨大な輪であるとしか形容できなくて、そのスケール、サイズの大きさが与える圧倒的なまでの異常感に俺らはただただ絶句するだけであった
ザ、ザザザ────
「ん、おーいもしもーし、お、やっと繋がった!ぐだ男くん、それに所長、レイシフトは無事成功したいみたいだね。画素は粗いが画面も展開できるよ」
ロマンがこちらとの通信に成功したようだ
…ってそんなことより、ほら!ロマンも見てよこれ!画像を送るから
「ん?なになに?……なんだこれ!下手したら北米大陸並みの大きさじゃないのか?未来消失の影響であることは間違いないだろう、1431年のフランスにこんなものがあった記録はないからね。そっちとの通信とこれの解析、並行して進めておくよ」
ああ…あれはとても気になるが、気にしたところでどうこうできる代物ではなさそうだ
それよりも先にやらねばならないことがある、そうだな、たとえば
あそこでこちらを伺っているフランス兵であろう人たちに声をかける事とかね
「そう、ね。上空の異常は置いておくとして、現地民との初コンタクトよ、フランス語で話しかければいいのよね?」
え、まあ、普通に挨拶しておけばいいんじゃありませんか?
「投げやりね…貴方。ふう、じゃあ行くわよ。
御機嫌如何かしら!そこのフランス兵のみなさん。Bonjour!!」
引きつった笑顔で手を振りながらフランス兵に近づく所長、実にぎこちない。あれでは仲良くなれるものもなれないのでは…
「ひいっ…!敵襲、敵襲だ!」
あーあー、所長あの人たちに1発で敵だと思われたじゃないですか。
しょうがない、俺がフォローするか
あの、フランス兵のみなさん。俺達は敵じゃありません、旅の者でして道を教えていただけると助かるのですが…
「そんな珍妙なナリをした旅人がいるか!お前らさては…
奴ら…?
いいや、そんなことよりちょっと待て、あの兵士達剣を抜き始めたぞ?!
奴らの正体なんかよりこの場を凌ぐことの方が大切だ…ロマン!気の利くフランスジョークとか知ってないの?
「えっ、ええ?ここで僕に振るのかい?って言われてもなあ…僕コミュ障だし、いいや、考えさせてもらおう。小粋なジョークを挟めつつ優雅におしゃべり、やってみせるさ
う〜ん…フランス兵のみなさんお疲れでフランフランみたいだけど、一心不乱に武器とか振らんでね!とか?」
「どこからともなく軽薄な声が聞こえたぞ!ますます怪しい、貴様らあ…!」
フランスダジャレが言いたいならフランで止めないでちゃんとフランスまでいいなよ…
ロマンに期待した俺が悪かったよ、はあ。
「こうなったら戦闘しかないわ!マスター、峰打ちによる戦闘を実行します」
み、峰打ち?!その盾でどうやって…
「優しく殴ればきっと生身の人間でも死なないわ!」
「うわあ考え方が物騒ですね」
ま、まあそれしか方法はなさそうだ
お願いします!所長!
────────────────
「はあ…戦闘終了、疲れたわ。主に精神的に」
お疲れ様です、所長
「うん、所長お疲れ様です。でも峰打ちとはいえ少し弱すぎたみたいですね、あの人たちみんな気絶すらしていないみたいですし」
と言うが早いか
所長に殴られて頭がフランフランのフランス兵たちが一心不乱に逃げていってしまった
「こ、これも計算のうちです。
後ろから追いかけて状況を聞きに行くべきよ、さっき彼らが言っていた、【奴ら】というのが誰か気になるしね」
…次は刺激しないように話しかけましょうね
「ああ、そうしてくれ、ぐだ男くん。ぐだ男くんも練習しておこう。フランス語でこんにちはは?せーの」
Bonjour!
…さっき所長も言っていたし
このくらい分かるよ、馬鹿にしてるの?
「あっ、いやっ、そういう意味ではなくて…」
「ほら、バカ言ってないで早く行くわよ。あの兵士達を見失ったら元も子もないんだから」
────────────────
……、…。…………………。……!
…………、……。……?…!
「色々教えていただいて、感謝します。これで大体の状況は把握できました。ほら、ぐだ男もお礼の一つくらいしたらどうなの?」
え、ああ、はい
フランス兵の方、見知らぬ俺達に情報を与えてくれてありがとうございました
「いいや、俺達だって分からないことだらけだし…あんた達もアレに出会ったらすぐ逃げろよ、俺達兵士が死にものぐるいで戦っても殺されないのが精一杯だからさ」
先ほどの兵士が言っていた、奴ら、もいま彼の言っているアレの正体も今の俺達にはわかる
この兵士達からこのオルレアンで起きている異変について詳しく聞くことが出来たのだ
フランス兵の砦まで彼らを尾行してからの彼等との接触は先程よりも円滑に行った、それは彼らが俺達の無害性を信じてくれたからなのか、それとも俺達に気を回している余裕すら持ち合わせていないからなのかは…分からないが
いまオルレアンで起きている異変の原因は、火刑に処せられ死んだはずのジャンヌ・ダルクが自分を殺したフランスを復讐せんと蘇ったことから始まるらしい。ジャンヌ・ダルクが“竜の魔女”になって蘇った、と
蘇ったジャンヌ・ダルクはその補佐役、元帥ジル・ド・レェと共に自らを殺したシャルル7世を殺し、厄介な魔兵達とともにフランスを少しずつ蹂躙し尽くしていると聞く。
奴ら、というのが言うまでもなくその“竜の魔女”、ジャンヌ・ダルク達の事で
その厄介な魔兵、アレ、というのが
すぐそこにいるアレのことなのだが
とんとん
「なによぐだ男、この距離なんだから普通に話しかけなさい」
え?俺何もしてませんけど?
とんとん
「いや、今あなた私の肩叩いたでしょう?」
いやだから、俺なんにもしてないですって
「…え?」
だっていま貴女の肩叩いてるの…
骸骨兵ですから☆
とんとん、ニタッ
「きゃっ、きゃあああっ!離れなさい!」
グシャリ、盾で一撃。
…骸骨兵如きに遅れを取る所長ではないと思いからかったが、随分と逞しくなったものである
それにしても、きゃあああっ!
…可愛い叫び声でしたね
「う、うるさいわねっ!貴方、人が悪すぎない?!私がやられたらあなたどうするつもりだったのよ」
俺のサーヴァントはそんなことで倒れませんから。
たまたま迷い込んだ骸骨兵のようでしたし、特に心配することも無いかと思って…
「ほ、褒めたって意味無いわよ?!にたっ、と笑ったあの骨の顔が…フラッシュバックして…うう」
冬木から薄々気付いていたが、所長は根っからのヘタレ気質らしい
冷静さを欠かなければ優秀すぎる人物なのだが、やはりどんな者にも弱点はある、という事か
などと笑っていたら
ピピッ
ロマンからの通信だ
どうしたの?ロマン、さっきの輪の正体でも分かった?
「いいや、それはまだ分かっていないんだ、すまない。それよりもマリー所長、ぐだ男くん…塀の向こうから膨大な数の魔力反応だ。一つ一つの反応はそんなに大きくないから。恐らくは、さっき君たちの話していた魔兵達の事だろう」
その通信が入った直後、塀の向こうを見るまでもなく俺達はその敵の正体が分かってしまった
カラカラカラカラ、という乾いた音と小規模の台風でも起きているのかという風音、否羽音が聞こえてきたからである
案の定、塀から身を乗り出して見てみると
歩く度にその身体を鳴らす骸骨兵と
大気を震わす羽音を絶えず生み出しているワイバーンが
塀の向こうから大軍でやって来ていた
さっきの骸骨兵は道に迷い込んだわけではなく意図してこの砦にやってきた、いわば、一番槍だったのだろうか
この魔兵達を大量に用いた数にものを言わせた戦い方がその竜の魔女とやらの蹂躙の仕方なのだろうか
「おいお前ら!早く起きろ!全力で相手しねえと、アイツらに喰われちまうぞ!おい、早く準備だ!」
満身創痍のフランス兵達が精神力だけで立ち上がり武器を取る
「ぐだ男!戦闘準備よ!これだけの数…一筋縄では行かないわ、急いで魔力を回して!」
ああ、もちろんです
夥しい数の骸骨兵に、時折炎を吐き出しているワイバーンの群れ…骸骨兵はともかくとしてワイバーンはフランス兵だけでは倒せない、故に所長が全て捌かなければならないがすべて倒し切るまで体力が持つかどうか…くっ、やるしかないな
いざ行かん、と一歩踏み出したその時
透き通った声が、オルレアンの草原に響いた
「水を被りなさい!兵士達よ、それでワイバーンの炎にささやかですが抵抗できます!負傷している者は前線から下がり、後方支援に徹してください!ワイバーンは私が仕留めます!みなさんは骸骨兵を!」
金髪で大きな旗を掲げた女性が颯爽と現れた
彼女は一体────
「なっ、所長、ぐだ男くん!そこの子から魔力反応を感じるよ。サーヴァントだ!でも反応がいささか弱いな…何でだろう」
サーヴァントだと?
「そこの方達!ええ、貴方達の事です。共に剣を取り戦いましょう、私の名はジャンヌ・ダルク。話はこの魔物達を倒してからです!」
俺達に向かってほほ笑みかけるこの女性は…
ジャンヌ・ダルクだって?
ついさっき聞いたばかりの名だが、この特異点の歪みを生み出しているのが…この女性?
「マスター、今は余計なことを考えている暇はないみたいよ。フランス兵達はみんなあのジャンヌ・ダルクを見て震え上がってどっか行っちゃったし…先のことはここを抜けてから考えましょう」
そ、うですね
フランス兵にしたみたいに、峰打ちをする必要はない。
思い切りやってください!
────────────────
「…それで?ジャンヌ・ダルクさん、貴女、巷を騒がせているようだけれど?」
時間はかかったが、彼女の手助けのおかげ特に苦戦するわけでもなく骸骨兵とワイバーンの群れを制圧し、話があるというジャンヌ・ダルクに言われるがまま、人目のない森まで俺達はやってきた
「ええ、まず私の自己紹介からするのが筋ですね。先程も申し上げましたが、私の名はジャンヌ・ダルク。貴女と同じくサーヴァントです。サーヴァントクラスはルーラー、能力は低下していますがね。」
うん、よろしく。
それで…その、貴女の話をフランス兵の人から聞いたんだけど
「はい、その事なのですが
私もさきほど限界したばかりで細かな情報までは有していませんが、この世界にはジャンヌ・ダルクがもう一人いるようです」
「…じゃあ、今私たちと話している貴女がフランスを殲滅している訳では無いの?」
「ええ、そうです。もう一人の私がこのフランスを蹂躙して回っている、という認識で正しいです、えと、その」
ん?ああ。自己紹介をしてなかったね
俺の名前はぐだ男、これでも魔術師の端くれ
「私はオルガマリー・アニムスフィア。クラスはシールダーのデミサーヴァント、この冴えないぐだ男が私のマスターです。よろしくお願いします、ミス.ダルク」
「そんなミスだなんて…ジャンヌでいいですよ、オルガマリー」
「え、そ、そう?なら、そう呼ばせてもらうわね。ジ、ジャッ…ジャンヌ」
おお、名前呼びで照れる所長
可愛い
所長はその若さでカルデアを仕切り時計塔のロードも務めていると聞いているし、もしかしたら同年代の女友達とかはあまりいなかったのだろうか。などと取り留めのない推測をしてみる
今度聞いてみようかな
「声だけだけど僕も自己紹介した方がいいかな。僕はロアニ・アーキマン、みんなにはロマンって呼ばれてるよ。んー…僕のことは後方支援をするだけの奴だと思ってくれていいよ、この声も魔術で飛ばしているから」
「遠隔地から声を飛ばす魔術があるのですね。ロマン、夢見がちな人なのでしょうか。ええ、なにはともあれ自己紹介と状況説明は終わりましたね。ぐだ男とそれにオルガマリー、貴方達を危険な目に合わせる訳には行きません。私の分身のことは私で蹴りをつけますのでお二人はどうか身を潜めていてください」
ああ、その事なんだけどジャンヌ
俺達にもやらなければならないことがあって………
────────────────
俺は今、魔方陣の前に立っている
「よし、準備はいいかい?ぐだ男くん」
うん、大丈夫…なはず
ワイバーン達を殲滅し、森に腰を落ち着けてから俺達はジャンヌに、俺達が未来から来たこと、未来の人類が滅亡しかかっていること、そしてその滅亡を止めるにはこのフランスから救わなければならないため手を組みたい、ということを伝え同盟を結んだ
夜も更けてきたため、霊脈の交錯地であり所長曰く一番のパワースポットであるという森の奥のこの地にベースキャンプを設置し、英霊の召喚サークルを作成した
今日はもう情報収集等の表立った活動はしない、それよりも大事な儀式を行うからだ
そう、これから行うのはサーヴァントの召喚である
「オルガマリーは凄いですね、幸運を寄せ付け、不浄を弾く絶好のポイントを正確かつ迅速に見つけ出すとは」
「そんなに褒められることでもないわ、ジャンヌ。これでも私は時計塔天体科のロード、アニムスフィア家の当主だもの。自らに星を呼び寄せる座標を割り出す、なんてのは簡単な占星術で可能な範疇よ」
…本当に大丈夫なんですかね、英霊の召喚なんて。俺にそんなこと出来るんでしょうか
「出来るに決まっているわ、マスター。それに召喚される英霊は確実に貴方を救い、導き、私達の星となれるサーヴァントよ、それはこの地を選んだ私が保証します」
通常の聖杯戦争において、サーヴァントの召喚には聖遺物を使い、その聖遺物に縁のある英霊を狙って召喚する
が、カルデアを通したこの英霊召喚には通常の聖杯戦争における1人の魔術師につき従えられるサーヴァントは1騎という法則を無視できる代わりに聖遺物を用いても意味を成さずどのようなサーヴァントが呼ばれるかのアタリをつけることが出来ない、という欠点がある
それはつまり、どんな英霊が召喚されるかは全くの運頼みで運悪く悪性の反英雄などを召喚してしまい、反逆されて一巻の終わりなどという結末も簡単に起こりうるということだ
それを防ぐための最適地を探す星詠みであり、それを行った所長を信頼していない訳では無いが心配はないと言えばそれは大きな嘘となる
「はあ…ぐだ男、いいえマスター、貴方はこれから世界を救うのよ?それには私たちの力だけでは到底及ばない、だから英霊達の力を借りざるを得ないの。その第一歩で躓いているようなら世界なんて絶対に救えないわ」
それに、貴方なら絶対出来るんだから
と、ため息混じりに励まされる
「ぐだ男さん、貴方のその真っ直ぐな目を見ればどんな英傑だって貴方の味方をするに決まっています!さあ、勇気を出して、ね?いざという時は私たちが守ります」
ジャンヌにまで励まされてしまった
ならば、成功させる以外に道はない
「ぐだ男くん、腹は括れたみたいだね
英霊召喚の詠唱は覚えているかな?」
もちろん覚えている
じゃあ、始めよう
一つ、大きな深呼吸をし
言葉を紡ぐ覚悟を決めた
『素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公』
地に描いた魔法陣に魔力を込め、詠唱を始める
『降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ』
身体中の魔術回路が熱を帯び始めた、血液が沸騰しそうな感覚に襲われる
『
ただ、満たされる刻を破却する
────告げる。』
所長は言っていた
「私が割り出したこの場所は偉大なる星を呼び込む地、つまりここで召喚の義を行えば貴方を導いてくれる英霊が貴方の下に必ず現れる」と
『汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ』
どんな英霊が現れるのだろうか
少しずつ不安が期待に変わっていく
俺を導いてくれる英霊、か
いずれ俺はその英霊をも導けるようになれるのだろうか
『誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者』
やがて、先程まで抱いていた不安はすべて失われた
あるのは新しい仲間に早く出会いたいというはやる気持ちと
ここで召喚される英霊は俺達の救世主になってくれることだろうという根拠の無い確信だけである
ここまで高揚した気持ちになったのは久しぶりのような気がする、まるで始めて外気に触れた誕生の時以来のような────
『汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ───!』
魔力をどっと奪われ、代わりに魔法陣の中心から魔力が溢れ出しているのを感じる
サーヴァントの召喚は成功したのだろう
いざ、相見えん…!
「問おう────」
さて、ご対面
押し寄せる魔力の波と自らの魔力を大量に失った反動でぶれる視界の焦点を必死に合わせる
「貴方が私の───いや」
そこにいた者と目が合い、思わず見蕩れそうになる
琥珀色の鋭い視線は、真っ直ぐに俺のことを貫いている。綺麗な目だ、吸い込まれそうなほど綺麗な目
そう、俺の召喚英霊第一号と会いなったのは
「お主がアタシのご主人か?ワン!
我こそはタマモナインが一角、野生を司る誇り高き獣である。ここまで言えば──もうアタシの正体には辿り着けるな?ん?」
吸い込まれそうなほど綺麗な目をした巫女姿の獣人であった
…この天真爛漫全開の英霊が本当に俺達の希望、救世主になってくれるのだろうか
ちょっぴりだけ、不安になった…かも知れない
この作品を書いていく上ではやっぱりマシュでなくてオルガマリーにしか出来ないこと、オルガマリーでなくては達成できなかったことについて焦点を絞るべきだと思っているのですが、それを今回からのオリジナル展開で少しずつ増やしていこうと思います
それに先だって、時計塔のロードである利点を生かした占星術、星詠みを所長にはしてもらいましたがさて、その結果呼び出された謎の(?)サーヴァントは果たして本当にぐだ男一行の救世主となってくれるのか、先の展開をなんとなく予想しながら読み進め、それを裏切ることの出来るような小説を書きたいと思っています