突然ですが、皆さん、チェインバーの性能って結構未知数ですよね?
もしかしたら、皆さんご存知かもしれませんが、ネットで見かけなかったので書いてみようと思います。
実はチェインバーの速度は条件付の計算で少し求める事ができるのです。
私は数ヶ月前にそれに気がついて計算をしたのですが衝撃を受けてしまいました……。
アニメ第一話のブロッサムセイル攻略作戦の終盤、ヘクサエレナ艦隊がヒディアーズの要塞特殊砲で全艦大破した時のストライカーの言葉で『ワームホールスタミライザーは4分後にエクゾチックマターの供給を停止。クローザーパス設置部隊は速やかに空母ラモラックへ帰等されたし』と言いました。つまり、少なくとも4分以内にはチェインバー達マシンキャリバーはワームホールへと戻れるのです。
ここで距離について説明します。チェインバーはこの連絡が来た時、ブロッサムセイルの花弁の裏側に居ました。ちなみにブロッサムセイルの大きさは端から端まで40万キロです(太陽の直径は約139万キロ、地球の直径は1万2700キロ)。そして、ストライカーが『帰等されたし』と言っている時にストライカーの全天スクリーンに惑星と部隊の配置図が映し出されています。この全体図からブロッサムセイルの大きさ40万キロを参考にしてワームホールまでの距離を簡単に計算します。
その計算でもとめられた距離から先程の4分の数字を使って時速や秒速を計算すれば導き出されるわけです。
ただ、これにも問題がないわけではなく、そもそも参考にしている全天スクリーンの惑星の配置図が簡略かされている可能性もあります。
その場合は導き出された速度よりもさらに速いという事になるのではないかと思います。
しかし、どちらにせよ、チェインバーの速度はリアルロボット系作品の中でも上位に入る物になるのではと私は思いました。
気になった方はぜひご自分で計算してみてください。驚愕の結果が出ると思います……。
※私は計算が苦手なので計算が得意な人が見ればおかしい所があるかもしれません、その場合はぜひ、正しい方法をお教えいただければうれしいです。
長々と失礼いたしました。
「じゃあ、あんたたちは、ヒディアーズってのと戦う兵隊なわけ?」
『そうだ』
夕日が沈み辺りは完全に夜になっていた。
上空には星空が広がる。その夜空の下で、どこかで聞いたような質問が聞こえた。
その質問をしたのはエイミーだ。エイミーはこんな時間になってもずっとクーゲルとストライカーと話していた。いつの間にかエイミーもストライカーの後ろにやって来てメルティの隣に座っている。
「それじゃあ、アレよりも強い?」
エイミーはストライカーを包囲しているユンボロイドを指差す。
『肯定。しかし、当機をあのような貧弱な装備の作業機械と比べること自体が不適切である。当機の性能はこの船団の保有する全ての戦力を凌駕している』
「はい、はい、分かったから。そんなにムキにならなくても……それにしても、本当に宇宙から来たんだ……」
ストライカーの補足がムキになっているかのように聞こえたエイミーなだめるように言った。
「どう、エイミー!!スゴいでしょ!言った通りでしょ!」
クーゲルとストライカーと話してボーッとしていたエイミーに隣からメルティが凄いでしょ!と言わんばかりに抱きつく。
「う、うん……すごいけど……でも……まだ信じられないよ」
「それは……あたしも、ちょっと分かるかな。でも……」
メルティはクーゲルの方を見る。
「あたしには、あの人が嘘を言ってるようには見えない」
「うん……そうだよね」
どこか遠い目をするメルティにエイミーも同意した。
エイミーも正直、クーゲルの話は信じられない。でも、エイミーもメルティと同じ様にクーゲルの言う話の妙なリアリティーは感じとっていた。
だが、それよりも、エイミーには気になることがあった。
(メルティとクーゲルって人、仲良すぎじゃない……?)
メルティはクーゲルの人質のはずだ。
人質がこんなに気軽な感じで良いのか?そんな疑問がエイミーの思考をグルグルと巡る。
「エイミーあのね?あたし……実はこの人の事、悪人には見えないんだ……」
「それは……」
エイミーが答えようとした時、クーゲルがエイミーとメルティの方を向いた。
「エイド、オンティアッシ、サーディ、レセアン、ウニグアウフ、ルヌデアン、スワネイエ、ハクサ」
『現在の地球の姿は、こちらの記録と異なる。説明を求める』
クーゲルが話しストライカーが翻訳して伝える。
しかし、その質問ヘの回答は望んだ物は返ってこなかった。
「そう言えば……ストライカーさんて、会った時よりすごく言葉が上手くなってるよね?通訳も大変だと思うけど顔くらい見せたら?」
「あっそれ私も気になってた。誰が乗ってるの?」
メルティとエイミーはストライカーを見上げてストライカーの声を今まで聞いていて率直に思った事を言った。それに対してクーゲルは目を細める。
『顔を見せろとは何か?』
メルティとエイミーはストライカーの質問に逆に困惑した表情を浮かべた。
「何かって……中に誰か乗ってるんですよね?」
「うん、うん、ユンボロが勝手に動くわけないし……」
メルティとエイミーが当然の事のように聞く。
『中に人などいない』
「はぁ?」
「はぁ?」
ストライカーの解答に二人は何言ってんの?と言わんばかりに口を開けた。
プシューという空気が抜けるような音とエイミーとメルティが今まで聞いた事の無いような音を出しながらストライカーのコックピットハッチが開く。そして二人はほぼ同時に中を覗きこんだ。
クーゲルは二人のすぐ後ろでその様子を見ている。クーゲルとメルティ、エイミーはストライカーの手の上に乗せられていた。
「うわぁ……」
「ほんとだ、すっからかん……」
エイミーが驚き、メルティも驚きの声を上げる。
メルティもエイミーも、恐らくガルガンティアの住人も皆が誰かがこの紫の巨人に乗って機体を動かして通訳もしてるものだと思っていた。だが、二人の目の前には誰もいないコックピットの様子だけだ。
『私はパイロット支援啓発インターフェイスシステム』
「しすてむ?しすてむ、しすてむ……」
「機械のこと!」
システムという単語を理解できなかったメルティが首をかしげているとエイミーが補足する。
「わ、私だってそれくらい分かるしー」
「て事は……この機械が喋ってるの!?」
意地をはるメルティを放っておいてエイミーはクーゲルに興奮した様子で聞く。
『ストライカーは、戦闘、生命維持を支援する人工知能だ』
「すごい!すごい!すごい!本当に居ないんだ!機械なんだ!!」
エイミーがストライカーの言葉にはしゃぐ。
一方のメルティはその隣で……。
「そんなにスゴいものだったんだ……」
メルティはただ、茫然としていた。
無理もないだろう。生まれてこのかた、喋る機械何て見た事も聞いたことも無いのだから。
その様子をクーゲルはそんなに驚く事か?と問いかけるように首を傾げて見ていた。
『質問を繰り返す。現在の地球について説明を求める』
コックピットを見終わったメルティとエイミーはクーゲルと一緒にアームの先端にやって来ていた。
「ああ、それわね……」
クーゲルの質問をストライカー越しに聞いたエイミーが答えようとする。
エイミーも、ついさっきまではクーゲルに対する警戒心を崩さなかったがコックピットを見た辺りから警戒心は薄くなっていた。
「あっ!ちょっとまった!エイミー!!」
「な、なに?」
横から急にはいって、けんまくにエイミーが喋るのをメルティが止めた。メルティは立ち上がる。
「それは私が教える事になってるから……」
「う、うん。わかかった」
エイミーが縦に頷く。
メルティは安心した様子になった。自分が言う予定だったものをエイミーに先に越されなくてだ。そしてメルティはクーゲルの方を向いた。
「約束通り私が話します。クーゲルさん」
『問題ない』
メルティはアームを操作してアームを伸ばすと、その先端辺りまで歩いた。
「……氷の塊だったって、言われてます。それが融けて水の星になったって……それで、皆、船を繋げて暮らしてるんです。昔の船とかを海から引き上げて治して、このガルガンティアもその船団の一つなんです。あとは海賊とかも……」
海を見ながら説明するメルティの話にクーゲルは集中した。
やはり、地球は一度は氷ついたのか……クーゲルは思考する。
『海賊とは何か?』
「えーと、海賊は人の物を無理矢理、盗ろうとする悪いやつらです」
(つまり、海賊とは物資を強奪する無秩序な集団というわけか……船団にとっての敵か)
クーゲルは海賊についてそう考えた。
すると、その時だった。なんの前触れもなく下の方をから轟音が響いた。
「――――!?」
クーゲルが驚き体をびくつかせる。
「ああ、大丈夫ですよ。あれを見てください」
クーゲルはメルティに言われるままメルティの指差す先、水平線を見る。
そこは水平線の辺りが緑色に光輝いていた。
そこから高圧の電流だと思われる電気の柱が水面から木を生やすように幾つも発生しては消え発生しては消えを繰り返していた。
「銀河道、それか海銀河って呼ぶ事もあります」
「…………」
クーゲルはしばらくその光景に見とれていた。
クーゲルの知る航宙艦や宇宙ステーション、人類の理想郷アヴァロンでは、これと似た様なような光景は見ることはできない。環境がしっかりと管理さているからだ。
見れるとすれば恒星やガス星雲等の宇宙空間だが、それらは生身で見たら消し炭になるのが落ちの代物ばかりだ。宇宙には死と混沌が溢れている。ヒディアーズもその一つだ。
『銀河道とは何か?』
ボーッと見とれていたクーゲルにかわってストライカーがメルティに質問する。ストライカーの声にクーゲルも見とれるのをやめた。
「うーん、何て説明したら良いかな……」
メルティが腕を組んで考え込む。
するとエイミーも立ち上がりメルティに助け船を出した。
「海に流れる、光る道。あたしたちは、その上に居ないと暮らしていけない。だから道を辿って船を進めるの。でも、どこまでも続いているか分からないから、そういう時は新しい海銀河に乗り換えるの」
「そう!そう!それ!それが言いたかったんだ~」
「はいはい、メルティは放っておいて」
エイミーはメルティを無視して話を進める。
「海銀河を光らせているのはヒカリムシ。電気をためる小さい生き物の群れ。この光の帯から私達は電気を貰ってるの」
「なるほど……謎が解けたなストライカー」
『条件付きにて同意する』
「……どおりで連中の施設に発電施設が見当たらない筈だ」
クーゲルは昼間にストライカーがスキャンしたガルガンティア船団の三次元マップを見て考えていた事があった。
このガルガンティアにはクーゲルが知る発電施設が一つも見当たらなかったのだ。量子インテークも、核融合施設も、原始的な火力発電も……。
まさか海水からエネルギーを得ていたとはなとクーゲルは意外な発電方法に少し驚いていた。
クーゲルが感心しているとメルティとエイミーの二人は銀河道から放出される電気を《きれい》と言いながら見つめていた。
無数の電気が空高く放出される……。
それに引かれるようにクーゲルも空を見上げた。
星が見える。
星が……恒星の光が…………。
(恒星の光!?)
「ゲンティベス、エイドストフェ、サーンスト!(恒星の位置を確認しろ!)」
『ウングムッティ(了解)』
「な、何!?」
「急にどうしたの!?」
突然、叫ぶように喋りだしたクーゲルにメルティとエイミーは驚いた。
「それで解析はどうだ!?座標を特定できそうか!?」
『大気の存在、情報の不足、光学的観測の限界により座標の特定には時間を要する』
「くそっ……」
クーゲルの異変を感じた様でメルティとエイミーは話しかけようとしたがクーゲルの険しい顔を見てそれ以上、話しかけようとは二人とも思わなかった。メルティはクーゲルの見ている方向を向いた。
そこには満点の星空が輝いていた……。
クーゲルが星を見てストライカーに強い口調で喋ったあとから少し時間が経ち何とか場の空気も少し緩んだ。
「ねぇ……クーゲルさん」
そんな中、エイミーがクーゲルに向かって真剣な表情を向けた。その表情は最初にクーゲルの元に来たのと同じ雰囲気だ。
「答えて、クーゲルさん。あなたが悪い人じゃないのは分かった。でも……それならなんでメルティを人質にとるの?メルティを解放して!」
「…………」
クーゲルは目線を落とし眉間にシワを寄せた。
メルティもクーゲルの方を見る。
「答えて!これ以上、メルティを危険な目に巻き込まないで!」
エイミーの口調が厳しくなる。
『人質は当方の自衛的処置である』
クーゲルがどう答えたものかと悩んでいるとストライカーが代弁した。
「自衛って……そっちにはストライカーがあるじゃない!超強いユンボロなんでしょ!?メルティが人質になる必要ないじゃん!!」
『確かに当機の保有する最低限武装で貴君らを無力化することはできる。だが、先に攻撃を仕掛けたのは貴君らである』
「えっ…………」
ストライカーのまさかの反応にエイミーは言葉を無くした。
「ちょ、ちょっと待ってよ!先に攻撃を仕掛けたのは私達って……先にメルティを人質にしたのは、あなた達なんでしょ!?」
『否定。先に攻撃を仕掛けたのは貴君らである。貴君らは我々の救援要請に応じないばかりか攻撃を仕掛けてきた。人質は平和的交渉を行う上でもっとも重要な存在である。よって我々の安全が保証されるまで解放することはできない』
「め、メルティ!!本当なの!?嘘だよね?……私達から仕掛けたなんて……」
エイミーは動揺した様子でメルティに聞いた。
メルティは目線をしたに向け顔を背ける。
「まさか……本当なの?メルティ」
「……うん」
メルティはゆっくりと頷いた。
「そんな……どうして……どうして、そんな大事なこと黙ってたの!?」
「……まさか、こんなに大ごとに、なるとは思ってなかったし。それに言う機会なかったもん!アタシだって言えたら言ったよ!それより何でエイミーが知らないの!?ピニオンに聞かなかったの!?」
「……ピニオン?」
エイミーは怒るようにメルティと喧嘩していたがピニオンの名前が出た瞬間に静かになった。
「なんで……ピニオンの名前が出てくるの?」
「えっ、だって、クーゲルさんを最初に襲ったのピニオンだもん」
「えっ……」
「えっ……?」
エイミーとメルティはお互い口を開けポカーンとした表情でお互いを見合った……。
「そ、それじゃあ。こうなったのは全部、ピニオンのせいじゃん!!」
エイミーが怒った様子で言った。
事の経緯をメルティとクーゲルから聞いて全てを知ったのだ。
『エイミーが状況を正しく認識したことに感謝する』
「そうと分かったからには任せて!」
「エイミー、どうするの?」
「メルティ~忘れた?私は一様、特使だよ。みんなに本当の事言って仲直りできるように説得してみせるよ!」
エイミーは自分の胸の前に手を当てて自信満々にメルティとクーゲルに言った。
「良いよね!?クーゲルさん!!」
「――――」
『こちらとしても願ってもいない事である。エイミーの提案を歓迎する』
クーゲルが頷きながらエイミーに言うとストライカーが翻訳する。
「うん!そうと決まれば、善は急げってね!私はもう行くよ!」
エイミーはそう言うとストライカーの股をくぐり抜けクーゲルとメルティに手を振った。
「それじゃまたねー!!」
そう言ってエイミーはガルガンティアへと戻っていった。
「元気な娘だったな……」
クーゲルはエイミーが走り去っていく姿を見送って呟いた。
「これで状況が好転すれば良いんだがな……」
『同意する』
「フッ……今回はお前に頼りっぱなしだなストライカー」
クーゲルはストライカーの声を聞いてフッと笑うと言った。
クーゲルがストライカーを頼っているのはマシンキャリバーのパイロットである以上、当然の事だが、会話までの翻訳してもらったのはクーゲルも初めての事だった。
『否定する。私はパイロット支援啓発インターフェイスシステム、貴官は当機のパイロットであり当機のシステムを利用するのは当然の事である』
「まぁ、そうだな」
(まぁ……ストライカーとの関係だけは、宇宙からこの地球に来ても変わることは無さそうだな)
クーゲルはいつものように素っ気なく答えたがその顔はどこか笑っていた。
クーゲルはふとメルティを見た。
メルティは友人が居なくなって寂しくなったのか少し、しょんぼりとしている。
「ストライカー、メルティに翻訳しろ。もう少しの辛抱だから頑張ってくれ。とな……」
ぷちっとすとらいかー③
――人類銀河同盟支配宙域・空母ガランサス・格納ブロック――
「おかえりなさい。ストライカー」
ストライカー『技術将校シエナ准将を確認』
シエナ「また、今回は珍しく損傷してるわね。クーゲル中佐は?」
ストライカー『現在、メディカルチェック中』
シエナ「そう……それじゃあまだ、本格的な整備はできないわね。でも、時間が惜しいわ。ストライカー、先の戦闘のデータを私の端末に送信して」
ストライカー『了解』
シエナ『うーん、前々回の時よりも少しパワーが落ちてるわね……前の整備は私ではなかったから少し分からないわ。ストライカー、前回の整備データも送信してちょうだい』
ストライカー『了解』
シエナ「異常は得に見られないわね……」
ストライカー『提言。クーゲル中佐は先程、シエナ准将の整備でなければ調子がでないと発言している』
シエナ「規格品としては問題ね……でも、彼らしいといえば彼らしいわ」
ストライカー『クーゲル中佐のシエナ准将への信頼、親密度は非常に高いと推測される』
シエナ「まぁ……ね。彼とはアヴァロンで一緒だったから」
ストライカー『その情報はすでにクーゲル中佐から聞き取りづみである』
シエナ「はぁ……もぅ、クーゲル、喋りすぎよ」
ストライカー『しかし、当機は詳しい情報を有していない。シエナ准将とクーゲル中佐との関係進展の理由は何か?』
シエナ「それは……秘密よ。まぁ、しいて言うなら女と男の関係……かしらね」
ストライカー『懐疑提言。女と男の関係とは何か』
シエナ「ストライカー。あなたには、まだ、早いわよ」
おしまい。