「はぁー! き、緊張したぁ……!」
「あの女、やっぱり只モンじゃねーっす十代目。何人もの視線が集まってるのに、それが慣れてる感じでした」
「なんか、顔はちょっと幼いのに、空気はすげえ大人っぽい感じだったよな!」
学校から帰ってきたオレ達は、そのままオレの家で遊ぶことになり、今日来た望月さんの話をしていた。
「何の話だ?」
「あ、リボーン! 聞いてくれよ! 今日転入生が来てさ、望月さんて言うんだけど、その子がオレの隣の席になっちゃったんだよ!」
「それがどうしたってんだ」
「望月さんめちゃくちゃ綺麗だから、みんな望月さんの席に集まるんだ。だけど、なんか不思議なんだよな」
「もごもごしてねえでさっさと言え!」
「あがっ!」
ドゴッとリボーンがオレの顎を蹴っ飛ばした。
もごもごしてたオレが悪かったんだろうけど、蹴ることないだろ……。
「ってて~……! オレもよく分かんないんだけど、望月さんの隣にいると居心地がよくて、安心出来て、心が温まるんだよ。こう、真冬に冷えて帰ってきて、暖炉に当たってじんわり暖まるような感じ」
「お、それオレも感じた。ツナの言ったような感じと同じだぜ!」
山本がオレの言葉に反応する。獄寺君も不満げだけど同じことを思ったらしい。
「お前ら三人が感じたなら、ひょっとしたら死ぬ気の炎関係かもな。よし、ツナ。明日はオレも学校行くぞ」
「え!? あ、うん。わかった」
それからオレ達はゲームに夢中になり、終わった頃には真夜中だったから、獄寺君と山本は泊まることになった。
◆◆◆◆◆◆
「ふふ、三人とも驚いてたな」
今日あったことを湯船に浸かりながら思い返していた。
この地球に来て、もう大分経つ。
あの夢での邂逅の後、チェッカーフェイスに飛ばされたのは日本ではなくイタリアだったから、最初は焦った。
でも住む場所とかお金は用意してくれていたし、勉学に励んでいたおかげでイタリア語も話せたから、生活することはそう難しくなかった。
それに力も最近目覚め、力を制御し思うように扱う修行をしていたら日本に来るのが随分と遅くなってしまい、日常編と黒曜編、それにリング編も終わってしまった。
「あと何日、普通の日常を送れるかな?」
未来編で、ツナ達は一気に成長する。
それを、間近で傍観するのがとても楽しみだ。私が助けちゃうと原作通りに進まないかもしれないからあまり協力は出来ないけど。
雲雀とはまだ会っていないから、明日会っておこう。
十年後のヴァリアーの達や、ディーノにも早く会いたい。
ああでも、何よりも会いたい人には、おそらく明日会えるのだろう。
「ちゃんとヒントは出してあげたんだから、しっかり伝えてよね、ツナ」