『今日学校が終わったらツナの家に来い。これが地図だ』
と告げられ、現在、私は放課後ツナの家に来ていた。
「も、望月さん。ごめんね、来てもらって悪いんだけど、あの……、リボーンはまだ帰ってないんだ……」
「何か用事があって出掛けているのですか?」
「あ、いや、それが……」
ツナは言いにくそうな顔をして私をちらちら見ている。これはもしかしたら、リボーンはもう未来に行っちゃったのかもしれない。
だったらすぐに行動に移った方がいいな。
「沢田くん」
「えっ、な、なに?」
「沢田くんのこと、綱吉くんて呼んでもいいですか?」
「……えっ!? あ……いいよ」
「綱吉くん」
「はい……」
「私、今日から綱吉くんのファミリーになりました。よろしくお願いします」
「……はああああっ!?」
予想通りの反応どうもありがとうございます。
「も、望月さ、あのっ、どういうこと!? まさか今日リボーンに脅されて無理やり入れられたんじゃっ……」
「いいえ、違います。私の意志で入りました」
焦って思わず立ち上がったツナを落ち着いて下さいと宥めると、軽く謝りながら座った。
「でも、ファミリーになるってことはそんな簡単じゃないんだ! 怪我だってしちゃうし、狙われたりもする! 女の子に危険なことしてほしくない」
「綱吉くんはそう言っていますが、ではもう1人いる少女はどうなのですか? あの少女も女性ですが、戦っているのではないですか」
何でそれを知ってるんだという驚愕の顔をするも、ツナは声に出さずにぐっ、と口籠った。
「綱吉くん、安心してください。私は強いです。皆さんをフォローして、絶対守ります」
私が自信満々に強く答えると、ツナはまだ完全に納得はしていないものの、ファミリーに入るのを許してくれた。
どうせここで納得してくれなくても、リボーンに納得させてもらうんだけどね。
「では、話を戻しましょう。リボーンくんは何故帰って来ないのか、綱吉くんは心当たりあるのですか?」
「……あるような、ないような」
「そうですか。では一つ、私から警告しておきますね。……明日、綱吉くんと獄寺くんは行方不明になります。リボーンくんと同じ場所へ行くでしょう。手袋と死ぬ気丸は肌身離さず持っていてくださいね。では、私はこれで失礼します」
「ええっ!? ちょっ……なんで望月さんそんなこと知ってるの!?」
ツナはえー……と私に引きながらも腕を掴んで引き止める。見ている。いいもん。別にそんなの気にしないし。傷ついてないし。
何でそんなこと知ってるのかって? そんなの、
「私は何でも知っているからよ」
それからもう一度失礼しますと声を掛け、掴んでいる 手を解き、私はツナの家から去った。