拝啓 親愛なる横須賀鎮守府所属の皆様   作:鳳凰寺

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お久しぶりです。
ふ、筆が進まねえ・・・毎日更新をしてる皆さん本当に尊敬します。コツ教えて欲しいです。切実に。


中々一筋縄ではいかないようで

 

 

拝啓 親愛なる横須賀鎮守府所属の皆様

 

どうやら皆さんの上司はとんでも無いところに俺を放り出しやがったらしいです。予想はしていましたが実際に「そう」だと責任の大きさに俺でも体が重くなります。部下になるはずの「あいつら」も中々一筋縄ではいかないようで・・・

 

 

 

衣浦(きぬうら)鎮守府』

 

そう書かれた所を見て思わず顔が引き攣る。

ここって中々大きく(広さの事ではない)、一般にも有名なところじゃなかったっけ?冗談きついってクソジジイ。

 

「口に出てるよ、お兄ちゃん」

 

「・・・」

 

五月雨の指摘に思わず溜息が出る。仕方ない、腹くくるか。

門の近くまで歩いていくと、門の側にいた憲兵らしき人が二人こっちに気づき片方が話しかけてきた。・・・この人達五月雨の方一瞬見たな。

 

「申し訳ありません。これより先は海軍の基地となっておりまして、一般の方は入場禁止となっているのですがどうかなされましたか?」

 

「あ、この書類を渡すように言われてきました。」

 

「?はあ・・・」

 

憲兵さんは訝しみながらも差し出した書類を受け取り二人で中身を確認していく。

しばらくすると二人の顔がだんだん驚愕に変わり、そして読み終わると同時に鋭い視線をこっちにむけて来た。

 

「・・・失礼いたしました。こちらが敷地内の地図になります。貴方のお部屋『提督室』はここになりますのでお間違えの無いように。では、どうぞお入りください」

 

やっぱりそう(・・)なのか。あのクソジジイ絶対一発殴る。

 

「どーも」

 

地図で俺の部屋を教えて貰い、許可も貰ったところで五月雨と敷地内に入っていくが、さっきの憲兵さん達はまだこちらに鋭い視線を向けているようだ。二人とも女性なのに何であんなに鋭い視線を向けられるんだろう?そういえばさっきの詰め所にも女性しかいなかったな。

色々考えてる一方で五月雨とおっきーねー、そーだなー的な会話をしながら目的の建物へ歩いて行く。

 

「ここってグラウンドもあるんだね」

 

「ああ、グラウンドまである鎮守府なんて珍しいな」

 

「ここには結構な数の艦娘もいるみたいよ」

 

「ここの鎮守府は戦果も大きいらしいからな。100人以上いても不思議じゃないな。けど、」

 

「・・・うん、ここ何か変だよ」

 

五月雨の言う通りここには違和感を感じていた。まあ俺はその違和感に検討はついてる。問題は「何故」って所だ。

一方で五月雨は違和感を突き止めようとウンウン唸っている。かわいい。何時までも眺めていたい所だがそれだと可哀相なのでヒントをあげることにした。

 

「なあ五月雨、そろそろ艦娘の誰かに挨拶したいな。」

 

「うん、そうだ・・・ああ!!」

 

お、気づいた。

 

「さっきから誰もいない!!」

 

そう、まるでどこかの中高一貫の総合高校並に馬鹿でかい敷地なのにまるで人の気配がしない。昼時だからか、はたまた別の理由か・・・

 

「さてと、謎解きも済んだ所であの学校みたいなところに行けば誰かいるだろ。丁度提督室ってところもそこにあるみたいだし」

 

考えてた事とは裏腹に明るく五月雨を促す。

 

「所で義妹よ、鎮守府にはいくつか施設があるんだよな?」

 

「うん。まずは『艦娘寮』。艦娘達の部屋があってそれぞれ寝泊まりしてるのよ。でも個室は先ず無くて何人か共同で住んでるのが普通。基本的には姉妹艦で暮らしてる事が多いかな。中には艦隊ごとに暮らしてる所もあるわ。他の施設はー」

 

良く勉強してるみたいで、他にもいろいろな施設を教えてくれた。

食堂・甘味処・ドッグ・工廠・酒保まだまだいっぱいあるそうだ。

「酒保」って「しゅほ」と読むって初めて知ったわ。分かんねえよ普通。・・・てかこれ外出しなくても生きていけるんじゃね?

そう言うと五月雨が苦笑しながら答えてくれた。

 

「流石にそれはないよ。鎮守府内だと買えるもの限られるから。」

 

それを聞いて安心した。だって、ねぇ・・・

 

「だからって仕事さぼって逃げないでね、お兄ちゃん」

 

あ、ばれた・・・

 

「さ、さすがにそんな事しnー!?」

 

我ながら白々しい弁明をし始めた瞬間、急に来た感覚に思わず立ち止まる。

 

「ど、どうしたの?急に立ち止まって。」

 

「・・・五月雨、先に自分の部屋に行って同居人に挨拶してこい」

 

「え?な、何で『お願いだ』ー!!」

 

五月雨は泣きそうな顔になりながらも素直に従ってくれた。あとで埋め合わせ考えないとな・・・

さて、頭を切り替えて先ほどの問いに答えをだそう。

人の気配が全くしなかった理由。それは

 

「・・・『皆で歓迎会の準備してる』とかだったら良かったのになぁ」

 

 

 

ー俺を殺す為ー

 

 

 

その為の人払いと会場設営か。

 

「今からでもお願いしたらもっと穏やかなパーティーに変更効かないかな」

 

苦笑しながらそう呟いてみる。そんなんで友好的になるなら何万回でも呟きますわ。

そんなバカな事を考えながら、しかし頭と感覚はどんどん冴え渡り、情報を整理し事態を把握していく。

さっき感じたのは殺気。気配は6人。当然だが待ち伏せされてる。提督室のある建物まではまだ遠い。恐らく待ち伏せしているのは6人だけじゃない。そして待ち伏せしてるのは間違いなくここの艦娘。

普通なら人懐っこいはずの彼女達がどうしてと一瞬考えるが今求めているのはそこじゃない。

 

問題は「どうやって提督室にたどり着くか」だ。まあ、それは彼女達と「お話し」しながら考えるか。

 

「さてと、困ったわ〜。どうしたもんかね〜」

 

そんな困った口調とは裏腹に俺の口角はつり上がっていた。

 




いかがでしたでしょうか。
次回は別視点からのお話となる予定です。今話の続きのバトルシーンに入れればいいなぁ
なるはやで更新出来るよう頑張ります。
アドバイスや誤字脱字、ご感想等々お待ちしております。
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