※注意!今回はあるキャラクターのキャラ崩壊があります!※
『それでは三回戦に出場する選手をお選びください!』
黒ウサギの声が会場に響き、何やら観客達が和やかな雰囲気を出している中、俺はと言うと──────
「ボク!次はボクが出るから!」
「私が出る!」
・・・・。
「いや、私が出る!」
さっきのご褒美発言でまだ出場していないユウキ、凪、椋の三人が我先にと出ようとするのを抑えていた。
既に出場した蒼と果林は特に焦った様子も無く傍観していた。
と言うか、見てるだけだったら抑えるの手伝えよ。
「「「「俺たち(私たち)は黒ウサギに決めた(わ)っ!」」」」
『やはりですかっ!?』
おっと、向こうは黒ウサギが出るようだ。
しかし黒ウサギの反応を見る限り、何やら変なことに捲き込まれたみたいだな。
「これは決定事項。」
「大人しく。」
「従え。」
「駄ウサギ。」
『ガーンッ.........!?』
うわぁ......。
流石にあんな状態の黒ウサギに追い討ちを掛ける様にこの興奮している三人を当てるのは可哀想だな。
「落ち着け三人共、次の試合は俺が出る。」
《えー。》
えー。じゃねえよ。
「じゃ、行ってくるわ。」
そう言って俺はステージへ上がる。
『じゃあここからの進行は俺に任せてもらおうか。それじゃあ、白夜叉。最高のゲーム.........頼んだぜ?』
『頼まれたっ!............グフフ。』
白夜叉が夜椿にお題が書かれた紙を渡したが、やっぱり何かを企んでいるのか、凄く邪悪な笑みを浮かべている。
『えーっとなになに? .........クククッ。』
夜椿の反応を見る限り、やっぱり白夜叉は黒ウサギで弄るつもりなのか。
いやちょっと待てよ...?
対戦だから黒ウサギ個人を弄ることは出来ない。
つまり白夜叉は対戦内容で黒ウサギを弄るつもりなのだろう。
なら相手の俺は?当然参加しないといけない。
・・・・・・。
マ、マジか...。
『ではではー、三回戦の内容を発表します! 三回戦はーーッ.........コスプレですっ!』
はっ?コスプレ?
夜椿の宣言と同時に空からギアスロールが大量に降ってきた。
俺はその中から一枚を掴み、内容を確認する。
『簡易ギフトゲーム名" 羞恥の変貌 "
プレイヤー一覧
黒ウサギ
新神 恭弥
クリア条件 票を多く獲得した方の勝利。
クリア方法 衣服を着こなし、その姿を観客に晒す。
そして歓声を浴びることにより、票を獲得出来る。
敗北条件 対戦相手より票を獲得できないと判断された場合、その時点で敗北となる。
特記事項
✳︎このギフトゲームで使用する衣服は全て白夜叉の所有物とする。
それ以外の衣服では票を獲得できない。
✳︎衣服は全て控えている同志が選ぶもととする。
✳︎着用した衣服はギフトゲームに決着がついても着続けなければならない。
着替えればその時点で失格とみなし、これまでに獲得した得点を相手に譲渡しなければならない。
✳ギブアップをしても良い。
但し、そうした場合、その後行われる予定のギフトゲームの内一つだけ、出場する選手はペナルティを負わなければならない。
宣誓、上記を尊重し、誇りの下、ギフトゲームを開催します。
" ノーネーム " " 新神教会 "。』
男性観客「オオオオオォォォォッ!!!」
夜椿がギアスロールを読み終えると、野太い声が観客席から飛び交う。
まぁ、どうせ黒ウサギのコスプレに興奮しているのだろう。
それにしても助かった...コスプレとかなら俺は平気だし、見た目もあるから大分有利だな。
隣でギアスロールを見ている黒ウサギは、
「大丈夫ですよね!? 変なのじゃないですよね!??」
口をパクパクとさせているが、何となく言いたいことがわかってしまった。ナム。
そして次々と舞台脇に並べられていく衣服たち。
その数なんと数千着。
衣類から始まり、靴やアクセサリーといった小物まで用意されている。
あまりの種類の量とジャンルに驚愕していると、ユウキがスッゴく←ここ大事。
スッゴく目をキラキラさせながらある服を見ていた。
頼むから変な服にはしないでくれよ...。
いや、ユウキはファッションセンスがあるから問題ないか。
狙ってる服は.........?
ネコ耳フードがついた袖なしパーカー.........うん。
かなり良さげな服を選んだな。
女物なのが気になるが...アイツ楽しむつもりだな?
ユウキは真っ直ぐその服の前に移動し触れようとする─────が、
ビュオォッ!!
「?.........あっ!」
ユウキは突風が吹いたことに一瞬だけ驚き、髪を押さえた。
突然の風に疑問を持ちながらも目当ての服と、近くにあった履物やアクセサリーをどんどん手に取っていく。
なーんかさっきの風、おかしいな?
それに
両手がいっぱいになるまで服やアクセサリーを選んで満足したのか、ユウキはそのまま俺の元に駆け寄ってきた。
───────────────────────────
「じゃあお兄さん!着替えようか!」
開口一番がそれか。
ユウキが持ってきた服を確認する。
えー、猫耳付きでフワフワしたのが付いたフードで袖無しの薄ピンクのパーカーで、ワンポイントとしてフワフワの綿が付いている紐が二つぶら下がっていて、下に着るであろう服は黄緑色のVネックの長袖、その上に白の腰位の長さのワンピース、アクセサリーで星が四つ対象に配置され真ん中にはギター?のような物が付いたネックレスと、何やら機械的なデザインが強いヘッドフォン。
うん、大分。と言うか、かなり可愛いげな服だな。
「目がキラキラし過ぎだぞ、ユウキ。どんだけ楽しみなんだ?」
「えへへ~♪前からお兄さんで着せ替えしてみたかったんだ~♪それに偽りの記憶だけど前世じゃオシャレとか出来なかったし♪」
満面の笑みで答えるユウキ。
って言うかサラッと問題になりそうな発言をするな。
「そうか。じゃ着替えようぜ。お先に、黒ウサギさん。」
そう言い更衣室へユウキを連れて入ろうとすると、
「えっ!?あの...失礼ですが男性でございますよね?」
何言ってるんだ?
「男に決まってるじゃん。どうかしたか?」
「ですよね!?それどう見ても女性の服でございますよ!?まさか着るんですか!?」
どうやら女装に何の躊躇いもない俺にビックリしているようだ。
「いや、俺別に女装に抵抗とかあんまり無いから。こんな顔だし。」
「あ、そうですか...。うぅ、折角の同じ境遇を理解してくれそうな方だったのに.........。」
あー、うん。
触れないでおこう。
同士を見付けたと思ったがそれが違い、打ちひしがれている黒ウサギを放って、今度こそ更衣室へ入る。
「じゃ、今度こそ着替えるか。ユウキ、手伝ってくれ。」
簡単な作りの服だが着こなしとかは女子に任せた方が早い。
「勿論!さーてお兄さん、服を脱いで行こー♪」
ハハッ、テンション高いな~。
俺はそう思いながら着ていた服を脱いでいく。
因みに下着は長めのスパッツだ。
するとユウキが、
「わ~、前から思ってたけど、お兄さん本当に肌キレイだね~♪」
「...ンッ!こらユウキ、いきなり脇腹を撫でるな。」
全く、変な反応をしちまったじゃねぇか。
あー恥ずかしい。
「えー、良いじゃん別に!お兄さんだってあんまり気にしないでしょ?」
「だからっていきなり撫でることは無いだろ。」
「まぁまぁ。さっ!着替えの続きしないと!」
「ハイハイ。って、ちょっと待て。その手に持った女物の下着は何だ。」
そんな物まで持ってきてたのかよ。
「ハーイ、黙って着替えようね~♪」
ユウキは笑顔で近付いてきた。
いや、最初から笑顔だったな。
「ちょっ!あぁ~分かった!分かったから!着けようとするな!自分でやる!」
取り合えずユウキから下着を奪い取り、少しだけ恥ずかしいが女性用の下着を着ていく。
~ユウキside~
お兄さんがボクから下着を奪って顔を赤らめながら着ていく。
いや~、本当はボクが着せ替えしたかったんだけどな~。
でもいっか!皆には内緒でじっくりとお兄さんの生着替え見られるし!
わぁ~肌白ーい!キメ細かーい!
て言うか、何だろう...下着を着て上着を着ていくお兄さんの動きがなんか艶かしい.........。
短パンを穿くときなんか腰を付き出して扇情的だし、服を着るときも手を上に挙げてるからおへそとかがチラッって見えたりしてる...。
しかも少しだけサイズが小くて苦しかったのか、着た後に少しだけ顔を赤くして溜め息を吐いたり...。
・・・・なんかボクが変態みたいになってる。
でも仕方ないよね!さっきからお兄さんが艶かしい動きをするのが悪いんだし!よし!
~恭弥side~
「うおっ!?」
着替えていた最中にいきなりユウキが抱き付いてきた。
「オイ!だから抱き付くなって言って───ウヒャア!
待て!だから脇腹はやめろって言ってるだろーが!変な声出たじゃねーか!ねぇユウキさん!?聞いてる!?聞けや!!!!」
突如暴走したユウキに後ろから抱き付かれ、あちこちを撫で回されたり頬擦りされる。
あれ~?こんなキャラじゃなかった筈だぞ?
その頃俺達に置いていかれた黒ウサギは、
「一体皆さんはなにがしたいのですか.........。」
夜椿達の声が聞こえたのか、ウサ耳をヘニョリと垂らしていた。
そして未だにユウキに抱き付かれていたが突然ある声が聞こえてきた。
「「そんなにっ!?/そんなにかっ!?」」
何やら飛鳥と白夜叉が声を合わせて驚いたようだ。
「ちょいユウキはストップ。向こうが何か秘策を閃いたみたいだ。」
正直コスプレ対決と聞いて俺は確実な勝利を感じていた。
それもその筈、何故なら白夜叉に散々弄られ着せ替え人形にされてコスプレを嫌悪している黒ウサギとは違い、さっきから言ってるが俺は女装やコスプレには特に問題は無いからだ。
そんな俺に勝てるような秘策となると興味が湧く。
“クロックワーク・プラネット:三浦ナオトの超聴力”
これなら聞こえるだろう。
代わりに脳の負担がデカイがまぁ、
「それは…………」
「「「「それは………?」」」」
問題児たち全員が夜椿の声に耳を傾けているので俺も盗み聞きする。
さてどんな秘策があるのか期待しよう。
「────まずバニーには■■■を着てもらう。それ以外には■■と■■■■、それと■■■……...これだけだ。これしか着用を認めない。場所は■■■で行くつもりだ。シチュエーションは■■■で尚且つ■■■■なものにする。さらに■■した表情に■■■で■■■な格好をとらせながら「私を.........■■■■に......しても......いいんですよ.........♡////」と言ってもらう。いや、絶対に言わせてみせる。そうじゃないと話が───────。」
・・・・・・・。
聞かなきゃよかった...。////
俺は夜椿の言葉を最後まで聞かずに能力を解除する。
そして
「やはりですか......ッ!信じた黒ウサギが馬鹿なのですか...ッ!うぅ...一体どうすれば・・・・。」
あー、マジで可哀想だな。
ん?そう言えば確かギアスロールに良いのが書いてあった筈。
そう考えた俺はギアスロールを確認する。
おっ!
「黒ウサギ黒ウサギ。」
「うぅ...恭弥様?いかがなさいましたか?」
失意に落ちている黒ウサギへ俺はある救済の言葉を放つ。
「今回のギアスロールのここ見てみ?」
「?こっ、これは!!」
黒ウサギへの救済...そうそれは────。
『✳ギブアップをしても良い。
但し、そうした場合、その後行われる予定のギフトゲームの内一つだけ、出場する選手はペナルティを負わなければならない。』
「此処でギブアップしても良いみたいだし、それにこれなら夜椿へ仕返し出来るんじゃないか?そうすれば黒ウサギは嫌なコスプレをしなくて済むし、夜椿たちに報復出来るぜ?」
ついでに俺達に勝ち星が増えるしな。...ニヤリ
そう思っていながらギアスロールを見て俯いた黒ウサギへと声を掛ける。
「これなら大丈夫───あれ?」
俺は黒ウサギが顔を上げないのと少し小刻みに震えていることに気付く。
「フフッ♪ウフフフフフフフフフフ♪」
恐っ!?
突然笑った黒ウサギにユウキが驚き俺にくっついてきた。
「ありがとうございます恭弥様。これならあの超絶お馬鹿様をギャフンと言わせることが出来るのですよ......っ!!!!」
そう言った黒ウサギは何処からかプラカードの様な看板を取り出し、何やら書き始めた。
内容を盗み見ると、
<私、黒ウサギは今回のギフトゲームを辞退させていただきます。>
うん。まぁ当然だな。
「では私はヤることが出来たので席を外します。」
今、
「お、おう。頑張って?」
「YES♪勿論でございます!ではこれにて.........─────見ているがいいのですよ、次はあの競技にして......フフッ♪」
えぇ、自分でも分かっています。
ユウキさんが一瞬だけ変態化しました。
でも皆さん想像してください?
緋弾のアリアのカナが目の前で無防備に着替えてるんですよ?そりゃあねぇ?
ウンッ!ではまた次回お会いしましょう!!!!