ラブライブ!-女神と武神のアイドル戦極記-   作:Professor灰猫

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アーマードライダー斬月

メロンロックシードを使用する、白い謎のライダー。
インベスを撃退した後、武神鎧武を容赦無く攻撃。ブラッドオレンジアームズをひび割れる程に無双セイバーで斬り付け、裕也を戦闘不能まで追い込んだ。

その後も追撃しようとするが裕也の前に立った朱果に阻まれ、逢えなくサクラハリケーンで去っていく。その時、朱果に意味深な発言をするのだが……



捌話 戦う理由

眩しい。瞼の隙間から入って来た光で、裕也は目を覚ました。

 

 

「ここは……?」

 

 

目の前に広がるのは只々、真っ白な天井。ベッドの上だろうか、服装は記憶にある限り最後に着ていた水着では無く、薄緑色をした薄手の服であった。

 

左腕には点滴がされてある。打撲だろうか身体の所々に痛みが走り、特に胸あたりが凄まじく痛かった。

 

 

「……誰だ?」

 

 

自らの手にかかる生暖かい風邪。見てみると、にこが鼻息を立てながらベッドに頭を乗せて、うつ伏せになりながら寝ていた。目の下には隈が広がっている。

 

 

「ゆうっち!」

 

「希……?」

 

 

声の方を向くと、そこには旅行に行っていた筈の希が、病室の扉を勢い良く開けながら入って来ていた。いつもの淡い色の私服姿である。

 

 

「旅行行ってたんじゃないのか……?」

 

「ウチ今日帰って来たばっかやで!? 三日前に、にこっちからゆうっちが入院したって連絡が来て……それで……」

 

「三日前……」

 

 

机に置いてあった自分の携帯の電源を入れ、日付を確認してみる。確かに海に行った日から三日が経っていた。一体、どれだけ心配をかけただろうか。

 

 

「んむにゃ……んっ!? 裕也っ!」

 

「ぐふぇっ……!? にこ! 痛い、痛い!」

 

 

目覚めたにこが、起きている裕也を見ると物凄い勢いで飛びついて来た。裕也は怪我人なので、思いっきり締め付けられて傷に響く。それでもにこは腕の力を緩めない。

 

 

「ほぉっん……と……しんぱいっ……じだんだからぁっ……」

 

 

にこの瞳からは、暖かい涙がボロボロと零れ落ちてくる。ただでさえ普段泣かないにこが、ここまで号泣するとは思ってもいなかった。裕也の心の奥底には、にこへの罪悪感が生まれてしまっている。

 

 

「────ごめん」

 

「くずっ……って、謝るのは私じゃないでしょ」

 

「あ……朱果」

 

 

にこに言われて病室を見渡す。朱果がこの場に居ないのは今、気づいた。

 

 

「朱果……相当、怒ってたわよ。入院して頭冷やしなさい……だって」

 

「……戦極ドライバーとロックシードは?」

 

「それなら朱果が預かってるわ……だからアンタ当分あんなのと戦うの止めて、頭冷やしなさいって……。あの、白いヤツに裕也を奪われたく……無いんだから」

 

「ッ…………」

 

 

朱果が怒るのも当然だろう。あの白い鎧武者に撃たれて、斬られて────挙句の果てには朱果が裕也を庇うという、最悪の事態を引き起こしてしまった。あの悍ましい光景が、裕也の脳内にフラッシュバックしてくる。

 

あの白い鎧武者も言っていた。朱果に庇われるくらいだったら、もう自分は力を持たない方がいい。もう、自分は戦わない方がいい。

 

 

「……俺は、もう……戦えないの、か……?」

 

 

指が震える裕也を、にこと希は心配そうに見つめていた。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

「はぁ…………」

 

 

裕也は一人、病室のベッドの上で溜息をついていた。にこは三日間、家に帰らず裕也の看病をしていたようで、頭はボサボサで身も心も疲れ切っていた。そんなにこに、一旦家に帰って休んでこいと言い、自宅へと帰って行った。

 

希も旅行から帰って来てから本当にすぐ来たようで、旅行の荷物の片付けも衣類の洗濯もしていなかったらしい。家事を済ませろと希にも言い、自分はどれだけの人に迷惑をかけたんだと後悔していた。

 

 

「……平和だなぁ」

 

 

病室の窓を開けると空は雲一つ無く物静かで、外気のせいで暖まった風が病室の中に吹いてくる。本当に外は平和その物だった。あの怪物が出てきたのが嘘の様である。

 

 

「……俺は戦わなくていいのか……?」

 

 

悩む。あの異能な力は今、朱果の手元にあるのだろう。なら自分から率先して戦う事も無い。その方がいいとも思うのだが。

 

 

「何だか、つれない顔じゃないか。戦極くん」

 

「……何だよ、創唯か」

 

 

気付けば病室の扉の前には、凌馬が立っていた。そして何か巨大な籠を持っている。そこにはオレンジやバナナ、ブドウに……あと半分はレモンという、分配量を間違ったかのようにフルーツが籠一杯に詰められていた。

 

 

「何だ、これ?」

 

「A-RISE御一行様からの御見舞のフルーツだよ。あと、半分のレモンは私の自腹だ。しっかり食べたまえ」

 

「えぇ……まぁ、ありがとな」

 

 

この量のレモンを全部食べるとすると…………腹が痛くなりそうだ。確かにビタミンCの摂取量は凄いだろうが、流石にこれは無い。だが何か言うと凌馬に何をされるか分からないし、折角A-RISEの方々からも貰ったんだ。頂いておこうと思う。

 

A-RISEのツバサや英玲奈、あんじゅまでにも心配をかけているようだ。本当に申し訳ないと思う。

 

 

「そういや、私はあの光景を撮影していた訳だが……別に公開はしないよ。A-RISE様々も口を閉ざすって言ってる訳だしね。それにあの動画を投稿したとしても……誰も本物の化物だとは信用しないだろうからね」

 

「……そうか」

 

 

広報部の凌馬が言っているのには、それなりに裕也を気遣っての事だろう。彼はあの時、生死を分けるかの争いをしていた。勿論、誰かに見せられてイイ気分はしないし、第一あんなみっともない姿を見られたくない。

 

 

「……それに君からデータが取れなくなると困るんだよ」

 

「ん? 何か言ったか?」

 

「いや、何でもないさ。しっかりそれで体力をつけたまえ」

 

 

凌馬が病室から出て行くときに、何か呟いた気がした。だが当の本人が何も言っていないようなので、裕也は気にしない事にする。

 

 

「……あっ、もう十二時か」

 

 

そういやお腹が減ったと思い時計を見ると、針は十二を指していた。丁度、お昼時である。

 

 

「よっこいしょ……っと」

 

 

裕也は久しぶりに地面に足で立ってみる。三日間寝たきりだったせいか、少しよろけてしまう。体勢を立て直すと、裕也は点滴を引きずりながら食堂へと足を運んだ。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

「ん?」

 

 

食堂に来た裕也だったが、食券販売機の前で揉めている男女を発見した。男の方はオールバックの髪型で少しヤンキーくさい。一方、女の子の方は珍しい赤髪にツリ目の子であった。余り突っかからない方が良いのかも知れないが、このままでは食券も買えないので話しかけてみる事にした。

 

 

「あのぉ〜……」

 

 

「だからここのヤツは薄味だから食えたもんじゃねぇんだよ! だからここの台所使わせろって!」

 

「駄目よ! そうしたらここの従業員さんに迷惑かかっちゃうじゃない! そんなんだったらウチの使用人に作らせるわよ」

 

「いや、そっちの方が迷惑かかるだろうが!? それだったらお前ん家の台所使わせてもらった方がマシだ!」

 

「貴方、怪我人なのよ!? この病院棟に居なさい! なんなんだったら私がトマトパスタ作るわよ!」

 

「それはオコトワリシマス」

 

「何でよ、イミワカンナイ!」

 

 

「…………」

 

 

黙って話を聞いてみるが、全くとして話の主旨が頭に浮かばない。そんな事をしている内にどんどん言い争いがヒートアップしていく。流石に止めれないと思い、静かにその場を離れようとする裕也だったが。

 

 

「ちょっと、待てよ」「ちょっと、待ちなさいよ」

 

「あ……」

 

 

肩を物凄い力で掴まれる。逃げる事は出来なかった。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

「うん。確かに物足りないな」

 

「だろ!?」

 

 

裕也は食堂の『野菜炒め』を食べていたのだが、病院食である為か全体的に塩コショウが物足りなかった。この男はその事を主張したいらしいのだが、患者の体調を考えている病院食だから仕方無いとも思うのだが。

 

 

「だからそれだったら私が、トマトパスタ作るって言ってるでしょう」

 

「何でトマトパスタ何だよ!? てか、どうせお前レトルトで作る気なんだろ!」

 

「うぐっ…………分かったわよ。普通に作れば、いいんでっしょ!」

 

「いや、お前本当に作れんの!? 俺、恐いんだけど! だったら俺が作るから!」

 

「…………」

 

 

結局、この二人がやりたい事は何なのだろうか。ワーワーギャーギャー騒ぐので、他の患者に迷惑がかかっている気がした。早く静まって欲しいと心から願う。

 

男は自分で野菜炒めを作らせろと言っているが、まず怪我人なんだろう。服は裕也と同じ患者服だし、身体の所々を擦りむいている。あと食堂の台所を使うなど、迷惑の何ものでもない。

 

この少女はそれでは迷惑がかかると言っている。だが料理人に作らせるとか、自分が作るとか一体どういう事だろうか。第一、男は少女に作らせようとしていないし、まずこの二人は病院を何だと思っているのだろうか。

 

 

「……あの」

 

「あっ、見つけた!」

 

 

裕也は二人を制止させようと声を掛けようとしたが、突然こちらに向かって走って来た女性に気付く。その姿は白衣を身に付けていて、何処かで見たような赤髪にツリ目の女性であった。

 

病院中を走り回ったのだろうか、女性は裕也の目の前に止まると膝に手をつき、ゆっくり呼吸をし始めた。呼吸を整えると、改めて裕也の方を向く。

 

 

「えっと」

 

「あ、私は」

 

 

そう言うと女性は、胸に付けたプレートを裕也に見せてくる。そこには『西木野(にしきの)』と文字が書かれてある。

 

 

「貴方の担当医になった西木野よ。戦極裕也くん、意識が戻ったなら報告ぐらいお願いね……行ったら急にベッドの上から居なくなってたから、病院中探し回ったのよ」

 

「あっ……すいません」

 

 

どうやら自分の担当医らしい。希が帰って来てたり、にこに締め付けられたりなど様々な事があったので、自分の報告をし忘れていた裕也は、西木野女医に謝罪の言葉を述べる。

 

 

「……真姫ちゃん? 此処で何をやってるの?」

 

「ママ!」

 

「えっ」

 

 

すると赤髪の子『真姫ちゃん』が西木野女医を『ママ』と呼んだ。そう言えばこの病院の名前は『西木野総合病院』だった筈だと、裕也の頭に浮かぶ。もしかして……いや、この真姫ちゃんと呼ばれる子は。

 

 

「ウチの娘がお騒がせいたしました」

 

「何でママが謝るのよ」

 

「あ、いや、いいんです」

 

 

まさかのこの大病院である西木野総合病院の、素晴らしいご令嬢だったと言う訳だ。これなら使用人や、この食堂の台所を身近に呼んでいたのが分かる気がした。だが、それならばこの男は何だと言うのだろうか。

 

 

「あ、オバさん」

 

亮次(りょうじ)くんも、ご飯が食べたいなら私に言ってくれたらいいのに」

 

「すいません」

 

 

この亮次と呼ばれた男は、どうやら知り合いだったらしい。かなり親しいのか飯を御馳走になっているようだ。

 

 

「じゃあ裕也くん。一回診察したいから、一緒に来てくれない?」

 

「分かりました」

 

 

そう言って裕也は、点滴を握り締めながら席を立つ。

 

 

「亮次くんはウチの台所使ってもいいわよ」

 

「えっ、いいのママ!?」

 

「だって亮次くんの怪我なんて大した事無いし、真姫と亮次くんの仲でしょう?」

 

「変な事言わないで!」

 

「よっしゃぁ! 行くぜ、真姫。野菜炒め作るぞ!」

 

「ちょっと亮次!? 待ちなさいよ!」

 

 

二人はそんな仲なのだろうか。確かに喧嘩はしていたが、かなり仲も良さそうだな……と思っていた矢先に、真姫が否定する。そう言うと亮次は野菜炒めを作るなどと言って、走って行ってしまった。真姫もその後を追うように走って行く。嵐のように忙しい人達だなと、裕也は苦笑していた。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

「はぁ……疲れた」

 

 

裕也はあの後西木野女医に診察してもらい、今はベッドの上で寝転んでいた。食事を取る事は出来るので、点滴は既に取ってもらっていた。流石に色々あり過ぎて疲れている。

 

 

「ふぅ〜食った食った……お?」

 

「おっ?」

 

 

ベッドの上で風を浴びていると、何処かで聞いた事のある声がする。ドアの方を向くとあの男、亮次が腹を擦りながら歩いてくる。目が合うと、二人揃って静止してしまう。

 

 

「あ、アンタ三日前から寝てた人じゃん。あー、そうだったのか」

 

「それだったら何で気付かなかったんだよ」

 

「別に同室の奴の顔なんて、そんなに気にしねーし」

 

 

はぁー、と溜息をつきながら、亮次はベッドに飛び乗る。そして横になった後、また口を開いた。

 

 

「アンタ、何やらかしたんだ? 喧嘩か?」

 

「……?」

 

「あー、いやだからさ。アンタん所来てたチビがよぉ、夜な夜な泣いててさ。まぁその怪我だから、もっとでっけぇ事やっちまったのかなぁーって」

 

 

泣いていた。にこが此処で……ずっと。

 

自分が戦ったせいで、朱果を危険な目に遭わせてにこを悲しませて。裕也の心に刺さる。

 

 

「まぁ……喧嘩なんかじゃないな。もっと……ヤベェ事だ」

 

「何だよ、ヤベェ事って」

 

「分かんねぇよ。ぜってぇな」

 

「何だよそれ」

 

 

亮次の方を見る。亮次の顔や腕、足にも沢山打撲痕や擦り傷がついている。それを見た裕也は、思い切って聞いてみることにした。

 

 

「なぁ……お前……」

 

「初瀬。初瀬(はせ)亮次(りょうじ)だ」

 

「初瀬は……何で戦うんだ?」

 

 

そう聞くと初瀬は最初、何言ってんだコイツみたいな目で裕也を見ていたが、話の意味が大体分かると、また溜息をついて話し始めた。

 

 

「んー、俺だったら守りたい物があるからか? あ、そんなキザな話じゃなくてよ、俺だったらダンスの場所を奪われたくないから喧嘩するんだよ」

 

「沢山の人に迷惑をかける……それでも、か?」

 

「当たり前だ。だって自分の信念を貫き通さなきゃ、モヤモヤすんだろ」

 

「怪我すんだぞ……」

 

「んな事、承知の上でだ。今もこうやって入院して、真姫に迷惑かけてるしな……」

 

 

この男は分かりきったかのように淡々と話していく。その信念は堅いものだった。真姫とは、あの女の子の事だろう。確かに、この病院はあの子の親が経営している。それは多大な迷惑をかけているだろう。

 

 

『……てるバンザーイ……でよかったぁ〜』

 

 

「何だ?」

 

「お、またアイツ歌ってるな」

 

 

微かに聞こえてくる、ピアノの音と綺麗な歌声。初瀬の言っているアイツとは真姫ちゃんの事だろうか。それなら相当、歌が上手いようだ。裕也は心が癒されていく。

 

 

「あ、けどな」

 

 

そう吐いた初瀬の方を、裕也は見る。

 

 

「戦っても、どれだけ迷惑は掛けていいと思う。自分の守りたい物を守る為なら仕方がねぇ。それは戦いの代償ってヤツだ。でも、それでも身近な女の子だけは泣かせちゃいけない。俺はそう思ってる」

 

 

そんな事を言う初瀬は、少し笑っていた。

 

 

「……そっか」

 

 

やっぱり自分にはよく分からない。まだ戦う覚悟が出来ていないような、まだ戦う意味を分かっていない自分には。

 

裕也はこの歌声を、もう少しだけ聴いていたい気分だった。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

「朱果ちゃん? どうしたの?」

 

「……ん。何でも……ない」

 

 

そう穂乃果に顔を覗かれる朱果だったが、何でもないと言葉を濁す。だがその顔は不安に満ちていた。

 

 

「けど朱果ちゃん、何だか元気無いよ?」

 

「ちょっと……先輩、が……入院、した……だけ」

 

「えぇっ、それって大丈夫なの!? 先輩の所に行かなくていいの?」

 

「うん…………っ」

 

 

今、行ってもただ喧嘩するだけだ。確かにとても心配ではあるのだが、それでも裕也には頭を冷やして欲しいし、自分も冷やさなければならない。

 

だから穂乃果の家に来たのだ。今日は陽子と泊まりで穂乃果の課題を終わす。海未は凱斗と登山しに行き、ことりも用事があった。だから自分が逃げるようにして、ここに居る。

 

 

「ねぇ……穂乃果」

 

「何? 朱果ちゃん」

 

 

唐突に穂乃果に聞いてしまう。その気持ちを抑える事は出来ない。

 

 

「もし……自分の、大切な……人が、危険な……事、と……戦おうと、してる時……穂乃果、なら……どうす、る?」

 

「ん〜……」

 

 

穂乃果は腕を組みながら、じっくりと考える。暫らくすると顔を上げで朱果の方を向く。

 

 

「えっとね、朱果ちゃんの言ってる危ない事って……何かは穂乃果は分からないよ。でもね」

 

「で、も……?」

 

「『戦う相手がいるなら戦え。そうしなければ一生後悔するはずだ……』ってこれ凱斗くん言ってた事じゃん!?」

 

 

凱斗の言葉らしき事を言った後、頭を抱えながら悶絶し始めた。また少しすると落ち着いて、呼吸を整えながら朱果の方を振り向く。

 

 

「えっと、話を戻すね。私は多分、その大切な人を止めに行っちゃうと思う」

 

「……うん」

 

 

だけど、と穂乃果は言葉を繋げる。

 

 

「もしかしたら、その大切な人は間違った事はしていないんだと思う」

 

「え……?」

 

「あっ、間違った様な事をしたら本当に止めに行った方がいいと思うよ!? でも、もしそれが誰かの為になる事なら……間違ってないなら」

 

 

朱果は思い出してみる。確かに裕也は命を張って、あの場にいた沢山の人々を助けた。未知なる脅威に立ち向かっていった。多分、間違ってはいない。

 

でも、朱果は恐い。大切な先輩がいなくなってしまう。大好きな先輩が死んでしまう。そんな気持ちが。

 

 

「ちゃんと帰ってくるって……信じてみるのもいいんじゃない? だってその大切な人には、朱果ちゃんって『信じれる大切な仲間』がいるんだから! きっと帰って来てくれるって」

 

「っ…………!」

 

 

裕也も自分を仲間だと思ってくれたから、助けてくれたりした。一緒に居てくれたり、遊んでくれたりもした。自分もそう思っていた。

 

だか朱果は裕也を信用出来ないという、訳では無い。その筈なのだが、失うのが怖い。心の奥底には裕也を信用出来ない、自分がいるのだろうか。そんな自分が許せない。裕也と分かり合える筈が無い。

 

 

「穂乃果……ちょっと、風……浴びて、くる……」

 

 

そんな自分から逃げている。ただ逃げて、逃げて、逃げて……。自分に納得がいかない、だから逃げる。裕也と向き合いたくても……今は出来なかった。

 

 

「えっ、朱果ちゃん!? 私の宿題、手伝ってくれないの!?」

 

「穂乃果さん。私がスパルタで教えてあげますよ」

 

「陽子ちゃん!? スパルタって、スパルタって海未ちゃんじゃん!?」

 

 

此処はトイレから戻って来た、陽子に任せよう。穂乃果の悲鳴を聞いた後、朱果は心を落ち着かせる為に、風を浴びて頭を冷やす為に穂乃果の家を出た。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

「てか、にこ。お前、家でゆっくり安めって……」

 

「折角病院に居ていいって言われたんだから、此処に居るわよ」

 

 

裕也のベッドの隣には、にこが丸椅子に座っていた。病院に寝泊まりしてもいいと言われたらしく、荷物を持って此処に来ていた。にこの親と弟妹達はまだ帰って来ないので、別にいいだろうという事だろう。

 

にこの目の下からは隈が無くなっていた。あの後ぐっすり寝たらしく、シャワーも浴びてきたのかシャンプーの匂いがする。髪も下ろして整えていた。

 

 

「何だよ、アンタら付き合ってんのか?」

 

「べべ、別にそういう関係じゃないわよ!」

 

「ふーん。あ、幼馴染みってヤツか?」

 

「そうよ! それよ、それ!」

 

 

にこは顔を真っ赤にして否定する。初瀬は面白くなさそうにして、ゴロゴロしながら週刊少年誌の漫画を読み始めた。

 

 

『キャァァッ!?』

 

 

「おっ……!? 何だ!?」

 

「えっ…………まさか、裕也っ!?」

 

「見てくるだけだ! お前らは此処に居てろ!」

 

 

突然の悲鳴に対して、裕也の行動は早かった。驚いている初瀬とにこに指示すると、自分は階段を駆け下りて、悲鳴のする病院の入口へと向かった。

 

まだ万全の体調では無いのか、打撲した所が痛む。それでも走り続けて入口を出た。

 

 

「真姫ちゃん……!?」

 

「確か貴方は、昼に食堂に居た人……?」

 

 

咄嗟に名前を呼んでしまったのは、あの昼に食堂で会った少女。西木野真姫が暗くなった野外に居たからである。その目の前には未知の驚異……インベスと、逃げ惑う人々で沢山だった。

 

 

「アンタらは逃げろ!」

 

「ちょっと、貴方!? 危ないわよ!」

 

「るせぇ! んな事、分かってる! うらぁ!」

 

 

逃げる患者が落としたのであろう松葉杖を拾うと、インベスに向かって叩き付けた。勿論、インベスにはそんな攻撃は効かず、ただ少し時間を稼ぐぐらいしか出来ない。

 

 

「裕也ぁっ!」

 

「にこ! アソコにいてろって言ったろ!」

 

「おい、アンタ馬鹿なんじゃ無いのか!? そんな化物に勝てるわけねぇだろ!」

 

 

にこと初瀬も此処に走って来た。にこはまた裕也が傷つき、また怪我をするんじゃ無いかという不安と恐怖に駆られていた。初瀬は目の前の驚異に、恐怖している。

 

それでも。

 

 

「今、戦わないでどうする! 戦えるのは俺しかいねぇ!」

 

「っ……裕也……」

 

「大丈夫だ、にこ! 俺も絶対戻るから!」

 

 

そう吐いて、またインベスと対峙する。今、出来る事。それはインベスを食い止める事で精一杯だが、それが出来る。やらないでどうする。

 

このままじゃ、多くの人が傷付く。多くの命が犠牲になってしまう。自分の命を大切に思い、泣いてくれる人もいる。だからこそ帰ってくると伝え、インベスに立ち向かう。

 

 

「ベルトよ……アレしかない……!」

 

 

にこの脳裏に過ぎるのは、この脅威に立ち向かえる戦極ドライバーとロックシード(武神の力)。それは今、裕也を助けたあの朱果が所有している。

 

にこは携帯を取り出し、電話を繋げる。頼む、繋がってくれ……今、彼女に出来る事はこう願う事だけであった。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

「…………」

 

 

朱果は一人、暗い公園のブランコに座っていた。電灯だけが照らすブランコは、朱果が唯一心を落ち着かせる事が出来そうな所であった。また、気持ちの整理も付けたい。そして戦極ドライバーとロックシードを見やった。

 

結局、この力をどうすればいいのだろうか。この力を裕也に託してしまえば、また裕也が傷つく。誰かを守る為に傷ついて、傷ついて……そして消えていきそうで。居なくなりそうで。怖い。ただひたすら朱果の心には恐怖が拡がっていた。

 

そして裕也を信じれないという自分への焦り、怒り、憎しみ……様々な感情が渦巻いている。

 

 

「あれ……貴女は朱果ちゃんだったかしら」

 

「ツバサ……さん」

 

 

朱果の目の前に居たのは、A-RISEのツバサだった。学校帰りなのか、その姿はUTX高校の白い制服に身を包んでいる。通学用の鞄も持ち歩いていた。

 

 

「どうしたの? こんな暗い時に」

 

「ツバサ……さん、こそ……学校、帰り……?」

 

「あ……まぁ、裕也くんの御見舞に行こうと思ってね。今日は練習が長引いちゃって……ちょっと遅くなっちゃったけど。あの病院、意外と遅くまで開いてるのよ」

 

 

そう言いながら朱果の隣にぶら下がっている、もう一つのブランコの椅子に腰をかける。

 

 

「ねぇ……裕也先輩が、変身……して、戦った……時。怖かっ……た……?」

 

「まぁ最初はオレンジ被っちゃったから、流石にびっくりしてたけど……あの怪物とか、白いヤツが裕也くんを斬った時は怖かったわ」

 

「だよ……ね……」

 

 

そんな事だろうと思い、朱果はまた俯いてしまった。だが、次にツバサから出てきた言葉は意外なものだった。

 

 

「でも……カッコ良かったっても思っちゃったかな」

 

「え……っ」

 

「だって裕也くんはあの力を使って、皆を助ける為に戦ってくれた。あの背中はカッコ良かったって思うし、自分を犠牲にするっていうのはイイ事っては言わないと思うけど、そこが裕也くんのイイ所でもあると思うな」

 

 

朱果も思い返してみればカッコ良いとも思った。ひらすら人間の自由を守る正義のヒーロー『仮面ライダー』の様にも見えていた。

 

だが、あんなのは違う。あの白い鎧武者の攻撃を受けて、受けて……可哀想すぎた。ヒーローにしても、何にしても可哀想な者に見えた。

 

だから自分を犠牲にするのはイイ事だとは、朱果は思わなかった。

 

 

「だけど裕也くんもあんなんじゃ、身が持たないと思う。だから私達が信じて助けていかないといけないと思うんだよね」

 

「信じて……助ける……?」

 

「あの力を使って人を助ける事が出来るのは、裕也くん以外の誰でもない。裕也くんだから出来る事なんだと思う。裕也くんも、それを望んでるんじゃないかな」

 

 

信じる。これは穂乃果からも受け取った言葉でもあった。自分は信じれるのだろうか。大切な人である『戦極裕也』を信じる事が出来るのか。

 

 

「信じれば……裕也先輩は、傷つか……ない、かなぁっ……」

 

「大丈夫。裕也くんを信じれば、必ず帰ってくるから。だって裕也くん、強いんだよ!」

 

「う"ん……」

 

 

涙が溢れて来た朱果の問いかけに、ツバサは強く答えた。出会って間もない。だがビートライダーズの時からツバサはこっそり、ファンの1人として見ていた。だから言える。

 

ビートライダーズでもステージの取り合いをする事で、たまに喧嘩が勃発してしまう。人一倍、気が強いにこを庇って暴力を受け止める姿。そして殴られ続けてもステージに戻って来た強さを、ツバサは見た事がある。

 

だからこそ、確信している。裕也の事を。

 

 

「電話……鳴ってるよ」

 

「あ……うん。部長……から」

 

 

そう言った彼女は、少し笑顔を取り戻していた。だが電話に出た瞬間。それは最悪の顔に豹変する。

 

 

「また……怪物がっ……!?」

 

「っ……朱果ちゃん! 行くわよ!」

 

 

彼女の表情と電話の騒々しさでツバサは察した。またあの時の様な、怪物が現れたんだ。きっとにこがいる場所というのは、裕也がいる病院。ツバサは朱果の手を握ると走り出そうとする。

 

 

「待て」

 

 

そう男の声が響き渡り、その方向を振り向く。

 

そこにいたのは頭にバンダナとゴーグルを付けた、一変チャラそうな服装をした男。その男は最近スクールアイドルのチャンネルで、大人気のDJ。その名も『DJサガラ』と呼ばれる男であった。

 

 

「何……?」

 

「ほらっ」

 

 

すると手頃サイズの固形物を、朱果にパスする。それはイチゴの形に『L.S-06』と書かれた錠前。まさに『イチゴロックシード』その物であった。

 

 

「これ……」

 

「俺からの記念品だ。お前達は一歩先に進もうとしている……そのまま進むって言うのなら、それを俺は見守ってやろう」

 

「……何だか、分からない……けど、ありがとう……おじさん」

 

「行くわよ、朱果ちゃん!」

 

 

朱果は何が何だか分からなかったが、このロックシードをくれたのには変わりはない。にっこり微笑むと、ツバサと共に病院へと走って行った。

 

 

「いい顔してるじゃねぇか。あの(むくろ)とは違う……。お前達にはその(歴史)が拭えるか? 俺は楽しみにしてるぜ」

 

 

そうサガラは笑みを浮かべると、闇の中へと消えていった。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

「ぐ…………ぅ…………」

 

「裕也っ! もう戻って来て!」

 

「ここで止めたら……ダメだろ!」

 

 

裕也はやはりインベスに押されていた。それも徐々に数が増えていく。タダでさえ一匹に対応するので精一杯なのに、怪我をしていない事が奇跡ともとれた。

 

 

「先輩ぃっ……!」

 

「っ!? 朱果っ!」

 

 

声の方には戦極ドライバーとロックシードを持った、朱果とツバサが。一旦、インベスを蹴って距離を置くと、裕也は朱果の方に走って行く。

 

 

「先輩……また、戦う……の……?」

 

「っ……あぁ、今あの化物と戦えるのは、俺しかいねぇだろ」

 

「んじゃ……先輩、約束……ね」

 

「……?」

 

「絶対……私達の、所……戻って、来る……事……!」

 

「当ったり前だ! 俺はもう負けねぇから。じゃあ朱果とツバサさんはあっちに!」

 

 

裕也は朱果と『絶対に皆の所に戻って来る事』を約束し、裕也は笑顔で朱果の髪の毛をわしゃわしゃする。絶対に負けない、にこや朱果を悲しませない。皆の所に戻ると決意して。

 

朱果から戦極ドライバーとロックシードを受け取ると、朱果とツバサをにこ達の所に、指示して移動させる。そして戦極ドライバーを腰に着けると、ブラッドオレンジロックシードを力強く解錠した。

 

 

『ブラッドオレンジ!』

 

 

「赤いオレンジ降ってきたわよ……」

 

「ア、アイツ一体何もんなんだ!?」

 

「音ノ木坂学院……二年、アイドル研究部……副部長」

 

「えっ、俺より年上だったのかよ!? 身長同じくらいだったから、分かんなかったわぁ……」

 

 

何だか後ろが騒がしい気もするが、気にせずブラッドオレンジロックシードを戦極ドライバーに施錠した。

 

 

『ロックオン!』

 

 

「もう一つの……顔は、人々……を、守る……武神ライダー、の……鎧武者、その名も……武神鎧武」

 

 

『ブラッドオレンジアームズ! 邪ノ道・オンステージ!』

 

 

カッティングブレードを倒し、ギター音が鳴り響く。そうしてブラッドオレンジの鎧が降りてきて四方向に開くと、紺色のライドウェアが身を包み変身が完了した。そして武神鎧武は大橙丸をインベスに向けて、大きく叫ぶ。

 

 

「お前らぁぁ! フルーツジュースにしてやるぜ!」

 

 

武神鎧武は改めてインベスと対峙。そして、次々と大橙丸で斬り付けていく。その太刀筋には、もう迷いが無い。とても力強い太刀筋だった。

 

 

「うらぁぁ! おっらぁぁぁ!」

 

 

タダでさえ硬い装甲のインベスを一撃、更にもう一撃と横に斬り付ける。左側のもう一体には無双セイバーの銃弾で一旦、牽制する。ある程度距離を取ったら大橙丸と無双セイバーの二刀流で、クロスを描くように斬る。圧倒的に武神鎧武が押していた。

 

だが。

 

 

「うおっ!? ……まだ、いんのかよ!」

 

「裕也!」

 

 

武神鎧武の後ろに二体。その鋭利な爪で裕也の鎧を斬り裂く。幸い、鎧だったからか痛みは比較的少ない。だがこの暗い視界の中、四体のインベスを相手にするのは武神鎧武には難しかった。

 

 

「先輩っ……パスゥ……!」

 

「……! おらよっと!」

 

 

すると朱果が武神鎧武に向かって、何かを投げてきた。武神鎧武はそれに気づき、インベスを銃撃で距離を取ってから、その投げてきた物をキャッチする。

 

 

「これはっ……!」

 

 

その朱果が投げてきた物は、イチゴの錠前であるイチゴロックシードであった。朱果が何故、ロックシードを持っていたのか気にもなるが、今はそれどころじゃない。

 

 

「先輩……ファイトッ……!」

 

「おう、朱果! 使わせてもらうぜ!」

 

 

朱果からの応援の言葉を受け止めて、武神鎧武はイチゴロックシードを掲げる。するとイチゴロックシードが光だし、別のロックシードへと変化していった。

 

 

「いくぜ!」

 

 

『キイチゴ!』

 

 

解錠するとクラックが開き、そこからは粒状のキイチゴの鎧が降りてくる。そして武神鎧武はブラッドオレンジロックシードを取り外し、イチゴロックシードが変化したキイチゴロックシードを戦極ドライバーに施錠した。

 

 

『ロックオン!』

 

 

「裕也っ! 危ない!」

 

 

ブラッドオレンジの鎧が消えた所に、インベスの爪が下ろされそうになる。ライドウェアに攻撃をくらえば、ダメージは半端なモノじゃない。ならばと裕也はインベスの爪が下ろされる前に、カッティングブレードを倒した。

 

 

『キイチゴアームズ! シュパッと・ボンバー!』

 

 

キイチゴの鎧が地面を弾き、インベスすらも弾いた。その跳ね返ったキイチゴの鎧を、武神鎧武は上手く被った。そして鎧が展開され、アームズチェンジが完了した。

 

 

「え、そう被っちゃうの!? ズルくない!?」

 

「ま、真姫……落ち着けって」

 

 

いつもは大体クールな真姫も、その装置方法には物申したいと言いたげだった。そんな真姫を、初瀬は肩に手を置き静止させる。

 

 

「よっしゃぁ! 今度こそお前らは、フルーツジュース確定だ!」

 

 

そう言い放った武神鎧武は手に握られたキイチゴがデザインされた『キイチゴクナイ』を、インベスに向かって投げつける。そのクナイはインベスに突き刺さると、静かに果実が割れたかのように爆発する。

 

 

「おらっ!」

 

 

次々と手の中に生成されるキイチゴクナイをインベスに投げる、投げる、投げる……。爆発によってダメージを受けたインベスは、もうふらふらだった。

 

 

「これで、決めるぜ!」

 

 

『ロックオン! 一・十・百……』

 

 

キイチゴロックシードを無双セイバーに取り付ける。ロックシードのエネルギーが無双セイバーの刃に充填されていき。

 

 

『キイチゴチャージ!』

 

 

「うぉらぁぁぁぁぁ!」

 

 

トリガーを引くと共に、無双セイバーを横に振り抜いた。そこからは無数のキイチゴクナイが放たれ、インベスに刺さり爆発していく。その爆発に耐えきれず、四体のインベスは爆散していった。

 

 

「うぉぉぉ! すげぇぇぇ!」

 

「あんなに一杯いた化物を倒しちゃったの……?」

 

「やったわね! 裕也っ!」

 

「裕也くん! カッコ良かったわよ!」

 

 

それぞれが喜び、驚き、絶賛の声援を武神鎧武に送る。そして武神鎧武は変身を解除し、朱果の事を見ていた。

 

 

「先輩……ちょーぐっちょぶ……!」

 

「いぇぃ!」

 

 

朱果がぐっと右の親指を立てて、裕也に見せつける。裕也もにっと笑顔になって、朱果に親指を立てる。

 

武神はまた、新たな一歩を踏み始めた。

 

 

 

 

 

 

 




武神鎧武の復活回でした。やったぜ

はい、何だか戦う理由を書いていたのですが何が何だか分からなくなってきます。やっぱり難しい……

今回登場したのは新キャラの『初瀬亮次』でした。何とこのキャラ今後、普通にμ'sと関わるようになってきます。やっぱり初瀬ちゃんは最高だぜ! そして何故か野菜炒め推し。

そして真姫ちゃぁぁぁぁぁん! 出たよ真姫ちゃん! 真姫ちゃんだよ真姫ちゃん! トマトパスタ(レトルト)は初瀬ちゃんによって作られませんでした。

朱果ちゃんは先輩Loveなんですね。自分で書いてて、何か可愛い

等々、サガラの登場によってかなりシリアス路線に入っていきます。彼が言った『骸』とは……? 当ご期待してください。

これにて第一幕は閉幕……じゃない! あともう一話だけあります。そして次回登場するのは……チュンチュンです。

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