問題児達+天帝が異世界から来るそうですよ!?   作:THE・Leaf

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予想だにしなかったとはまさにこういう事ですね。

vsペルセウス編書いていきましょう!!


第八話 ~vsペルセウス~

”契約書類(ギアスロール)”に承諾した直後、六人の視界は間を置かずに光へと呑まれた。

次元の歪みは六人を門前へと追いやり、ギフトゲームへの入口へと誘う。

 

「姿を見られれば失格、か。つまりペルセウスを暗殺しろってことか?」

 

「たしか伝説だと睡眠中だったけ?」

 

「流石にそこまで甘くないと思いますよ」

 

「Yes。そのルイオスは最奥で待ち構えているはずデス―――」

 

「それなら・・・・三つの役割分担がいる」

 

「まず、御チビと一緒にゲームマスターを倒す役割。次に索敵、見えない敵を感知して撃退する役割。最後に囮と露払いをする役割」

 

「見つかったら駄目だから見つかりにくくするよ。【ファントムモード】」

 

「確かに分かりにくいな。どうやったんだ?」

 

「幻影を重ね合わせて実態を眩ませているんだよ。分かりやすく言うと錯覚」

 

「優希は感知もできるんだよな?」

 

「もちろん」

 

「じゃあ、春日部と優希が不可視の敵を撃退」

 

「黒ウサギは参加できないので十六夜さんにゲームマスターを倒す役割を御願いします」

 

「あら、じゃあ私は囮と露払い役なのかしら?」

 

「悪いなお嬢様。俺も譲ってやりたいのは山々だけど、勝負は勝たないと意味が無い。あの野郎の相手はどう考えても俺が適している。それにもし俺が失格になっても、優希が残っていれば問題無いだろうからな」

 

「・・・・ふん。いいわ。今回は譲ってあげる。但し負けたら承知しないから」

 

「残念ですが、必ず勝てるとは限りません―――」

 

「うん。それは百も承知だよ。だけど、

 

「「隷属させた元・魔王様」」

 

なんだから、あんまり問題無いよ」

 

「はい、十六夜説明してあげて」

 

「・・・・もしペルセウスの神話どうりなら、ゴーゴンの生首がこの世界にあるはずが無い。あれは戦神に献上されているはずだからな。それにもかかわらず、奴らは石化のギフトを使っている。よし優希、後よろしく」

 

「そこまで言ったんなら最後まで言えばいいだろ?―――星座として招かれたのが箱庭の”ペルセウス”。それなら、奴の首にぶら下がっているのはアルゴルの悪魔ってところかな?」

 

「・・・・・アルゴルの悪魔?」

 

「優希さん、十六夜さん・・・・まさか、箱庭の星々の秘密に・・・・・?」

 

「機材とかは白夜叉が貸してくれたから難なく調べられたし」

 

「お互い、星を見たときに大体は推測してたんだよ」

 

「「で、ルイオスを見たときに確信したってわけ」」

 

「もしかして御二人とも以外に知能派でございます?」

 

「そうかな?」

 

「少なくとも俺はそうだぞ?」

 

「余談はいいから早く入りましょう」

 

「そうだ、な!!!!!」

 

――ドッゴーン――

 

という轟音と共に宮殿に入っていくのであった。

 

               *

 

正面の階段前広間は、飛鳥の奮戦による大混戦となっていた。真正面から挑んだ十六夜達を捕らえに来た騎士達は、飛鳥が持ち出したギフト―――水樹によって阻まれていたのだ。

 

「ええい、小娘一人に何を手間取っている!」

 

「不可視のギフトを持つ者は他のメンバーを探しに行け!此処は我々が抑えるぞ!」

 

発見された時点で飛鳥はゲームマスターへの挑戦権を放棄している。彼女の役割はあくまで囮。だが逃げ回る事など彼女の性分ではない。自らのギフトで同士討ちさせるのも考えたが、それでは些かゲームの華に欠ける。だから飛鳥は騎士達が自分を無視できないようにと―――宮殿を破壊する事にしたのだ。

 

「左右から来るわ!まとめて吹き飛ばしなさい!」

 

一喝、水流が騎士たちを襲う。本拠を保護するギフトが準備不足ということもあり、飛鳥は徹底的に荒らし回っている。

 

「ふふ・・・・不可視の人間を除けば、あらかた集まったかしら?」

 

飛鳥は周囲を見回す。騎士達は空駆ける靴を履いていたが、水樹の生み出す圧倒的な水量とそれを自在に操る飛鳥に二の足を踏んでいる。

 

「い、いかん!このままでは宮殿の一階が水没してしまうぞ!」

 

騎士達の焦る声が宮殿内に響く。飛鳥は伸びる水樹の枝に腰をかけ、水樹に命令する。

 

「右上方、なぎ払いなさい!」

 

飛鳥の言葉に支配された水樹は刃物のように高圧縮された水を高速発射し、翼の騎士達を撃墜する。さながらウォーターカッターの様な刃をかいくぐった騎士を、今度は水柱を奔らせて撃退した。ギフトをギフトで支配するという行為を重ね、騎士達を次々と撃退していくのだった。

 

 

~優希・十六夜・耀・ジンサイド~

 

飛鳥と二手に分かれた優希達は、飛鳥とは対照的に息を殺して状況を窺っていた。

宮殿の柱に隠れ、感覚を研ぎ澄まして気配を探る耀と優希。

 

「「人が来る。皆隠れて」」

 

緊張した声で二人が警告する。如何に姿が見えなくても、音や匂いは消せないのだ。ここで近い上に見えにくい優希が見えない敵に奇襲を仕掛けた。

 

「な、なんだ!?」

 

驚愕の声。優希はすかさず相手の後頭部を激しく強打する。騎士は何故居場所がばれたのか分からずに一撃で失神。前のめりに倒れこんだ騎士から兜が落ちる。すると虚空から騎士の姿が現れた。その様子を見て優希が察する。

 

「この兜が不可視のギフトで間違い無いだろう」

 

「ホレ、御チビ。お前が被っとけ」

 

「わっ」

 

十六夜が兜を拾い上げてジンの頭にのせるとジンの姿は瞬く間に色を無くして姿を隠す。”ノーネーム”側のゲームマスターであるジンが見つかれば、その場で敗北が決定する。まずは彼の安全確保が最優先だ。

耀が姿の消えたジンを確認して二度三度と頷く。

 

「やっぱり不可視のギフトがゲーム攻略の鍵になってる。どんなに気を付けたところで姿を見られる可能性は排除できないもの。最奥に続く階段に数人護衛を付ければ、どうやってもクリアできない」

 

「連中が不可視のギフトの使用を限定してるのも、安易に奪われないためだろうね」

 

「・・・・なら最低あと一つ贅沢を言えば二つ欲しいところだが・・・・」

 

珍しく言い淀む十六夜。確実に進む必要があるのはジンと十六夜又は優希である。

耀も入れて三つあれば文句ないのだが、欲をかいて仕損じることもある。

 

「おい、御チビ。作戦変更だ。俺と優希と春日部で透明になってる奴を叩く。ギフトを渡せ」

 

「は、はい」

 

ジンが十六夜に手渡す。兜を付ける前に、耀に確認する。

 

「前哨戦をちまちまやっても埒が明かない。本命はルイオスだ。春日部にはわるいけど」

 

「気にしなくていい」

フルフルと頭を振る。

 

「まぁなるべく一人で頑張って叩くけど、こっちも動きすぎると流石にバレるから。十六夜そこんとこよろしく」

 

「悪いな、良いとこ取りみたいで。これでも皆にはソレなりに感謝してるぞ。今回のゲームなんかは、ソロプレイで攻略出来そうに無いし」

 

「だから気にしなくて良い。埋め合わせは必ずしてもらうから」

 

「御チビは隠れとけ。死んでも見つかるな」

 

「はい」

 

十六夜の姿が消える。三人は物陰から飛び出して宮殿を駆け回り始めた。

 

「いたぞ!名無しの娘だ!」

 

「これで敵の残りは四人だ!」

 

「とうとう騎士達に見つかっちゃたか・・・・・仕方ないかな」

と優希が小声で言い、見えない十六夜と見えにくい優希が、

 

「「邪魔だ!」」

 

騎士達を撃退。

 

「どうだ?優希、春日部分かるか?」

 

「ううん・・・・飛鳥が暴れてる音や、他の音が大きすぎて―――」

 

「耀、危ない!」

 

と優希が叫ぶと、耀が空間移動で先ほどとは別の場所に立っている。

 

「十六夜気をつけろ!相手は本物だ!!」

 

「何処にいるか分かるか?」

 

「攻撃する殺気にしか―――って危な!!」

優希も攻撃される瞬間に空間移動して難を逃れたが、

 

「キャッ」

耀が攻撃された。

 

「耀!!・・・・クソッ、十六夜!一旦引くぞ!!」

 

倒れた耀を十六夜が抱き上げる。だがそれを見計らうように不可視の敵が十六夜を襲う。

 

「馬鹿ヤロウ!そんなことしたら―――」

 

と、優希が言いかけたところで十六夜が巨大な鈍器のようなもので横なぎに吹き飛ばされ、頭を抑えながら痛烈に舌打ちした。

 

「クソッタレ!兜とれたじゃねえか!!オイ!!!ホントに感知出来ねえ。手当たり次第殴ってみるか?」

 

「待て、十六夜」

 

「なんだ?優希」

 

「耀に頼みたいんだけど良いかな?奴が何処にいるかを教えて欲しい。耀にしか出来ないんだ」

 

「う、うん分かった」

 

「ありがとう耀。耀ならやってくれると信じてたよ」

 

(あのハデスの兜は”透明”になるだけであって”透過”するわけじゃない。だから耀の’超音波’これが兜の攻略法だ!)

 

「左方向、今!」

 

「「くたばれ!!!!!!」」

 

――ドガーン――

 

「よし、ハデスの兜ゲット」

 

「ぐ、・・・・・・・」

 

「おい、十六夜お前まで叩いたら死ぬだろ?」

 

「ちゃんと手加減したんだぜ?優希も、もうちょっと手加減しろよ」

 

「って、こんなところで止まってるわけにはいかないな。はい、これ」

 

と、言い優希がジンのいる方向に兜を投げた。

 

「さぁ、やっとショータイムの時間だ。それ被って、殺りに行こうか」

 

「はい!」

 

                 *

 

二つ目の不可視のギフトを手に入れた優希とジンは宮殿を真っ直ぐ突き進んで最奥、最上階に着く。最奥に天井は無く、闘技場のように簡潔な造りだった。

 

「ゆ、優希さん、ジン坊ちゃん・・・・・・・!」

 

「黒ウサギ不服なの?、俺じゃあ不服なの!?」

 

「ち、違いますよ」

と言い、安堵のため息を漏らした。

 

「ふぅ~ん・・・まぁ良いや」

と言った後に、優希の手には’鍔の形が六芒星の長巻’が納刀状態で握られた。

そして、眼前に開けた闘技場の上空を見上げると、見下ろす人影があった。

 

「―――ふん。本当に使えない奴ら。今回の一件でまとめて粛清しないと」

 

空に浮かぶ人影には翼があり、膝まで覆うロングブーツから光り輝いた対の翼だ。

 

「まあでも、これで―――」

 

「どこぞのRPGの魔王と同じレベルの『我の力を思い知るが良い』的な戦闘前宣言要らないから。無駄だから。早く殺ろうぜ?」

 

「―――ふん、望みどうり殺ってやるよ」

 

とルイオスが言うと、彼は”ゴーゴンの首”の紋が入ったギフトカードを取り出し、光と共に燃え盛る炎の弓を取り出し―――た、と思ったら消えた。

 

「・・・・・あれ?どういうことなんだ!!炎の弓が無い!??」

 

「ああ、これの事?」

と優希の指差した先には木っ端微塵になった炎の弓?だと思われる物が確かにあった。

 

「もう、いい!!死んで後悔しろ!!!!!」

と言い、ルイオスは首のチョーカーを外し、付属している装飾を掲げたかと思えば、再び消えた。

 

「あっ、手が滑った~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(棒)」

 

――パァーン――

 

「「「・・・・・・・・・・・・・はっ??????????」」」

 

順を追って説明しよう。

 

ルイオスが装飾を掲げる→その瞬間に優希が装飾を自分の足元の地面に空間移動→優希が棒読みで「あっ、手が滑った~(略)」と言い破壊→光と共に雲散霧消

 

と、いうこである。

ついでに言うならば、闘技場にいる優希以外はもれなく絶句中である。

 

「あのさ、まさかだとは思うけど・・・・・終わり?・・・・・まさかねぇ~~~~。最終兵器が開始数秒で雲散霧消なんて冗談でも笑えねえよ!?」

 

――沈黙――

 

「ゑっ、やっぱ・・・・アレが”アルゴルの魔王”だったの?そ、そんな事無いよ。・・・・無いよね?」

 

――されど、沈黙――

 

「嘘・・・・まさかの登場する前に葬り去ったの!!? 登場後→瞬殺 ならまだしも、 登場前→破壊→\(^o^)/ って新すぎるわ!!!よりによって嫌な新しい作っちゃったよ!!!??」

 

――やはり、沈黙――

 

「よし、こうなったら・・・・・・・」

 

――Take2――

 

「――――優希さん世の中そんなに都合よくできてません・・・・・・・・」

 

「Take2なんて出来ませんよ、優希さん・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

(流れ、断ち切られた・・・・・・・・orz)

 

「ルイオス、もしお前がこのままゲームで負ければ・・・・・お前達の旗印。どうなるか分かってるだろうな?」

 

(こうなったら流れを作るより、物語を進行させるの他無い!!!)

 

「・・・・な、何?」

 

不意を突かれたような声を上げるルイオス。それもそうだろう。(先程優希がトンデモ行為をしたのも違うとはいえないが、)彼らはレティシアを取り戻す為に旗印を手に入れるのではなかったのか。

 

「そんなのは後でも出来るだろ?そんなことより、旗印を盾にして即座にもう一度ゲームを申し込む。―――そうだ!次はお前達の名前を戴こうかな。あぁ、一つ言っておくよ。まず、この宮殿内の構造は全て頭にインプットされています。そして私はギフトで好きな場所へ瞬時に移動する事ができます。更に言うなら・・・・・お前がこの最奥の最上階に居る限り宮殿内の構造をどれだけ変えても無駄だよ?信じるかどうかは自由だ」

 

と、言った瞬間優希がルイオスの後ろに立った。

 

「だけど言いたい事、もう分かるよね?」

 

ルイオスの顔から一気に血の気が引いた。なぜなら宮殿内の構造を変えるなどルオオスには不可能なのだ。例えどれだけ遠くても優希は瞬時に自分の場所に来る。それにルイオスは分かっていた。尋常では無い優希の殺気の量を。自らの感覚で”勝てない”と分かっていたのだ。

 

「その二つを手に入れた後”ペルセウス”が箱庭で永遠に名も旗印も、徹底して貶め続ける。例えお前達が怒ろうが泣こうが喚こうがコミュニティの存続そのものができないくらい徹底的に。’徹底的に’だよ。・・・・それでも縋り付くのがコミュニティなんだよね?だからこそ貶めがいがあるよね?」

 

「や、やめろ・・・・・・・!」

 

ここで敗北すれば旗印を奪われる。そうなれば”ペルセウス”は決闘を断ることは出来ない。ましてや壊滅状態で戦うなど不可能だ。ルイオスは今になってようやく気がつく。自分達のコミュニティは今まさに、崩壊の危機に立っているのだと。

 

「そうなんだ。嫌なんだ――それなら方法は一つだよね?」

 

優希が小さく笑い挑発する。

 

「・・・・・お前の罪を数えろ。この”断罪の守護神”がお前を裁こう。さぁ”来い”、ペルセウス。命を懸けて」

 

自らが招いた組織に直面したルイオスは、覚悟を決めて叫んだ。

「負けられない・・・・・負けられない、負けてたまるか!!!!!」

 

コミュニティの為、敗北覚悟でルイオスは駆けるのだった。

 

 

 




やっと vsペルセウス編 が終わりましたね。

次が原作一巻のエピローグなわけですが、長いですねやっぱり。

実際、アルゴールは登場して瞬殺するか登場前に装飾を壊すか直前まで悩みました。
まぁこんなこというと”ずっと考えていたのか”というと違います。
執筆の中盤ぐらいに考え始めて、この流れでいいかな。

ぐらいの軽さですww

『お前の罪を数えろ』はいつかの特撮ヒーローのパクリです。まんまです。

何故使ったか・・・・使いたかったから。以上!


これからも読んでくれると幸いです。
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