3×3=μ's(さざんがミュ~ズ)   作:スターダイヤモンド

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基本、アニメ設定に準拠してます。
誤記脱字があったらすみません。


さざんがミュ~

 

 

~いつもの屋上~

 

 

にこ「…現時点において、A-RISEの力が、すべてにわたって優れるのは認めざるを得ないわ」

 

絵里「そうね…」

 

穂乃果「でも、やるしかないよ!」

 

にこ「わかってるわよ、そんなこと。アンタが、あぁも堂々と、優勝宣言したからにはね!」

 

穂乃果「あははは…つい勢いで…」ポリポリ

 

海未「いつも、いつも、穂乃果の言動は、思慮が無さ過ぎです!」

 

ことり「まぁまぁ、海未ちゃん…」

 

海未「…ですが…現実問題、ただ正面からぶつかっていっても、勝ち目があるとは思えないのです…」

 

希「ウチらはウチらやし、μ'sの長所をアピールすればいいんやない?μ'sに有ってA-RISEに無いものを伸ばしていくとか」

 

絵里「そんなもの…あるかしら…」

 

にこ「あるわよ!!」

 

絵里「えっ!?」

 

希「さすが部長」

 

にこ「当たり前でしょ、アタシを誰だと思ってるの?」

 

穂乃果「斉藤さんでしょ!」

 

にこ「にこよっ!!…って、いきなり、時事ネタを放り込まないで!」

 

穂乃果「いやぁ、つい…」

 

ことり「穂乃果ちゃんらしいね」

 

絵里「それで、私達の長所って…」

 

にこ「それは…」

 

一同「それは?」

 

にこ「数よ!」

 

一同「か…ず…?」

 

にこ「人数よ」

 

凛「つまり…質より量ってことかにゃ?」

 

にこ「そう言ったら身も蓋もないでしょ!!」

 

海未「確かに人数は多いですが…」

 

にこ「わかってないわねぇ。仮に彼女たち、ひとりひとりのファンが1万人ずついるとすれば」

 

穂乃果「合わせて3万人!」

 

にこ「μ'sは何人?9人でしょ。だったら、あたしたちに1万人ずつファンが付いたら?」

 

凛「9万人だぁ。その位の計算なら凛でもできるにゃ~」

 

絵里「そんな単純な話じゃないでしょ」

 

海未「それに、それは前提として、実力が対等な場合の計算です」

 

にこ「うっ…いや、まぁ、同数は言い過ぎだったわ。でも仮に3分の1でも」

 

凛「そうだにゃ~」

 

海未「それだと、3,333人×9で29,997人となり、3万人を上回るには4人足りませんが…」

 

凛「り、凛もそう言おうと…にこちゃんは算数が出来な…」

 

にこ「…」ボコボコボコ

 

凜「い、痛いにゃ~」

 

希「まぁまぁ。ウチ、にこっちの言うこと理解できるよ。これだけの人数がいて、キャラかぶりしてないんやから、上手く個性をアピールできれば、幅広いファンを得られる…ってことやろ」

 

にこ「そういうこと」

 

穂乃果「つまり、ソロ活動ってこと?」

 

絵里「にこにしては正論だけど…」

 

にこ「一言多いわよ」

 

海未「しかし、いきなり1人での活動と言われましても…私にはハードルが高過ぎます」

 

花陽「…花陽も、ちょっと…苦手かな…」

 

穂乃果「海未ちゃんは黙ってれば知的キャラでいけるし、花陽ちゃんは食いしん坊キャラがあるから全然大丈夫だよ」

 

海未「黙っていれば…とは、どういう意味ですか!?」

 

穂乃果「ほら、そうやってすぐ怒る」

 

海未「誰が怒らせてるんですか!」

 

花陽(食いしん坊キャラ…キャラ弁…そうだ、今度みんなの顔のおにぎり作ろう!)ニコニコ

 

希「ソロ活動…っていうのは大袈裟やけど、ひとりひとりのキャッチフレーズみたいなのは、あった方が良いやろね」

 

にこ「例えば『にっこにっこ…』」

 

凛「それ、聞き飽きたにゃ」

 

にこ「…」ボコボコボコボコ

 

凛「ホントのことなのに酷いにゃ~…」

 

海未(キャッチフレーズ…キャッチフレーズ…)ブツブツ

 

ことり(あ、今、海未ちゃん、妄想モードに入っちゃった…)

 

穂乃果「だったらさ、ユニットみたいなのもアリだよね!?」

 

ことり「ユニット?」

 

穂乃果「9人いるんだから、3人1組とかで」

 

真姫「お断りよ!」

 

穂乃果「えぇ~なんでよぅ…」

 

真姫「これ以上のペースで作曲なん出来ないもの」

 

ことり「あぁ~確かに、衣装もそんなに沢山は作れないかも…」

 

絵里「そうね。作詞、作曲、衣装の3人は負担が3倍になるものね」

 

凛「歌もダンスも、覚えるのが倍になるにゃ~」

 

海未(…貴方のハートを撃ち抜くラブアローシュート…いや、これじゃ、にこの2番煎じ…)ブツブツ

 

希「ユニットっていいやん」

 

真姫「希!?」

 

希「曲を作る作らない…はひとまず置いといて、手分けして広報活動するとかなら、かなり効率的やと思うけど」

 

絵里「なるほど、それも一理あるわね」

 

穂乃果「でしょ、でしょ?それならさ、色んなパターンのユニットを作っておけば、何かアクシデントがあっても困らないじゃん」

 

絵里「例えば?」

 

穂乃果「穂乃果が寝坊しちゃうとかさ」

 

海未(…インディアンデスロック…からの…ボゥ&アロー…)ブツブツ

 

穂乃果「あれ?海未ちゃんが ツッコまない?」

 

ことり(まだ妄想中…)

 

絵里「…穂乃果の寝坊は論外だけど、考えてみる価値はあるわね…」

 

ことり「実際、電車が止まっちゃうこととか、あるもんね」

 

絵里「じゃあユニットを分けるとしたら…一番簡単なのは、学年ごとかしら」

 

凛「それだと3年が2人で、2年が3人で、1年が4人で…バランス悪いにゃ~」

 

にこ「言うと思ったわよ」

 

凛「なぁ~んだ、自覚してたんにゃ」w

 

にこ「…」ボコボコボコボコ

 

凜「痛いにゃ~…」

 

真姫「毎回、毎回何してるんだか…」

 

希「…羨ましそうやね…」ボソッ

 

真姫「何でよ?」イミワカンナイ

 

希(クスッ)

 

にこ「学年別なんて、ありきたりすぎるでしょ。それなら意味無いわ」

 

希「それやったら、こんなんは?ひとつ目『にこっち、穂乃果ちゃん、凛ちゃん』」

 

絵里「…三バカ…」ポロッ

 

にこ「絵里!聞こえたわよ!今、三バカって言ったわね!」

 

絵里「えっ、言って…言ってないわよ…三バカなんて…。私はサンバカ…サンバカ…そう『サンバカーニバル』みたいに、賑やかなユニットって言おうとしただけ」

 

ことり「絵里ちゃん…それは、誤魔化しきれないと思う」

 

絵里「…やっぱり?…」

 

希「まぁ、賑やかなのは間違いないやん。μ'sのバラエティー班ってとこやね。続いて、二つ目『えりち、海未ちゃん、真姫ちゃん』の、クールビューティー班」

 

花陽「これは納得ですぅ」

 

真姫「まぁ、妥当ね」

 

穂乃果「海未ちゃんは『黙ってれば』だけどね」

 

海未(…ゴッドゴーガン束ね撃ち…)ブツブツ

 

ことり「海未ちゃん?」トントン

 

海未(ハッ)

 

ことり(まだ考えてたんだ…)

 

海未「聞いて…聞いていましたよ。えぇ、聞いていました。三バカですよね?良いと思います!」

 

穂乃果「そこに戻る?」w

 

凛「海未ちゃんに時間差で、とどめを刺されたにゃ…」

 

海未「?」

 

絵里(海未はいつからこんなキャラになっちゃったのかしら…)

 

希「…で最後は『ウチ、ことりちゃん、花陽ちゃん』。究極の癒し班やね」

 

真姫「自分で『究極の癒し班』とか言っちゃうのね」

 

花陽「ぴゃあ…恥ずかしいですぅ…」

 

凛「テレテレのかよちんも、か~わいいにゃ~」

 

花陽「うふっ!ありがと、凛ちゃん!」

 

凛「上手い具合に学年もバラけてるし、いいんじゃないかにゃ~。にこちゃんと一緒っていうのは不本意だけど」

 

にこ「アンタねぇ…って、疲れるから、もうやめとくわ…。それより、その組み合わせには大きな問題があるわね」

 

一同「問題!?」

 

にこ「絵里たちの組は、愛想が無さ過ぎる!」

 

穂乃果「おぉ!」

 

にこ「塩対応ってのも流行りっちゃあ、流行りかも知れないけど、3人全員がそれじゃ、やる気が無いようにしか見えないわよ」

 

海未「やる気はあります!ただ、なかなか表には出ませんが」

 

一同(顔芸のスペシャリストなのに…)

 

海未「…私、何かおかしなことを言いましたか?」

 

穂乃果「だ、大丈夫、なんでもないよ」

 

海未「?」

 

ことり「じゃあ、こんなのどうかな?『にこちゃんと、ことりと、凛ちゃん』で、チーム『にことりん』」

 

花陽「『にことりん』…それ、すごく可愛いですぅ」

 

穂乃果「さすが、ことりちゃん!センスいいねぇ」

 

凛「はぁあ~…また、にこちゃんと一緒にゃ」

 

にこ「いちいち、うるさいわよ」

 

穂乃果「それなら、穂乃果も思い付いたよ!穂乃果の『ほ』、希の『の』、花陽ちゃんの『か』で、チーム『ほのか』」

 

希「ウチら、穂乃果ちゃんに吸収されてるやん」w

 

花陽「花陽は『か』じゃなくて『は』なんですけど」

 

穂乃果「細かいことは気にしない」

 

海未「そういうことなら、私も負けませんよ…。海未の『U』、真姫の『M』、絵里の『E』で…チーム『UME』」

 

絵里「う…め…?」

 

真姫「梅?」

 

海未「うめ…」

 

真姫「それは、イヤ」

 

絵里「それは、私も…和のテイストは、似合わないというか…」

 

希「おっと、身内から、まさかの拒否宣言」

 

穂乃果「身内?」

 

希「偶然にも、クールビューティー組」

 

穂乃果「本当だ」

 

海未「(ゴホンゴホン)え~…UMEは撤回します…。誤りでした。なんで間違ってしまったのでしょう…正しくはこちらです。園田の『S』、絢瀬の『A』、西木野の『N』、名付けてチーム『SAN』!…真っ赤に燃える太陽!」

 

穂乃果「おぉ、太陽とは大きく出たねぇ」

 

凛「まぶしいにぁ~」

 

ことり「でも海未ちゃん…英語で太陽は『SUN』だよ」

 

海未「…さすがことりです。穂乃果や凛は騙せても、あなたには通じませんでしたか」

 

絵里「勿論、私も気付いていたわよ」

 

真姫「私も」

 

希「ウチも」

 

にこ「…」

 

花陽「僭越(せんえつ)ながら、私も…」

 

凛「かよちん、ズルイにゃ!そこは先に言って欲しかったにゃ~」

 

花陽「ごめんね、凛ちゃん」

 

海未「(ゴホンゴホン)…実は3人の『SAN』だったのです」

 

絵里「さすがにそれは苦しいわね」

 

穂乃果「…にこちゃんも太陽だと思ってたでしょ?」コソコソ

 

にこ「…さぁ次のユニット考えましょ!」

 

穂乃果 「あ、誤魔化した」

 

希「もひとつ、思い付いた。こんなんはどうやろ?東條希の『東』、南ことりの『南』、西木野真姫の『西』で、チーム『東南西(とんなんしゃ~)』」

 

穂乃果「盗難車?」

 

希「盗難車やなくて『とんなんしゃ~』。日本で言う『東西南北』やけど、麻雀やと『東南西北』で『とんなんしゃ~ぺい』って、言うんよ」

 

ことり「そっか、北(ぺい)がいないのか…」

 

穂乃果「じゃあさ、林家を連れてくる?そうすれば、全員揃うじゃん」

 

にこ「バカねぇ、そんなの連れてきたら、パー子も着いてくるに決まってるでしょ!」

 

穂乃果「そっかぁ…あははは…」

 

絵里(…何?今の話は…)

 

海未(…会話に着いていけない…。いや、それよりも麻雀にも詳しい希って一体!?)

 

ことり「真姫ちゃんと一緒って、あんまり無いね」

 

真姫「そう言えば、そうね」

 

絵里「確かに、その組み合わせは新鮮ね」

 

花陽「あの…私も考えてみたんだけど…いいかな?」

 

希「遠慮はなしやろ?」

 

花陽「うん…でわ…あんまり意味は無いんだけど、字的に綺麗かなぁ…って。『海未ちゃん』と『凛ちゃん』と『花陽』の名前を取って…『海 ・星・花』…読みは…『かいせいか』なんて」

 

希「綺麗!綺麗!花陽ちゃんらしい発想やね」

 

にこ「上から読んでも『かいせいか』。下から読んでも『かいせいか』」

 

ことり「『シースターフラワー』って読むのも素敵かな」

 

にこ(スルー!?…まぁ、いつものことだけど…)

 

希「略して『シスフラ』…いいやん!」

 

海未「そうですね。少なくとも、さっきの『うめ』なんかより、ずっと良いですね」

 

穂乃果「…まだ、引きずってるんだ…」

 

凛「やっと、かよちんと一緒になれたにぁ~」

 

絵里「このユニットだと、残るのは私たちですか」

 

穂乃果「う~ん、なんだろう、何かあるかな」

 

にこ「名前からだと、語呂合わせは、難しそうね」

 

凛「あるにゃ~」

 

絵里「ハラショー!」

 

凛「穂乃果ちゃんの『H』、絵里ちゃんの『E』、にこちゃんの『N』、続けて読むと」

 

絵里「『HEN』よ…」

 

にこ「あ~!この娘はどこまでアタシに喧嘩売ってるのよ!花陽!アンタ、どういう教育してるの!」

 

花陽(にこちゃんが、怒ってるぅ…誰か助けてぇ…)

 

海未「まだ、ありますね。共通点。…絵里は生徒会長、にこは部長、穂乃果はμ'sのリーダーです」

 

花陽「本当だ!みんな纏め役」

 

ことり「そういえば、全員、お姉ちゃんだね」

 

海未「確かに。穂乃果は普段まったくそんな素振りを見せませんが…それでも、みんなを引っ張っていく、何かそれ相応のものを、持ち合わせてるということでしょうか?」

 

にこ「ふふん…今頃あたしのカリスマ性に気付いた?」

 

真姫「3人並ぶと…絵里→長女、穂乃果→二女、にこ→三女にしか見えないけどね」

 

にこ「たまに口を開いたかと思えば…」

 

ことり「でも実際は、にこちゃんが、一番お母さんしてるんだよね。にこお母さん」チュンチュン

 

にこ「お母さんじゃなくて、お姉様でしょ…」

 

ことり「にこお姉様!」

 

にこ「呼ばなくいいから!」

 

ことり「照れない、照れない(にこちゃん可愛い)」

 

にこ(ことりと話してると、どうもペースが狂うわ…)

 

希「姉妹風ユニットって、面白そうやね」

 

海未「残ったメンバーなら私と希が長女役でしょうか?…で、あるなら二女は」

 

希「じゃんけんで勝負しよっか?」

 

海未「負けませんよ」

 

サイショハ、ミューズ ジャンケンポン!

 

海未「…」

 

希「ごめんなぁ…じゃあ、ウチんとこの二女はことりちゃんやね」

 

海未「では私は…真姫を…」

 

希「よし、次は三女や」

 

ジャンケンポン!

 

海未「…」

 

一同(…弱い…)

 

希「じゃあ、花陽ちゃん」

 

海未「仕方ないです、凛で」

 

凛「仕方ないです…って、なんか不本意~。余り物感がハンパないにゃ~」

 

希「ウチの姉妹、気付けば『究極の癒し班』になってるやん。これは単なる偶然じゃなく、スピリチュアルな導きやね」

 

海未「…じゃんけんに勝てさえすれば、私もことりと花陽の癒しパワーを得られたのに…」

 

真姫「なによぅ、私じゃ不満なわけ?」イミワカンナイ

 

海未「いえ、こうなったからには、不肖、園田海未。2人の身元を引き受け、全身全霊をもって、立派に成長させてみせますわ」

 

ことり「海未ちゃん…」

 

絵里(海未もカテゴリーとしては、バラエティー班でいいんじゃないかしら…)

 

真姫「そもそも、これまでのユニットは、私のチャームポイントが活かされてないじゃない!」

 

穂乃果「チャームポイント?」

 

にこ「今、自分でチャームポイントとか言ったわ」

 

真姫「う、うるさいわねぇ!言葉の弾みよ…」

 

凛「真姫ちゃんのチャームポイントと言えば…無愛想…タカビー…意地っ張り…」

 

ことり「凛ちゃん、それは単なる悪口だよ」

 

花陽「えっと、その…歌が上手いし、ピアノのも弾けるし、お金持ちで別荘もあって…THE お嬢様…かな」

 

真姫「当然でしょ」

 

穂乃果「それなら、ことりちゃんも海未ちゃんも負けてないよね!」

 

ことり「ことりのとこは、別に…」

 

穂乃果「え~っ、だって理事長の娘だよ!理事長の!それって、やっぱりお嬢様だよねぇ」

 

ことり「そうかな…」

 

穂乃果「それに海未ちゃんちだって、日舞の家元の娘だからね。おウチもさ、時代劇に出てくるお屋敷みたいだもん」

 

海未「それほどでも…」

 

希「確かに、その3人はお嬢様やわ」

 

穂乃果「それに比べて穂乃果と言えば、実家は小さな饅頭屋…」

 

絵里「穂乃果、そんなことを言ってはいけないわ。とっても素敵な和菓子屋さんじゃない」

 

穂乃果「わかってるけどさぁ、もう、お饅頭は飽きたよぅ」

 

絵里「!!…それで貴方はパンばかり食べてるの?」

 

穂乃果「いいんじゃん、別に…。凛ちゃんだって、ラーメンばっか食べてるし、かよちゃんだって、ご飯ばっか食べてるもん」

 

花陽「なんと、急に振ってきましたね」

 

凛「とばっちりにゃ~」

 

希「なら、その3人は、ズバリ…チーム『炭水化物』やね」

 

穂乃果「…さすがに、そのネーミングは…ちょっと…」

 

にこ「要、ダイエットって感じ?」

 

凛「凛は、無縁だけどね」

 

花陽「凛ちゃんは太らない体質だもんね」

 

一同(…うらやましい…)

 

希「… ダイエット…ダイエット…」ニヤッ

 

絵里(あ、今、良からぬことを考えてる…)

 

希「3人組にはならんのやけど…『にこっち』『穂乃果ちゃん』『海未ちゃん』『真姫ちゃん』『凛ちゃん』で1組、『ウチ』『えりち』『ことりちゃん』『花陽ちゃん』で1組。仮に、にこっちたちを『フラット5(ファイブ)』、ウチらを『B.Q.B』と名付けよう!!」

 

にこ「何のくくり?」

 

希「胸に手を当ててみればわかるやん」

 

にこ「胸に手を…」

 

一同(…)

 

一同(…)

 

にこ(ハッ!)

 

希「どうやら気付いたみたいやね」

 

穂乃果「にこちゃん、わかったの?フラット5って、なに?」

 

にこ「『平らな5人』って意味よ!」

 

穂乃果「平らな?どこが?」

 

にこ「あんたも相当ニブイわね…」

 

凛「凛はわかったにゃ~。おっぱいのことだぁ」

 

にこ「せめてバストって言いなさいよ!」

 

穂乃果「…」ジロジロ

 

真姫「なによ…」

 

凛「?」

 

海未「…」

 

穂乃果「なるほど…」ニヤニヤ

 

にこ「アンタもこっちの組でしょうが!」

 

穂乃果「そうかな?少なくとも、にこちゃんや凛ちゃんよりは」

 

にこ「アタシを基準にしてどうするのよ」

 

凛「…で、B.B.Qって、なんなんにゃ?」

 

穂乃果「バーベキューでしょ?焼肉?」

 

希「B.B.Qやなくて、B.Q.B。文字通り『ボンッ、キュッ、ボンッ』やね」

 

穂乃果「…納得…」

 

海未「希は破廉恥です。胸の大きさで人を分けるなんて、最低です。ゲスの極みです。そもそも、私とことりでは、そこまで差はないハズです。いや、むしろスリーサイズは同じと言っても良いくらいです」

 

穂乃果「そうだっけ?」

 

海未「穂乃果も知ってるハズです。私とことりは、身長、ウエスト、ヒップの3つがまったく同じだということを!」

 

一同(スリーサイズってそれかい!!)

 

穂乃果「だからバストが」

 

海未「…バストは…たったの4㎝しか違いません」

 

にこ「意外と往生際が悪いのね」

 

凛「もっと差があるようにみえるにゃ。…サバを読んで…」

 

海未「サバなど読んでおりません!ましてや、カツオもワカメも呼んでません!」

 

穂乃果「そんなに動揺しなくても…」

 

希「…実はウチ、前から疑問に思ってたことがあってな…ことりちゃんの胸は、もう少し大きいんやないかな」

 

凛「逆サバ?」

 

希「ウチの長年のワシワシ経験からして間違いない!公式プロフィールより、3㎝大きい」

 

穂乃果「そうなの?そうなの?」

 

ことり「え~っと…そこは秘密ってことで、いいんじゃないかなぁ…」チュンチュン

 

一同(否定しないんだ…)

 

希「ついでに言うと、花陽ちゃんもプロフィールより、大きいやろ?まぁ、花陽ちゃんの場合は、成長した…が、正しい表現なんやけど 」

 

凛「そうなの?かよちん」

 

花陽「え…あの…その…確かにちょっと、下着がきつくなったというか…あ、でも、太ったのかもで…」

 

希「体重管理はしっかりしてるやん。その中できつくなったんなら、やっぱ大きくなってる証拠やん」

 

花陽「えぇ…まぁ…そうなの…かな…」

 

希「花陽ちゃんは、育ち盛りやし、まだまだ大きくなるかも知れんね」

 

凛「おっぱいの大きなかよちん、大好きにゃ~」

 

希「サイズの合わないブラは、身体に良くないんよ。肩こりや腰痛にも繋がるし。…そうだ!今度一緒に買い物行かへん?花陽ちゃんにピッタリの、可愛いブラ選んであげるから」ニヤ

 

花陽「えっ…は、はい!お願いします!」ワクワク

 

絵里(!!…なんだろう、一瞬、希の顔に悪魔を見たわ…)

 

真姫(ヤダッ…花陽が汚されていくようで怖い…)

 

海未「…あぁ、ことりとの差は7㎝…」

 

穂乃果「海未ちゃん、女の魅力は胸だけじゃないんだから、いつまでも落ち込まないで」

 

絵里「その通りです」

 

にこ「あんたが言うと、嫌味にしか聞こえないわよ。…まあ、にこはこのスタイルだから、にこであるわけで…胸があっても邪魔なだけし」

 

凛「凛もとっくに諦めてるし」

 

穂乃果「穂乃果も」

 

海未「そうですね。胸が大きすぎたら、弓が引けなくなりますから」

 

真姫「私もどうでもいいことなんだけど」

 

凛「…真姫ちゃん…一応…念のために訊くんだけど…おっぱいの大きくなる薬ってないのかにゃ?」

 

真姫「そんなの、あるわけないじゃない!あったら私が先に…じゃない、みんなに教えてあげるわよ…」

 

穂乃果(ないのか…)

 

海未(ないのですか!)

 

にこ(なによ!真姫も気にしてるんじゃん!素直じゃないねぇ…)

 

凛「凛はかよちんのおっぱいで我慢するにぁ」シクシク

 

真姫「凛!一人占めは許さないんだから!」

 

花陽「凛ちゃん…真姫ちゃん…こんな花陽のでいいなら、いつまでも触っていいから、喧嘩しないでぇ…」

 

ことり(海未ちゃん…今日は荒れそうだなぁ…先にひとりで帰ろうかなぁ…)

 

 

 

どよ~ん…

 

 

 

ことり「今日は練習って感じじゃなくなっちゃったね…」

 

絵里「ちょっと、希!責任取りなさいよ!貴方が胸のサイズの話なんかして煽るから…って、希?…いない!…逃げたわね!」

 

 

 

希(意外とみんな、気にしてたんやなぁ…。だったら明日から『ワシワシされると大きくなるよ』って言ったら、やらしてくれるやろか?)ニヤニヤ

 

 

 

~fin~

 




初めての投稿です。
4歳の娘がラブライブにはまってて、今更ながら一緒に見始めました。
なので、出尽くしたネタかも知れませんが、ご容赦願います。

※穂乃果を穂乃香と書いていましたので、修正致しました。

この作品の内容について

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  • 1話、1話分けた方がいい
  • Aqoursの話が少ない!

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