3×3=μ's(さざんがミュ~ズ)   作:スターダイヤモンド

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μ's × Aqours その8

 

 

 

【夢の超人タッグ風⑤】

 

実況「さぁ!準決勝第2試合!『スワン&ドルフィン』vs『マッキーマリー』」

 

にこ「やるのね…」

 

実況「一応」

 

穂乃果「一応なんだ…」

 

実況「特に感想もご意見も頂いてませんので…完全に趣味の世界ですが…まぁ、最後まではお伝えしてみようかと…」

 

にこ「世の中なんて、そんなもんよ…。いいのよ、自己満足で…」

 

実況「…はい…」

 

一同(にこちゃんが言うと、すごく重く感じる)

 

 

 

実況「では、本題に戻りましょう。リング上、スタンバイしているのは…松浦果南と西木野真姫!…さあ、決勝に勝ち進むのはどちらのチームか?…今、高らかにゴングがが打ち鳴らされたぁ!」

 

 

 

一同「!!」

 

「おっと?いきなり飛び込んでいったのは真姫!『ウエスタンマキアット』をぶちかましていく!」

 

ダイヤ「果南さん!?」

 

実況「果南の起き上がり際…今度は背後から…改良型『二式のマキアット』だぁ!…そして倒れたところにエルボーを落とす!毒針ならぬ『注射針』殺法!」

 

凛「スタン=ハンセンみたいにゃ…」

 

にこ「真姫、飛ばしてるわね」

 

希「持久戦になったら、勝ち目が薄いからやない?」

 

実況「さらに…果南の右腕を固めていく…これは…『マ・キーロック』だ!」

 

海未「渋いです」

 

実況「ギリギリと腕を締め上げていく真姫…だが…果南、脚でうまく反動をつけて後方に回転すると…な、なんと真姫をぶら下げたまま立ち上がった!!」

 

一同「おぉ!」

 

実況「そして、真姫を持ち上げると…リングに叩きつけるぅ!」

 

凛「アンドレみたいにゃ!」

 

ダイヤ「さすが果南さんだわ!」

 

善子「筋肉バカ!」

 

花丸「パワーはNo.1ズラ…」

 

実況「真姫、ここは素早く鞠莉にタッチ!あ、リングインと同時に『オハ・ランニングネックブリーカードロップ』!仕掛けが早い!さらに頭を掴んで、立ち上がらせると…フロントから『マリーアントワ・ヘッド』だ!」

 

一同「…」

 

実況「そして…勢いをつけて『投げっぱなしのブレーンバスター』…からの…『地獄の断頭台(ギロチンドロップ)』!!」

 

凛「ブロディみたいにゃ…」

 

にこ「いちいち例えが古いわよ…」

 

実況「鞠莉、素早くカバーに入る!カウント、ワン!…ツ…いや、ここは果南、簡単に撥ね飛ばした」

 

千歌「さすが果南ちゃん!」

 

実況「だがすぐに…今度は鞠莉、仰向けの果南の上体を起こし、後ろから…『スリーパーホールド』に入った!これは…」

 

ダイヤ「『リジ・チョークスリーパー』ですわ」

 

実況「なるほど」

 

ダイヤ「ちなみに私も『セイトカイ・チョークスリーパー』が使えます」

 

穂乃果「だったら、絵里ちゃんも使えるんじゃないかな?」

 

にこ「それを言うならアタシも『ブ・チョークス…』」

 

実況「鞠莉、絞め上げながら…果南を自陣に引っ張り込みます。絵里にタッチをさせない!ターゲットを果南に絞ったか?」

 

にこ「スルーするなぁ!」

 

希「う~ん…ウチには逆に果南ちゃんが、露払いしてるように見えるんやけどなぁ…」

 

実況「露払い?」

 

希「うまく言えんのやけど…」

 

実況「グイグイと鞠莉の腕が、果南の首筋に食い込んでいく!反対側のエプロンでは、絵里が心配そうに果南を見つめている。…それを知ってか知らずか?鞠莉、ここまではいいペース。元祖『ハラショー』の前で『小原SHOW』を見せつけている」

 

凛「…そのシャレは寒いにゃ…」

 

実況「…」

 

花丸「シャレは別として…果南ちゃんと言えども、これは苦しいズラ」

 

実況「しかし…なんということでしょう!果南、ブリッジの要領で…立ち上がっていく!…驚くべきスタミナ!恐るべきパワー!」

 

にこ「化け物ね」

 

海未「はい…」

 

実況「果南、身体を揺すって、鞠莉の腕を外したぁ!そして…あぁっと『バックブロー』!鞠莉、ふっ飛ぶ!!」

 

千歌「『松・裏拳』だ!」

 

実況「鞠莉、信じられないという表情!ここで、再び、真姫にスイッチ!…果南は…まだリング上…タッチはしない!」

 

にこ「ふん!気に入らないわね…余裕かましすぎじゃない?」

 

希「いや、にこっち…」

 

にこ「なに?」

 

希「…ごめん…なんでもあらへん…」

 

にこ「?」

 

海未「もしかして絵里の調子が悪いのでしょうか…」

 

希(さすが海未ちゃんやね。実はウチもおんなじことを思っとったんよ…)

 

実況「さて…リングインした真姫ですが…ちょっと攻め手がないか…距離を取って様子を窺います」

 

穂乃果「海未ちゃんなら、どう攻略する?」

 

海未「…残念ながら…糸口が見えません。真姫に『飛び道具』でもあれば別ですが…」

 

穂乃果「打つ手なし?」

 

海未「…しかし…仕掛けないことには始まりません…」

 

凛「当たって砕ける?」

 

にこ「砕けちゃダメじゃない!」

 

海未「いえ、それくらいの覚悟は必要かと…」

 

善子「そうよ…それくらい強いってこと!」

 

希「そうやね。そやからウチらは、精神的に追い込む作戦に出たんやけど…」

 

実況「おっと!この展開に痺れを切らしたか?果南が前に出た!真姫、意表を突かれたようだ!簡単に背後に廻り込まれ…『スキュー・バックドロップ』を喰らったぁ」

 

千歌「『松・裏投げ』!」

 

実況「そして果南、間髪入れず『ドルフィンキック』を浴びせていく!これは効いているぞ!」

 

にこ「真姫ちゃん!」

 

実況「真姫、鞠莉にタッチを求めにいくが…果南、逃がさない。自陣に引きずり込み…コーナーに押し付けたぁ!さぁ、そしてフィニッシュホールド『ドルフィン・エンドルフィン』に…」

 

 

 

一同「!!」

 

 

 

実況「あ~!!ここで起死回生のカウンター『マキアージュ・デ・レ・モー(死の化粧)』だぁ!!まだ、勝負を諦めていなかったぁ!」

 

海未「狙っていましたね」

 

実況「西木野真姫、渾身の一撃!果南、もんどり打って倒れたぁ!…真姫、チャンスだ!…あ、いや、しかし、これ以上の力は残されていないか?追撃の一手が出ない…。この隙に…果南はここでようやく絵里にタッチ!」

 

一同「…」

 

実況「絵里、いきなり真姫を抱え上げると…あぁっと『デス・バレエ・ボム』だぁ!…真姫、立ち上がれない!!…堪らず鞠莉が助けに入るが…『スワン・プラスワン』で返り討ちにしたぁ!これはマッキーマリー、大ピンチ!!」

 

一同「強い!」

 

実況「絵里、真姫の身体をコーナーポストに座らせ…果南にタッチ!何をする気だ?」

 

 

 

μ's組「真姫ちゃん!」

 

Aqours組「果南ちゃん!」

 

 

 

実況「うわぁ!なんとここから『ウラカン・ラナ・インベルティダ』を決めたぁ!」

 

千歌「これは…『松…浦果南・ラナ・インベルティダ』だよ!!」

 

実況「うまい!!」

 

にこ「まさか、これが言いたい為だけに、このシリーズを始めたんじゃないでしょうね?」

 

 

 

実況「…」

 

 

 

にこ「図星か~い!」

 

 

 

実況「そのまま、カウントが入る!…ワン!…ツー!…スリー!」

 

 

 

一同「あっ…」

 

 

 

実況「しょ…勝負あり!スワン&ドルフィン、鮮やかなフォール勝ち!…序盤は…マッキーマリーがペースを握ったかに見えましたが…終わってみればスワン&ドルフィンの圧勝でした!特に松浦果南のスピード、パワー、スタミナが目立つ試合でした」

 

希「これはちょっと反則級の強さやね」

 

実況「そういう訳で、決勝戦はザ・ミラーvsスワン&ドルフィンとなりました」

 

梨子「スピードだけなら、曜ちゃんも負けてないと思うけど…」

 

凛「お米ーター満タンのかよちんなら、パワーも負けない気がするけど…」

 

 

 

一同「…」

 

 

 

穂乃果「で、でも、何が起こるかわからないよ!」

 

希「そうやね。そう簡単には…ウチのカードも…」

 

花丸「その件(くだり)は、もういいズラ…」

 

希「…」

 

にこ(この娘、おっとりしてる割には、意外とハッキリ言うのよねぇ…)

 

実況「音乃木坂体育館からお伝えして参りました準決勝2試合目ですが、そろそろ時間となりました。…ではまた決勝戦でお会いしましょう。…それでは、この辺で失礼致します。さようなら…」

 

 

 

 

 

ことり「…一言もセリフがなかったちゅん…」

 

ルビィ「ル、ルビィもです…」

 

 

 

 

 

~つづく~

 

この作品の内容について

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  • 普通
  • つまらない
  • 1話、1話分けた方がいい
  • Aqoursの話が少ない!

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