【夢の超人タッグ風⑤】
実況「さぁ!準決勝第2試合!『スワン&ドルフィン』vs『マッキーマリー』」
にこ「やるのね…」
実況「一応」
穂乃果「一応なんだ…」
実況「特に感想もご意見も頂いてませんので…完全に趣味の世界ですが…まぁ、最後まではお伝えしてみようかと…」
にこ「世の中なんて、そんなもんよ…。いいのよ、自己満足で…」
実況「…はい…」
一同(にこちゃんが言うと、すごく重く感じる)
実況「では、本題に戻りましょう。リング上、スタンバイしているのは…松浦果南と西木野真姫!…さあ、決勝に勝ち進むのはどちらのチームか?…今、高らかにゴングがが打ち鳴らされたぁ!」
一同「!!」
「おっと?いきなり飛び込んでいったのは真姫!『ウエスタンマキアット』をぶちかましていく!」
ダイヤ「果南さん!?」
実況「果南の起き上がり際…今度は背後から…改良型『二式のマキアット』だぁ!…そして倒れたところにエルボーを落とす!毒針ならぬ『注射針』殺法!」
凛「スタン=ハンセンみたいにゃ…」
にこ「真姫、飛ばしてるわね」
希「持久戦になったら、勝ち目が薄いからやない?」
実況「さらに…果南の右腕を固めていく…これは…『マ・キーロック』だ!」
海未「渋いです」
実況「ギリギリと腕を締め上げていく真姫…だが…果南、脚でうまく反動をつけて後方に回転すると…な、なんと真姫をぶら下げたまま立ち上がった!!」
一同「おぉ!」
実況「そして、真姫を持ち上げると…リングに叩きつけるぅ!」
凛「アンドレみたいにゃ!」
ダイヤ「さすが果南さんだわ!」
善子「筋肉バカ!」
花丸「パワーはNo.1ズラ…」
実況「真姫、ここは素早く鞠莉にタッチ!あ、リングインと同時に『オハ・ランニングネックブリーカードロップ』!仕掛けが早い!さらに頭を掴んで、立ち上がらせると…フロントから『マリーアントワ・ヘッド』だ!」
一同「…」
実況「そして…勢いをつけて『投げっぱなしのブレーンバスター』…からの…『地獄の断頭台(ギロチンドロップ)』!!」
凛「ブロディみたいにゃ…」
にこ「いちいち例えが古いわよ…」
実況「鞠莉、素早くカバーに入る!カウント、ワン!…ツ…いや、ここは果南、簡単に撥ね飛ばした」
千歌「さすが果南ちゃん!」
実況「だがすぐに…今度は鞠莉、仰向けの果南の上体を起こし、後ろから…『スリーパーホールド』に入った!これは…」
ダイヤ「『リジ・チョークスリーパー』ですわ」
実況「なるほど」
ダイヤ「ちなみに私も『セイトカイ・チョークスリーパー』が使えます」
穂乃果「だったら、絵里ちゃんも使えるんじゃないかな?」
にこ「それを言うならアタシも『ブ・チョークス…』」
実況「鞠莉、絞め上げながら…果南を自陣に引っ張り込みます。絵里にタッチをさせない!ターゲットを果南に絞ったか?」
にこ「スルーするなぁ!」
希「う~ん…ウチには逆に果南ちゃんが、露払いしてるように見えるんやけどなぁ…」
実況「露払い?」
希「うまく言えんのやけど…」
実況「グイグイと鞠莉の腕が、果南の首筋に食い込んでいく!反対側のエプロンでは、絵里が心配そうに果南を見つめている。…それを知ってか知らずか?鞠莉、ここまではいいペース。元祖『ハラショー』の前で『小原SHOW』を見せつけている」
凛「…そのシャレは寒いにゃ…」
実況「…」
花丸「シャレは別として…果南ちゃんと言えども、これは苦しいズラ」
実況「しかし…なんということでしょう!果南、ブリッジの要領で…立ち上がっていく!…驚くべきスタミナ!恐るべきパワー!」
にこ「化け物ね」
海未「はい…」
実況「果南、身体を揺すって、鞠莉の腕を外したぁ!そして…あぁっと『バックブロー』!鞠莉、ふっ飛ぶ!!」
千歌「『松・裏拳』だ!」
実況「鞠莉、信じられないという表情!ここで、再び、真姫にスイッチ!…果南は…まだリング上…タッチはしない!」
にこ「ふん!気に入らないわね…余裕かましすぎじゃない?」
希「いや、にこっち…」
にこ「なに?」
希「…ごめん…なんでもあらへん…」
にこ「?」
海未「もしかして絵里の調子が悪いのでしょうか…」
希(さすが海未ちゃんやね。実はウチもおんなじことを思っとったんよ…)
実況「さて…リングインした真姫ですが…ちょっと攻め手がないか…距離を取って様子を窺います」
穂乃果「海未ちゃんなら、どう攻略する?」
海未「…残念ながら…糸口が見えません。真姫に『飛び道具』でもあれば別ですが…」
穂乃果「打つ手なし?」
海未「…しかし…仕掛けないことには始まりません…」
凛「当たって砕ける?」
にこ「砕けちゃダメじゃない!」
海未「いえ、それくらいの覚悟は必要かと…」
善子「そうよ…それくらい強いってこと!」
希「そうやね。そやからウチらは、精神的に追い込む作戦に出たんやけど…」
実況「おっと!この展開に痺れを切らしたか?果南が前に出た!真姫、意表を突かれたようだ!簡単に背後に廻り込まれ…『スキュー・バックドロップ』を喰らったぁ」
千歌「『松・裏投げ』!」
実況「そして果南、間髪入れず『ドルフィンキック』を浴びせていく!これは効いているぞ!」
にこ「真姫ちゃん!」
実況「真姫、鞠莉にタッチを求めにいくが…果南、逃がさない。自陣に引きずり込み…コーナーに押し付けたぁ!さぁ、そしてフィニッシュホールド『ドルフィン・エンドルフィン』に…」
一同「!!」
実況「あ~!!ここで起死回生のカウンター『マキアージュ・デ・レ・モー(死の化粧)』だぁ!!まだ、勝負を諦めていなかったぁ!」
海未「狙っていましたね」
実況「西木野真姫、渾身の一撃!果南、もんどり打って倒れたぁ!…真姫、チャンスだ!…あ、いや、しかし、これ以上の力は残されていないか?追撃の一手が出ない…。この隙に…果南はここでようやく絵里にタッチ!」
一同「…」
実況「絵里、いきなり真姫を抱え上げると…あぁっと『デス・バレエ・ボム』だぁ!…真姫、立ち上がれない!!…堪らず鞠莉が助けに入るが…『スワン・プラスワン』で返り討ちにしたぁ!これはマッキーマリー、大ピンチ!!」
一同「強い!」
実況「絵里、真姫の身体をコーナーポストに座らせ…果南にタッチ!何をする気だ?」
μ's組「真姫ちゃん!」
Aqours組「果南ちゃん!」
実況「うわぁ!なんとここから『ウラカン・ラナ・インベルティダ』を決めたぁ!」
千歌「これは…『松…浦果南・ラナ・インベルティダ』だよ!!」
実況「うまい!!」
にこ「まさか、これが言いたい為だけに、このシリーズを始めたんじゃないでしょうね?」
実況「…」
にこ「図星か~い!」
実況「そのまま、カウントが入る!…ワン!…ツー!…スリー!」
一同「あっ…」
実況「しょ…勝負あり!スワン&ドルフィン、鮮やかなフォール勝ち!…序盤は…マッキーマリーがペースを握ったかに見えましたが…終わってみればスワン&ドルフィンの圧勝でした!特に松浦果南のスピード、パワー、スタミナが目立つ試合でした」
希「これはちょっと反則級の強さやね」
実況「そういう訳で、決勝戦はザ・ミラーvsスワン&ドルフィンとなりました」
梨子「スピードだけなら、曜ちゃんも負けてないと思うけど…」
凛「お米ーター満タンのかよちんなら、パワーも負けない気がするけど…」
一同「…」
穂乃果「で、でも、何が起こるかわからないよ!」
希「そうやね。そう簡単には…ウチのカードも…」
花丸「その件(くだり)は、もういいズラ…」
希「…」
にこ(この娘、おっとりしてる割には、意外とハッキリ言うのよねぇ…)
実況「音乃木坂体育館からお伝えして参りました準決勝2試合目ですが、そろそろ時間となりました。…ではまた決勝戦でお会いしましょう。…それでは、この辺で失礼致します。さようなら…」
ことり「…一言もセリフがなかったちゅん…」
ルビィ「ル、ルビィもです…」
~つづく~
この作品の内容について
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1話、1話分けた方がいい
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Aqoursの話が少ない!