3×3=μ's(さざんがミュ~ズ)   作:スターダイヤモンド

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μ's × Aqours その13

 

 

 

 

【ドラフト会議①】

 

にこ「ドラフト会議をするわよ」

 

希「突然やね」

 

にこ「野球のドラフトを見てたら、やってみたくなったの」

 

絵里「さすが、にこね。それで…何をどうするのかしら」

 

にこ「そうね…『アタシたちがトーク番組を持つことになったら』…っていう体(てい)で…」

 

絵里「MC?」

 

希「『ア○トーーーク』でたまに観るヤツやん」

 

にこ「ネタバレだから!!」

 

希「それは別にいいやろ…」

 

絵里「それで…具体的には?」

 

にこ「まずは、それぞれの冠番組のタイトルを決めるとこからね!」

 

絵里「冠番組のタイトル?」

 

 

 

にこ「『ニコニーの笑顔でにこにこんにちは』とか」

 

 

 

希「完全にNHKの午後枠やね」

 

絵里「ラジオ番組のワンコーナーっぽいかも」

 

 

 

にこ「た、例えばよ、例えば!…それで…その次はアシスタントとゲスト…もしくはコメンテーターを決めていくのよ」

 

絵里「つまり自分が司会しやすい娘をチョイスする…ってことね?」

 

にこ「そういうこと!もし被ったら、抽選ってことで」

 

絵里「なるほど。結構、好み…っていうか私たちの個性が出そうね」

 

希「そうやね」

 

にこ「選択は自分以外に5回。アシスタント1人で、その他が4回」

 

絵里「合計5人ね」

 

にこ「並び順は…こんな感じね」      

 

 

 

ア 司  ゲ ゲ ゲ ゲ

シ 会  1 2 3 4

 

 

 

にこ「選択する順番はまかせるわ」

 

絵里「選択する順番?」

 

にこ「アシスタントから獲ろうと、ゲストから獲ろうと構わない…ってこと」

 

絵里「そういうことね」

 

希「どこの役割をしてもらうにせよ、欲しい娘は早めに獲らんとあかん…ってことやね」

 

にこ「因みに…残念ながら『にこにー』は指名できないから…」

 

 

 

希「…」

 

絵里「…」

 

 

 

にこ「黙られるのが一番堪えるわ…」

 

 

 

希「それで、にこっち…指名できるメンバーは誰なん?」

 

にこ「えっ?あぁ…あんまり範囲を広げすぎても収集がつかなくなるから…μ'sとAqoursでいいんじゃない?…性格とか設定はアニメ版準拠ってことで」

 

絵里「わかったわ」

 

にこ「じゃあ、さっそくタイトルから考えるわよ」

 

 

 

 

 

 

にこ「できた?」

 

希「バッチリや」

 

絵里「いいんじゃないかしら」

 

 

 

にこ「それじゃあ、まずはアタシから番組名を発表するわね…じゃーん!…『ラブにこ☆アイドルらぼらとりー』」

 

 

 

希「…ベタやね…」

 

絵里「…ね…」

 

 

 

にこ「こういういうのは、パッと内容がわかった方がいいの!変に凝ってもダメなの。シンプル イズ ベストよ」

 

希「にこっちらしい…って言えばそうなんやけど」

 

絵里「実際CS放送とかでありそうだわ」

 

希「万人受けはせんやろうね」

 

にこ「そういうアンタは、どんな番組にしたのよ」

 

 

 

希「ウチ?…ウチは…『希のノゾキ見 純EYEレンズ』や!」

 

 

 

にこ「アンタだってベタじゃない」

 

絵里「番組名からして…人間観察的なアレかしら」

 

希「う~ん、もう少しスピリチュアル寄りかも」

 

にこ「なによ?スピリチュアル寄りって」

 

希「ミステリーとか怪奇現象とか、運命とか…そんなんも取り上げる感じ?」

 

絵里「じゃあ、どっちかって言うと『アンビリー○ボー』に近い?」

 

希「…かもやね…。えりちは?」

 

絵里「私は…2人とは名前の付け方が少し違うわ」

 

希「どんなん?」

 

 

 

絵里「私のは『ERI The Best ゙Tea Room゙』よ」

 

 

 

にこ「エリザベス?」

 

絵里「エリ・ザ・ベス『ト』…よ。まぁ、多少は狙った感はあるけど…」

 

希「いや、狙ったとしか思えんのやけど…」

 

絵里「…そ、それはどうでもいいじゃない…」

 

にこ「どんな番組なのよ」

 

絵里「そうねぇ。ファッションとかスイーツとか…そういう話題でガールズトークを繰り広げる感じかしら…新作のチョコレートとか?」

 

にこ「らしい…って言えばらしいけど、インパクトに欠けるわね」

 

絵里「いいじゃない、私の番組なんだから」

 

希「ほな、タイトルも出揃ったことやし…抽選と参りますか?」

 

にこ「そうね」

 

絵里「順番はどうするの?」

 

にこ「本来はウェーバー方式って言って、成績の悪い順からだけど…どうせ背の低い順とか、胸の小さい順…とか言ったって納得しないんだろうから、ここは公平にじゃんけんして…負けた人からね」

 

絵里「わかったわ」

 

希「負けた人からやね…」

 

 

 

 

 

 

≪第1巡希望選択選手…『希のノゾキ見 純EYEレンズ』…『黒澤ダイヤ…浦の星女学院…3年』≫

 

 

 

にこ(!?)

 

絵里(!?)

 

 

 

にこえり(凛かと思ったわ)

 

 

 

≪第1巡希望選択選手…『ERI The Best ゙Tea Room゙』…『黒澤ダイヤ…浦の星女学院…3年』≫

 

 

 

にこ(!?)

 

希(!?)

 

 

にこ(ことりじゃないの?)

 

希(ことりちゃんやと思ったわ)

 

 

 

≪第1巡希望選択選手…『ラブにこ☆アイドルらぼらとりー』…『黒澤ダイヤ…浦の星女学院…3年』≫

 

 

 

絵里(!?)

 

希(!?) 

 

 

絵里(花陽じゃないの?)

 

希(花陽ちゃんやないん?)

 

 

 

にこ(ちっ!最悪のスタートね…まさかふたりして真っ先にダイヤを指名するなんて…)

 

 

 

 

 

 

ヒデコ「ここからは私たちが中継いたします」

 

フミコ「よろしくお願いしま~す」

 

ミカ「しま~す」

 

 

 

にこ「唐突ね」

 

希「…やね…」

 

絵里「…ね…」

 

 

 

ヒデコ「早速ですが、フミコさん。この指名についてはどう思われますか?黒澤姉が重複指名されましたが」

 

フミコ「矢澤さんの番組名から、彼女がどこかで指名されることは充分考えられたことではありますが、絢瀬さん、東條さんがここで指名するのは驚きですね」

 

ヒデコ「『矢澤さんの番組つぶし』でしょうか?」

 

フミコ「いえ、それはないと思います…」

 

ミカ「はい、そのあたりの心境を、まずは東條さんに訊いてみたいと思います」

 

ヒデコ「お願いします」

 

 

 

ミカ「東條さんの番組名から考えて、この黒澤姉の指名はすごく意外に思うのですが」

 

希「う~ん…ウチらみたいな性格の娘ばっかり集めてしまうと、番組がグダグダになってしまうやん。ちゃんと場を仕切れるアシスタントが欲しかったんよ」

 

ミカ「なら、園田さんという選択肢もあったと思いますが?」

 

希「リリホワ色が強くなるやん。それはアカンかな…」

 

ミカ「なるほど…」

 

 

 

ヒデコ「そういう自覚はあったわけですね」

 

フミコ「そのようですね」

 

 

 

ミカ「続きまして、絢瀬さんです」

 

絵里「詳しいことは言えないけど、希もにこも、違う娘を指名すると思ったから…」

 

ミカ「裏をかいて、1本釣りを狙ったと?」

 

絵里「そういうことになるわね…」

 

ミカ「どういう役割をお願いしますか?」

 

絵里「そうね…番号で言うと④のところかしら…。離れた席にいても、ちゃんと話を聴いててくれそうだから…」

 

ミカ「なるほど…」

 

 

 

ヒデコ「ポジションは違えど、ふたりとも番組を作る上での基礎固めとしての指名…ということですね」

 

フミコ「そういうことになりますね…」

 

 

 

ミカ「最後は矢澤さんです…。1位指名、黒澤姉が被りました…」

 

にこ「そうね。こっちも作戦があるから、やたらなことは言えないけど…正直、ふたりとも指名するなんて考えてもいなかったわ。でも、四の五の言っても仕方ない…ラブライブ本戦の出演順で、オーラスを引き当てた運の強さを見せてあげるわ」

 

希「ほう!このスピリチュアルラッキーガールに勝とうなんて…にこっちもいい度胸してるやん!」

 

にこ「ふん!」

 

 

 

ヒデコ「では、お三方とも…抽選箱からカードを引いてください!」

 

 

 

希「…」

 

絵里「…」

 

にこ「…」

 

 

 

ヒデコ「開けてください!」

 

 

 

希「!!」

 

絵里「…」

 

にこ「…」

 

 

 

ヒデコ「あぁ!どうやら当たりを引いたのは、東條さんのようです!」

 

 

 

希「スピリチュアルやね!!」

 

 

 

にこ「見間違いじゃないの?」

 

希「真中監督やないから…」

 

絵里「そう…まぁ、いいわ…」

 

 

 

ヒデコ「それでは絢瀬さん、矢澤さん…改めて指名をお願いします」

 

絵里「わかったわ」

 

にこ「…仕方ないわねぇ…」

 

 

 

 

≪第1巡希望選択選手… 『ERI The Best ゙Tea Room゙』…『南ことり…音ノ木坂学院…2年』≫

 

 

 

≪第1巡希望選択選手…『ラブにこ☆アイドルらぼらとりー』…『西木野真姫…音ノ木坂学院…1年』≫

 

 

 

ヒデコ「あぁっと!なんと矢澤さん、外れ1位は西木野さんを指名!」

 

フミカ「これは番組の構成とか関係なく、私利私欲で獲りに行きましたね」

 

 

 

にこ「ほっといてよ」

 

 

 

ミカ「絢瀬さん、南さんの指名は計画通り?」

 

絵里「そうね。女子力を前面に推し出す番組だもの…やっぱり、ことりは外せないわ」

 

ミカ「矢澤さんあたりも狙っていたと思いますが?」

 

絵里「かも知れないわね」

 

ミカ「ポジションはどこに?」

 

絵里「当然①よ。まぁ、この手のトークなら、私もことりに振りやすいし…隣にいてくれたら心強いから」

 

 

 

ミカ「そして矢澤さんです。まず西木野さんを選んだ理由から、教えてもらえますか?」

 

にこ「…それは…アレよ…真姫ちゃんみたいな娘にも、アイドルの素晴らしさをわかってもらう為の…サンプルよ、サンプル!」

 

ミカ「敢えて、興味なさそうな人を入れた?」

 

にこ「その通りよ」

 

ミカ「西木野さんはどの位置に?」

 

にこ「アタシも①よ」

 

ミカ「やっぱり私利私欲ですね」

 

にこ「ぬゎんでよ!…司会からあんまり離れすぎると、あの娘の声じゃ聴こえないからよ」

 

 

 

ヒデコ「ものは言いようですね」

 

フミカ「ですね」

 

 

 

 

 

~つづく~

 

この作品の内容について

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  • 普通
  • つまらない
  • 1話、1話分けた方がいい
  • Aqoursの話が少ない!

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