3×3=μ's(さざんがミュ~ズ)   作:スターダイヤモンド

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【SS】女子9人、初めて一緒に入る大浴場(2)

 

希  「みんな、座ったぁ?」

 

 

 

一同 「うん!」

 

 

 

希  「そうしたら、みんな、穂乃果ちゃんの方、向いてぇ」

 

穂乃果「えっ?穂乃果は?」

 

希  「穂乃果ちゃんはあっちの壁見て」

 

穂乃果「う〜ん…誰もいない…」

 

凛  「当たり前にゃ」

 

穂乃果「ずるい〜…穂乃果も誰かを洗いたいよぅ…」

 

凛  「じゃあ、その壁を洗うにゃ」

 

穂乃果「むぅ」

 

希  「大丈夫、ちゃんとあとで、反対向きでもしてあげるから、騒がないの!」

 

穂乃果「は〜い…」

 

希  「じゃあ、背中の洗いっこ、始めよっか」

 

 

 

一同 「は〜い」

 

コシコシ

 

 

 

穂乃果「…こうやって背中を流してもらうと、なんか、妹と一緒にお風呂に入ってた頃を想い出すよ。昔はよく洗いっこしたなぁ…」

 

凛  「へぇ…穂乃果ちゃん妹いるんだぁ」

 

穂乃果「うん、2歳下の。雪穂って言うんだけど、これが生意気で…」

 

 

 

絵里 「!!」

 

 

 

凛  「いいなあ…凛は姉妹(きょうだい)いないから、かよちんとしかしたことないよ…」

 

穂乃果「あはは…本当に二人は仲いいんだね」

 

凛  「穂乃果ちゃんは海未ちゃんとことりちゃんと、洗っことかしないの?」

 

穂乃果「う〜んとちっちゃい時はね…でも今はさすがに…」

 

凛  「今はさすがに?」

 

穂乃果「ん?…えっ?凛ちゃんと花陽ちゃんは現在進行形?」

 

凛  「そうだけど…」

 

穂乃果「ひょえ〜」

 

凛  「?」

 

 

 

絵里 「ねぇ穂乃果…今、妹さんの名前『ゆきほ』って言った?」

 

 

 

穂乃果「あっ、聴こえてた?」

 

絵里 「えぇ…」

 

穂乃果「それがどうしたの?」

 

絵里 「妹のお友達がよく、うちに遊びにくるんだけど…その娘の名前が確か…『ゆきほ』だったなような気がして…」

 

穂乃果「おぉ!それは偶然だね!…まぁ、雪穂なんて名前はどこでもいるだろうし、一緒だったとしてもそんなに珍しい…こと…じゃ…って…あれ?…」

 

凛  「にゃ?」

 

 

 

穂乃果「ねぇねぇ、絵里ちゃんの妹さんってさぁ…ひょっとして…『アリサ』ちゃんって言わない?」

 

 

 

絵里 「!!」

 

 

 

穂乃果「でしょ?でしょ?」

 

 

 

絵里 「どうしてそれを!?」

 

穂乃果「いやぁ、雪穂が家に連れてくるとお友達の髪が色が、ブロンドで…」

 

絵里 「あっ…」

 

穂乃果「雪穂が『アリサ』って呼んでたからガイジンさんだと思っててたんだけど…今の話を聴いて…もしかしたらって…だって苗字までは知らないじゃん」

 

絵里 「ハラショー!!まさか私たちの妹たちが友達だったなんて!」

 

穂乃果「ねぇ!びっくりだよ!!世の中は狭いねぇ…」

 

 

 

凛  「そうなんだ…穂乃果ちゃんも絵里ちゃんも、お姉ちゃんなんだ」

 

絵里 「ふふ…そうみたいね、今知ったわ」

 

凛  「いいなぁ…お姉ちゃん」

 

絵里 「いいわよ、私のことをそう思ってくれても」

 

穂乃果「うん、穂乃果もいいよ」

 

凛  「ありがとにゃ〜…あ…でも…」

 

 

 

絵里 「?」

 

穂乃果「?」

 

 

 

凛  「μ’sの中では先輩後輩禁止だから、上下関係はないんだよね」

 

絵里 「あら、これは鋭いところを突かれたわ」

 

穂乃果「あはは、本当だね」

 

 

にこ (アタシも毎日、お姉さんしてるんですけど…)

 

 

 

絵里 「にこ、何か言った?」

 

にこ 「ううん、なんでもない…それはそうと…アンタって本当、肌白いわね」

 

絵里 「そうかしら」

 

にこ 「なにかやってる?」

 

絵里 「特別なことはなにも」

 

にこ 「本当に?」

 

絵里 「強いて言えば…」

 

にこ 「なに?」

 

 

 

絵里 「…遺伝?…」

 

 

 

にこ 「身も蓋もない答えね…」

 

 

 

花陽 (にこちゃんの背中…ちっちゃいです…ちっちゃくて、可愛いですぅ)

 

花陽 (凛ちゃんもちっちゃいけど…)

 

花陽 (それよりも、もっとちっちゃい気がします…)

 

 

 

にこ 「何か言った?」

 

 

 

花陽 「!!…いえいえ…」

 

 

 

にこ 「あっそう」

 

花陽 「あ…いや…にこちゃんて、やっぱり可愛いなぁ…って」

 

にこ 「な、なによ、改まって…そんなの当たり前じゃない」

 

花陽 「スキンケアとかも頑張ってるのかな?」

 

にこ 「まぁ、それなりに気を使ってるわよ。アイドルとして当然のことでしょ」

 

花陽 「ですよね!勉強になります」

 

絵里 「さすが、にこ」

 

 

 

海未 (なんでしょう…花陽の肌は…)

 

海未 (ものすごくしっとりとしていて…)

 

海未 (そう、例えるならアイスの『雪見だいふく』のような…)

 

海未 (やわらかくて、落ち着く手触りです…)

 

海未 (背中でさえこうなのですから…きっと前の方は…もっと…)

 

海未 (…と…私は何を考えているのでしょうか…)

 

海未 (ですが…前に花陽、後ろに希…というこの状況は、まさに前門の虎、後門の狼。なぜ、私はこの二人に挟まれて、侘しさを感じなければならないのでしょうか…)

 

 

 

花陽 「う、海未ちゃん…どうかした?」

 

 

 

海未 「ハッ!…はい?な、なんでもありません!やましいことなど、これっぽっちも…」

 

 

 

花陽 「やましいこと?」

 

海未 「い、いえ…なんでもありませんよ…あは…はは…さぁ、気合入れて洗いますよ!!」ゴシゴシ

 

花陽 「痛たた…そんなにゴシゴシしないでくださいよぉ…」

 

希  「そうやで、海未ちゃん。乾布摩擦やないんやから…もっと優しくしてあげないと…」

 

海未 「す、すみません」

 

希  「な?」

 

海未 「わっ…素手で…タオルは?」

 

希  「お肌にはこの方がいいみたいよ」

 

海未 「ですが…手つきが…その…」

 

希  「滑らかな動きやろ?将来エステティシャンなろうかなぁ♡…」

 

海未 「あ、あのう…なんか、おかしな気分になるので…普通に洗って頂けないでしょうか…」

 

希  「おかしな気分?」

 

海未 「こ、言葉の綾です。とにかくこそばゆいので、タオルを使って洗ってください」

 

希  「残念やなぁ…ここから見せ場やのに…」

 

 

 

真姫 (さっきは強がって他人の裸に興味ない…なんて言っちゃったけど…)

 

真姫 (そんなわけないじゃない)

 

真姫 (スタイルには自信あったけど…上には上がいるものね)

 

真姫 (特に目の前のこの人は…女の私でさえ、目のやり場に困るもの…)

 

 

 

希  「真姫ちゃん、今、なに考えてたん?」

 

 

 

真姫 「きゃっ!急に振り向かないでよ…」

 

 

 

希  「リベンジしてみる?」

 

真姫 「リベンジ?」

 

希  「ウチの…発展途上かどうか確かめてみる?」

 

真姫 「お断りします!!」

 

希  「むふ♡…素直じゃないんやから」

 

真姫 「なにそれ?意味わかんない!」

 

 

 

ことり「ねぇ、真姫ちゃん」

 

真姫 「なにかしら」

 

ことり「真姫ちゃんはいつも、身体を洗う時はタオル派?スポンジ派?それともスポンジ派?」

 

 

 

真姫 「へっ?」

 

 

 

ことり「ことりは素手はなんだ。でも、背中は届かないからブラシでゴシゴシしちゃうの」

 

真姫 「そ、そう…私はスポンジで洗うけど…そうね…背中はブラシを使うわ」

 

ことり「わぁ!おんなじだね♡」

 

 

 

真姫 「…」

 

 

 

ことり「でも今日はことりが、手で優しく洗ってあげますね!なーでなーで…」

 

 

 

真姫 (なに?なに?…ことりってこんな性格だったの…)

 

 

 

ことり「はい、ご主人様!かゆいところはありませんか?」

 

真姫 「な、ないわ…」

 

 

 

希  (なんかことりちゃん、めっちゃエロいやん…)

 

 

 

希  「じゃあ、次は反対側向いて」

 

穂乃果「おぉ、これで穂乃果もみんなを見れるようになったよ!」

 

 

 

希  「準備はいい?…洗い方用意…始め!」

 

にこ 「…って兵隊か!」

 

希  「ワシワシしよか?」

 

にこ 「変態か!」

 

希  「借金なくなったよ!」

 

にこ 「返済か!」

 

 

 

絵里 「さすが、にこね!」

 

にこ 「…まぁね!って、嬉しくないわ…」

 

 

 

穂乃果「さぁ、凛ちゃん、今度は穂乃果がお返しする番だね!」

 

凛  「よろしくにゃ」

 

穂乃果「さっきの話だけどさ、本当に凛ちゃんと花陽ちゃんは仲いいんだね」

 

凛  「うん。でも穂乃果ちゃんだって、ことりちゃんと海未ちゃんと昔から仲良しでしょ?」

 

穂乃果「そうだね」

 

 

 

絵里 「羨ましいわ」

 

 

 

穂乃果「?」

 

 

 

凛  「絵里ちゃんは、希ちゃんと仲良しじゃないの?」

 

絵里 「そうだけど…あなたたちみたいに、幼いころから一緒…ってわけじゃないから」

 

凛  「え〜…じゃあ、希ちゃんと身体の洗いっことかしたことないの?」

 

穂乃果「絵里ちゃんと希ちゃんの洗いっこ…って、なんか色々凄そうだね…」

 

絵里 「よしてよ…それこそ、妹以外の人と一緒にお風呂に入るなんて、初めてって言っても過言じゃないわ」

 

凛  「そうなんだ…」

 

絵里 「でも、みんなでワイワイ騒ぎなら、楽しい時間が過ごせてよかったわ」

 

凛  「凛も!」

 

穂乃果「穂乃果も!」

 

 

 

絵里 「にこはどう?」

 

にこ 「一緒にお風呂に入る友達がいたか…って話?そりゃ、ちっちゃい頃は一人や二人いたわよ。まぁ、今は…知っての通りだけど」

 

絵里 「そんなこと言ってないじゃない。こうやってみんなと楽しい時間が過ごせて、うれしくない?…って訊いてるの」

 

にこ 「ま、まぁね…」

 

絵里 「よかった」

 

にこ 「ふん、心にもないこと…」

 

絵里 「これでも、気にはしていたのよ…あなたのこと。ただ、どうしてあげればわからなくて…。まさか一緒にお風呂に入ることに、なろうとは夢にも思わなかったわ」

 

にこ 「…そうね…」

 

絵里 「穂乃果たちに感謝ね?」

 

にこ 「違うわ、穂乃果たちがアタシに感謝…でしょ?」

 

絵里 「にこ…」

 

にこ 「誰がスクールアイドル部を守ってきたと思ってるの?」

 

絵里 「ふふ…素直じゃないんだから…」

 

 

 

にこ 「花陽!」

 

花陽 「ひゃ、ひゃい!?」

 

にこ 「アンタ、少し、背中にお肉、付きすぎじゃない?」

 

花陽 「はうぅ…こ、これでもμ’sに入って痩せた方なんだけど…」

 

絵里 「あら、花陽はこれくらいがちょうどいいと思うわ」

 

花陽 「絵里ちゃん!」

 

絵里 「そのふっくら加減が、花陽の魅力だと思うの。私は好きよ、女の子らしくて」

 

花陽 「あ、ありがとうございます…」

 

絵里 「とかなんとか言って…本当は羨ましいと思ってるんでしょ?」

 

にこ 「なにがよ」

 

絵里 「花陽のこと…にこは…これ以上見込めないものね?」

 

にこ 「アンタまで弄るの?アタシはいいのよ、このままで!…『だって、にこが目指すスーパーアイドルは、にこ自身なんですもの〜♡』」

 

花陽 「おぉ!名言出ましたぁ!!」

 

 

 

凛  「にこちゃん、寒いにゃ!お風呂にいるのに風邪ひくにゃ!」

 

 

 

にこ 「聴こえてたんか〜い!」

 

 

絵里 「それにしても…育ちざかりとは言え、花陽はよく食べるわね。今日だってカレーとは別に、ご飯だけ食べてわよね…」

 

花陽 「あ…はい…白いご飯には目が無くて…」

 

絵里 「ご飯だけ…って珍しいわね」

 

花陽 「みんなが、おかしいんです!日本人ならもっと、白いご飯をちゃんと味わうべきなんです!!炊きたてのご飯の香り、口に入れた時の甘味、噛み締めたときの粘り…それらが、渾然一体となって…」

 

絵里 「そ、そう…わかったわ。そうして蓄えられた栄養が胸に集まってるのね」

 

花陽 「さ、さぁ…どうでしょうか…」

 

 

 

海未 (なるほど。花陽のもちもちした感触と歳下とは思えない胸の膨らみは、白いご飯に秘密があったのですね…)

 

海未 (ですが、その理屈ですと…私の胸も、もう少し大きくなって良いハズです…)

 

海未 (穂乃果はパンしか食べないですし…ことりはそもそも小食です)

 

海未 (私はと言えば、花陽ほどではないにせよ、三食きっちり食べていますし、基本、ご飯が主食です)

 

海未 (それを考えれば、三人の中で、私が一番大きくてもおかしくありません!)

 

海未 (なのに…なぜあのように差が付くのでしょうか…)

 

海未 (特にことりとは…身長もウエストもヒップも同じなのです)

 

海未 (それなのに、ここだけが足りないのです!!)

 

 

 

海未 「あ、あの…希は何が好きなのですか」

 

希  「何が好きって…何の話?」

 

海未 「食事です」

 

希  「食事?食べ物?」

 

海未 「はい」

 

希  「どうしたん、急に」

 

海未 「深い意味はないのですが…ふと気になったものですから…」

 

希  「ふ〜ん…なんやろなぁ…強いていえば…おうどんさんと焼き肉かなぁ…」

 

海未 「うどんと…焼肉ですか…そうですか…では白米は関係ないのですね?」

 

希  「なんのことやろ?」

 

 

海未 (考えてみれば…絵里の胸も相当なものですが、白米パワーであぁなってるわけではないハズです)

 

海未 (人それぞれ、合う合わないがあるのでしょう)

 

海未 (絵里のそれがなんだかはわかりませんが…もしかしたら、私に足りないのは、うどんと焼き肉だったのかもしれません)

 

 

 

希  「おごってくれるんかな?」

 

 

 

海未 「え?…あ…は、はい…一度、希と食事がしてみたかったのです」

 

 

 

海未 (考え事をしていて、あわてて返事をしてしまいましたが…上手く誤魔化せたでしょうか…)

 

 

 

希  「本当に?なら…叙々苑に」

 

 

 

真姫 「ちょっと、なに、どさくさに紛れて、後輩をおごらそうとしてるのよ」

 

希  「ウチ、今月ピンチやねん。あ、替わりに真姫ちゃんでもいいんよ。一緒にご飯食べに行こ!」

 

真姫 「お断りします!」

 

希  「真姫ちゃんってお尻おっきいんやね」

 

真姫 「そもそも、どうして私が、あなたの面倒を…えっ、いきなり、なに言ってるのよ!」

 

希  「立派なお尻やなぁ…って。安産形ってよく言われるやろ」

 

真姫 「言われないから!」

 

希  「う〜ん…上の方は発展途上やったけど、下の方はもう出来上がってるんやね」

 

真姫 「余計なお世話!」

 

 

 

希  「ウチなぁ…本当はことりちゃんみたいなスタイルになりたかったんよ」

 

ことり「本当?」

 

真姫 「誤魔化さないでよ」

 

希  「女の子の理想やん、ことりちゃんの体形って」

 

ことり「そうなのかなぁ…」

 

真姫 「まぁ、確かに…そうね…」

 

ことり「そんなことないよぉ…ことりなんて、希ちゃんみたいに胸も大きくないし、真姫ちゃんみたいなお尻も大きくないし」

 

真姫 「大きくないから!」

 

希  「胸もお尻も…大き過ぎず、小さ過ぎずがベストやん」

 

ことり「ふ〜ん…」

 

希  「ところが…ウチのここ…意に反して、こんなに大きくなっちゃったんよ…。分けられるものなら、真姫ちゃんに譲ってあげたい」

 

真姫 「いらないから!…って、それを言うなら私よりふさわしい人がいるじゃない」

 

 

 

海未 「ハッ!なぜ、私を見るのですか!!私は胸がないことなど、まったく気にしていないです!!そもそも希のような禍々しいものが二つも付いていたら、弓を引くのに邪魔になりますし…」

 

 

 

真姫 「…別にあなたの事だなんて言ってないから」

 

 

 

海未 「えっ?」

 

 

 

真姫 「私が見たのは、あなたの後ろに…奥に並んでるじゃない…穂乃果の前と、絵里の後ろに」

 

海未 「あっ…ふふふ…なるほど。凛とにこですね…えぇ、もちろん二人のことだと思っていましたよ、はい…」

 

 

 

にこ 「アタシたちが…」

 

凛  「どうかしたかにゃ?」

 

 

 

海未 「なっ…彼女たちは地獄耳ですか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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  • 1話、1話分けた方がいい
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